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2013年9月28日

【映像】『愛のおわり』アーティスト・トーク ゲスト:柳美里氏 2013年9月28日

カテゴリー: 『愛のおわり』2013

SPAC秋のシーズン2013『愛のおわり』のアーティスト・トーク映像をアップしました。
9月28日(土)は、ゲストに柳美里氏(作家)を迎え、
パスカル・ランベール、宮城聰の3名で行われました。(通訳:平野暁人氏)

※『愛のおわり』公演詳細はこちら

『愛のおわり』いよいよ本日初日…舞台写真公開!

カテゴリー: 『愛のおわり』2013

『愛のおわり』〔日本版〕本日初日を迎えます。
痛みと愛が織り重なるこの作品を、少しだけ写真でご紹介します。

Cloturedelamour5

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Cloturedelamour1

Cloturedelamour2

Cloturedelamour3

〔日本版〕世界初演の幕が上がるまであと数時間。
静岡芸術劇場での公演は本日9/28(土)16時開演、明日9/29(日)14時開演です。
本日、当日券をご用意しております。
明日の公演のご予約は本日18時まで。
(ご予約・お問い合わせ:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399/WEB予約はこちら

ご来場、心よりお待ちしております。

*愛のおわり 公演詳細はこちら

2013年9月25日

『愛のおわり』〔日本版〕世界初演まであと3日!!!

カテゴリー: 『愛のおわり』2013

『愛のおわり』、先週末より静岡での稽古が始まっています。

2011年アヴィニヨン演劇祭での初演後、フランス国内での再演も重ねつつ
モスクワ、クロアチア、ローマ、ニューヨークなどでの
各地の俳優と言語による各国版も絶賛されている本作。
〔日本版〕の世界初演の幕がまもなく、静岡芸術劇場で上がります!

3日後にせまる9/28(土)の初日に向けて、
作・演出のパスカル・ランベール氏が休憩を取るのも忘れるほどに密な稽古が進んでいます。

この作品、ほとんど何もない舞台の上に男と女が広く距離を取って向かい合い、
それぞれの長い長いモノローグで「愛のおわり」を語るのですが
2人の激しさと静けさが、ものすごい緊張感を生んでいきます…。
「おわり」への言葉と相手への愛情が複雑に織り交ざっていて、
客席にいても、2人の言葉のひとつひとつが身体に突き刺さってくるようです。

皆さんは、怒涛の台詞の中で、どの言葉をどう受け取るのでしょうか。
語り尽くしたあとの2人はどんな形で幕を閉じ、それを皆さんはどう受け止めるのでしょうか――。
 
 
……そんな『愛のおわり』に絡めて、急遽、
スペシャル・トークラウンジの開催が決定いたしました!!

ナビゲーターは、
パスカル・ランベール氏と親交の深いSPAC文芸部・大岡淳。
各日の終演後、上演についての感想を共有しながら「愛すること」の不思議を考えていきます。
ご観劇後はきっと、様々な想いが皆さんの心に溢れているはず。ご参加お待ちしております。
★トークラウンジの詳細はこちらをご覧ください。
 
 
青年団のHPに掲載されている「主宰からの定期便」では、平田オリザ氏が
こまばアゴラ劇場とSPACの共同企画であるこの『愛のおわり』について紹介なさっています。
氏が当日パンフレット用にお書きになった文章も掲載されています。ぜひご覧ください!
http://s.seinendan.org/oriza/2013/09/21/3124
平田オリザ氏は、9/29(日)のアーティスト・トークにもご登壇くださいます。
(9/28(土)は柳美里氏〔作家〕をアーティスト・トークにお招きします。)

今回翻訳を務められた平野暁人氏によるご寄稿「ソクラテスの冗長率」も
「劇場文化」ページにアップしております。
http://spac.or.jp/culture/?p=330
 
 
作品の様子を写真でお伝えすることがまだできないのが大変申し訳ないのですが…

どうぞ、どうぞ、ご期待ください!

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『愛のおわり』

作・演出: パスカル・ランベール
日本語監修: 平田オリザ
翻訳: 平野暁人
出演: 兵藤公美  太田 宏  静岡児童合唱団

9月28日(土)16時開演、29日(日)14時開演
静岡芸術劇場

【公演の詳細はこちら
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「宮城聰が語る『愛のおわり』」〔動画〕
◆SPAC文芸部・横山義志によるブログ「パスカル・ランベールと『愛のおわり』」

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今回ご紹介した各リンクの中では、「他人事ではない」という言葉が何度も出てきます。
正直なところ、私も個人的な思いに話が走ってしまいそうで
このブログを書くのにどきどきが止まりせん。
各スタッフも、休憩時間になるたびに舞台袖で濃厚なトークを繰り広げております。

早く皆さんとこのどきどきを共有したい…!

ご来場、心よりお待ちしております。

(制作部・ナカノ)

2013年9月10日

パスカル・ランベールと『愛のおわり』

カテゴリー: 『愛のおわり』2013

SPAC文芸部 横山義志

 
パスカル・ランベールという人はたぶん、適切に評価するのがすごく難しいタイプの人である。私は何度か話したことがあるくらいで、作品も数本見ただけなので尚更だが、それでも独断と偏見で、パスカルと『愛のおわり』について、二言三言書いてみようと思う。
 
pascal rambert 1
 
パスカルはフランスの演劇界において、現代のアメリカ文化に深い興味と知識を持っている貴重な人材ではある。だが、相当のナルシストでもある。私もパリではじめてパスカルの作品を見たときには、自分のアメリカ人女優との恋の話を延々と聞かされているようで、かなり辟易した。フランスで「ロックな」演劇人はかなり少数派なので、そういう人がいること自体は悪くないが、「ロックなオレを見てくれ」という感じで来られると、ちょっと引いてしまう。だいたい、フランスの演劇人にロックなものを求めている日本の観客はそんなにいないだろう。
 
なんて、悪口ばかり書いているようだが、それでもパスカルにはどこか憎めないところがある。ジュヌヴィリエの国立演劇センターのディレクターに若くして選ばれたのもそのせいだろう。パリの北西に位置するジュヌヴィリエ市は、フランス全国でもかなり「難しい」地域とされている。移民と低所得層が多く、「赤いベルト」と呼ばれる左派の牙城である。この劇場の前のディレクターだったベルナール・ソベルは、旧東独のベルリナー・アンサンブルで学び、ジュヌヴィリエで劇団を創立して、国立演劇センターにまで育て上げた人物である。ただ、ソベルがこの町に来た1960年代とは、かなり住民の構成も様変わりしている。パスカルが選ばれたのはきっと、あいつならあの辺にいるヒップホップな若者たちとうまくやっていけるだろう、という発想だったのではなかろうか。実際、地元の高校生と一緒に『16歳』という作品を作ったりもしているが、「ふつうに」生活するパリ郊外の高校生の充実感と閉塞感をこれほどをリアルに、美しく表現した作品もなかなかないだろう。
 
『16歳』
http://www.cdn-orleans.com/2009-2010/index.php?option=com_content&view=article&id=188
  
  
SPACでも上演された『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』は、パスカルが「サブプライム問題の原因を経済の専門家に聞いてみたい」と思って作りはじめた作品だったという。通貨の誕生以前の話と現代の金融資本主義経済、そして地域の参加者が生きる日々のお金の話がダイレクトにつながる作品で、ちょっと驚いた。「やっぱりアメリカのこと知らないとヤバイでしょ」とか、「やっぱり経済のこと知らないとヤバイでしょ」と思うパスカルの感性は、フランス人には比較的稀な、ある種の素直さなんじゃないかと思う。
 
children_shizuoka02 (『世界は踊る』静岡公演より)
 
『世界は踊る』劇評
http://www.wonderlands.jp/archives/16418/
 
 
去年のアヴィニヨン演劇祭で初演された『愛のおわり』は、ここ数年のフランス人が書いた戯曲の中で、世界的にヒットしうる数少ない作品の一つではなかろうか。パスカルの作品で、終演と同時に割れるような拍手とスタンディングオベーションが起きたのを見たのははじめてだった。この作品を見て、それまでパスカルと目を合わせようともしなかった演劇人たちですら、急にパスカルに一目置くようになったらしい。
 
『愛のおわり』は男優と女優が稽古場で別れ話をする、という設定になっている。見はじめたときには、なんだまた自分の恋の話か、と思わないでもなかった。前半1時間弱、男優が女優に向かって一方的に「おれはなんでおまえと別れなければならないのか」を延々と理詰めで語っていく。女優はうつむきながら、黙って聞いている。後半ではこれが逆転して、女優が男優に向かって、やはり「なぜ別れた方がいいか」を語っていく。そして、男優は一言聞く度に、目に見えてうなだれていく・・・。要は、「男の理屈」というのがいかに下らないものか、というのが痛いほどよく分かる、という作である。個人的事情も相俟って、一言一言がとても身に沁みる、というか身にこたえる観劇体験だった。「パスカル、ただのナルシストじゃなかったのか!」というのが大方の感想なのではないか。
 
とはいえ、これは必ずしも破局の物語ではない。愛が終わらないという希望すら得られるかも知れない。とりわけつきあいの長いカップルにはお勧めの作品である。
 
pascal_y
 

『愛のおわり』 〔日本版〕
2013年9月28日(土)16時開演
9月29日(日)14時開演

作・演出: パスカル・ランベール
日本語監修: 平田オリザ
翻訳: 平野暁人
出演: 兵藤公美  太田 宏  静岡児童合唱団

静岡芸術劇場

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