2017年10月20日

<萌目線。vol.139>細かすぎて伝わらない?!『病は気から』の気になる小道具!

SPAC史上最高コメディ『病は気から』一般公演はいよいよ今週末までとなります!

お天気もよくないし、寒くなってきたし、平日の疲れもあるし…なんてお思いの方!
週末は劇場で思いっきり笑うことにしませんか?!

まだチケットご予約受付中です!!

今日は出演者も思わず笑ってしまう!細かすぎる小道具たちをご紹介します。

まずはトットが紙飛行機にして飛ばす、アンジからケロッグへの手紙。
なんとちゃんと中身の文章が書いてあるのです!!

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そしてトーマスがアンジに捧げた論文、「その医療革命ちょっと待った」!
タイトルもしっかり書いてあって、お父さんの名言も。中身は割と現代の最新医療情報になっております。

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さらに切符!まずこの切符が出てきていることに気づける方がどれほどいるか分からないというのに、この芸の細かさ!
ちゃんとした病気行きの切符…ぜひみなさん見つけてくださいね!!

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どんだけ笑いとばされてもいいように、出演者スタッフ一同、全力で準備してみなさまをお待ちしています!!

石井萠水(左)と降矢一美(右/演出部スタッフ)

石井萠水(左)と 降矢一美(右/演出部スタッフ)

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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<病ブログ2017 #9>『病は気から』一般公演いよいよフィナーレへ

多くのお客様にご来場いただき、笑いと感動を呼んでいる『病は気から』の2017年公演も、一般公演は今週末10月21日(土)、22日(日)の2公演を残すのみとなりました。

10月21日(土)の公演ではご好評をいただいている「バックステージツアー」が、そして22日(日)の公演では、作家・演出家・俳優の松尾スズキさんをゲストに迎えての「アーティストトーク」が開催されます。

また、終演後は『病は気から』本番の舞台裏映像を劇場1Fロビーで上映しています。あっと驚く数々の仕掛けの種明かし。ぜひこちらもお見逃しなく!

まだご覧になっていないお客様も、もう一度観たいというお客様も、SPACチケットセンターへお電話ください。
SPACチケットセンター TEL:054-202-3399 (10:00-18:00)

皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年10月12日

<病ブログ2017 #8>『病は気から』一般公演初週を終えて…お客様の感想&登場人物紹介!

SPAC秋→春のシーズン2017-2018 第一弾『病は気から』の一般公演が開始しました。
初日、二日目にご来場いただいたお客様の声の一部をご紹介します。

「モリエールの喜劇をはじめて観たのですが、本当に面白かったです。古典的なものを現代的にアレンジしていて、しかもそれが上手くマッチして化学反応をおこして、爆発的なエネルギーを感じました。」
「幕のない舞台、照明が灯るとそこは観客席。まるで合わせ鏡。」
「医者の儀式。あれほどバカバカしくて荘厳な場面を見たことがない。アルガン(モリエール)の生への執着が痛々しくて涙が出た。喜劇じゃないよ、これ。泣いちゃったもの。」

この公演で、初めてSPACに来て下さったお客様もたくさんいらっしゃるようで、次のような嬉しい感想をお寄せいただきました。

「初めて観劇させていただきましたが、ビックリです。何もかも素晴らしい!テーマも現代の医学の『治療のやりすぎ、薬づけ』をついていて、反省させられました。これからも観させていただくのが楽しみです。」
「SPACという劇場空間、役者の力、モリエールの戯曲の強さ、すべてが混じり合っていて、とても面白かったです。ロビーも、カフェも、劇場全体が素晴らしい。」
 

『病は気から』の魅力的な登場人物たち

5年前の初演から多くのブラッシュアップを経て、さらにパワーアップした2017年度版『病は気から』。
潤色・演出のノゾエ征爾さんは、10/8に開催されたアーティストトークで、「前回は芝居の形をつくるのでやっとという面もあった。今回は俳優のメンバーがほとんど同じなこともあって、一人一人の登場人物のキャラクターを掘り下げることができた。」と、語っていました。

本作のちょっとおかしな登場人物たちを、あらためて写真でご紹介します。

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▲自分を病気だと思い込む主人公のアルガン(阿部一徳)。いつも怒っていて、しょっちゅう嘆いている。(撮影:猪熊康夫)

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▲働き者でしっかり者の家政婦トット(牧山祐大)。優しく時に厳しく、温かくアルガン一家を見守る。(撮影:平尾正志)

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▲アルガンの長女アンジ(榊原有美)。暴漢から助けてくれたケロッグとの運命の恋に夢中。(撮影:猪熊康夫)

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▲家柄の違うアンジに恋する若者ケロッグ(山口航太)。新キャストとなった今回のケロッグはやたらと暑苦し・・・いやアツい男。(撮影:猪熊康夫)

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▲アルガンの次女=アンジの妹のルイジ(石井萠水)。元気いっぱい不思議少女。(撮影:猪熊康夫)

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▲アルガンの後妻ベリー(本多麻紀)。腹に一物アリ?(撮影:猪熊康夫)

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▲ベリーに雇われている弁護士のポンヌフ(山口航太)。その訛りは一体・・・。(撮影:平尾正志)

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▲ディアス医師(右/大高浩一)と、その息子トーマス(左/泉陽二)。アルガンは長女アンジとトーマスの結婚を勝手に決めるが・・・。(撮影:猪熊康夫)

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▲薬剤師スメル(泉陽二)。浣腸片手にアルガン家に日参。(撮影:平尾正志)

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▲アルガンの弟ヘラルド(大高浩一)。兄とは対照的な自由人。一見擦れているようだが実は・・・。(撮影:猪熊康夫)

このほかにも(やっぱり)おかしなキャラクターがたくさん登場。
ぜひ劇場に会いに来てください!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年10月5日

<病ブログ2017 #7>『病は気から』げきとも初日を終えてノゾエさんコメント

10月2日の『病は気から』中高生鑑賞事業公演で、
いよいよSPAC秋→春のシーズンが始まりました!

初日は県内東部の中学校2年生100名ほどが、観劇されました。

終演後、ノゾエさんから初日の公演を終えてのコメントをもらいましたのでご紹介します。

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SPAC秋→春のシーズン、初日の公演を終えての感想をお願いいたします。
ノゾエ:今日は、中高生鑑賞事業公演ということで、中学生の皆さんに観ていただきました。中高生を前にしてやるのは、2012年の『病は気から』初演以来、5年ぶりでした。こんなにフラットな状態で芝居を観に来るお客さんを前にするのはすごく久々でしたが、反応がすごく素直で刺激を受けました。みんながみんな演劇が好きで観に来ているわけではないお客さんにどう楽しんでいただくのかという点では、ハードルがかなり上がるので、いつも以上に緊張しました。加えて、芝居慣れしていない人にとってはどうかな?という部分も少しあるんですが、最後まで反応があって、2時間という長尺にも関わらず集中してみてもらえたというのはうれしかったです。よい公演だったと思います。

今回は再演になりますが、作品の見どころを教えてください。
ノゾエ:モリエールという喜劇作家の本自体があまり馴染みのないものだと思うんですが、この作品をSPACという俳優もスタッフも非常にクオリティの高い方と取り組んでいることに、普段とはまた違う面白さを感じています。
内容は、そんなに難しくはなく、気楽に観て笑える作品ですが、演劇の醍醐味や芸術性にも踏み込んでいるので、本当に多くの方に観てもらいたいです。静岡は首都圏からは少し遠いですけれども、実際に来てみると意外と遠くないですよ(笑)
それから、もしかしたら、キャストには書かれていないノゾエ的な人が出ているかもしれないです。興味のある方は、ぜひそれも確かめにきてください!
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今週末の一般公演初日に先駆け、今回の再演の舞台も少しだけご紹介。

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中高生鑑賞事業公演「SPACeSHIPげきとも!」公演では、
終演後は俳優が衣裳のまま、生徒さんたちをお見送り。
お見送りには演出・ノゾエさんの姿も
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さて、いよいよ今週末10月7日(土)は一般公演初日です。
週末の一般公演では、終演後、舞台裏を見学できるバックステージツアーや、
豪華なゲストをお招きしてのアーティストトークも開催。
ぜひ観劇と合わせて、お楽しみください。

また、10月8日は東京からのお得な劇場直行往復バスも運行!

たくさんの笑いを用意して、皆様のご来場お待ちしております!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:阿部一徳、石井萠水、泉陽二、大高浩一、榊原有美、本多麻紀、牧山祐大、山口航太

2017年10月
7日(土) 【はじめての演劇鑑賞講座/バックステージツアーあり】
8日(日) 【アーティストトークあり ゲスト:森義隆さん(映画監督)】
14日(土) 【バックステージツアーあり】
15日(日) 【アーティストトークあり ゲスト:栗原類さん (モデル・俳優)】
21日(土) 【バックステージツアーあり】
22日(日) 【アーティストトークあり ゲスト:松尾スズキさん(作家・演出家・俳優)】
各日14:00開演

静岡芸術劇場
*詳細はコチラ

<東京からの劇場直行バス>
10月8日(日)
[往路] 渋谷発 9:30 → 劇場着 13:00
[復路] アーティストトーク終了後に劇場前より出発します。
乗車料金:片道1,000円
*お申し込み締切10月5日(木)
申込先:日本旅行 静岡支店 TEL.054‐254-8375(平日10:00~18:00)
バス詳細はこちら

★『病は気から』PV

「病ブログ2017」も随時更新中
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2017年10月2日

<病ブログ2017 #6>『病は気から』おためし劇場レポート

今回は、9月30日に開催されたSPACの人気企画「おためし劇場」の模様をレポートします。
「おためし劇場」は、舞台稽古を見たり、演出家や出演俳優の話を直接聞いたり、舞台上で実際の舞台装置を間近に見たりと、本公演をより楽しんでいただくためのさまざまなプログラムをセットにしたお得なイベントです。
今シーズン最初の演目となる『病は気から』のおためし劇場には、66名ものお客様にご参加いただきました。

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▲スタッフによる作品紹介の後いよいよ劇場内へ(撮影:猪熊康夫)

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▲舞台上では出演俳優たちがお出迎え(撮影:平尾正志)
 

<稽古見学>

まず最初に、稽古見学で実際の稽古の様子を体感していただきます。
普段の稽古と同様に、ノゾエさんはどんどん演出の指示を出し、俳優たちは即座に演技に取り入れていきます。

お客様からは「演出が目まぐるしく変わる中で、それに対応していく俳優さん達のプロ根性に感激しました」という声や、「こうやって演出が良くなっていくんだ!と感心した」「プロの稽古風景を見る機会なんて滅多にないので、とてもよかった」といった声が聞かれました。

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▲臨場感あふれる稽古見学(撮影:猪熊康夫)
 

<ステージトーク/演出家と俳優への質問コーナー>

続いて演出家のノゾエ征爾さんや出演俳優たちが、お客様からの質問に直接答えるステージトークへ。
お客様からは「病は気から、それでは、芝居は何からだと思いますか?」といったユニークな質問が。それに対して「やはり気持ち。今回はあらためてそう思います」とノゾエさん。

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▲ステージトークの様子(撮影:平尾正志)

さらに、「SPACで演出する時と、他の劇団で演出する時とは違いますか?」という質問に対しては、「SPACさんは、自分の劇団を含めて他の劇団とはベースとなっている技術のレベルが違うと感じます。俳優さんたちの持つテクニックも東京の多くの劇団より一段上かと。なかなかこういうレベルでやっている劇団はない」と、SPAC俳優たちには少々プレッシャーのかかる言葉が・・・。

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▲様々な質問に答えるノゾエさん(撮影:平尾正志)

出演俳優たちに対しては、「長いセリフを覚えるコツは?」や、「役作りで、人物像がつかみにくい時はどうするのか?」といった具体的な質問が飛び交いました。

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▲主人公アルガン役の阿部一徳(左)(撮影:猪熊康夫)

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▲ディアス医師の衣裳で質問に答える大高浩一(右)/進行は制作部の佐藤亮太(左)(撮影:平尾正志)
 

<バックステージツアー/いよいよ舞台上へ>

トークの後はいよいよバックステージツアーです。
バックステージツアーでは、舞台監督と創作・技術部の演出部班スタッフによる舞台装置などについての説明の後、参加者の皆さんに舞台上に上がっていただき、『病は気から』の特徴的な「客席型のセット」を間近に見ていただきました。

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▲今回の舞台装置について説明する舞台監督の内野彰子(撮影:平尾正志)

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▲舞台美術や小道具について説明する演出部班の秡川幸雄(撮影:平尾正志)

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▲参加者のみなさんは靴を脱いで舞台上へ(撮影:猪熊康夫)

舞台装置には各所にさまざまな仕掛けが仕込まれているほか、衣裳も、袖に下がらず舞台上での素早い衣裳チェンジが要求されるこの作品ならではの細かな工夫が施されています。
バックステージツアーではそれらについて、担当する舞台スタッフが実際のセットや衣裳などを前に個別に説明。参加者の皆さんは興味深そうに聞いていました。

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▲舞台の仕掛けについて解説する演出部班の降矢一美(撮影:猪熊康夫)

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▲衣裳についてはワードローブを担当する衣裳班の川合玲子が説明(撮影:猪熊康夫)
 

<舞台セットができるまで>

ところで、今回のセットに使われている客席のシートは、5年前の初演の際、浅草のちょうど閉館した映画館のシートを譲ってもらったものです。シートはすべて分解することができ、初演後も分解して保管していました。今回の再演では、まず8月中に部品のチェックと仮組みをして状態を確認。その後、9月に入って本設置しました。作業には4日ほどかかったとのことです。

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▲まずはすべての部品を並べて・・・

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▲仮組みをして状態をチェック
 

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▲本設置の作業の様子

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▲一つ一つ順番に組み立てていきます

『病は気から』のバックステージツアーは、来週からの一般公演日のうち、土曜日の公演(10月7日、14日、21日)の終演後にも開催します。(無料、ご観劇いただいた方のみ参加可能)

観劇中に感じた「あれってどうやってやってるの?」という疑問も、バックステージツアーにご参加いただければ舞台スタッフに直接ご質問いただくことができます。
バックステージツアーのお申込みはSPACチケットセンター(054-202-3399/10:00-18:00)で承ります。
「おためし劇場」にお越しになれなかったお客様も、この機会ぜひご参加いただければと思います。

また、バックステージツアーが開催される土曜日の一般公演のうち、特に14日と21日はまだ良いお席もございます。ご予約がまだの方は、ぜひSPACチケットセンターまでお電話ください!
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年9月26日

<病ブログ2017 #5>劇場稽古進行中!

『病は気から』は本番初日となる、一回目の中高生鑑賞事業公演(10月2日)まで1週間を切りました。
着々と劇場での稽古が進んでいます。

俳優全員が集合している冒頭のシーン(撮影:平尾正志) ▲俳優全員が集合している冒頭のシーン、左から牧山、大高、榊原、山口、阿部、石井、本多、泉 

劇場に入ってからの稽古は、身体の動きや時間の使い方についての、より具体的なやり取りが飛び交っています。

稽古風景(撮影:平尾正志)
ノゾエさん「このシーンは準備に時間かかりますか?」
俳優「余裕あります」
ノゾエさん「それじゃあ、今くらいの長さが理想だからこのままでいきましょう」

ノゾエさん「そこで動きを付けてみてください」
・・・やってみる俳優達。
稽古風景(撮影:平尾正志)

そして現場に笑いが・・・
稽古風景(撮影:平尾正志) 

演出家のノゾエさんは本当に「ちょっとしたこと」も見ていて、その「ちょっとしたこと」をちょっと変えるだけで、舞台に新たな面白さが生まれてきます。
今回も初演の動きをベースに、細かな部分で新たな演出をどんどん付け加えていきます。
稽古風景(撮影:平尾正志)
(躍動感ある新キャストの山口。体格を生かした動きのあるシーンが増えています。) 
 

俳優の演技に加え、照明や音響の変更や試行錯誤も進めています。
こちらも、光ひとつ音ひとつ、それらのタイミングひとつで、観ている側の受け取るイメージや印象が大きく変わっていきます。
常に結果をイメージしながら演出を考えているノゾエさんの頭の中には、俳優やスタッフにもまだ見えていない景色がたくさんあるようです。
そこに俳優やスタッフが考えていることが加わり、だんだんと目に見えるものになっていきます。
この楽しさを、少しでも写真でお伝えできれば・・・
舞台照明(撮影:平尾正志)
舞台照明(撮影:平尾正志)
舞台照明(撮影:平尾正志) 

初日の幕が上がるまでの限られた時間の中で、俳優・スタッフは全力を尽くしつつも、笑いの絶えない稽古が続いています。
稽古風景(撮影:平尾正志)
稽古風景(撮影:平尾正志)
稽古風景(撮影:平尾正志)
稽古風景(撮影:平尾正志) 
 

ところで、5年前と現在で、静岡芸術劇場の舞台のつくりには変化した部分があります。
下の2つの写真で、それが分かるでしょうか。

劇場の舞台(2012年と現在) ▲2012年(左)と現在(右) 
 
 

そう、2014年の大規模改修工事の際に、舞台の左右の袖にある壁(袖壁)を無くしたのです。

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この違いについて照明デザインの大迫浩二に聞いてみると、
「(舞台の中央にセットがあるので)すごく大きな変化というわけではないけれど、5年前よりも空間が開けて見えます。演出家の意向をくみながら、最終的にどのように舞台を見せるか考えています」
とのこと。

P1290443(撮影:平尾正志) ▲照明について話し合うノゾエさん(右)と大迫(左) 
 

ご観覧の際のお座席は、1階中央ブロックのほか、左右のバルコニー席1列目も見やすくなっております。
まだまだ見やすい席をお選びいただけますので、是非お早めにご予約ください!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年9月21日

<病ブログ2017 #4>主演俳優 阿部一徳インタビュー

病ブログ第4回は、主演俳優 阿部一徳のインタビューです!

阿部一徳近影
撮影:中尾栄治(SPAC制作部)

重厚な語りからコミカルな役まで、幅広いキャラクターを変幻自在に演じるSPAC俳優・阿部一徳。
前作『アンティゴネ』で見せたギリシア悲劇のシリアスな役柄から一転、今回はモリエールの喜劇でコミカルな主役を演じます。30年近いキャリアで培った俳優としての哲学と、5年ぶりの再演となる本作への意気込みを聞きました。
(本インタビューのショートver.は、2017/9/15発行の「グランシップマガジンvol.11」に掲載されています)

初演時の舞台写真 撮影:三浦興一▲初演時の舞台写真

 
本番が終わったら「今日のことは全部忘れる」

-俳優として、演じるに際し心がけていることを教えてください。

大事にしているのは、「より正確に、より自由に」ということです。「ゆっくりいそげ」みたいで矛盾しているようですけれども。
僕ら俳優の仕事には、「再現する」という要素があります。そもそも芝居というもの自体が、脚本を現実世界に再現するものですし、稽古も、本番で再現すべきことを身体に入れていく作業です。ですから、稽古でも本番でも、常に「演じている自分を見ている自分」という感覚が必要です。これ無しには再現することはできませんし、この感覚によって、演技の「正確さ」が担保されます。
ですが、単なる再現、つまり「なぞってしまう」ようなやり方ではダメなんです。それではどんどん新鮮さが失われていく。正確さを意識しながらも、まるでその時が初めてであるかのごとく、いかに自由にやれるかが重要です。

-いつごろからそのような考え方を持つようになったのでしょうか。

俳優を始めた当初からだと思います。宮城(SPAC芸術総監督の宮城聰)と仕事をするようになって随分と経つのですが、彼が東京で劇団(「ク・ナウカ」1990年旗揚げ)を立ち上げたときに、「俳優の奥義10ヶ条」みたいなものを配った。その中に「自分の身体を他人のもののように扱う」とか、「常に外側と内側から見る」といったものがあって。ことさらそういうことを気にしはじめたのは、その頃だったと思います。

-今回の『病は気から』ではどうでしょうか。

今回のような喜劇では客席から笑いが起きます。この「笑い」って、俳優にとってかなり気持ちのよいものなんですよ。反応としてダイレクトですし。ただ反応が良ければ良いほど、前の日のうまくいった演技を「なぞって」しまいがちになる。これが一番やってはいけないこと。本番が終わったら「今日のことは全部忘れる」くらいがちょうどいい。良かったときほど忘れる。これはどんな舞台でも同じかもしれません。
でも、「笑い」はついやっちゃうんですよ。余計な色気が出て(笑)。ウケた時の感じをなぞったり、さらにそこへ付け加えたり。そうやって変な色気を出すと、たいてい失敗する。「演じる」ということから程遠いところへいってしまう。そこが喜劇の難しいところです。

-喜劇の難しさですか。

ええ、喜劇は難しいです。役づくりのためにするべき作業も多い。そして徹底した真剣さ、必死さが必要です。喜劇の笑いは、「こうやれば笑うよね」というネタ的なものではないんです。「これは笑い事じゃないんだぞ」と、とことん真剣にやって、はじめてお客様は笑ってくれる。登場人物が必死であればあるほど笑えるわけです。

初演時の舞台写真 撮影:三浦興一

-阿部さんが演じる主人公・アルガンも、自分を病気だと思い込んでいて、必死で医者に頼っています。

そうですね。だから役づくりでも、彼の「必死さ」を表現するために、いろいろな病気や体調の悪さをかなり具体的に想像して… たとえば「体のどこかがかゆい」とか、「内臓のどこが引きつるようだ」とか。さらにそれを同時多発的にやっていくわけです。そういった感じで、日々「これとこれを組み合わせたらどうなるかな」とか、「こういうときはどういう動きになるかな」とか、ずっと考える。そういう状態の人を2時間、休憩無く演じるわけですから、体力的にもかなり必死です(笑)。

-阿部さんからみて、「アルガン」というキャラクターはどのような印象ですか?

自分がいったん「こうだ!」って思い込むと、なかなかそこから抜け出せなくなっちゃう。そういうところが、いかにも人間らしくて愛おしい。かわいいというか。ものすごく一生懸命生きている人ですから。この芝居ではアルガンの家族を含めて、登場人物はみんな真剣で、必死に生きている。愛おしい男と、愛おしい人々。
あと、アルガンは自分を病気と思い込んで薬漬けの日々を送っているんだけど、現代の、「カラダにイイ」ものは買わずにいられない感じに似ている気もしますね。

初演時の舞台写真 撮影:三浦興一

 

変幻自在の俳優の素顔は、年間80冊以上の小説を読破する本の虫

-すこし話は変わりますが、普段の阿部さんの生活はどのような感じなのですか。

僕の生活はすごく規則正しくて。朝起きてから、だいたいいつも同じように過ごします。それはもちろん身体の状態を維持するということもあるのですけど。
でも、基本的なパターンに付随する部分というか、ひとつひとつの時間の過ごし方については、その時にやっている芝居によって結構違います。役作りのメソッドを家の中で毎日やるような作品もあれば、そうじゃない作品もある。また、作品に関係する本を毎日大量に読むような作品もあれば、違うやり方で演技の引き出しを増やす作品もあります。
具体的に言えば、『アンティゴネ』のような作品をやっているときは、身体の感覚が変わらないように注意しながら生活しています。イレギュラーなことをして身体の感じが変わってしまわないように。一方で、今回の『病は気から』は、変化することも大歓迎という感じです。先ほどお話しした「今日のことは全部忘れる」という作業も、すごく大事になってくる。

『アンティゴネ~時を超える送り火~』(2017年7月 仏・アヴィニョン演劇祭にて) © Christophe Raynaud de Lage
▲『アンティゴネ~時を超える送り火~』(2017年7月 仏・アヴィニョン演劇祭にて)

-阿部さんの仰る「忘れる」というのは、ある種の「切り替え」なのですね。そのためにされていることなどはありますか?

僕はよく本を読むのですが、特に小説は違う世界に入れるので重宝します。全く違う世界に没頭するのがいいのでしょうね。稽古期間中は引き出しを増やすために小説を読んで、本番期間中は忘れるために読む。そんな感じで年間80冊くらいは読みます。特に海外小説を読むことが多いのですが、演技の参考にもなります。実際に役作りの参考にするのは、映像よりも小説が多いですね。

-役作りの上で、どのように参考にされるのでしょうか。

役作りというのは、その役の背景や歴史をどれだけ多く、細かく設定できるかという具体的な作業なので、小説の細かい心理描写とか、仕草の描写というのはとても参考になります。たとえば、映像だと数秒で過ぎ去ってしまうことも、小説だと何ページもかけて描写することがあるでしょ。そういう部分。
あと、小説は物理的な制限がなく自由度が無限です。そういった新しい発想力を自分の中に取り込んで、たくさんストックしておくのが大切だと思っています。

-最後に、今回の公演への意気込みをお願いします。

僕自身、すごく楽しみですね。演出のノゾエ征爾さんも台本をけっこう変えてくるかもしれないですし。こちらも初演にこだわらず、気持ちも新たに作り込んで、パワーアップした笑いを届けたいですね。とにかく、「ひとつでも多くの笑いを」がテーマなので(笑)。
それと、「アルガンという役を演じているモリエールという役を阿部が演じる」という、このSPAC版でしか見られない多重構造も、ぜひ楽しんでください。

初演時の舞台写真 撮影:三浦興一

(2017年8月 静岡芸術劇場にて)
聞き手:佐藤亮太(SPAC制作部)
構 成:布施知範(SPAC制作部)

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年9月19日

<病ブログ2017 #3>インターン大学生・真嶋陽さんよる稽古場レポート

病ブログ第3回は、SPACにインターンでいらした大学生・真嶋陽さんによる、稽古場レポートです!

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はじめまして、こんにちは!
9月2日から13日間SPACでインターンをさせていただきました、静岡文化芸術大学芸術文化学科3年真嶋陽です。
インターンでは制作の仕事を中心に実務体験や稽古風景の見学をしつつ、広報・渉外・アウトリーチ・営業などそれぞれの仕事を担当している方から直接お話を伺わせてもらっていました。普段見られない・聞けない部分が垣間見え、新鮮な毎日を送ることが出来、貴重な経験をすることができました。

現在、静岡芸術劇場では10月から11月に上演される『病は気から』の稽古が行われています。インターン期間中に、稽古の様子を一部見学させていただいたのでその稽古風景を紹介します。

私が今回見学させていただいたのは稽古開始から3日目と4日目です。その前の1日目は読み稽古、2日目から実際の舞台に近いセットが用意され、早速立ち稽古が始まったそうです。稽古場には、少し緊張して入ったのですが、見学をしていると一気に作品に引き込まれ、笑いながら見てしまいました。『病は気から』は喜劇ということでコミカルなシーンに溢れ、役者、演出家、スタッフとみんなの笑いが次々と起こる稽古場でした。

▲笑いの起こった時の稽古場風景

▲笑いの起こった時の稽古場風景

稽古を見学して、特に印象的だったのは役者さん同士の掛け合いでした。稽古では何度か同じシーンを繰り返すのですが、繰り返される中で毎回少しずつ演技が変化し、その変化に対して周りの役者さんの演技も対応して変わっていくので、いつも新鮮な気持ちで見させていただきました。また演出家のノゾエさんから難しい掛け合いを求める指示が出ても、瞬時に対応される様子は観ていて圧巻でした。

▲役者同士の掛け合いの場面

▲役者同士の掛け合いの場面

▲演出家ノゾエ征爾さん(中央)の演出風景

▲演出家ノゾエ征爾さん(中央)の演出風景

舞台の稽古は始まったばかり、これからまだまだ面白くなっていくはずです。
私も本番の舞台が今から楽しみです!!

さて、私のSPACでのインターンシップは終了しましたが、静岡文化芸術大学では、私の所属するゼミの梅若猶彦教授による作・演出で現代劇『喫茶店』が10月9日(月・祝)に上演されます。実は私もその舞台にSPACで活躍されている俳優の方々と出演いたします。さっそく今回のインターンの経験を活かして頑張りますのでぜひこちらもご覧ください!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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第4回静岡文化芸術大学×SPAC連携事業
10月9日(月・祝)
現代劇『喫茶店』 14:00開演(13:30開場)
出演〈SPAC〉三島景太 片岡佐知子 関根淳子
〈静岡文化芸術大学〉真嶋陽(芸術文化学科)
静岡文化芸術大学 講堂 入場無料(予約不要)
*詳細はコチラ
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2017年9月16日

<病ブログ2017 #2>潤色・演出 ノゾエ征爾さんインタビュー

病ブログ第2回は、潤色・演出のノゾエ征爾さんのインタビューです!

[写真1]NozoeFace15pf-1

自身が主宰する劇団「はえぎわ」での作・演出のほか、映画やTVドラマなどへの俳優としての出演、さらには昨年12月にはさいたまスーパーアリーナで、故・蜷川幸雄さんの意を継ぎ、「1万人のゴールド・シアター2016」の脚本・演出を手がけるなど、様々なシーンで活躍中のノゾエ征爾さん。
5年ぶりとなる『病は気から』の再演を前に、本作への思いについてお話を聞きしました。

(本インタビューのショートver.は、2017/7/21発行の「すぱっく新聞第1号」に掲載されています)

[写真2]2012.10.23-039
(初演の舞台写真 撮影:三浦興一)

「SPAC史上一番笑いに執着した作品にしたい」

-初演時、SPAC俳優との芝居づくりはどうでしたか?

当時は2期に分けて稽古したんですけど、第1期の稽古はもう、ずっと模索していて。SPACさんとご一緒すること自体が初めてでしたし、色々やってみて、「これ面白いかもね」「あぁ、これはよくない」という共通感覚を、お互いにちょっとずつ掴んでいく時間でした。
そもそも「こういう作品にしよう」っていう演出プランを、僕の方ではあえて明確にしなかった。どういうチームなんだろう、何を面白いと思うのか、といったことを感じること、そして探すことから始めたいところがありました。だから演者さんたちは、「おやおや、この演出家は具体的なことはあまり言わないぞ」って、戸惑っていた時期があったかと。あるとき僕が一言、「SPAC史上一番笑いに執着した作品にしたい」とボソッと言ったら、演者さんが、「今日初めて演出的なことを言ってくれた気がする」と。(笑)

-明確な演出プランを示してそれに沿ってやっていくというよりは、やっていく中で起きたことや気づいたことを大切にしたい、というスタンスなのですね。

ええ。プランを示すタイミングはいつも意識していますし、プランを示すべきじゃないと思ったら示さない、という姿勢です。最初のプランって一人で机の前とかで考えているものなので、それがハマるときもあるんですけど、稽古場に行くと結局跳ね返されることも多い。
稽古場で人が集まって生まれるエネルギーってすごく絶対的なものがあって、そこで起きるものを大切にしたいと思っています。プランがあったとしても、いい意味でそれが跳ね返されることを、常に期待しています。

-舞台での笑いを作るときに大切にしていることはありますか?

いわゆるお笑い芸人さんがやられるような笑いには、踏み込むべきではないし、踏み込んだところでかなうものではないと思っています。まずはドラマや役柄の置かれている状況が優先で、その結果として起こる笑いを目指しています。
あと、かなり大事にしているのが登場人物たちが切実であるということ。なので、笑いというより「滑稽」かも。漏れ出る滑稽さ。それが「いとしさ」になっていく。「滑稽」って、イコールどこか抜けているというか、つまり不完全さですけど… 不完全な人にこそ、僕らは人間味を感じて共感する。そういった「人間たちのいとしさ」というものを抽出したい。そこに自然と笑いがある。そんな感覚があります。

[写真3]2012.10.23-003
(初演の稽古風景より 撮影:三浦興一)

-モリエールは、戯曲を書いて演出し、自ら出演もするという人物だったといわれていますが、ノゾエさんも同様の活動をされているという印象があります。ノゾエさんから見て、モリエールという人物のイメージや魅力はどのようなものでしょうか。

当時の文献を読んでいて思ったのは、350年以上前の人間が、演劇という場をこんなに謳歌しているという驚きです。それに関してモリエールって、むしろ新しさを感じるというか、同じ演劇人として、その自由さにショックを受けた覚えがあります。演劇というものの自由を体現している。
シェイクスピアも同じ時代の人間ですが、シェイクスピアってどこかで遠い人といいますか、僕たちとの間に時間の溝みたいなものがある感じがします。偉大になりすぎたと言いますか。一方でモリエールは不思議なもので、それほど時間の隔たりを感じない。
その最期にしても、舞台上で倒れてそのまま亡くなったという説があって、一見するとフィクションのような事件ですが、僕は逆にそういったところに人間味を覚えます。遠い昔の人間ですけど、感覚的に僕たちと同じラインにいる人なんだな、という感覚がありますね。

-今度は再演になりますが、どのようなスタンスで臨まれますか?

何かを大きく変えるつもりはないんですが、初演から時間が経っているっていうのもありますし、前回が面白かったからと言って、僕らが新鮮さを感じなくなっている部分があったら、そこはもうやるべきじゃないと思っています。ですから、鮮度がなくなっているところは一回取り外す必要があるのかな、と思っていますね。
初演ってカドがたくさんあるものが生まれていると思うんです。勢いといいますか、トゲトゲしていて。もしかするとそれは「荒い」っていうことかもしれないんですけど、再演を重ねてカドが取れれば収まりも良くなるんでしょうけど、完成度イコール面白みかというと、僕はなにか違う気がしていて。
ですから、今回の再演では、僕自身も稽古場で、あらたにトゲトゲしたものを見つけていきたいし、作っていけたらいいなと思っています。年数が経ってより熟して深みが出た部分と、新たなトゲトゲとの融合を、楽しみにしててください。

[写真4]2012.10.23-308
(初演の舞台写真 撮影:三浦興一)

(2017年6月)
聞き手:佐藤亮太(SPAC制作部)
構 成:布施知範(SPAC制作部)

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
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2017年9月14日

<病ブログ2017 #1>『病は気から』いよいよ稽古開始!

「SPAC秋→春のシーズン2017-2018」の開幕を飾る『病は気から』の稽古が始まりました。

『病は気から』ブログでは、これからこの舞台が出来上がるまでの稽古の様子や裏話、作品の魅力や見どころなどなど、ご紹介していきます。どうぞ、お楽しみに!

9月9日(土) 稽古初日!

2012年に静岡芸術劇場を笑いに包んだ作品の5年ぶりの再演ということで、顔合わせでは出演者、スタッフがそれぞれ一言コメントし、近況や思い出話にも花が咲きます。

そして、潤色・演出のノゾエ征爾さんからは、「再演だからと言って、初演と変えなきゃとあまり強く意識はせずに、初演のいいところは残して、今やってみると、今の感覚とズレているようなところは、どんどんブラッシュアップしていきましょう」と。いよいよ第1回の稽古の始まりです。

本日の稽古は読み合わせ。

読み合わせが始まり、俳優が発する台詞を聞くと、5年前の作品の景色が頭の中に鮮やかに浮かびながらも、5年という長い時間による変化や、今回SPAC初参加の山口航太さんが加わったことで、作品の新たな一面が開かれていくような感覚を覚えました。

顔合わせ

読み合わせでは、ノゾエさんが5年前に書かれた台本を俳優たちの今の声で聞き、台本の一部を今の言葉に変えるような一面も。

読み合わせの後は感想を共有。
台本を読み、聞いて、それぞれ良かったところや違和感があったところや、そこから改めてこの物語をどのような芝居にしていくかを話し合います。

ノゾエさんは、すぱっく新聞に掲載のインタビューでもおっしゃっていましたが、あざとい笑いではなく、一生懸命な人の必死さやその滑稽さからくる笑いを皆様に感じてもらうために、まだまだ考えていることがあるようです。

9月10日(日) 稽古2日目

次の日からは動きながらの稽古です。

この日は、既にセットが組まれた劇場で舞台美術などを確認するところから始まりました。
演出部の降矢と秡川が説明していくと、前回の初演から引き続き参加されている俳優は、そのひとつひとつに「あぁ〜」とうなずき、記憶がよみがえっているようでした。

舞台裏
(舞台裏も確認します!)

その後は、リハーサル室(ここも本番で使うセットのように椅子が並んでいます)で、頭からおさらいする思い出し稽古です。

セット説明

作品の冒頭部分では、制作担当の私・佐藤も一部をお手伝いしました。(冒頭にどんな演出がされているかは、観てのお楽しみ!)
映像も台本も何度も読んでいましたが、稽古とは言え「いざ」となるとスムーズにいかず、俳優の皆さんからたくさんフォローしてもらう事態に。
俳優の凄さが身にしみます。

この日も稽古の中でも、早くも一部、台詞が追加されたりしましたが、それによってこれまで台詞が別のおかしさを持って聞こえ、演じている俳優も思わず吹き出してしまう場面も見られました。

立ち稽古

作品は着実にパワーアップ中。
初演を見た方にも新鮮な驚きがたくさんある作品になる、そんな予感がする稽古が進んでいます。

(『病は気から』制作 佐藤)

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
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