ブログ

2008年6月22日

『ハルッの物語』(韓国)職場体験

5月31日、6月1日の公演の劇団ティダ(韓国)による『ハルッの物語』に、静岡市立末広中学校の渡邊清楓さんが職場体験でスタッフとして参加しました。

5月28日(水)は、韓国から到着するティダのみなさんの宿舎などの受け入れ準備、29日、30日は舞台の仕込みの手伝い。本来は3日間の職場体験プログラムですが、31日、6月1日の本番日もスタッフとしてお客様を迎え、一緒に働くことができました。以下、渡邊さんの言葉です。

★★★★

職場体験をさせていただいて、もう毎日が夢のようでした。

私にとって演劇は「夢の世界」というイメージだったので、お客さんを一時だけ、現実からひっぱり出して、嫌なこともすべて忘れさせてくれるような夢を作ることにかかわることができて、本当に楽しかったです。

今回はTuida(ティダ)のみなさんにもかわいがってもらい、仕事も見学も沢山させてもらったのでじゅうじつした貴重な時間をすごすことができました。

役者の体験はできても、制作の体験ができることはありません。なので、この貴重な3日間は何よりも大切な経験で宝だと私は思います。

★★★★

渡邊さんは昨年の親と子の演劇教室プログラムの参加者で、今回学校の職場体験プログラムにSPACで、と申し込んでくれました。ちょうど子ども向けのファミリー劇場『ハルッの物語』の公演の週に、スタッフとして渡邊さんを受け入れることができたのは、私たちにとってもとても貴重な体験でした。

2008年5月24日

消された官僚を探して (2)

公演日当日、時差は6時間、レバノンの朝9時、日本時間の15時からネットの3回線をつかってのリハーサルが始まりました。結局リハーサルは開演の1時間前までかかり、最後の最後まで技術の調整しながらの開演となりました。上演中は何回か回線が途切れることもありましたが、ラビァの肉声をつなげ続けることを目指し作品を上演しました。1度、ベイルートで停電が起こり、3回線すべてが落ちてしまうこともありましたが、この状況下でも必死にメッセージを伝えようとするラビァの執念に近い熱意に必死で耳を傾ける観客と、2時間にわたるパフォーマンスを遠いレバノンからPCの画面に向かってしゃべり続けるラビァの集中力が公演を成功に導きました。「不在」を扱ったこの作品で、私たちはその瞬間確かにラビァの「存在」を感じることができたのです。

終演後、ラビァからメールが来ました。「あなたがたのおかげで、私たちは、戦争というものに負けずにすみました。あなたがたのおかげで私たちは外に出ることができたのです、兵隊たちが私たちを檻の中に閉じ込めようとしているにもかかわらず。」
 
芸術を伝える魂は自由だと、ラビァが伝えてくれた特別な公演でした。  

世界とつながる窓 『消された官僚を探して』

「Shizuoka春の芸術祭」2作品目となるレバノンのアーティスト・ラビァ・ムルエの『消された官僚を探して』。 

そのラビァから衝撃的なメールが入ったのは8日のことでした。

「お元気ですか?ビザは取れたのですが、状況は全くよくありません。内戦が始まったようです。すぐには終わらなそうな雰囲気です。空港はヒズボラのメンバーに占拠されて閉まっています。レバノン全体がヒズボラの捕虜になってしまいました。街で戦闘が始まりました。ベイルートは燃えています。」慌ててニュースを探してみたところ、確かに、反政府勢力ヒズボラが空港やそこに至る道を封鎖していて、ベイルートの街で戦闘が起き、死者が出ている、という報道がありました。18年前に終わった内戦以来、はじめての状況だそうです。

翌日には、ラビァが仕事をしている与党系のテレビ局もヒズボラに占拠され、放送が停止になった、というメールが来ました。ラビァと私たちスタッフとで連絡を取り合い、何度も現地の航空会社に問い合わせたりして、一時は飛行機が出そうだ、という話もあり、リスクは自分で負うので、道路が分断されてても空港まで歩いていく、とまで言ってくれたのですが、結局飛行機は飛ばないことがわかりました。今にして思うと、無理をしないでいてくれて本当によかった、と思います。ご存じのように、ベイルートでは激しい銃撃戦が繰り広げられ、今でもレバノン各地で小規模な戦闘が続いています。50人以上の方が命を落としたそうです。

ラビァは、そんな状況だからこそこの作品を上演する意義がある、といってくれたので、わたしたちも一緒に公演が実現できる道を探り、「インターネットのライブ映像通信による公演」という形にたどり着きました。(つづく)

2008年4月30日

タガンカ劇場俳優来日!

「Shizuoka春の芸術祭2008」のオープニングを飾る鈴木忠志演出の『エレクトラ』、これは昨年秋、ロシア・タガンカ劇場から鈴木忠志が演出を委嘱された作品でレパートリー作品としてこの4月にもモスクワで上演されているものです。今回はタガンカ劇場から5人の女優が来日、SPACの俳優との日露二ヶ国語版になります。
ロシアから4月25日に来日した俳優たちの、旅の疲れも感じさせないような迫力の演技に、SPACの俳優も刺激され負けじと白熱の稽古が繰り広げられています。
いよいよ開幕が近づいてきました!劇場でお待ちしています!

2008年4月19日

チケット好評発売中!

現在、「Shizuoka春の芸術祭」のチケットを販売しておりますが、大変好評のため、売り切れの公演が続出しております。

現在、売り切れとなっているのは以下の公演です。

5月24日(土)25日(日)『夜叉ヶ池』

6月7日(土)『クリシュナ九変化』、8日(日)『半人半獅子ヴィシュヌ神』

6月21日(土)『Nameless Hands~人形の家』

売り切れの公演については、「キャンセル待ち」を承っております。詳しくはSPACチケットセンター(Tel.054-202-3399)までお問い合わせください。

その他の公演もお早めにご予約いただきますようお願い申し上げます。

2008年3月23日

稽古見学会2日目

大好評の稽古見学会の2日目が開催されました。

リハーサル室での『夜叉ヶ池』の稽古風景公開では、前回(20日)の稽古見学会から3日しか経っていないのですが、同じ場面の稽古をおこなっても、衣裳や演技など決まってきたところもあり、2日続けてご覧いただいた方にも、この数日での稽古の進捗を楽しんでいただけました。今日はSPACが高校演劇支援事業の中で関わった高校演劇部の生徒も参加。稽古の進め方、演出家の指摘など「プロ」の舞台はこんな風に出来上がってくるのだということがとても刺激的だったようです。リハーサル室での稽古では間近に見ることができる楽器の演奏風景も、舞台では紗幕の中での演奏になります。本当にこの稽古見学会ならではの体験をすることができました。

[1]

劇場でプロジェクターを使って「Shizuoka春の芸術祭」の演目紹介

 

 

 

[2] [3]

リハーサル室での『夜叉ヶ池』稽古風景

 

 

 

これから2ヵ月後、どんな舞台になっているのでしょうか。乞うご期待!

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/03/IMG_8357.JPG
[2] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/03/IMG_8376.JPG
[3] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/03/IMG_8395.JPG

2008年3月20日

稽古見学会

[1]静岡芸術劇場では、大画面を使ってShizuoka春の芸術祭の見どころを紹介。その後、リハーサル室で『夜叉ヶ池』の稽古風景をご覧いただきました。

時には演出家・宮城聰からの演出指導も交えながら、場面稽古を披露。参加者は俳優たちの細かい演技や楽器演奏、迫力のある稽古風景に大興奮でした。リハーサル室だからこそ実現できる稽古との距離感は、本番でもなかなか味わえないものです。

今回の稽古見学会は、本日20日と23日ともに既に定員に達してしまっています。リハーサル室にもっと人数が入ることができればいいのですが、先着順での定員制をとらせていただきました。今回ご覧いただけなかった方は本当に残念ですが、また次の機会を楽しみに待っていてください。

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/03/rehearsal0320.JPG

2008年3月8日

大八車がやってきた!

[1]「Shizuoka春の芸術祭2008」で上演されるSPAC新作『夜叉ヶ池』の舞台装置、大八車が到着しました。スタッフたちは大喜びで早速乗り回し(?)て確認。古い物ながら、なかなかかっこいいのです。艶があるというか、輝きがあるというか。クライマックスで登場するこの大八車、お楽しみに!

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/03/daihachi.JPG

2008年2月22日

Shizuoka春の芸術祭2008 記者発表

2月20日「Shizuoka春の芸術祭2008」についての記者発表が静岡県庁内で開かれました。芸術総監督としてこの1年活動を行ってきた宮城聰が、多くの報道陣の前で来年度のShizuoka春の芸術祭のラインナップについて熱く語りました。既に稽古が始まっている宮城聰演出、SPACの『夜叉ヶ池』、鈴木忠志がモスクワのタガンカ劇場の俳優を演出した『エレクトラ』をはじめ、フランス国立パリ・オデオン座の特集公演など今年も見逃せない作品が目白押し。まさに「事件」ともいっていい驚きのプログラムです。これから公演情報、作品紹介などリリースしていきます!お楽しみに!

[1]

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/01/springpressrelease2008.JPG

2008年2月19日

プロモーション用写真撮影

今年もいよいよ「Shizuoka春の芸術祭2008」が近づいてまいりました!広報や宣伝はもちろんですが、作品づくりも始まっています。

SPACの稽古場では連日、宮城聰演出の新作『夜叉ヶ池』の稽古が行われています。そんな中、プロモーションビデオ、写真用の撮影が舞台芸術公園で行われました。富士山のよく見える冬の午後、芸術公園の自然の中にあらわれた『夜叉ヶ池』の世界。こんな大きな樹がここにあったのか、と俳優たちもびっくりするような稽古場裏のスポットで撮影された映像、写真は間もなく公開されます!はたしてどんな仕上がりになったか、楽しみにしていてくださいね。 [1]

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2008/01/IMG77252.jpg