2018年10月12日

『授業』ブログ~【レッスン6】舞台裏はナンセンスではなくハイセンス!! vol.3番外編~

Filed under: 『授業』2018

皆様こんにちは!
昭和音楽大学からのインターン生、杉山悠里です。お会いするのは3回目ですね!
今回もよろしくお願いいたします。

さて今回は番外編ということで、技術スタッフを飛び越えて制作スタッフの方々の本番日の動きをご紹介します。
今回も最後までお付き合いくださいませ!
 
10:00
皆様にSPACの場所や今日の演目が分かりやすいように看板やのぼりを出します。
この日は気持ちのいい秋晴れでした!

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10:30
皆様に会場でお渡しするフライヤーをまとめます。
SPAC秋→春シーズン2018-2019♯2『歯車』と♯3『顕れ』のすぱっく新聞も忘れずに挟み込みます!
また、SPAC以外の公演のフライヤーもたくさんありますので是非ご覧になってくださいね!

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ここからボランティアのSPACクルーさんたちとも合流!
いつもありがとうございます!

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12:15
全体でのミーティング。それぞれの担当業務と客席の予約状況などを全体で共有します。
今日はどんなお客様にお会いできるでしょうか…?

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12:30
お客様を気持ちよくお迎えするため、それぞれのポジションで準備中。
皆さん準備はよろしいですか?

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13:00
受付開始!カフェも営業スタート!
いらっしゃいませ!ごゆっくりお楽しみくださいね。

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13:30
開場!演出家の西さんも会場で皆さんをお出迎え。
皆さんにパンフレットをお勧めしているようです。
1階ロビーや客席内で売っているパンフレットはお手に取っていただけましたか?

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13:35
SPAC俳優の武石守正さんによるプレトーク開始にあわせて記録映像撮影。
『授業』担当の制作部がまとめたポイントをもとに武石さんのトークが光ります。

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13:55
開演5分前。SPAC俳優の貴島さんから注意事項のアナウンスです。
貴島さんがお客様のすぐ横を通っていきます。

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14:00
客席扉を閉めて…本番がスタート!

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14:30
ステージでは本番中ですが、アーティストトークの準備をします。
椅子を並べて整えたり、水を置いたり…

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16:00
終演&アーティストトーク開始!
登壇するのはSPAC芸術総監督の宮城さん、この『授業』演出の西さん、そしてゲストの成河(そんは)さん。
成河さんは西さんの学生時代からのお付き合いだそうで、当時の話もたくさん聞けました!

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16:00
この日は開催されませんでしたが、バックステージツアーもあります!
今後は10/13、10/28に開催予定です。
スタッフからいろんな裏話が聞けますよ~!ぜひ予約してお越しください!!

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17:15
トークも終了し、開場の後片付けと明日の準備をします。
皆様本日はご来場まことにありがとうございました。またいらしてくださいね!

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舞台は一期一会です。
皆様お見逃しの無きよう、よろしくお願いいたします!

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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2018年10月3日

『授業』ブログ~【レッスン5】舞台裏はナンセンスではなくハイセンス!! vol.2~

Filed under: 『授業』2018

こんにちは!
前回に引き続き、昭和音楽大学からインターンでやってまいりました、杉山悠里がお送りします。
今回も『授業』の舞台裏で活躍するプロフェッショナルな皆様をご紹介いたします。
お付き合いよろしくお願いいたします!

まずは舞台監督内野彰子さん

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▲ 操作卓で全体の指揮をとりながら、舞台機構を操作する内野さん

―今回の注目ポイントを教えてください。
(内野) 具体的には語りつくせないのですが、すごいものができてるぞと感じています。演出家の西さんを中心として、それぞれのスタッフがそれぞれ最高の力を出して最高のものに向かっているのが手に取るように分かるのが私の喜びですね。今回のチームは最低限度の人数しかおらず、そのせいもあって、全員が本当に120%の力を振り絞ってやっているんです。私はそんな全員の安全と成功を祈って日々見守っていますが、皆様にもこのカンパニーの底力を見てほしいですね。1人1人が本当にすごいんですよ。

―私も取材させていただく中で皆さんのこだわりや努力に触れて、尊敬の毎日です。
 今回、とある舞台機構が動くシーンがありますが。

(内野) もちろん動かない時に比べて危険度は上がりますし、事故は大事故につながります。今回のようなものを使用する際には特にですね。そういう意味では、常に緊張感をもってやっています。自分が動かす時もドキドキしちゃいますね。

ほんわか暖かな雰囲気を持った内野さん。
舞台監督として全員を見守りまとめる立場だからこそ、常に1人1人への尊敬を忘れない。素敵です。
『授業』で使われる舞台機構とはいったいどんなものなのか?ぜひ劇場でお確かめを!!

 
続きまして照明デザイン大迫浩二さん

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▲ プランと実際の明かりを確認する大迫さん

―今回の注目ポイントを教えてください。
(大迫) 今回の作品では、照明が具体的に何かを表現するといったことはほとんどありません。しかし、「いかにも照明やってます!」というようなシーンではなくとも、じんわり照明が変わるシーンがいくつもありますので、もし気づいてもらえたら嬉しいですね。各場面でいつの間にか少し雰囲気が変わっていたりしますので。そこに立った俳優さんの演技にスッと目が行くのを手助けできるようにしています。

―確かに、明かりがシンプルだからこそ俳優さんの演技に集中できる面もありますね。
 じんわり変化とおっしゃいましたが、その変化の中にもこだわりはあるんでしょうか。

(大迫) そうですね。今回色らしい色を使うシーンは少ないんですが、その中で多く出てくる、いわゆる「白色」の明かり。実は1種類だけじゃないんです。照明機材は明るさを落とすと明かりの色はオレンジっぽくなってしまうのですが、そこにごく淡い青色のフィルターを足してあげることで蛍光灯のような青白い明かりにすることができます。そのフィルターを入れた明かりと入れていない明かりの明るさと色味のバランスを調節して細かな雰囲気の変化に努めています。

どんな質問にも笑顔で真摯に答えてくださった大迫さん。
実は写真を撮る際にも気を遣って照明を調整してくださり…優しい!

 
最後に音響チーム右田聡一郎さん澤田百希乃さん

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▲ 奥から右田さん、澤田さん。音響卓操作中…

―今回の注目ポイントを教えてください。
(澤田) 今回右田さんがBGMの編集をご担当し、私が実際にフェーダーを握り本番で音を出しています。BGMをもとの音源のままに出してしまうと、大きな音を必要とする舞台空間では耳にキンキン響いてしまうことがあります。しかしそこに手を加えることによって、大きな音でも耳なじみの良いものになったり、曲の雰囲気がガラッと変わったりするんです。そこは経験豊富な右田さんが。注目してほしいというべきかは分からないのですが、自然に聞けているのはそういう調整あってこそということですね。私は右田さんが作ってくれた音を、実際に舞台が進行していく中でタイミングを取って出している、といった形ですね。
(右田) そのとおりですね。ここまで僕が言ったということにしておいてください(笑)あと、今回は澤田さんのオペレーションでBGMをがっつり出しています。「これぞ音響!」という感じがあって、僕たちが仕事をしているのが分かりやすいと思うんです。だから特に若い世代の皆様が僕たち音響の仕事に興味を持つきっかけになってくれればうれしいですね。将来的には一緒に仕事しましょう!

―仲間を大募集中だと(笑)
 それにしても、私たちが何気なく聞いている音にも細かい仕事が隠れているんですね。
 音の編集で苦労した部分は具体的にどんなところでしょうか。

(右田) 今回演出家の西さんが揃えてくれた音源は年代がバラバラなものでした。年代が違うと、曲の感じや音質、その曲を再生する手段まで違うので、そのまま使っては違和感が生じてしまいます。それを現代に揃えなくちゃならないというところは難しいところですね。

和気あいあいといった感じのお2人。チームワークはばっちりです。
右田さんは今年SPACに来るまでなんとニューヨークでお仕事されていたそう。す、すごい…

 
今回は舞台監督の内野彰子さん、照明の大迫浩二さん、音響の右田聡一郎さんと澤田百希乃さんでした。
舞台は一期一会です。
皆様お見逃しの無きよう、よろしくお願いいたします!

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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2018年9月30日

『授業』ブログ~【レッスン4】舞台裏はナンセンスではなくハイセンス!! vol.1~

Filed under: 『授業』2018

すっかり涼しくなり、芸術の秋ですね。
はじめまして、こんにちは!
9月18日よりインターンでお世話になっております、昭和音楽大学の杉山悠里と申します。
普段大学では舞台の演出部としての勉強をしておりますが、今回は『授業』という作品の制作として活動させていただいております。

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▲ 左:稽古に立ち会わせていただいたときの私。

今回の「SPAC秋→春シーズン」の第1作目である『授業』はストーリーも分かりやすく、俳優陣の熱量も高い必見の舞台となっております!
そこで皆様に私の目線で『授業』のすばらしさを少しでもお伝えできればと思います。
お付き合いよろしくお願いいたします!

ご存知かもしれませんが、舞台には多くのスタッフが関わっています。具体的に言えば、すぱっく新聞のここ!
     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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ちっちゃ!演出家や俳優に比べてちっちゃ!!!
しかし、彼らはそれぞれ舞台のウラカタに人生をかけるプロフェッショナル。
今回はそんな皆様をインタビュー形式で少しだけご紹介いたします!

 
まずは美術デザイン香坂奈奈さん

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▲ 舞台セットに色を塗る香坂さん

―今回の注目ポイントを教えてください。
(香坂) 今回私は稽古の途中からの参加だったのですが、前々から演出家の西さんが「空っぽの舞台」を求めているというのは聞きました。ですが、美術家として、何もしないわけにはいきません。「無」を表現することをテーマとしました。ルント幕を使い、角をなくしたのもそのせいです。角ばった舞台空間では「角」という存在ができてしまいます。その中で照明が入り、存在が顕著に浮かび上がってしまいます。その一切を排除しているように見せようと考えました。そういったところには気を使っています。

―「角」という存在ですか。なんだか考えさせられます。
 シンプルで抽象度の高い舞台美術なのもそのせいでしょうか。

(香坂) そうですね。西さんと初めてお話して自由な発想でいこうと考え、プランニングを進めていきました。本当にリアルに考えるなら、ト書き通りのセットを組めばいいんですけれど、そうではないんだろうなと。縛られず自由に。

時折笑顔を浮かべながら私の話も親身になって聞いてくださった香坂さん。
ただ、デザインの話の時は芯のぶれなさを感じさせられました。

 
続きまして、衣裳デザイン駒井友美子さん

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▲ デザイン画を見ながら衣裳の修正を行う駒井さん

―今回の注目ポイントを教えてください。
(駒井) 今回衣裳では色のインパクトを大事にしています。教授役の衣裳では演出家の西さんとも話し合い、最初は楽しげに見えるけれど物語が進むにつれて見え方が変化していくというコンセプトでデザインしました。
 また、役柄からではなく役者本人からのイメージも大きいです。本人が一番魅力的に見えるように、というのは1番にありました。生徒役の布施さんの衣裳は、生徒という立場を残しつつも子供っぽくなり過ぎず、布施さんに似合う形や色を選んでいます。教授3人においてもそうです。例えば、貴島さんはどピンクも似合うかな、と思いました。

―なるほど。それぞれに合わせたデザイン、色なんですね。
 舞台が進行していく中で衣裳が少し変化することがありますが?

(駒井) そうなんです。これも西さんとの相談で決まりました。いままで抑えていたものがとれ、より大きなインパクトを感じていただけるかと思います。特に3人そろってのパワーを意識しています。3人そろってひとかたまり、といったような感じです。最初は3人とも同じ色の衣裳にしようという案もあったぐらいなんです。ちょっとそれは揃え過ぎだということになって今の衣裳になりました。

細かい仕事をスルスルとこなしつつ、常に謙虚な駒井さん。「役からではなく本人から衣裳を」という言葉が印象的でした。ちなみに衣裳部は静岡県のご出身が多いんだそう。ちょっと親近感がわきますよね…!

今回は美術デザインの香坂奈奈さんと衣裳デザインの駒井友美子さんでした。
舞台は一期一会です。
皆様お見逃しの無きよう、よろしくお願いいたします!

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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2018年9月26日

『授業』ブログ~【レッスン3】生き生きとした俳優がおもしろい!~

Filed under: 『授業』2018

tanji2こんにちは。
制作部の丹治 陽(たんじ・はる)と申します。
いま制作担当をしている『授業』について紹介させてください。
  
 
実は、西 悟志さんとご一緒させていただくのはこれが2回目です。
2007年の「Shizuoka春の芸術祭」で野外劇場「有度」で上演した『マクベス』に西さんが出演されていて、僕は制作担当でした。
SPACに入って1年が過ぎた頃で、まだまだ日々が新しいことだらけで、しかもちょうど芸術総監督が鈴木忠志さんから宮城聰さんに交代したばかりで、ソワソワしていた頃です。
『マクベス』はあたふたしているうちにあっという間に終わってしまったという感じで、あまり記憶がありません。
ただ、泥だらけの舞台上で、白塗りの身体で、頭と腕と上半身を振り乱していた西さんをよく覚えています。
ギョッとしたし、なにかアブナイものを観た気がしていました。

20180924210216_00001のコピー
▲『マクベス』に出演していた西さん

あれから10年以上がたち、西さん演出の『授業』を担当することになりました。
この10年あまりで西さんは芝居をほぼ1本しか作っていませんが、『マクベス』以前の西さんを知っている宮城さんが『授業』の演出に抜擢したというわけです。

ちょうど1年くらい前に『授業』の準備に着手したころ、
西さんは「ビル建設ではなく 農業をやりたい」と言いました。
本当に農業をやるわけじゃなくて、『授業』をつくるにあたって、農業をやるようにつくりたいという意味合いで。
開墾して、土壌をつくって、種をまいて、水や養分を与えて、芽が出るのを待つ、芽が出てからもこまめに手入れをして、実がなったら収穫・・・。
自然(人間)が相手なのだから、思うようにいかないこともたくさんあります。

西さんが理想とする創作環境がつくれたのかどうか、ちょっと自信がないところではありますが、西さんはたしかに農業をしているように僕には見えます。
稽古場に来て、俳優・スタッフをじっと見つめ、言葉という栄養分を投げかけ続けている。
(西さんは本当によくしゃべる。)

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▲ 西 悟志さん

演劇は、ある決められた時間・場所に人々が集まって成立します。
その決められた最初の時間まで、残り1週間ほどです。(10月3日が公演初日です!
否が応でも収穫期を迎えなければいけません。

数日前から劇場稽古が始まっています。
舞台美術、衣裳、照明、音響、そして劇場空間という栄養分が加わり、『授業』は急速に育ち始めています。

ここにきて俳優がいかにおもしろいかを日々感じていて、イヨネスコの戯曲(言葉)も西さんの演出(言葉)もすべては俳優を生き生きとさせるための栄養分だったんじゃないかと思えてきます。

最近、高校1年の時に家族で観に行った芝居をよく思い出します。
つかこうへいさんの演出作品でした。
ほとばしる汗、唾、眼光、浮き出た血管・・・この人たち(俳優)はなぜこんなに必死なんだろう?と釘づけになり、俳優の生々しいエネルギーに圧倒されたんです。
それまでなんとなく「演劇はつまらない」と思っていた固定観念が激しく揺さぶられたこの観劇体験が、僕の根っこにはあります。

中高生鑑賞事業で『授業』を観に来てくれる若い人たちにとっても「釘づけ」になる作品だと思います。

イヨネスコはベケットと並ぶ不条理演劇の代表的作家、とよく説明されます。
なんだか難しそうです。
イヨネスコはあるインタビューでこう答えています。

「自分の演劇はとても単純でわかりやすいし、視覚的で原始的で、子供っぽいものだと考えています。
問題はただ、ある種の理屈っぽい精神の習慣を追放することだけなのです。」

(イヨネスコ著・大久保輝臣訳『ノート・反ノート』より)

そうなんです。『授業』もわかりやすいシンプルな戯曲なんです。
基本的には教授と生徒のかけあいですから。
そして、イヨネスコの描く人物は「性格はなくて、だれとも区別がつかない幾人かの人物」ですので、「俳優が役になる」ということもない。
ただただ俳優の色(魅力)が出てくる戯曲なんだと、俳優を見ていてあらためて気づきました。
貴島豪さん、野口俊丞さん、布施安寿香さん、渡辺敬彦さん、この4人が生き生きと魅せる演劇作品です。
どうぞご期待ください!

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▲ 左:貴島豪さん 右:布施安寿香さん

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▲ 左:野口俊丞さん

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▲ 左:布施安寿香さん 右:渡辺敬彦さん

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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2018年9月8日

『授業』ブログ~【レッスン2】インターン先の稽古場は、ナンセンスなんです。~

Filed under: 『授業』2018

はじめまして! こんにちは。
9月3日(月)から1週間、SPACでのインターンシップに参加させていただいております、静岡文化芸術大学 文化政策学部 芸術文化学科1年の安齋瑛梨です。
制作部のインターンシップでは、普段行われている実際の業務体験や、稽古場の見学などをさせていただきました。スタッフの方に直接お話を伺う機会もあり、制作部の方々が何を大切にして業務を行っているのかが感じ取られました。広報、営業など表舞台には出ない地道な活動により、普段私たち観客が観ている舞台や企画が支えられていることを再認識させられた有意義な時間となりました。

さて、今回私が参加させていただいた内容から主に2つを取り上げてご紹介したいと思います。現在、静岡芸術劇場リハーサル室では10月から11月にかけて上演される『授業』の稽古が行われています。1つ目はその稽古風景から。

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【演出の西 悟志さん】

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【左から渡辺敬彦さん、貴島豪さん、野口俊丞さん】

不条理演劇として知られるイヨネスコの『授業』。戯曲を読んだ段階では難解で堅い芝居になるのかな? と身構えていたのですが、稽古を実際にみて考えは一変。稽古場はピリッとした緊張感が張り詰めつつも、しばしば笑い声に包まれる瞬間があり、和気あいあいとした雰囲気で進んでいました。
四季や首都の名前を答える単純な問いかけに見事回答してみせた生徒に対し、大袈裟な賞賛を贈る教授。およそ意味を持たない言葉の羅列が幾度となく繰り返される光景。戯曲で読むだけでもナンセンスさがひしひしと伝わってきます。そして、これらは西悟志さんの演出を纏うことによってその勢いを加速していき、「意味を持たないが故の滑稽さ」がより際立たっていくように感じられました。まさに『授業』の副題につけられた「喜劇的ドラマ」の具現と感じられるほどで、ぐっと惹き込まれる芝居となっていたのです。

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稽古を進めるうえで話し合いの場を設けることも度々ありました。演出家の西さんの問いかけに役者の皆さんが答えていきます。背景や知識を共有することで戯曲理解、演技を深めていく糸口を模索しているように見受けられ、こうした時間を重ねることで自然と座組内で信頼関係が構築され、息の合った演技を可能としているのではないかと思いました。

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リズムやテンポを意識した演出も見られ、セリフがまるで音楽のように聞こえてくるシーンも。稽古場では終始、これまでに見たことのないような挑戦的な演出指示が飛び交います。舞台の全貌はまだまだ不明ですが、これからさらに進化することは間違いないでしょう。一見の価値ありです。わたしも一観客として、本番の舞台を観劇する日を心待ちにしています!

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【右:布施安寿香】

続いてご紹介するのは、インターンシップ4日目に開かれたSPAC文芸部スタッフの大岡淳さんによる劇評講座です。これは、静岡文化芸術大学の授業の一環であり、今回私も特別に参加させていただきました。
「演劇批評とは何か?」「どのような構造か」「評価の基準は何か」などなど。実例に基づく解説を交えた、貴重なお話を伺うことができました。中でも印象的だったのは、「演劇批評は作品を観ていない人にこそ理解できるものであるべき」という言葉です。今回の講座、及びその後の質疑応答を通し、これまで漠然と捉えていた劇評というものの認識を整理することが出来たのではと思います。今後、自分にとって人と共有したい作品に出会った際には、臆せず気持ちを言語化したいと思いを強くしたひとときでした。

さて、今回ご紹介した『授業』は10月3日(水)に初日を迎えますが、関連イベントも目白押しです! 上演に先駆けてリーディング・カフェ*がスタートし、9月末には2ヶ所での開催が控えています。さらに10月20日(土)には静岡芸術劇場にて、劇評講座に参加した学生による『授業』のポストトーク、題して『放課後トーク**』が開催されます。観劇した方同士で意見交換ができるもので、観劇体験を深めるにはうってつけの素敵な企画です。こちら参加費無料ですので、もし興味がある方がいらっしゃったら是非こぞってご参加くださいね。
(写真:安齋瑛梨)

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*SPACリーディング・カフェ
 9月29日(土) casa SHIZUOKA(静岡市)
 9月30日(日) みどりの森の美術館(浜松市)
 詳細はこちら

**放課後トーク
 10月20日(土)『授業』の終演後、劇場ロビーにて開催。
 詳細はこちら
 Twitterアカウント:@SpacSuac

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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2018年8月28日

『授業』ブログ 〜【レッスン1 】稽古場に先生あらわる 〜

Filed under: 『授業』2018

こんにちは。制作部の雪岡です。

8/22(水)より、『授業』の稽古が舞台芸術公園にて始まっています。
今回のブログでは、稽古場の様子をお届け!

『授業』というタイトルの通り、原作では一人の生徒が教授の部屋に
個人授業を受けにやってくるところからスタートします。

教授の授業の内、言語学のシーンに野口さん、貴島さん、敬彦さんの順でトライ。
演出・西さん、共同演出・菊川さん、スタッフをお客さんに見立てて、
三者三様のプレゼンテーションが始まりました。

まずは野口先生。

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優しく語りかけてくれる先生で、言語学の専門的な用語の羅列さえも心地よい響きとなって
聞こえてきました。生徒が気軽に発言できるよう、暖かい雰囲気を作るのが上手でした。
同僚の先生たちからも人気がありそうです。

次は貴島先生。

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声がよく通り、少し強面ですが、授業中に席の近い人同士がコソコソ話したり、
笑いをこらえていたり、先生がぞんざいに扱われてしまう光景がとてもリアルでした。

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記録用にビデオを回していたら、導入の「1+1は?」という問題の場面で
僕のところに近寄ってきて、質問を振られ、もじもじしてしまいました。(汗

最後に敬彦先生。

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ウロウロしたり、言葉を思い出せず話が滞ったり、
老眼鏡をずらして一点をみつめる仕草が、
教員歴の長いおじいちゃん先生を彷彿とさせました。

舞台と客席のコミュニケーションを大事にされる演出の西さん。
今回の舞台でも先生というキャラクターを通して、丁寧に構成・演出されていきそうです。
本番では、一体どんな先生たちがどんな授業を披露してくれるのでしょうか!

一方、算術のシーンでは、三人の先生を相手に生徒・布施が、自由な発想で翻弄していきます。
「1+1」の問題から始まり、「2+1」、「3+1」…と足し算には順調に答えていきますが、
引き算になると頑固なまでに答えがでません。「4-3」という問題もつい数と数を足してしまい、
「7」と答えてしまいます。

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モノの捉え方や感覚のズレをきっかけとして、生徒と先生の間でも
漫才のように、ボケとツッコミの掛け合いが自然と生まれ、ふっと笑えてきます。
原作に隠された笑いを発掘すべく、読み合わせを重ね、稽古はつづく。

(執筆:『授業』制作担当・雪岡 純)

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 ♯1
授業
2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)★、
20日(土)、21日(日)、28日(日)
各日14:00開演 ★13日(土)のみ16:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:西 悟志 共同演出:菊川朝子
作:ウジェーヌ・イヨネスコ
翻訳: 安堂信也、木村光一
出演:貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦
照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:香坂奈奈
衣裳デザイン:駒井友美子
*詳細はコチラ
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