SPAC 秋のシーズン2010


100円均一の世界、でいいの?

ちょっと調べてみたら、「普通が、かっこいい」という考え方が流布したのは、どうも1980年代の半ばくらいのようです。たとえば、ドラマチックで珍しいものにあこがれるのは青くて、みんなが人生で経験するちょっとした恋とかが、実は十分にステキなんだ、という考え方。たまたまなのでしょうか、「大きな物語の終焉」ということが世界で言われ出したのもそのころです。
やがて冷戦が終わると、まるでその考え方の正しさが歴史的に証明されたような空気が蔓延して「人生に壮大なドラマを期待するのは時代遅れだ」なんてことすらわざわざ言い立てるまでもない、となったのかもしれません。
でも、いったんそうなってからは、「誰もが自分の人生の主人公だ」というテーゼはかつての輝きを失い、逆にこの世界の全員が「脇役」に過ぎないような、100円均一の世の中が地上を覆ってしまったような感じがします。
今年の秋のSPACは、「ドラマチックじゃない人」が主人公となる劇を特集してみました。観ていただきたいのは、「特別じゃない人」が、どうやって主人公になったのか?というところ。
100円均一の世界だから、誰でも100円で主人公になれるってことなのか?それとも、もしかして、世界にはもうひとつ別の相貌があるのか?
うーん、、、秋の劇場にヒントが隠されていることだけは、お約束します。

宮城 聰

スケジュール


チケット情報

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静岡芸術劇場チケットカウンター
受付時間 10:00〜18:00
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●セブン-イレブンでの販売
店内マルチコピー機
※ご予約受付は公演前日の18時までとなります。

チケット前売り開始:9月12日(日) 10:00〜

当日券:
[ 静岡芸術劇場での公演 ] 公演当日朝10時より、静岡芸術劇場チケットカウンターで販売します。
[ 静岡芸術公園での公演 ] 開演の1時間前より、会場となる劇場の受付にて販売します。
当日券の有無は公演当日必ずお電話にてお確かめください。


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