SPACの国際演劇祭「Shizuoka春の芸術祭」に2年連続出演し、毎回売り切れ公演になってしまう世界の至宝カピラ・ヴェヌが、冬休み特別企画として静岡芸術劇場に登場!
繊細な表情とダイナミックな動きの中にインド神話が浮かび上がります。
魔女プータナの物語 12/26(土) 14:00開演
みにくい魔女が美しい娘に変身する奇譚。
むかしむかし、「デヴァーキ(クリシュナの父)の8人の息子によって殺されるであろう」という呪いをかけられた悪王カンサは激怒し、魔女プータナに、最近生まれた男の子たちをすべて殺すように命じる。悪魔のような形相のプータナは美しい娘になりますし、気づかれないよう家々に忍び込み、毒入りの乳を与え、次々に男の子たちを手にかけていく。
ついに彼女はヴィシュヌ神の化身クリシュナの家へとたどり着く。ところがクリシュナのあまりのかわいさにプータナは殺すことをためらう・・・。
にゅうかいかくはん
乳海撹拌-世界のはじまり 12/27(日) 14:00開演
インドに伝わる壮大な天地創造のおはなし。
むかしむかし、仙人ドゥルヴァーサによる呪いのために世界は多くの痛みに溢れていた。神々と悪魔は呪いを解くにはどうしたらいいのか相談した。「不老不死の霊薬アムリタを飲めば失われた力を取り戻せる、神々と悪魔の両者で大海を混ぜあわせれば、アムリタができあがるだろう。」ヴィシュヌ神の助言に従い、神々と悪魔は協力し、マンダラ山に蛇の王を巻きつけて、互いに引っ張って山を回転させると、海がかき混ぜられ、やがて乳の海になった。しかし、マンダラ山はその重みで海底に沈み、落胆した神々はヴィシュヌ神に救いを求め、そこに大亀(おおがめ)クールマに変身したヴィシュヌ神が現れて・・・。