★特別対談★ 古舘寛治×宮城聰

 





古舘寛治 (ふるたち・かんじ)
furutachi
大阪府出身。20代で単身ニューヨークに渡り、演劇学校HBスタジオにてウタ・ハーゲンらに師事する。帰国後、平田オリザの主宰する劇団青年団と松井周が主宰する劇団サンプルに所属。近年では映画、ドラマにも活躍の場を広げている。静岡ローカルCM『コンコルド』にメインキャラクターとして出演中。
 
 
宮城聰 (みやぎ・さとし)
miyagi
東京都出身。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。2007年4月SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。

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コンコルゲンはテアトルゲン(演劇人)だった!
素晴らしい作品に出逢う、驚きと喜びを体験してほしい


古舘寛治(俳優)×宮城聰(SPAC芸術総監督・演出家)

静岡では知らない人がいないという某企業TV-CMの人気キャラクター「コンコルゲン」。不思議な踊りを披露する、ヒゲの男を記憶している人は多いだろう。その男の正体は俳優・古舘寛治―。宮城聰は、舞台で活躍する古舘の姿に注目していたと言う。個性派俳優と実力派演出家が「劇場ビギナー」へ向けて語りかける。演劇祭への期待感がますます高まる、異色の対談が実現した。
 
 
コンコルゲンは舞台俳優!?

古舘: 今回の対談は「コンコルゲン」のおかげですね。東京ではCMを見ることができないので、反響はツイッターで確認していますが、「コンコルゲン」と検索すると大量のツイートが検索されます。本当に驚いています! 月光仮面の気持ちです。「どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知っている」(笑)
宮城: 確かに(笑)。
古舘: ぼくは29歳までアメリカ・ニューヨークで演技の勉強をしていました。高校の時にマーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』にハマりましてね。アメリカ映画に惚れ込んだのが俳優を目指すきっかけになりました。日本に帰り、33歳の時に劇作家・平田オリザさんの劇団青年団に入団しました。
宮城: 青年団に入った頃は、映画の演技を演劇に持ち込んだという意識があったのかな?
古舘: アメリカの演技学校では舞台の演技を学ぶのですが、多くのハリウッド映画俳優もそうした教育を受けていますから、演劇も映画も一緒という感覚があります。ぼくもそういう感覚を身につけていきました。
宮城: いい役者ってどういうスタイルの芝居に出ていようがやっぱりうまい。ある演出家のもとでだけ輝く役者がすごいと思われていた頃もありましたが、実際に俳優のよしあしはそういうものでもないですね。どういう人生を選ぶかという選択は、俳優としての才能とは別にありますが。
古舘: アメリカへ渡ったのは23歳の時。日本料理屋でアルバイトをしながら演技の勉強を始めたんです。その頃はダンスが流行っていて、ぼくも最初はダンス学校のビザを取って渡米したんですが、学校に行くと全く楽しめなかった。周りの人たちはいかにもダンサーっぽい。ぼくはそうじゃないでしょう(笑)。それで演技の学校へ移ったんです。
宮城: 日本に帰ってから青年団に入るまで、4年くらいありますね。
古舘: その間、様々な演出家に「俳優に向いてない!」と言われていました(笑)。俳優は基本的に、演出家から言われたことをやる仕事ですよね。ぼくは「これはつまらない!」とか口を出してしまうタイプで…。演出家とよく衝突していました。社会的な価値観の違いだと思うのですが、アメリカでは俳優も演出家も対等に語り合う関係でものをつくっている。正直なところ、日本は未熟だなと思うことがあります。
 
 
演出家は「宇宙人」である
 
宮城: ぼくの演出する芝居を観たお客さんの中には、ぼくが舞台上のことを全部決めているという印象を持つ人もいるようです。かつてヨーロッパで、自然主義への反発として、俳優を「スーパー・マリオネット」と見なす考え方が生まれたんですが、宮城という演出家はまるでスーパー・マリオネットのように芝居をつくっているのではないかと思われることがあるんです。しかし実際には、俳優に場面を創ってもらうことが大半です。
古舘: そうなんですか!?
宮城: ぼくの場合、稽古の最初にコンセプトを示します。ぼくの取り上げる戯曲は古典が多いので、わざわざ今上演するにあたって、こういうことをしないと意味がないという話をします。戯曲の上演史に新しい1ページを書き込むための作戦を話すわけです。その上で、俳優や技術スタッフに、さあどうぞ、と創作を手渡します。俳優やスタッフから案が出てくると、こんどはぼくはそのバランスを取っていきます。稽古当初の話は思想家としての演出家の仕事。バランスを見るのは職人としての演出家の仕事です。
古舘: なるほど。
宮城: ぼくが自分は俳優ではなく演出家なんだと痛感する瞬間は、旅公演に行った時。長い旅をしていると、色々な体験を共有しますよね。その土地の気候や食事に慣れずに体調を崩したりもする。こういう時、自然体でいれば気持ちが寄り添っていく。でも演出家としては寄り添いすぎると芝居を客観的に観られなくなる気がするんです。特に異国の場合、お客さんは他者そのもの。観客は今までとは全然違う目で芝居を見るかもしれない。そんななかでぼくがあまりにも寄り添って「そりゃみんな疲れてるよね…」とか一体感に浸ってしまうといい芝居ができない感じがする。そこで自分に言い聞かせるんです。「ぼくは宇宙人でないといけない!」って。
古舘: 宇宙人(笑)。
宮城: そう。いまでは条件反射的にそういう態度を取るようになりました。集団にくっついて行きそうになる自分を引きはがして、冷たくなる。俳優と一緒になれない寂しさがあります。演出家と俳優は宇宙人と地球人くらい違いますね。
古舘: 宮城さんにそう言われると、何と言っていいのか…。
 
 
テレビと舞台はどこが違う?
 
古舘: テレビと演劇を並べた時に、ルーツは演劇にありますね。演劇は人類の歴史とともにずっとある。演劇をいまだにやっていることが驚き! というくらい昔から…。映画やテレビが、娯楽としての演劇の代わりになったんでしょうね。映画やテレビは手頃な価格で気軽に見ることができますから…。でも演劇から映像に移行するにあたって、削ぎ落とされたものが色々あるんだと思う。
宮城: 舞台の現場は90分なら90分ずっと続きます。テレビの撮影では一つ一つのシーンは短いですよね。時間の流れがずいぶん違うのではないでしょうか。
古舘: テレビドラマをつくるサイクルはもの凄く速いんです。舞台では2ヶ月も稽古を重ねて、俳優はベストの状態を追求できる。色んなことを試して一番おもしろいことを見つける過程があります。テレビではそれはできないですね。撮影現場に入って初めて台詞を言うときに100%を求められます。少し修正が入ってすぐに撮影ですから、「こだわりの料理」にはどうしてもなりにくいんです。
宮城: 俳優としてシーンごとの撮影をどう感じますか?
古舘: 初めの頃は戸惑ったと思いますが、舞台でも場面が分かれていますからそんなに大きい差は感じなくなりました。最も大きい違いはテレビでは試行錯誤を重ねる時間がないこと。映画はもうちょっと時間があります。俳優としてはやはり時間のある現場の方が嬉しいです。
宮城: 演劇は同じことを二度とできない。繰り返せないという特徴があります。
古舘: 舞台は生だということですね。目の前で行われている。観客にはそこを楽しんでほしいと思います。20世紀の演劇にはストーリーがあり、お客さんはそれを追いかけて楽しむ。その楽しみ方は映画やテレビドラマと変わりませんが、最近の演劇にはもっと色々な要素があります。
宮城: どういう演劇をおもしろいと感じる?
古舘: ぼくがおもしろいと感じるのは、この場で今起きていることを利用しようとしている演劇です。演劇には台本があり、ある程度やることは決まっているとしても、本番の瞬間に何が起こるかわからない。その場で地震が起これば、舞台上の役者も揺れているし、お客さんも揺れている。ぼくらが生きている現在のちょっと先のことは全くわからない。舞台ではこの〈いま〉を共有できるんです。演劇だけにある魅力だと思います。
 
 
どこまでも演技を追求する
 
宮城: 今年の演劇祭で上演する『マハーバーラタ』は2003年に初演しました。規模の大きい作品なので再演はなかなかできなかったのですが、2012年の初頭に久しぶりにパリ公演が実現しました。幸いこれが好評を得て、以来、あちこちから招聘のお話をいただいています。今回の演劇祭での上演は、海外へ出発する前の壮行公演です。舞台芸術公園の野外劇場で上演しますから、その魅力も味わってほしいですね。日本には野外劇場が数少ない。おもしろい体験をしてもらえると思います。
古舘: 野外劇場は珍しいですね。
宮城: 雨が降ってもそれはそれでおもしろいんです。ポツっと雨粒が来て、もっと降るのかなと思うと止んだり、しっかりザーザー降りになったり。役者も濡れるけど観客も濡れる(笑)。こういう体験は野外劇場特有のものです。
古舘: 上演時間は2時間弱なんですね。
宮城: 歴史的に有名なピーター・ブルック演出の『マハーバーラタ』は夜中に始まり明け方に終るという長大な芝居でした。ぼくらの『マハーバーラタ』は俳句みたいなもので、あっという間に終ります。
古舘: うまいことを言いいますね(笑)。
宮城: 今回の演劇祭では『ピーター・ブルックのマハーバーラタ』の映像上映もあります。ブルックさんの稽古場を記録した映画『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』も興味深いですよ。ブルックさんは80歳を越えてもいまだに大学の劇団みたいなことをやっているんです。ずっと同じ問題意識を持ち続けていることを確認できます。
古舘: ヨーロッパでピーター・ブルックの舞台を何度か観たことがあるのですが、ぼくの印象は、歳を重ねて無駄なものをどんどん削ぎ落としていったという感じでした。女優さんが一人で舞台中央に立ってしゃべるだけなんです。そのシンプルさ。やっぱり俳優が大切なんだというメッセージが伝わってきて、嬉しかったのを憶えています。
宮城: 『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』では、稽古場でえんえんエチュード(即興劇)をする光景が撮影されています。エチュードの内容は、床に綱渡りのロープがあると思って、その上を歩けという単純なもの。ブルックさんは、意識をどれだけ研ぎ澄ますことができるかと指導します。ロープと言っても実際は床ですから、その上で何かやろうとすればできるわけです。でもそうすると意識が敏感でなくなってしまう。本当に体が綱渡りの状態にあるならば、全身に相当な集中が行き渡るはずだ、とブルックさんは言って、それをただ求めるんです。
古舘: いつ頃、撮られたものですか?
宮城: 2年くらい前ですね。ブルックさんの劇団は多国籍なので、色々な国の若い人が登場します。
古舘: 俳優として興味深いです。
 
 
自分だけの傑作を発見しよう!
 
古舘: 演劇では、わざわざその日のその時刻に劇場に集まって、大勢の人と肩をぶつけながら観るわけでしょう。今の時代になかなかお客さんが増えないのはわかるんですよ(笑)。
宮城: (笑)
古舘: おもしろい演劇に出逢って初めて演劇はおもしろいと思うわけで…おもしろい演劇を観てもらうしかないですね。でもなかなかそういう作品に出逢えない! それでも言いたいのは、おもしろい演劇は確かにあるんです! 特にSPACの演劇祭では海外の本当に凄い演劇を呼んでいるでしょう。日本で一番そういうことに力を入れている劇場ではないかと思います。これまで何回静岡に行きたいと思ったことか。ワールドスタンダードの作品に触れられる劇場ですから、きっと心に響く作品を見つけられると思います。
宮城: そう思ってもらえると嬉しいです。
古舘: 舞台の上の異世界を見つけに劇場へ来てほしいんですよ。創り手が創ろうとした世界が必ずある。それは非日常の世界かもしれないけれど、人間には絶対必要なもの。日々の生活をただ送るだけでは、人生はつまらないんだろうなと思います。
宮城: コンコルゲンの存在も日常の中の非日常という感じだよね。古舘さんの存在感の中にどこかしら非日常を感じさせるものがあるんでしょうね。
古舘: そんな褒め言葉をいただいて嬉しいですけど、照れますね(笑)。
宮城: あれだけ視聴者の記憶に残るというのは、狂気とか逸脱とか過剰とか、そういうものがあるんだと思う。
古舘: 最近よく思うのは、フィクションは大事だということ。日常生活で得られる体験は限られます。誰もが非日常、異世界を体験できる、それがぼくらのやっている舞台の仕事なんじゃないでしょうか。
宮城: 『タクシードライバー』を見てアメリカに渡ったことと通底してますね。あの話はまさに狂気、逸脱、過剰。タクシー運転手役のロバート・デ・ニーロがわずかに狂っていく。
古舘: あんなことが起こるリアリティと、それができるフィクションという構造がおもしろいですよね。嘘だから表現できる本当がある。俳優をやっている価値はそこにあると思うんです。演劇は目の前でそういう世界をつくろうとするわけですからね。そりゃ大変なことですよ。
宮城: 今回の演劇祭も日常の中に一瞬、非日常が現れるという演目ばかりです。オープニング作品『ファウスト 第一部』は話自体がそう。人生をえんえん生きてきて、ふと悪魔が現れる話。これは古舘さんにもぜひ観てほしい。役者の魅力だけでここまでできるのか! という舞台だから。ドイツ人の俳優ですが、器用とかルックスがいいとかそういう魅力とは違う。観始めると、この人が主役なの? 脇役じゃないの? と思っているうちに、目が離せなくなるんです。
古舘: 日本人はイケメンが大好きですけど、海外では一見素朴な俳優が大きい役をやるんですよね。観てみたいですねえ。静岡の皆さんはうらやましい! ぜひ足を運んでほしいな。
宮城: 古舘さんもぜひ静岡に来てください。
古舘: 実は、4月5日から18日まで静岡シネ・ギャラリーで上映予定の映画『ほとりの朔子』に出演しています。舞台挨拶にも出ます。コンコルゲンが始まってから初静岡なので緊張してます(笑)。

2014年1月22日

協力/こまばアゴラ劇場、ルヴェ ソン ヴェール駒場
構成/西川泰功 写真/中尾栄治

2014年度 SPAC県民劇団

 


劇団静岡県史 『丸山静江物語 〜静岡にもいた、おしん〜』(2013年度) 撮影:猪熊康夫
 

劇団MUSES『赤鬼』(2013年度) 撮影:SPAC

2014年度 SPAC県民劇団 3劇団結成!!

SPAC県民劇団とは、SPACの人材育成事業参加者を中心に結成する静岡県民の劇団です。演出家、出演者、スタッフの全てを公募し、舞台芸術公園内の稽古場で稽古を行い、舞台芸術公園 野外劇場「有度」(2014年9月下旬〜10月上旬)もしくは、稽古場棟「BOXシアター」(2015年2月中旬〜3月中旬)で公演を行います。
県民劇団は俳優として出演するだけでなく、衣裳や小道具、舞台装置の製作も自ら行います。アイディアを出し合ってチケットの販売促進に取り組んだり、チラシの配布をしたりします。全てを自分たちの力でつくりあげる「劇団」です。最大2年間の助成期間を経て、劇団として自立することを目標とします。
2013年度は「劇団静岡県史」が『丸山静江物語 〜静岡にもいた、おしん〜』を、「劇団MUSES」が『赤鬼』を上演しました。2014年2月に今年のSPAC県民劇団を立ち上げたい人(演出家・制作者)から「上演企画」を公募し、審査の結果、下記の3企画が選出されました。

・『しずおか徳川家康公ものがたり』(作・松尾交子)  企画者:松尾交子
・『Right Eye』(作・野田秀樹)  企画者:近江木の実
・『オレステス』(作・エウリピデス)  企画者:木田博貴

 
*****
野外劇場「有度」(2014年9月26日(金)・27日(土)両日19時開演)

『しずおか徳川家康公ものがたり』(作・松尾交子)

<企画者より>
日本に265年もの平和の礎を築いた徳川家康公が静岡に隠居した理由、顕彰四百年を前に久能山のある日本平の野外劇場で共に創作しましょう!

企画者:松尾交子(まつお・ともこ)
浜松市在住。2013年度SPAC県民劇団 劇団静岡県史主宰。
劇団砂喰社主宰、NPO法人子ども環境劇団PAF理事長、NPO法人遠州率シアター理事。90年代より演劇活動を始め、劇団正義の味方(現:劇団砂喰社)、TOMO☆PROJECT、シアターキッズ地球村(現:NPO法人子ども環境劇団PAF)、NPO法人シニア劇団浪漫座で脚本・演出を担当する。 主な作品は『交狂詩 銀河鉄道の夜』(1999年、野外劇場「有度」)、『三方原合戦!!!』(2009年、浜松アリーナ)、『金原明善物語』(2010年)、『鶴姫亀姫伝説』(2011年)など。

<企画意図>
静岡県は、江戸幕府を開いた徳川家康公が37年(8〜19歳:駿府城、29〜45歳:浜松城、45〜50歳:駿府城、70〜75歳)住んでいた処だが、その歴史について静岡県民は、あまり知らない。
浜松市では、2009年の国民文化祭にて市民350人が出演した「三方原合戦!!!」から知られるようになり、2011年、浜松市制100周年事業として浜松の徳川家康物語を今回の演出:松尾交子が脚本・演出を手掛け、80回以上上演し続け、併せて「出世大名家康くん」の拍車もかかり、浜松市民だけでなく全国規模で浜松市に徳川家康がいたことや歴史がアピールされた。
また、家康公は、遭難したスペイン船の乗組員に小型帆船を貸与し、そのお礼としてスペイン国王から洋時計が贈られた。その洋時計は、久能山東照宮で管理されていたが、最近になって400年の時を越えてイギリス大英博物館が調査し、驚くべき姿で当時のまま残っていたとして話題となった。
そして来年は、家康公没後400年となり、岡崎・浜松・静岡では、その記念事業が開催されるそうである。
昨年、結成した劇団静岡県史は、静岡県の歴史をテーマにした作品づくりを目的として設立した劇団である為、この機会に静岡時代、それも県民もあまり知らない駿府城隠居後の物語を舞台化していく。
関ヶ原合戦後、江戸幕府を開き、三男秀忠に征夷大将軍を譲ると駿府入りし、大阪の陣から亡くなるまでの物語を描いていき、舞台作品を通して地元の歴史をより深く親しむことの出来る県民参加の公演を行う。

*****
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」(2015年2月中旬〜3月中旬)

『Right Eye』(作・野田秀樹)

<企画者より>
前年度にひきつづき野田作品をとりあげます。今回はだいぶカラーが違います。より広く県民の皆様の参加をお待ちしています。

企画者:近江木の実(おうみ・きのみ)
浜松市在住。2013年度SPAC県民劇団 劇団MUSES主宰。
M-planet所属、静岡県西部演劇連絡会代表、静岡県演劇協会理事。
1989年より浜松で役者として演劇活動を始め、1998年『この生は受け入れがたし』(作・平田オリザ)で初演出。2005年M-planetを旗上げし、オリジナル作品を中心に公演を行う。また、県立浜松大平台高校にて「演技表現」の講師も務めている。
主な演出作品は『キル』(2002年、浜松市福祉交流センター)、『エンジェル・ポスト』(2011年、クリエート浜松ホール)など。

<企画意図>
前年度、劇団MUSESで『赤鬼』の上演をさせていただいた(会場はBOXシアター)。手ごたえは悪くなかったと感じている。お客様にもそれなりに楽しんでいただけたと思う。劇団メンバーも県民劇団に参加して大いに得るものがあったのではないかと考えている。この劇団MUSESの参加メンバーを軸にさらに発展的な活動を進めるというのが本企画の最大のねらいである。劇団の継続が各々の中では体験の蓄積につながり、表現の蓄積につながっていく。舞台作品を協同して創ることの中には確かに豊かな「学び」(または出会い)がある(とりわけSPACスタッフとの協同作業はいい経験となった)。
2年目ということでこの企画では横の広がりというものも視野に入れたい。次のMUSESへの新たな参加者を募り、より広い県民の参画が実現できたらよいのではと考えている(具体的には静岡市以外の参加者を増やしたい)。これはアピールの仕方から実際の運営までさらなる工夫が欲しいところである。
そして演目に関して。『赤鬼』に引き続き野田作品を取り上げる。『赤鬼』同様、番外公演でやられたものであるが、タイプはまったく異なっている。題材はノンフィクションによっており、個人と社会を等身大かつ通俗的な視点から描いていることに特徴がある(もちろん中に大きな問題を含み、劇構造も凝っている)。それでも作り方としては『赤鬼』に倣う部分があり、最小限の小道具で、役者の身体表現を中心に場面を構成するというのは同じである。これまでのやり方を洗練させ、見ていてワクワクする表現を模索したい。

*****
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」(2015年2月中旬〜3月中旬)

・『オレステス』(作・エウリピデス)

<企画者より>
ギリシャ神話に和のヴィジュアルを取り入れ、独特の世界観&ファッショナブルに構築する事に挑戦します。

企画者:木田博貴(きだ・ひろき)
藤枝市在住。
劇団Z・A演出。
高校時代より演劇を始め、在学中、劇団ひなうたに入団、演劇ユニットStageSpiritsに参加。2004年、劇団Z・Aを旗揚げ。その後全公演で演出を担当する。
『蛇が吼えた不道徳と嘘』(作・演出・主演)で、第52回静岡県芸術祭準奨励賞を受賞。
主な演出作品は、『Heaven’s Tear』(2008年・2009年、藤枝市民会館)『ハートフル』(2007年、島田市プラザおおるり/2008年、あざれあ)など。

<企画意図>
私が今回県民劇団の演出家募集にあたり、上演をしたいと思っているのは、「和のヴィジュアルを取り入れたギリシャ神話『オレステス』」です。
始めに、私が県民劇団をやらせていただきたいと思った一番大きな理由は、静岡の演劇界に新しい客層を取り込むことが出来るかもしれないと思ったこと、静岡演劇を盛り上げる活動の一翼を担えるかも知れないと思ったからです。
私が演劇界に取り込みたいと思っている客層は「若い世代」です。
私自身まだ静岡県の演劇界では若手であり、経験豊富な演出家の皆さんと比べると、素晴らしい演出方法や表現方法に乏しいと思います。ですが、私の一番の強みは、若い世代と感性が近く、親しみを持ってもらいやすい事、それによりこれまで演劇にそれほど興味の無かった若者の足を劇場に運んでくることが出来るかもしれないという事です。
もちろん、若手だから若者が呼べるという単純な物ではないと思います。ですが、私がこの企画で重視したいのはあくまでも「ヴィジュアル面」です。
演劇をあまり観た経験のない方の演劇に抱いているイメージは「難しそう」「敷居が高そう」「気軽に観る物では無さそう」と言ったものが多いと思います。(私の周りだけかもしれませんが)
そういったイメージを少しでも和らげるには本来演劇ではあまり重視しなくても良い「かっこよさ」や「派手さ」という物が必要だと私は思っています。
ですので私は「ヴィジュアル」を重視した作品作りを企画として提案させていただきたいと思っています。
私が「和のヴィジュアル」を重視するのはそれほど演劇的思想や理論からではなく、自分が日本人である以上「和風」な雰囲気にどこか親しみや落ち着きを感じるからです。
その私が感じる親しみや落ち着きをギリシャ神話と呼ばれる少し「難しいイメージ」のある作品に取り入れていくことで、「何か面白そう」「何かかっこいいかも」と思ってもらい劇場に足を運んでいただけたらと思っています。
「和を取り入れる」と言っても、完全に和の空間にしてしまうのではなく、作品の良さや、風土、特に『オレステス』と言う作品は神話独特の世界観があるのでそこを壊しすぎないように丁寧に作り上げ且つ「ファッショナブル」に作り上げていくことに、挑戦します。
この県民劇団が静岡演劇のさらなる発展と若手演劇人の成長を手助けして下さる企画と言う事で私自身新しい事に挑戦したいと思っています。
そして静岡県が日本でも有数の演劇が盛んな県となることに出来ることがあれば私の力を最大限に使っていただけたらなと強く思います。

《関連企画》 SPAC堂書店

 

SPAC堂書店
 
☆昨年のブックフェア詳細はこちらから



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宮城聰(SPAC芸術総監督)と出演俳優たちが、演劇祭の目玉作品『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』にちなんだ本を紹介!演劇書だけではない、多彩なジャンルの本が並びます。「なぜこの本が?」と思っても、俳優たちのおすすめコメントを読めば納得。舞台の上では見せない新たな一面もご覧いただけます。静岡駅前の「葵タワー」内の同書店、階上には人気のスポット・静岡市美術館もあり、アートな空気がいっぱいです。ぜひ足をお運びください!
 

開催情報

4月1日〜5月6日(開催予定)
 
会場:戸田書店静岡本店2階 特設コーナー
〒420-0852 静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー内 (JR静岡駅北口より徒歩1分)
TEL.054-205-6111(代)
営業時間:10時〜21時
 
 

《関連企画》 深蒸し茶流 劇評塾

 

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☆過去のSPAC公演の劇評はこちらからご覧いただけます。

公式ガイドブック電子書籍
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あなたの演劇批評をお寄せください!
 
批評することも「演劇活動」のひとつです。
皆様のご応募をお待ちしています!

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2014」と「ふじのくに野外芸術フェスタ2014」の全ての作品で、一般の皆様からの劇評を募集します。ご投稿いただいた全ての劇評を、SPAC文芸部(大澤真幸、大岡淳、横山義志)が講評いたします。

■ 入選
  原稿料10,000円をお支払いし、SPAC公式サイトに劇評を掲載。
  SPACの公演に1回分ご招待。
■ 準入選
  SPAC公式サイトに劇評を掲載。(原稿料はなし)

3回入選で劇評塾を卒業。プロの書き手としての活動をSPACが応援。

<募集要項>
◎字数:2,000字程度
◎締切:批評対象の舞台を観劇後10日以内
◎投稿方法:E-mail、またはFAX、郵送(封書)でお送りください。
※E-mailの場合は件名欄に、FAXの場合は1ページ目の冒頭に、郵送の場合は封筒の表書きに、「投稿劇評」と必ずお書きください。

E-mail:mail@spac.or.jp
FAX:054-203-5732
住所:〒422-8005静岡市駿河区池田79-4
    静岡県舞台芸術センター劇評係

※原稿には住所、氏名(ペンネームの方は本名・ペンネーム両方)、電話番号・E-mail等複数の連絡先、観劇日を明記してください。
 
 
 

《関連企画》 演劇×食

 

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〜レストランRamaよりメッセージ〜


食べ物が人の身体を創っていく。人の身体を創る食物。一人の演者が舞台に立つ時、表現の純度や密度は、その身体すべてが物語る。日々の食事から意識は生まれ、細胞が生まれ、新たな躍動へと繋がっていく。
今回は宮城さんのお話と共に、食と人、そこから生まれる芸術との深い繋がりについて何かを感じて頂ければ幸いです。
 
☆レストランRamaのサイトはこちら


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演劇祭期間中の平日の夜を特別な時間に変える
1日だけの「レストラン・シンデレラ」企画。

舞台を愉しむことと、食事を愉しむこと、この二つは似ていることかもしれない。
その時、その場でしか味わえないものを、全身で味わう一期一会の歓び。
静岡のレストランRamaプロデュースによる静岡に伝わる在来野菜や、自然農法で作られた旬のお料理でおもてなしします。

開催情報

4月28日(月)
19:00スタート (21:00終了予定)

会場: 静岡芸術劇場 2階カフェ・シンデレラ

参加費: 3,800円(税込)アルコール類別途チャージ
☆SPACの会会員特別価格 3,200円(税込)

<ご予約・お問い合わせ>
SPACチケットセンター
Tel.054‐202-3399 (10:00〜18:00)

《関連企画》 茶感を磨くちょっとしたレッスンツアー

 



<ツアースケジュール>
8:50 静岡駅南口スルガ銀行前集合
9:00 静岡駅
9:30 舞台芸術公園お茶摘み体験&昼食
14:10 苔霊園 お茶の茶盆栽作り
17:00 もくせい会館 体験型演劇『よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン』観劇(70分)
18:30 静岡駅


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この機会に新しい趣味をみなさんで一緒に始めませんか?
お好きな鉢を選び、お茶の苗を盆栽にする茶盆栽は静岡発祥。盆栽のプロがレクチャーします。
お茶摘み、盆栽、ピクニックと、自然の中で遊んだ後は、体験型演劇に参加。
五感をフルに使い、身もココロも磨かれるちょっとしたツアーです。
おひとり様から大歓迎☆

開催情報

4月28日(月)
  ※雨天の場合中止(ツアーの内容は変更になる場合もございます。)
 
旅行代金:4,000円→3,300円
(バス代金、昼食、お茶摘み体験、茶盆栽代含む) ※観劇料金は含まれません
 
募集人数:40名(最小催行人員10名)→好評につき開催決定!
 
添乗員:同行
 
参加条件:
・中学生以上の方
・『よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン』4月28日(月)17時開演のチケットまたは、全演目パスポートをご購入のかた

※こちらのツアーにお申し込みのかたは上記の演目に限り特別料金が適用されます。(通常一般4,100円→3,000円)
※ツアーのお申し込みの際に、チケットのご予約もできます。
  (全演目パスポートはSPACチケットセンターのみでのお取り扱いとなります)

 
<お申し込み方法>
申込用紙に必要事項をご記入の上、FAXまたはE-mailにてお申し込み下さい。 ☆申込用紙はこちら
 
【お申し込み・お問い合わせ先】
株式会社日本旅行静岡支店
 (〒420‐0857静岡市葵区御幸町6 静岡セントラルビル9階)
営業日:月〜金 10時〜18時(土日祝定休)
FAX:054-254-8374
E‐mail:kiyoko_kono@gnta.jp

担当:河野 TEL.054-254-8375
申込締切:4月18日(金)→4月25日(金)まで延長

主催:SPAC‐静岡県舞台芸術センター
協力:株式会社 日本旅行
旅行企画・実施:株式会社日本旅行静岡支店
 
 

《関連企画》 お茶摘み体験をしよう!in舞台芸術公園

 


☆昨年の様子はこちら


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ふじのくに⇄せかい演劇祭の会場の一つである「静岡県舞台芸術公園」内に広がるお茶畑でSPAC俳優やスタッフと交流を楽しみながら、お茶摘みを体験してみませんか?チーム分けをして摘んだお茶の量を競うレクリエーションも行います。富士山をバックに、茶どころ静岡ならではの〈初夏の風景〉をぜひ体感してください!

開催情報

4月28日(月) 雨天の場合中止
 【お茶摘み】 9:30〜12:00ごろ
 【昼食会】 お茶摘み終了後〜14:00ごろ

  ※持ち込み自由。
    ご希望の方に、1,260円でオリジナルお茶弁当の注文も承ります。

    (お申し込みはSPACチケットセンターまで)
  ※お茶摘みのみの参加もできます。
 
会場:
 【お茶摘み】 舞台芸術公園(稽古場棟前集合)
 【昼食会】 舞台芸術公園内食堂棟「カチカチ山」

 
参加費(要予約):一般700円、小学生以下300円
  ※参加者には後日、摘んだお茶を製茶してお送りいたします。

受付開始:3月8日(土)10:00

<ご予約・お問い合わせ>
SPACチケットセンター
Tel.054‐202-3399 (10:00〜18:00)
 

《関連企画》 フェスティバルbar

 




<プロデュース協力>
barの心臓部ドリンクコーナーを仕切るのは、オルタナティブスペース・スノドカフェ代表の柚木康裕氏。フェスティバルbarプロデュースに関わる氏は、静岡のアートシーンを支えるキーパーソン。ぜひ話しかけてみて!

<アート展示>

barの入口では、静岡クリエーター集団エエラボによるちょっと不気味だけどカワイイ生き物たちがあなたをお出迎え。ぜひ一緒に写真を撮ってみて!(写真右は代表の中安モモ氏)

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お客さんもアーティストもスタッフも、ここではみーんなごっちゃまぜ。毎年恒例の「フェスバー」、今年はミニステージも出現。アーティストとの距離が縮まること間違いナシ。さぁ、食べて、飲んで、大いに語り合おう!『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』公演の前後はカチカチ山(舞台芸術公園内)に集まれ!

開催情報

4月27日(日)、5月3日(土)、5月6日(火・祝)
16:00〜17:15 / 19:30〜23:00
※『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』の上演前後にオープン!(17:30開演〜19:20終演予定)
 
場所:舞台芸術公園「カチカチ山」(舞台芸術公園入口脇)
 
出店リスト

◆オルタナティブスペース・スノドカフェ (アルコール、ソフトドリンク、スイーツ) 人気の「静岡麦酒」はじめ、アルコール類が充実!
 
◆燻製工房 マル鉄商会 (燻製おつまみ各種、自家製ピクルスなど)
 
◆サスジョウ (桜えびかき揚げ丼)
 
◆sahiru17 (スリランカカリー)
 
◆Steppin Burger (ハンバーガーなど)
 
◆SPICE6 (チキンカマージなど)
 
◆soja (マクロビオティックフード)
五十音順


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SPACこども大会2014(第15回 )

 

第15回 SPACこども大会

☆発表会の様子


☆ブログ「萌目線。」より

☆昨年の様子→ブログ「萌目線。」より
 
☆メディアでご紹介いただきました。
・2013年 テレビ静岡「スーパーニュース(県内版)」
・2011年 「ふじのくにネットテレビ」(視聴できます)

おとなになんて、まねできない!
オンリーワンなパフォーマンス!

「SPACこども大会」は、生き生きとした個性を持った子どもたちをはぐくみ、応援することを目的として、2001年にスタートしました。これまでの14回の大会には、538組1147名の小学生が参加し、歌やダンス、演奏、奇術、落語やコントなど得意の身体芸を披露してくれました。SPACの劇団員が1組につき1名付き添い、舞台の上で100パーセントの力を発揮する秘訣をアドバイスしながら、リハーサルから本番までの1日をともに過ごします。あっと驚くような、魅力的な個性と素晴らしい身体芸の持ち主である子どもたちに、その才能を静岡芸術劇場で存分に発揮してもらいます!

☆チラシ
☆出演者一覧
(名前の記載はあいうえお順です。当日の出演順ではありません。)

発表日 2014年3月23日(日)14時開演(13時より受付開始)
※全17組、発表時間は1組につき約4分です。
会場   静岡芸術劇場(JR東静岡駅前グランシップ内)
入場無料(要予約)

☆予約受付開始:3月9日(日)10:00
 SPACチケットセンター Tel.054-202-3399 受付時間10:00〜18:00
 入場ご希望の方は、事前にお電話でご予約ください。

※座席は自由席となっております。開演の1時間前より受付にて入場整理券を配布いたします。(先着順)
※当日グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスがあります。ご希望の方は、3月16日(日)までにSPACチケットセンターへご連絡ください。(対象は2歳以上の未就学のお子様に限ります)
※乳幼児をお連れのお客様は親子室(遮音有り)をご利用いただけます。事前にお電話でお問い合わせください。(先着3名様)

後援:静岡県教育委員会

《関連企画》 開幕式&呈茶

 



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初日の『ファウスト 第一部』の開演前に、ふじのくに⇄せかい演劇祭2014「開幕式」を行います。この日ご来場のお客様、芸術総監督 宮城聰はじめSPACのスタッフたち、そして海外からのアーティストとともに開幕を祝うひとときです!短い時間ですが、お気軽にご参加ください。

開催情報

4月26日(土) 17:15〜17:30
 
場所:静岡芸術劇場内ロビー
 

<呈茶サービス>
静岡といえばやっぱりお茶!
開幕式に合わせて、静岡県立美術館ボランティア・グループ「草薙ツアーグループ」の皆さんによるウェルカム・ティーをご用意いたします。