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2018年3月5日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #4> 公演も後場/【豆知識】「シテ」「ワキ」「ツレ」

カテゴリー: 『オセロー』2018

菜の花や梅の蕾もほころびはじめ、日も伸びてきて、春を感じる季節になりました。
稽古が始まった初冬、零下17度の1月のニューヨーク公演からあっという間ではありましたが、季節も春へ移り変わり、ミヤギ能『オセロー 〜夢幻の愛〜』(以下、『オセロー』)の公演期間もついにあと1週間、一般公演もあと1回です。

そこで……『オセロー』の見どころを写真で振り返ってみます。
 
前説2
 前説を行う宮城

この『オセロー』は、一般公演でも宮城が前説を行っています。*2/18(日)の公演からです。
もちろん、プレトークもありますが、それぞれがぞれぞれの切り口で『オセロー』の魅力をお伝えします!
 
 
前場2
 前場での一コマ/左から片岡佐知子(ツレ)、桜内結う(ツレ)、寺内亜矢子(ツレ)、本多麻紀(ワキ)

前場は、サイプラス(キプロス)島を訪れた旅の僧(ワキ)の登場から始まります。ヴェネチアとトルコが領土を争ったキプロス島の悲しい話を、島の女性たち(シテとツレ)から聞くことになります。シテとツレによる舞のシーンはとてもキレイです!
 
 
間狂言2
 間狂言での一コマ/左:大道無門優也(イアーゴ役)、右:加藤幸夫(ロダリーゴ役)

間狂言で語られるのは、オセローの物語です。
上の写真は、イアーゴがオセローを陥れるためにロダリーゴを言葉巧みに唆しているシーンです。ここから悲劇が大きくなっていくのですが、まんまと利用されてしまうロダリーゴの抜けた様が際立っています。
このシーンは、奥でオセロー(阿部一徳)とキャシオー(大内米治)らの会議が行われています。そこでの俳優の動きにもご注目いただきたいです。
 
 
地謡2
 後場での一コマ/前列手前から鈴木陽代、森山冬子、布施安寿香、木内琴子、関根淳子、
 後列手前から三島景太、大道無門優也、阿部一徳、吉植荘一郎

後場は、シテのデズデモーナを中心にして動きこそ多くありませんが、見応えも聴き応えも十二分にあります。デズデモーナの最後の言葉、鳴り響く音楽、一瞬のブレイクの中で発せられるワキと地謡による最後の一言。これは是非、聞いて欲しいです。
 
 
前場や後場のシーン紹介では人物名だけではなく、役として「シテ」などと書きましたが、これは能の役です。今回の豆知識は、そんな役の種類についてです。
 

【ミヤギ能豆知識 vol.4 「シテ」「ワキ」「ツレ」】
「シテ」は主人公です。「シテ」が演じる役柄は、人間だけでなく霊や鬼などの空想の存在など様々です。前場のシテを「前シテ」、後場のシテを「後シテ」と呼び、前場と後場で異なる役柄を演じる場合もありますが、どちらも同じ役者が演じます。『オセロー』では、美加理が演じるサイプラスの女性(幽霊)が「前シテ」、デズデモーナが「後シテ」です。白い着物を着ています。

 
 
シテ2
 シテ:美加理

「ワキ」は脇役のことですが、「シテ」と対話し物語を進める重要な役割を担っています。僧や武士など、現実に生きている大人の男性の役になります。『オセロー』では、本多麻紀が演じる旅の僧が「ツレ」です。笠を身につけています。

ワキ2
 ワキ:本多麻紀

「ツレ」は、「シテ」や「ワキ」に連れられて登場する人物のことです。「シテ」に連れられている場合は「ツレ」、「ワキ」に連れられている場合は「ワキツレ」と呼びます。『オセロー』では、歌いながら登場する片岡佐知子、桜内ゆう、寺内亜矢子が演じる女性たちが「ツレ」です。スカーフを身につけています。
 
 
ツレ2
 ツレ:左から桜内結う、寺内亜矢子、片岡佐知子
 
ここには載せきれない”イイ”シーンもたくさんあります!
最後の公演、どうぞ楽しみにしていてください!
 

カーテンコール2
 カーテンコール/前左から関根淳子、木内琴子、布施安寿香、森山冬子、鈴木陽代、
 吉植荘一郎、大内米治、阿部一徳、大道無門優也、三島景太、本多麻紀、後左から加藤幸夫、寺内亜矢子

 
最終日3/11(日)の公演では、カフェシンデレラにて、静岡出身の高校生バリスタ「山本紘彰」さんが特別出店されます。『オセロー』の物語に沿う豆を選んでくださっていますので、バリスタによるハンドドリップコーヒーにご期待下さい!
山本さんのブログはこちら

 
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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2018年2月16日

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」パンフレット連動企画◆ ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~』 俳優トーク

カテゴリー: 『オセロー』2018

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙に掲載しているインタビューのロングバージョンを掲載しますので、ぜひお読みください。
デズデモーナ役・美加理とオセロー役・阿部一徳が、今回のSPAC版『オセロー』の魅力を、初演時をふり返りながら語っています。
(インタビューは2017年12月23日に行ったものです)

【圧縮版】0W1A9683
左:デズデモーナ役 美加理(みかり)
右:オセロー役   阿部一徳(あべ・かずのり)

<初演時から積み重ねてきたもの>

―稽古はどのように進んでいますか。
美加理(以下、M):宮城さんが演出するときは、まず俳優たちで話し合って、試行錯誤しながら場面を作るのですが、みんなで話し合うのは楽しいですね。それぞれのこだわりや解釈を出しあうので時間がかかりますが、今回の方向性を探っているところです。
阿部一徳(以下、A):今回の作品は、前場・間狂言・後場の3つに分かれていて、たとえば前場ですごく動きが少なければ、間狂言で動きを多くするというように、全体のバランスをとらなければならないので、時間がかかっています。あらかじめどんな風に作るかは決めていないので、実験しながら作っては壊すというのを繰り返しています。

―13年ぶりの再演ですが、いかがですか?
A:動きとか台詞の言い回しとか、意外と身体に残っているんだよね。地謡のセリフも、一度口に出すとツルツル出てくる。逆に言えば、なかなかそこから自由になれない。
M:これまで色んな作品でテクニックを蓄積してきたから、いま振り返ると13年前はシンプルなことをしていたと感じられる部分もあります。
A:地謡のセリフで言えば、お客さんが聴いたときにいかにイメージを膨らませてもらえるかをとことん試行錯誤するわけだけど、今も昔も変わらず。今回、不必要に複雑にやってしまって、結局、初演時のシンプルなプランに戻すことも多いかな。
M:粗削りのまま作った方が、的を射ていたり、真実を映し出していたりすることもありますからね。
初演に出ていた人たちも、それぞれ13年という年月が経っているので、その間に積み重ねてきた経験や失くしていったものも当然各々違いますから、作品づくりにも影響があります。あまり拘らずに一から、今の私で向かいあいたいと思います。
A:『オセロー』は恋愛の話だけど、やっぱり13年経つと、恋愛感覚とかって当然変わるからね。原作を読みかえしたときも、13年前とはずいぶん印象が違っていた。

<SPAC版『オセロー』の面白さ・難しさ>

―ご自身の役について教えてください。
M:デズデモーナは夫であるオセローに浮気を疑われて絞殺されてしまうのですが、ミヤギ能では彼女が幽霊として出てきて、殺される場面を再現するというのがハイライトなんですね。夫に絞殺されてしまうという自分にとって衝撃的な場面を、旅人の僧の前で、あるいはお客さんの前でもう一度演じることで、浄化されていきます。
A:オセローに関していうと、今回のミヤギ能では原作の一部しか演じないので、そのなかで、デズデモーナが愛したというオセローの魅力も表現しなければならないし、2人の関係をお客さんが想像できるようにしないといけない。なかなか難しい。

―普通にシェイクスピア作品を上演しようとすると、ある出来事が起こって、その途中に対話や状況説明があり、わりと視覚的にも動きがありますね。
A:そう考えると、SPAC版の『オセロー』は絵をみるような感じに近いかもしれないね。絵画を鑑賞していて、その絵から音が出ているみたいな。
M:難しいのは、関係性をみせている「絵」があまりないことですよね。原作の抜粋みたいになっているから、「どういう心の動きがあって、オセローはイアーゴの罠にはめられたのか」ということを観ながら探ろうと思っても、それを説明してくれるような台本ではない。あまり場面と場面の関連性を考えないで、その瞬間におきていることを楽しんでもらえばいいのかな。
A:動きであまり説明していないので、耳から入ってくる情報が大事になってくる。だから僕らが台詞を喋るときに、どういう「身体」や「情報」をセリフに込められるか。「日本語ってこんなに色んなことができるんだ」とかも楽しんでほしい。

<中高生に向けて…>

A:中高生鑑賞事業公演に向けてどうつくるか、という話はどうしても出てくるから、通常のつくり方とは違うよね。中高生にとって分からなくてもいいや、とは絶対にしたくないし。

―大人にも観てもらう作品としてつくりつつ、単純に分かりやすくして子ども向けにつくるということなく、中高生にどう届けるかを考えているということですね。
M:初めて演劇を観る人たちに対して、責任重大だなといつも思います。最初に観た演劇との出会いで、そのあと演劇をまた観ようと思えるか、あるいは演劇がその人の人生の中で関わってくるかどうかって、最初に観た作品の影響が結構大きいと思いますね。

―最後に中高生にメッセージを。
A:普通の演劇とは違って、物語の筋を楽しむようなものではないので、ひとつひとつの表現の鮮烈さとか、俳優の体から出てくるエネルギーとかを観てもらえたらと思います。分からなかったときに、「つまらない」じゃなくて、「なんでこんなことしてるんだろう」って興味を持ってもらえたら嬉しいです。
M:自分の中で、苦しかったことや、悲しかったことに蓋をして過ごしている人もいると思うのですが、そのときの話を誰かに聴いてもらいながら、苦しくて思い出したくないことだけれども、自分でもう一度話していく。そうすることによって、ため込んでいたものを全部出して、何かスーッと、身が軽くなる。デズデモーナが成仏するときに、お客さんの中でも何か同じような感覚になって、楽になったような気がする、ということが起こるといいな。

2017年12月23日 舞台芸術公園にて

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2018年2月10日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #番外編>「開幕直前スペシャル!」

カテゴリー: 『オセロー』2018

「オセロー」劇場稽古。前場です。

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みなさま、大変、お待たせいたしました!
1月のニューヨーク公演(おかげさまで大好評!)を経て、
いよいよ、
11日(日)より、
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』開幕です!
観劇が待ちきれないみなさまのために、
今回は劇場稽古の様子をお伝えします!
※注:今回ご覧いただくのは稽古中に撮った写真です。
実際の本番とは異なる部分もありますので、ご承知おきください。
 
 
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間狂言。オセローとヴェネチアの諸卿。
 
 
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間狂言。イアーゴとロダリーゴが、何やら悪巧み……?
 
 
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舞台後方におわします、演奏隊のみなさん。今回は珍しく笛が。
 
 
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舞台上手に鎮座する地謡の面々。緊張感に包まれています。
 
 
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果たしてオセローと、
 
 
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デズデモーナの運命や如何に!
 
 
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演出家・宮城聰の眼差しの先にあるものは!?
 
 
いかがでしょうか?
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』、いよいよ気になって来ましたか?
よく「ミヤギ能ってなんですか?」と聞かれるのですが、
その答えは、劇場にあります。
是非ご自身の目で、お確かめください!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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「ハトバ」参加レポートと、これからの対話について

 知識が必要なら本を読めばいい。あるいは詳しい人の講義でも受ければいい。けれど例えば「自分に必要な知識が何なのか分からない」といった時、または「知識は得たが、どうにも腑に落ちない」といった時、あなたはどうしますか? そこで必要になる「なにか」、自分の知らない、得体の知れない、けれどきっと重要であろうその「なにか」を得るにはどうしたら……そんな思いに取り組むための時間と場所が、ここ静岡にありました。

「SPAC合宿WS ~ハトバ~ 2018」は、まさにそうした「なにか」を探るためのワークショップでした。2018年2月3日~5日にかけて、静岡芸術劇場、舞台芸術公園を会場に、参加者は2泊3日の贅沢な時間を形のない問いに充てました。今回、この「ハトバ」の内容の簡単なレポートと、そこでの体験、つまり私自身が「ハトバ」に参加して感じた「なにか」について書いていこうと思います。

ハトバについて

「ハトバ」は、2012年よりSPACにて開催されてきた「静岡から社会と芸術について考える合宿WS」を引き継ぐワークショップです。中心となるファシリテーターは平松隆之さんと白川陽一さん。開始当初は「芸術の公共性について対話を通して考える」ことをメインにワークショップを行なっていたようですが、回を経るごとに「対話を通して考える」ということそのものがワークショップの中心となってきたとのこと。今回名称を変更したのも、主催者側が用意したテーマではなく、参加者それぞれの持ち寄った関心や課題に沿ってワークショップを行いたいとの意向によるものでした。

 とはいえ、一応小さなテーマは設けられています。それは「わたしたちは〈ちがう〉について体と言葉で考える。」というものです。このテーマに沿う形で、例年はなかった「身体」を使ったワークを用意したそうです。

 さて、「ハトバ」は以下のようなスケジュールに沿って進行していきました。

***

2月3日(土) 会場:静岡芸術劇場
1.チェックイン・挨拶
2.『しんしゃく源氏物語』プレトーク
3.『しんしゃく源氏物語』観劇
4.『しんしゃく源氏物語』観劇の感想をシェアする会(ワールド・カフェ)
 
2月4日(日) 会場:舞台芸術公園 稽古場棟、食堂棟カチカチ山
1.WS1 身体を使ったワーク
   <昼食休憩>
2.WS2 野外活動
   <夕食休憩>
3.WS3 音と声を使ったワーク
 
2月5日(月) 会場:舞台芸術公園 稽古場棟、食堂棟カチカチ山
1.WS4 ソーシャル・プレゼンシング・シアター
 <昼食休憩>
2.ふりかえり
3.チェックアウト

1日目 ワールド・カフェ

 2月3日、私たちはSPACの2階にあるカフェ・シンデレラに集まりました。参加者はファシリテーターの方々を含め24人。参加者は演劇関係の人が多いのかと考えていましたが、案外そういう訳でもなく演劇とはゆかりがないという方もいらっしゃいました。また、何人かの方々は前身の「静岡から社会と芸術について考える合宿WS」からのリピーターとのことで、これも驚きました。とはいえ、そうしたいくつかの共通点を除けば、年齢や性別など、わりあいバラバラな人が集まっているように見えました。

 初日のワークはSPACの演目『しんしゃく源氏物語』を観劇しての「ワールド・カフェ」。ワールド・カフェとは対話のいち方法です。最初、テーブル毎に3~4人の小さなグループを作り、まずはそのグループでテーマに基づいた対話を行います。次に、1人を残して席を移動し、残った1人がそのテーブルで行われた対話の内容を引き継ぎつつ、メンバーの変わったグループでまた対話を行います。そうして3回ほど対話と席替えを繰り返し、最後に各テーブルで行われた対話の内容を全体で共有して終わります。
 今回は『しんしゃく源氏物語』を観劇しての体験をワールド・カフェで話し合いました。感想を伝えるにあたって、「フィーリングカード」というものが使われました。これは様々な形容詞や擬音、写真やイラストなどが書かれてあるカードです。自分の体験にいちばん近いイメージのカードを選んで、それを起点にして感想を言葉にしていきます。

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 演劇を見た感想を言葉にする、というのは慣れていないとなかなか難しく、なかなか上手く言葉にできなかったりするものです。フィーリングカードは抽象的なイメージから語り始めることができるので、慣れていない人でも感想を伝えやすい方法に思えました。

 私自身は「もやもや」というカードを選びました。というのも、せっかく『源氏物語』が題材となっているのに、現代との時間的な距離感があまり感じられず、そのことに「もやもや」していたからです。しかし他の方の感想から、例えば初演時の時代と比べたらどう見えるかなど、自分の持っていなかった視点に気がつかされました。他にも「大きな劇場空間に舞台美術の竹林が照明に映えて綺麗だった」とか「主人公・末摘花の姫よりも、脇役・侍従のほうが人間的だった」とか沢山の感想が挙がり、そこからそれぞれの意見が交わされ、『しんしゃく源氏物語』を巡るワールド・カフェは大いに盛り上がりました。

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2日目 身体のワーク

 翌日2月4日からは、会場を舞台芸術公園の稽古場棟へと移し、身体のワークが始まりました。身体のワークは、いわゆるインプロや、シアターゲームに近い形のものを行いました。

 シアターゲームは、演劇の稽古やウォーミングアップとして用いられるゲームのこと。シアターゲームの一環としても行われるインプロは、 ”improvisation” つまり即興でのコミュニケーションを重視した芝居、あるいはゲームのことです。今回行ったものは例えば「拍手送り」。まず全員で輪になり、自分の左側の人が手を叩くのに合わせて自分も手を叩きます。そして今度は右側の人と合わせて一緒に手を叩き、どれだけ速く拍手を一周させられるか? というゲームです。

 また「あなた/わたし」というゲームは、「あなた」と相手を指し、指された人は「わたし」と自分を指します。そして今度はその人が別の人を「あなた」と指してゆく……というゲームです。大きな輪になっていると距離があるので、気を抜いていると自分が指されていると気が付けません。また指し示す側も、しっかりと相手に伝える気持ちをもっていないと相手に届きません。慣れてくると、今度は「あなた/わたし」ではなく、お互いの名前でゲームを行いました。繰り返しお互いの名前を呼ぶうちに、それぞれの名前をすっかり覚えてしまいました。

「手を叩く」「指し示す」「名前を呼ぶ」という比較的簡単な動作でお互いにコミュニケーションを取り、上手くできたり、あるいは上手くできなかったとしても笑いが起こったりして、心身ともに温まるワークでした。
 昼食を取り、午後からは野外活動が始まりました。野外活動のテーマは「自分とちがうものを探す」です。参加者それぞれで舞台芸術公園の敷地内を歩き回り、1時間近く「自分とちがうもの」を探しました。

 しかし「自分とちがうもの」を探すといっても、なにぶんテーマが抽象的なので、だんだんよくわからなくなってきます。やがて「自分とは?」「ちがうとは何か?」「ちがうと感じないなら、それは逆に何を同じと感じているのか?」などと色々考えさせられ、哲学の迷宮に入り込んでしまった気分でした。

 長い散策が終わって稽古場棟に戻ると、次のワークは、先ほど見つけた「ちがうもの」を空間と身体を使って表現してみよう、というものでした。30分ほどかけて、自分なりの表現を探します。他の人の体を使ってもいい、ということだったので、何人かの人は一緒に練習したり、中にはそこにいる全員を使った大作を試みた人もいました。

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 ちなみに私は「ちがうもの」として富士山を選びました。というのも、稽古場棟を出たすぐそこで、茶畑越しに富士山がとても綺麗に望めたのです。その時の私は美しく望める富士山に素朴に感動していました。他にも自然が広がっているのに、そちらに対しては別に大した感慨を覚えず、なぜ富士山には感動したのか……そんな風にずっと気を取られていたので、それならと思い富士山を見ていた時の感覚を表現することにしました。
 そのようにして、参加者は各々の見つけた「ちがうもの」を表現したのですが「何を表現したものか」ということの説明は、ワークの最中には一切しませんでした。表れているものを読み解くための手がかりが一切ない状態で、私たちはありのままただ目の前で起こることを眺めたり、あるいは必死でそこに意味や形を見出そうとしました。

 その後は、「わの輪」というワークも行いました。これまた全員で大きな輪を作り、今度は全員で中心に向かって歩いていく、というものです。全員で中心に向かって歩くので、当然ぶつかってもみくちゃになるのですが、そこで耐えられなくなった人が大きな声で「わ!」と叫びます。それを聞いて周りの人は、「わ!」という声がどれだけ強く自分に届いたかを感じて、感じ取っただけの強さで外へ広がります。

 各ワークを終えると、小さなグループに分かれて感想をシェアする時間があります。「わの輪」の場合は、都市圏に住む人の「満員電車のような感じで、嫌だったが耐えられないということはなかった」という感想があったり、それに対して、「満員電車なんて乗らないし、全然耐えられなかった」という方もいました。「耐えられる/耐えられない」という二択では見えないその間、「ここまでなら耐えられる」「こういう時は耐えられない」というような無数に存在する中間にある、身体感覚での「ちがい」が少しずつ見えてきます。

 夕食休憩後、身体のワークを通して感じたことのシェアを行いつつ、参加者それぞれのテーマを深めるワークが始まりました。それは、それぞれ自分が考えたい議題を紙に書いて全員でお互いの議題を見て回り、協同できそうな議題を持った人同士でグループを作って対話を始める……というワークです。

 議題には「他者と自分」「言葉と身体」といったハトバのテーマ(わたしたちは〈ちがう〉について体と言葉で考える。)から出てきたような議題もあれば、「意識と無意識」「多様性について」といったハトバのテーマから少し離れたところから出てきたような議題もありました。私たちはそれまで使ってきた対話の方法や、ワークでの経験を共通言語としながら意見を交わし合いました。

3日目 ソーシャル・プレゼンシング・シアター

 2月5日は、最終日に相応しくこれまでのワークを総合したようなワークが行われました。まず行われたのは、「人間関係について」というテーマに基づいて、「そのことをイメージしたとき覚える感覚に従って動く」というものです。「ちがうもの」探しの後の身体表現のワークに似ていますが、今度は全員が同じテーマで身体を動かすものです。とはいえそこからのイメージは様々で、満員電車をイメージする人もいれば、家族との関係をイメージする人もいて、表れる動きはばらばらでした。

 その「イメージに基づいて、身体に動きが表れる」ということを使って、次のワークである「ソーシャル・プレゼンシング・シアター」は行われました。これは状況とそれぞれの役割を設定して、それに基づいて実際に動いてみる、動いた上で「どう見えたか」を共有していく、というワークです。初日には演劇を見てワールド・カフェを行いましたが、それを自分たちで即興劇を作って行うようなものです。

 状況は「SPACで行われた婚活パーティー」です。役割は「本音と行動がちがう人」「相手の都合を無視しておしつけてくる人」「理想的な参加者」など婚活パーティーに参加している人たち。一方で「しんしゃく源氏物語」「地球」など、人ではない役割があるのも面白いところです。
 状況と役割、そして役割を演じる人を決め、ワークを行います。上演は、周囲の人々と自分の役割が持つイメージによって徐々に始まり、全員の動きが自然に落ち着いて止まったところで終わります。状況と役割しか決めていないものの、そこには多様な運動が見られました。

 「本音と行動が違う人は、けっこう本音を出しちゃっているように見えた」「理想的な参加者は結局、一番最初に出会った人とくっついた」「しんしゃく源氏物語は、みんなに見てもらえて嬉しそうだった」というような外側からの感想や、「この人の性格は全然よく分からなかった」「思ったよりも葛藤があった」というような演じた人たちの内側からの感想が混ざり合い、そこで「なにが起こったのか」が立体的に見えてきました。

 こうして、総まとめのような「ソーシャル・プレゼンシング・シアター」が終わり、3日間のWSの全ワークが終わりとなりました。そして最後にはまた車座になって、「ハトバ」全体の感想を共有しました。

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「ハトバ」のまとめと「これからの対話」に向けて

 以上がハトバ合宿WSのレポートとなります。取り上げなかったワークや、2日目の夜に行われた懇親会、参加者一人一人のことなど、書ききれないことはたくさんありますが、少しでも「ハトバ」の空気が伝われば幸いです。

 最後に、私がいち参加者としてハトバで考えたことについてまとめたいと思います。

 まず私はハトバについて、演劇作品や劇場空間を活用し、観客の観劇体験を豊かにする実践が行われていることを心から歓迎したいと思います。演劇や劇場は公共性を目指しながらも、日本においてその実践が成功しているものは多くありません。そんな中、ハトバのような実践が前身のWSと合わせて6年も続いているのは重要なことです。

 一方で、ハトバにはある問題を抱えているようにも感じました。それは意見や感想を多様に広げることには成功しているが、しかし広げるばかりになってしまっている、ということです。

 例えば、ハトバの参加者に配られた「対話のエチケット」という資料には、「予定調和な話しあい」から「多様性を生かし知性が創発される話しあいへ」と書かれてあります。これを意地悪に読むなら「多様性を生かし知性が創発される話しあい」という「予定調和」を読み取ることができます。また、この「エチケット」に基づいて行われたワールド・カフェによる感想会でも、私は「予定調和」を感じました。「こんなにもたくさんの視点が見つけられたね。なんか良かったね」というような。しかしそれは「なんか良い」に過ぎないものではないでしょうか。

 こんな例え話があります。舞台上にたった1つの石が置かれてあります。それだけの舞台作品です。観客はそれを1時間見続けます。その作品には無限の解釈の余地があります。ですがそれは、果たして良い舞台作品と言えるでしょうか? 直感的に、その舞台作品があまり良いものでないと感じるのではないでしょうか。少なくとも興行的には成立しないでしょう。舞台作品にも良いものとそうでないものはあります。それが全て「なんか良かった」にしてしまうとすれば、それはある種の思考停止です。かといって、別に私はあらゆる演劇を「面白い/つまらない」の二つに切り分けよと言いたいのではありません。大事なのは、多様な意見・感想を広げることの「その先」だということです。

 これはもしかすると、「静岡から社会と芸術について考える合宿WS」から「ハトバ」へと方向性を変えたことによって可視化された問題なのかもしれません。これまでの「芸術の公共性」といったある程度特定的なテーマの下では、どれだけ意見や感想を多様に広げたところで、最後に参加者はテーマに対する態度を問われることになります。ところが「〈ちがい〉について考える」という今回のようなテーマは、何か態度を示すにはあまりに抽象的に思われます。

 全体で強固なテーマを持たないのであれば、個々の関心や課題に対してよりアプローチをかけるべきだったのかもしれません。とはいえ、参加者誰しもが関心や課題を持っているわけでない以上は、全体と個が幸福に共存できるバランスを考えていく必要があります。そうしたことはこれまでも考えられてきたかもしれませんが、「ハトバ」として新たなスタートを切った今後も、引き続き考えられるべき課題でしょう。

 ただ、この問題は単に「ハトバの問題」にとどまるものではないように思われます。なぜなら私たちの社会は現在、価値観が多様になりすぎたことによる揺り戻しに直面しているからです。移民を受け入れることによって排外主義が強まったり、多彩な情報を精査しきれずフェイクニュースが蔓延ったりしているのが現代です。多様性は尊重されるべきですが、いまやそれを手放しに肯定することはできません。

 このような社会状況で、私たちが行わなくてはならない「対話」とはどのようなものでしょうか? 考えてみましょう。極端な例ですが、排外主義的思想を持った人と対話することを想定してみます。彼は、多様な意見・感想を肯定しなくてはならないワールド・カフェという場に、そもそも参加してくれるでしょうか? 私は難しいのではないかと思います。ですが、例えば「拍手送り」というゲームを通してなら、思想などは関係なく、私たちは同じ場にいられるのではないでしょうか?

 もちろん、「拍手送り」ゲームで遊んでいれば対話したことになると思ってはいません。しかし「身体を通してなら関わり合える」というのは一つ重要なことです。これまでの多様性を広げるための対話とは別に、私たちはこれから新しい対話のモードを探していかなくてはなりません。それがどのようなものであるのか提案する力は私にはありません。しかし少なからず「身体」へのアプローチが重要な鍵を握っている気がしています。その意味でも、ハトバの「身体」を使ったワークへの挑戦は、強く評価したいと思います。

 「ニッポンには対話がない」と言われたりもしますが、そうした状況を「西洋の一周遅れ」と悲観せず、いまここで可能な対話のあり方を探すべきではないかと、私は思います。そして「ハトバ」という場は、そうした新たな対話を模索し続ける実験の場になれるのではないでしょうか。そんな期待も込めつつ、ハトバの実践がこの先も続くことを願います。

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黒木洋平(くろぎ・ようへい)
劇作家・演出家。1994年生まれ香川県出身。大学入学直後より俳優活動と共に自主制作映画や自身の作・演出する演劇作品を発表し始め、2015年より演劇ユニット「亜人間都市」を立ち上げる。演劇を「身体と言葉の対話」と捉え、ポストドラマ時代の新たな演劇の在り方を模索する。2017年、クマ財団クリエイター奨学金の第1期生に選出。

2018年1月21日

『しんしゃく源氏物語』ブログ#2 ~人気企画「バックステージツアー」の巻~

Bキャストでの一般公演初日を迎えた『しんしゃく源氏物語』。
1/21(日)の終演後にはバックステージツアーを行いました。

まずは、末摘花の姫が源氏の君を待っている月日、その季節の移ろいを照明と音響のみでどのように表現しているのかを、作中のシーンを振り返り、解説を交えながらご覧いただきました。

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そして、作り込まれた舞台セットや、姫たちが身にまとう華やかな衣裳を間近にご覧いただきながら、細部に散りばめられたこだわりやウラ話などをご紹介。

あんなところや、こんなところにSPAC創作・技術部の創意工夫が隠されていて、実は、その気づかないところにある様々なストーリーが、作品の細やかな雰囲気を作り出しているのです。

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今回のバックステージツアーでは、特別に姫が着ている裾の長~い着物<小袿・こうちぎ>を羽織ることができ、しかも舞台美術の満月と竹林をバックに写真撮影もOK!

女性も男性も、そして小さなお客様も小袿を羽織り、俳優とともに記念撮影をされていました。

また、客席からは見ることのできない姫の部屋のなかをのぞいてみたり、印象的なシーンの再現などを実際に体験していただいたり、とても充実した内容で、あっという間に時間となってしまいました。

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バックステージツアーは1月27日(土)の終演後にも実施いたしますので、是非この機会に『しんしゃく源氏物語』の世界を体験してみてください!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯3
『しんしゃく源氏物語』
2018年1月13日(土)、14日(日)、21日(日)、27日(土)★、28日(日)
2月3日(土)、4日(日)
各日14:00開演 ★1月27日(土)のみ19:00開演
演出:原田一樹 作:榊原政常
衣裳デザイン:朝倉摂 舞台美術:松野潤
出演:池田真紀子、石井萠水、大内智美、河村若菜、舘野百代、ながいさやこ、山本実幸
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年12月29日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #3> おためし劇場/【豆知識】地謡・囃子

カテゴリー: 『オセロー』2018

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今回は「おためし劇場」。お客さんと一緒に稽古場を覗いてきました。

先日、稽古場をのぞけてしまうSPAC人気企画「おためし劇場」が行われました!
今回の会場はいつもの静岡芸術劇場ではなく、舞台芸術公園内の稽古場棟BOXシアターです。

まずは稽古を見学。
劇場よりも舞台が近いです!

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間狂言での一コマ/左から吉植、三島、木内、鈴木、大内、阿部

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前場での一コマ/左から寺内、美加理、桜内、片岡、本多、木内

今回は最初から全体の2/5くらいまでを通しました。
「おためし」なので、続きは本番でのお楽しみに!
ということで。

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さて、ちょっとこちらの写真をご覧ください。

これは稽古用の簡易版ですが、今回の「オセロー」舞台部分になります。
右側に並んでいるのが「地謡」、左側奥の楽器が並んでいるところが「囃子(方)」の場所です。
では、ここで今回のミヤギ能豆知識です。

【ミヤギ能豆知識 vol.3 地謡・囃子】
 能の音楽は、謡(うたい)と囃子(はやし)でできています。
 能はシテやワキなど立ち方による謡で進行しますが、地謡(じうたい)は舞台には登場しない第三者の立場で出来事や風景描写を行ったり心情を朗唱したりするものです。
 囃子を演奏する囃子方は笛(能管)、小鼓、大鼓(大皮)、太鼓の四種類の楽器からなっていて、伴奏にとどまらず、舞台を創り上げる能の調べを奏でます。

 
稽古が終了すると、演出家・出演者とのQ&Aへ。
参加された方々から時間いっぱいまで質問をいただきました。

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質問に答える宮城芸術総監督
 
たくさんのご参加、ありがとうございました!
参加された方もされなかった方も、2月からの本番で、いっそうパワーアップした作品を楽しんでいただきたいと思います。

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年12月19日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #2> なりたち/【豆知識】謡曲

カテゴリー: 『オセロー』2018


▲オセローPV出来ました!演出・宮城聰のロングコメント付きです!

シリーズ第2回は、ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』の謡曲台本を執筆した平川祐弘東京大学名誉教授のインタビューです!

それでは早速インタビューへ……行く前に。
先ずは「謡曲」についての豆知識をどうぞ。

【ミヤギ能豆知識 Vol.2 「謡曲」】
 ズバリ!謡曲とは、能のセリフ(詞、詞章)のことです。これらは節を付けて謡(うた)われます。謡曲は「セリフ」と「地の文」とで構成され、引用や掛詞、枕詞などのたくさんの修辞技法が使われます。また、次第、名のり、道行きなど細かな「小段」(場面)を組み合わせて一本の作品が構成されています。
この「オセロー」では、「シテ」と「ワキ」のやり取りが謡曲になっています。

 
西欧、日本文学の研究や翻訳など比較文化で多数の受賞歴を持ち、半世紀以上、日本の知をリードしてきた平川祐弘氏。今回はシェイクスピアの『オセロー』を夢幻能の形式で書き上げるに至った経緯などを伺いました。

(本インタビューのショートver.は、「すぱっく新聞4号」、「グランシップマガジン12月号」にも掲載されています。)

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あああああ

▲平川氏近影(後ろの書は、なんと漱石の親友・菅虎雄の肉筆!)

——『オセロー』を夢幻能の形式に仕立てた経緯を教えてください。

イギリスの東洋学者でアーサー・ウェイリーという人がいましてね、1919年に『マルフィ侯爵夫人』という戯曲を日本の「夢幻能」の形式に置き換えるとこうなる、と説明したんです。日本ではあまり有名じゃないんですが、『マルフィ侯爵夫人』はジョン・ウェブスター(イギリス・エリザベス朝期の劇作家、シェイクスピアと同時代に活躍)の代表作で、私は大学4年生の時にたまたま習い、非常に印象深かったんです。当時のイギリスではウェブスターが再評価されていて、この戯曲はよく知られていたので、ウェイリーの説明は分かり易かった。でも、日本でウェブスターは知られていない…。能を大成した世阿弥も言っていますが、能は話の筋が知られている有名な作品、例えば『源氏物語』などを題材に扱っていて、観客は筋を知った上で観ているわけでしょう。ですから、日本でも知られているシェイクスピアの戯曲を「夢幻能」に置き換えてみることにしたんです。

 でも、シェイクスピアの戯曲なら何でも良いわけではなくて、能の台本には、何か気の利いたセリフ(言葉)がないといけない。夏目漱石はシェイクスピアの戯曲をいくつも俳句にしていて、中でも『オセロー』は秀逸で。「白菊に しばし躊躇う 鋏かな」と詠んだ。白い肌のデズデモーナを白菊に、黒い肌のオセローを鋏に例えて。この句を目にした時、「これは使えるな」と思ってね。試しにこの句をセリフに取り入れて学生たちに講義したら、非常な喝采で。
そこで「文学界」という雑誌にこれを書いたところ、僕は全く面識なかったんですけど、宮城さんから夢幻能オセローの脚本を書いてくれという依頼がきて。面白いから改めて原作を読みなおして書いたんです。

——シェイクスピアの『オセロー』という戯曲について、どのように捉えていらっしゃいますか?

 改めて原作を読み直してみると、黒人と白人の人種間問題が実に露骨に出ている作品で驚きました。現代では異なる人種間での結婚は普通にありますから、演出家は、この問題に重きを置かないで、人間の嫉妬とかそういう一般論を中心に据えて解釈し、演出していますが、原作には「白いヤギと黒いヤギが混じって」とかあからさまな表現もたくさんあります。この戯曲のベースに人種間問題があると考えたからこそ、あえてそういったセリフも残しました。

——『オセロー』は、主人公のオセローを中心にした「嫉妬の物語」として描かれることが多い中、オセローではなくデズデモーナを中心としたのはなぜですか?

「夢幻能」は、この世に想いを残した死者(シテ)が、旅僧や旅人(ワキ)の夢の中に亡霊として姿を現し、在りし日の栄光や苦しみを話すことで、最後は成仏するという形式を取ります。デズデモーナは罪もなく殺され、「自分は本当は潔白だったんだ」という想いがある。それは、オセローの真実を知った故の後悔よりも強くこの世に残るでしょ。だから誤解からオセローに殺されたデズデモーナの方がシテにふさわしいんですよ。

 それに、能の登場人物というのは、近代的な解釈では測れないところが面白いんです。例えばある人間のジェラシーを特化して、「ジェラシーの権化」として登場させたりする。今の演出家は、しばしば登場人物の細かい心理描写に注意し過ぎていると感じます。一種の近代病みたいなものですね。だから逆に登場人物の力が弱くなってしまうこともあるわけです。

——2005年の東京国立博物館 日本庭園 特設能舞台での初演から13年、今回の再演への期待をお願いします。

 シテの美加理さんがデズデモーナとオセローを一人二役で演じる、それがまあ上手くて盛り上がりました。「夢幻能」は、リアリズムではなく霊の世界。日本は八百万の神、亡霊がたくさんいる国で、死者と我々の間に会話が成り立つんです。デズデモーナを演じた美加理さんは、まさにスピリチュアルな存在で、憑依という言葉がふさわしい、あの世の人の思いを伝える迫力がありました。私が言うのもおこがましいが、彼女の迫力に脚本が合っていた。詩的な言葉になっていたと思いました。今回も演技と言葉がかみ合って、素晴しい舞台になることを期待しています。

2017年10月17日(平川氏のご自宅にて)/聞き手:SPAC制作部(内田、中尾)

 

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年12月14日

『しんしゃく源氏物語』ブログ#1~PR活動の巻~

『変身』(演出:小野寺修二)が大千穐楽を迎えた・・・ということは!?2017年のSPACでの公演が全て終了となりました!気が付けば、あら、2018年がもう目の前でございます。

そして・・・2018年静岡芸術劇場で新春を飾るのは、
初演から20年、SPACとともに歩んできた名作『しんしゃく源氏物語』です♪

10月に『病は気から』(演出:ノゾエ征爾)からはじまった<SPAC秋→春のシーズン>も3作品目がはじまります。

いや・・・実はもうはじまってま~す!!
8年前の上演時に左近役で出演していた石井萠水とともに、こつこつと広報・営業を行っておりました。

まずは10月。
舞台芸術公園からすぐ近くの静岡英和学院大学さんにて1年生の学生さんを前にPR活動♪
出来たてホヤホヤのトレイラーをご覧いただきながら、見どころを紹介させていただきました。
写真①

続いて11月。
働く女子大学うるおいプラスさんの設立5周年を記念したリーディング・カフェに石井が特別ゲストとして参加。
まさに「働く女子」が集まるその様子は・・・『しんしゃく源氏物語』そのものでした!
写真②

そして12月。
FM Hiにて放送されている<ゆうラジ!Radio魂>内「かこまる◎にじゅうまる」の
コーナーに出演してまいりました!パーソナリティのかこまるさんと楽しくお話ししながらも、バッチリPR★
写真③写真④

ひとりでも多くのお客様にご来場いただけますように。
引き続き、PR活動がんばってまいります!

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯3
『しんしゃく源氏物語』
2018年1月13日(土)、14日(日)、21日(日)、27日(土)★、28日(日)
2月3日(土)、4日(日)
各日14:00開演 ★1月27日(土)のみ19:00開演
演出:原田一樹 作:榊原政常
衣裳デザイン:朝倉摂 舞台美術:松野潤
出演:池田真紀子、石井萠水、大内智美、河村若菜、舘野百代、ながいさやこ、山本実幸
静岡芸術劇場
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2017年12月11日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #1> はじまり/【豆知識】複式夢幻能

カテゴリー: 『オセロー』2018
▲すぱっく新聞最終号!「オセロー」編ついに配布開始です!

▲すぱっく新聞最終号!「オセロー」編ついに配布開始です!

遂に出来ました、すぱっく新聞最終号となる第4号!
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』についてのおもしろ情報満載です。
ぜひ手にとってご一読を!

そして実際のミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』(以下、「オセロー」)ですが、稽古が始まりました。

稽古初日は輪になって読みあわせから

▲稽古初日は輪になって読みあわせから

稽古初日は台本の読み合わせで始まります。
2005年の初演時に出演していた俳優は当時使用した台本も持ってきていて、そこには発音のメモなど細かい情報も書き込まれており、そういった確認も交えて進みます。
そうして読み合わせを終えたあと、演出の宮城さんの第一声は

「やることがたくさんあるね。」
 

▲宮城さん、その心中やいかに

▲宮城さん、その心中やいかに

今回の「オセロー」は、実に13年ぶりなことに加えて、初演は野外、今回は屋内(静岡芸術劇場)と、上演環境も大きく変わります。
さらに、この作品には他にも普通のお芝居ではない、たくさんの要素が詰まっているから、宮城さんがそういうのも当然といえば当然ですね。
また、俳優たちからも
「色々な要素があって聞きなれない言葉もあると、難しいかもしれない」
という声が上がりました。
そのために、この作品の持つ面白さは残しつつも、観に来てくださった方々に、いつも以上に歩み寄ることも必要だろうと、様々な案が出されました。
さあ、ここから試行錯誤の長い旅が始まります!

来年1月にNYで、2~3月に静岡で上演する”ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』”。
ふじのくに⇄せかい演劇祭2017で『アンティゴネ ~時を超える送り火~』を上演した後、アヴィニョン演劇祭、歌舞伎、オペラなど世界もジャンルも股にかけて活動してきた宮城聰、久方ぶりのSPAC作品静岡上演です。
このブログ「シリーズ ミヤギ能の軌跡」では、本作の上演までの軌跡に加え、作品をより深く楽しむための「豆知識」も掲載していきます。
今、ミヤギ能について全く知らなくても大丈夫!観劇までにひとつずつ、みなさんと一緒に学んでいきたいと思います!

ですが、
上演まで待ちきれないという方は、
12月21日(木)「おためし劇場」に、ぜひお越しください。
誰よりも早く、「ミヤギ能」の秘密を知ることができる……かもしれません!
 

【ミヤギ能豆知識 Vol.1 「複式夢幻能」】
 複式夢幻能は世阿弥が大成させた能の形式です。複式夢幻能は夢幻能であり複式能であるものを指しています。
 まず、夢幻能とは霊的存在の主人公「シテ」が、名所旧跡を訪れる旅人「ワキ」の前に出現し、その土地にまつわる伝説や身の上を語るものです。この「シテ」は物語でとても重要な役割を担っています。
 次に、複式能とは二場物のことです。最初が「前場(まえば)」、次が「後場(のちば)」と呼ばれており、前場でシテや物語のことがほのめかされ、後場でその詳細が明かされます。前場と後場の間にはシテが退場する「中入り(なかいり)」が挟まれます。
 本作ではキプロスの女性がシテ、ヴェネチアからキプロスに来た旅の僧がワキになります。

 

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年12月2日

『変身』日記2017 #9 ~12/3は関連企画がもりだくさん!~

カテゴリー: 『変身』2017

明日12月3日(日)は一般公演。
関連企画が目白押しの1日です!

以下に情報をまとめましたので、
ご来場予定の方はぜひチェックしてみてください!!
 
 
◆プレトーク
いつ?:開演前・13時35分~
どこで?:カフェシンデレラ
*無料・予約不要

観劇前にちょこっと予習しておきたい方にオススメです!
舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介します。
明日はSPAC俳優の布施安寿香によるトークです。
カフェシンデレラの特別メニュー「りんごのタルト」を食べながら
ゆっくりと開演前の時間をお楽しみください♪
 
 
◆トーク「変身と変態~人間と昆虫」
いつ?:『変身』終演後(バックステージツアー開始前)
どこで?:静岡芸術劇場1階ロビー
*無料・予約不要

ただいま静岡芸術劇場1階ロビーにて開催中の
ふじのくに地球環境史ミュージアムとのコラボ企画
「昆虫系人間展」の出張展示にあわせて
同館の昆虫博士 岸本年郎准教授によるトークを行います。

12/3『変身』公演に昆虫博士がやってきます!

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昆虫たちの生態を、
擬人化したイラストで紹介する「昆虫系人間展」。
カフカの『変身』とはアプローチは違うものの、
〈人間が虫になる〉という点では同じ…!?

いったいどんなトークがくり広げられるのでしょうか。
どうぞお楽しみに!

展示は『変身』公演期間の最終日、
12月13日(水)までお楽しみいただけます!
 
 
◆バックステージツアー
いつ?:トーク「変身と変態~人間と昆虫」終了後に開催
どこで?:1階受付前にて集合
*無料、定員に少し空きがありますので当日飛び入り参加OKです!

SPAC創作・技術部が舞台裏をご紹介!
「この装置はどんな仕掛けになってるの?」
「あのシーンの小道具はどうやって作ったの?」
など皆様の素朴な疑問にお答えします。

前回、大好評だったバックステージツアー。
まだまだご予約受付中です!
 
 
◆社会学者・大澤真幸と読み解く現代社会の『変身』
いつ?:16:30~18:30(バックステージツアー終了後に開催)
どこで?:カフェシンデレラ
*参加費500円(ワンドリンク込み)・要予約

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社会学者・大澤真幸を囲んで、
『変身』の現代性について考えるトーク企画。

「社会学者・大澤真幸と読み解く現代社会の『変身』」開催のお知らせ

〈ある朝、男が突然虫になっている〉というカフカの『変身』は
荒唐無稽なお話に思われるようで、
実は私たちが暮らしている社会とも関係があるのかも…。

『変身』の舞台を手掛かりに、
皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

なにか気になる企画はありましたでしょうか?
ぜひ『変身』の舞台とあわせてお楽しみください。

皆様のご来場、ご参加お待ちしております!
 
 
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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯2
『変身』
2017年11月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)、
12月3日(日)、9日(土)、10日(日) 各日14時開演
演出:小野寺修二
原作:フランツ・カフカ
音楽:阿部海太郎
出演:大高浩一、貴島豪、榊原有美、鈴木真理子、たきいみき
   武石守正、舘野百代、野口俊丞、宮城嶋遥加、吉見亮
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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