静岡から社会と芸術を考える合宿WS vol.2

 





★昨年の開催の様子についてはこちらをご覧ください。
静岡から社会と芸術について考える合宿ワークショップ
「Think globally Act locally 世界と芸術と足元と」

◎ワークショップ・ファシリテーター
平松隆之(劇団うりんこ/うりんこ劇場制作部)
阪大1期ワークショップデザイナー。NPO法人芸術の広場ももなも理事。せんだい短編戯曲賞審査員。子ども,地域,演劇をキーワードに様々な活動を行う。昨年の「静岡から社会と芸術について考える合宿ワークショップ」でもファシリテーターを務めた。主なプロデュース作品:2010/2012年「お伽草紙/戯曲」(原作=太宰治・戯曲=永山智行・演出=三浦基)、2011年「クリスマストイボックス」(作/演出=吉田小夏)、2014年「私たちの妥協点(仮)」(作/演出=柴幸男)など

白川陽一(Keramago Works(ケラマーゴ・ワークス))
学びの場のファシリテーター。ワークショップの企画、計画、運営とそのお手伝い、司会・進行(ファシリテーター)、その他教育活動を仕事にし、自らのリソースを使った人助けやコミュニティデザインをナリワイとする日々を送っている。昨年に引き続き、「静岡から社会と芸術について考える合宿ワークショップ」でファシリテーターを務める。

主催:SPAC ‐ 静岡県舞台芸術センター
協力:大道芸ワールドカップ実行委員会

「まちと劇場と祝祭と Dialogue & Act for future」

昨年、初開催し好評だった「静岡から社会と芸術について考える合宿ワークショップ」を今年も開催いたします。2回目となる今年は「まちと劇場」をテーマに、ちょっとガチ&かなりワクワクな3日間のワークショップを行います。
ぜひ皆様、ご参加ください!
(この3日間のプログラムはワークショップで構成されます。レッスンではありません)

開催日程:
11月2日(土)〜11月4日(月・振休)

開催場所:
静岡芸術劇場(静岡市駿河区池田79-4 東静岡駅徒歩5分 グランシップ内)
舞台芸術公園(静岡市駿河区平沢100-1)
駿府城公園(静岡市葵区駿府城公園1-1) など

主なプログラム内容


◆11月2日(土) 13:00~22:00 
 会場:静岡芸術劇場
1.SPAC活動紹介
2.SPAC芸術総監督 宮城聰講演会
3.『サーカス物語』観劇(15:00開演)
4.『サーカス物語』バックステージツアー
 <夕食休憩>
5.WS1 『サーカス物語』観劇体験をシェアするワールドカフェ
鑑賞がより深い芸術体験となるように参加者同士で語り合います。
6.演出家ユディ・タジュディンへのQ&A
『サーカス物語』の演出家であり、インドネシア屈指の実験的芸術集団「テアトル・ガラシ」の創立者であるユディ氏に、作品について、また、インドネシアにおける芸術文化を取り巻く社会・環境について、質問形式で話を伺います。

◆◆11月3日(日・祝) 9:30~22:00
 会場:舞台芸術公園 カチカチ山
1.参加者自己紹介
2.WS2 アートのある路上と劇場について考えるWS 其の壱
この作品がふさわしいのは劇場?それとも路上?それとも・・・?
劇場と路上それぞれで起こっていることの特徴をつかんでみます。
 <昼食休憩>
3.WS3 アートのある路上と劇場について考えるWS 其の弐
参加者の体験をもとに、路上と劇場のそれぞれで起こっているアートの価値について考えてみます。
 <夕食休憩>
4.WS4 オープン・スペース・テクノロジー(この指とまれ方式の対話の時間) 
「まちと劇場と祝祭と」について自分が関心のあるテーマを出し、出されたテーマごとにグループでじっくり語り合います。
※この日の終了後22時以降に交流会を予定しています(自由参加)

◆◆◆11月4日(月・振替休日) 10:30~15:00
 会場:駿府城公園(およびその周辺)
1.「大道芸ワールドカップin静岡」視察
「大道芸ワールドカップin静岡」は1992年にスタートし、毎年秋に静岡市で開催されるアジア最大級のパフォーミングアートのフェスティバルです。「アートのある路上」を実際に視察し、フェスティバル実行委員の方にお話しを伺います。
2.「大道芸ワールドカップ」SPAC参加作品観劇
SPACが劇場を飛び出して、路上へ!『古事記!! エピソード1』を上演します。
3.ふりかえり

参加者募集要項

<全プログラム参加> 定員:20名
条件:3日間全てのプログラムに参加出来る方。18歳以上の方(高校生を除く)。
(部分的な参加を希望される方は申し込み時にその旨を記載し、ご相談ください。)
参加費:
・宿泊あり(一般)
  『サーカス物語』観劇チケット代・宿泊代2泊・弁当代2食込 10,500円
・宿泊なし(一般)
  『サーカス物語』観劇チケット代・弁当代2食込 8,000円
・宿泊あり(学生)
  『サーカス物語』観劇チケット代・宿泊代2泊・弁当代2食込 7,500円
・宿泊なし(学生)
  『サーカス物語』観劇チケット代・弁当代2食込 5,000円

<11/2(土) 1日間のプログラムのみの参加> 定員:35名
条件:1日目の全プログラムに参加できる方。年齢制限はございません。
参加費:500円(一般・学生共通)
※『サーカス物語』の観劇チケットは別途SPACチケットセンターにて必ずお申込ください。


=オプション=
●お弁当
11/2(土)の夕食でお弁当をご希望の方は、別途ご用意いたします。(1食800円)
※11/3(日)の昼食と夕食の食事(お弁当)については予めご用意いたします。(食事代は参加費に含まれております。) それ以外のお食事(朝食、11/4(月)の食事など)は参加者各自で御用意ください。

●交流会への参加
11/3(日)のワークショップ終了後、交流会を開催しますので、ぜひご参加ください。参加費500円が別途必要となります。


=その他特記事項=
・各会場間の移動でかかる路線バス代などは参加者各自の負担となります。(自家用車での移動も可能です。)
・参加費、お弁当代は当日の受付でお支払いください。
・ご宿泊は舞台芸術公園内の宿舎となります。(舞台芸術公園住所:静岡市駿河区平沢100-1)
・ワークショップ中、記録用及び広報用に写真を撮影しますので御了承ください。

《応募方法》
応募:氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢、性別、職業(所属)、および普段の活動と参加の動機※を200〜300字程度にまとめて申込んでください。
※1日目のみの参加の方は、普段の活動・参加の動機の記入は必要ございません。

募集開始:9月10日(火)
応募締切:9月29日(日)
11/2(土)1日間のプログラムのみの参加者追加募集中(先着30名)
※3日間の全プログラムへの募集は終了しました。

お申込みはこちらへ!

ロミオとジュリエット

 


La Cité Bleueでの公演チラシ

【チケット予約/Ticket】
Teatro Malandro-Cité Bleue
E-mail:billetterie@malandro.ch


【マランドロ問い合わせ/Information】
Teatro Malandro
Tel: + 41 22 347.46.88
E-mail:communication@malandro.ch



「SPAC秋のシーズン2012」公演時のブログもこちらからご覧いただけます。


「SPAC秋のシーズン2012」公演時のポストカード

◆『ロミオとジュリエット』公演サイト(2012)
◆English page of “Romeo et Juliette” (2012)

[スイス・フランスツアー]

「SPAC秋のシーズン2012」で上演され絶賛された、SPAC‐静岡県舞台芸術センター、テアトロ・マランドロ共同制作作品『ロミオとジュリエット』(演出:オマール・ポラス)が、9月23日から12月19日までの約3ヶ月にわたりフランス国内6都市ならびにスイス国内4都市を巡演いたします。
かつてない<多国籍版『ロミオとジュリエット』>の初ヨーロッパ公演です。

構成・演出:オマール・ポラス
原作:ウィリアム・シェイクスピア
日本語訳:河合祥一郎
フランス語訳:フランソワ=ヴィクトル・ユゴー

出演:大内米治、貴島豪、武石守正、舘野百代、美加理、山本実幸、吉見亮、渡辺敬彦、アドリアン・ジギャクス、ピエール=イヴ・ル・ルアルン

※詳細は、テアトロ・マランドロのウェブサイトへ(仏語)

公演日程・会場

フランス6都市・スイス4都市

■9/23〜28
La Cité Bleue (ラ・シテ・ブルー)
〔ジュネーヴ/スイス〕

■10/2〜4
La Maison de la Culture de Bourges (ブールジュ文化の家)
〔ブールジュ/フランス〕

■10/8〜19
Le Théâtre 71, Scène National de Malakoff (マラコフ国立舞台 テアトル71)
〔マラコフ/フランス〕

■10/23
Le Théâtre du Crochetan (クロシュタン劇場)
〔モンテー/スイス〕

■11/8〜9
Le Théâtre de Corbeil (コルベイユ劇場)
〔コルベイユ・エソンヌ/フランス〕

■11/15〜16
CNCDC Châteauvallon (シャトーヴァロン国立文化創造発信センター)
〔シャトーヴァロン/フランス〕

■11/20〜22
Bonlieu Scène Nationale (ボンリユー国立舞台)
〔アヌシー/フランス〕

■11/27
Théâtre de Beausobre (ボーソブル劇場)
〔モルジュ/スイス〕

■11/29〜12/1
La Cité Bleue (ラ・シテ・ブルー)
〔ジュネーヴ/スイス〕

■12/5
Théâtre de Vevey (ヴヴェ劇場)
〔ヴェヴェイ/スイス〕

■12/7〜14
La Cité Bleue (ラ・シテ・ブルー)
〔ジュネーヴ/スイス〕

■12/18〜19
Comédie de Caen – Centre Dramatique National de Normandie (コメディ・ド・カーン/ノルマンディ国立演劇センター)
〔カーン/フランス〕

演出ノート(2012年初演時より)

シェイクスピア、東洋を行く
オマール・ポラス

 シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』で見せつけられるのは、キャピュレット家とモンタギュー家という二つの家のあいだの絶え間ない憎しみの物語だ。この憎しみは世代から世代へと受け継がれ、もはやその由来を知るものすらいない。これは、私たちの時代に起きている内戦の状況ともちょっと似ている。この憎しみに唯一抵抗するのが、対立する家に生まれた若い二人、ロミオとジュリエットによる情熱的な恋だ。これはきわめてよく知られた恋物語だが、同時に、わずか五日間しか続かない、きわめて短い恋物語でもある。この恋は日曜日の華やかなパーティにはじまり、木曜日には運命の星の下で幕を閉じることになる。

 エリザベス朝式の舞台に浮世絵や屏風も取り入れ、古いヨーロッパと日出ずる国の二つの文明が結びあわされた舞台装置は、この壮大な家族のドラマを理解するために作り出されたものである。シェイクスピアの時代のエリザベス朝式劇場は、世界を映す鏡であると考えられていた。この劇場は、欲望と欲望とが対立し、緊張と暴力が渦巻き、自然なことだけでなく、超自然的なことも起きてしまう危険な場所である。同時に、この悲劇の登場人物たちは、浮世絵の世界の人物たちのように、ふと姿をあらわし、情に流され、やがて過ぎ去っていく。SPACの劇場の一つである楕円堂をかたどった舞台装置においては、まさに「鏡としての劇場」というエリザベス朝式劇場のあり方と、浮世絵の美学とが交叉している。

 この作品の舞台も、日本に置かれることになった。時代や地域は限定されていないが、ここには、キャピュレット家とモンタギュー家のように、激しい憎しみに取り憑かれ、古くからの争いによって引き裂かれた二つの家が存在している。このような理屈の通用しない争いという文脈の中で、対立する両家の継承者であるロミオとジュリエットのあいだに、恋という奇跡が芽生えるのである。

 だが、そもそも私と私が主宰するテアトロ・マランドロは、この『ロミオとジュリエット』という作品を、なぜあえて日本で作ることを選んだのだろうか。その答えは、なによりもまず、東洋の演劇とその技術や約束事、儀式的な性格への私たちの思い入れにあるのだろう。SPACの俳優たちと作品を作る際には、演劇へのアプローチの違いによる衝突もあるだろうが、一方で共通点も十分見つかるはずだ。テアトロ・マランドロのメソッドも、SPACのメソッドに劣らず厳密なものである。様々な演劇文化をかけあわせて生まれたメソッドを、この新作のために集められた日本とヨーロッパの俳優たちの体のうちに注ぎ込むのである・・・。これこそ、私たちの仕事道具なのだ。なぜなら私たちが望むのは、演劇の源流へ、舞台の最も原初的な形態が見出されるところへ、神話へと戻っていくことなのだから。こうして、異文化の交差点に置かれた『ロミオとジュリエット』は、様々な演劇の伝統が出会う、経験のるつぼとなっていくのである。

(翻訳:SPAC文芸部 横山義志)