2015年4月25日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ12 出演者インタビュー美加理


◆美加理(みかり)◆

登場人物紹介◆レベッカ
ユダヤ系のスター女優

Q. 美加理さんの演じるレベッカはどんな人物ですか。
 レベッカは、設定ではユダヤ人で、スター女優ということになっています。ナチスが第一党になったときに、自分が何に立脚して演劇をしているか、生きているのかということとを天秤にかけ、彼女は劇場を去るということを選びます。
 レベッカも他の登場人物と同じように、モデルとなる人がいます。エリザベート・ベルクナーさんというユダヤ人で、ドイツで活躍されていた女優さんです。(彼女は、イギリスに亡命し、ローレンス・オリビエとの共演映画『お気に召すまま』などで活躍されていて、ご自身の経験を元にした映画『イヴの総て』もあります。バーグナーさんがモデルの大女優マーゴ役を演じるのは、ベティ・デイビスさんです。)若い頃には少年や純真無垢な少女のような役を多くやっていらっしゃるようで、レベッカもこのお芝居の中では、そういうタイプの女優として描かれています。最初の劇中劇ではシェイクスピアの『ハムレット』で、主人公クルト演じるハムレットの母親ガートルードを演じますが、その後のシーンでは、『ロミオとジュリエット』のジュリエットや『ファウスト』のグレートヒェンのような純真無垢な役も演じています。
 ナチスの時代の話の中で、彼女一人がユダヤ人ということで、どう演じたらいいのか考え、いろいろ資料を読んでみたものの、それだけでこの人をとらえるのは、途中でやめました。この状況の中を生きた一人の女優をそれ以外のところで何かつかまえられたら、そこをもう少し膨らませていきたいと、作業をすすめてきました。
 亡命先での彼女の生活が描かれる後半では、レベッカのような女優が演じるには意外なチェーホフのある役を稽古しているシーンがあります。作者のトム・ラノワさんは、その台詞と彼女の状況に重なるものを見いだして、創作していると思うのですが、そこに出てくる台詞には、「そうだよね、そうですよね!」と私自身もすごく共感できるものがあります。その台詞の本当の意味は何だろうなとさらに深く考えながら、それをヒントにレベッカ像を探ってきました。彼女には自分の内面を吐露したり、他の登場人物への思いを表したりする言葉が少なくて、多くは劇中劇の芝居の台詞です。そういうところに難しさがありますが、居ずまいや、まとっている空気などで、お客さんが何か想像してくださるように演じられたらと思います。


【稽古風景より】


【稽古風景より:『ハムレット』のガートルードを演じるガートルード(右はハムレット演じるクルト・阿部一徳)】

Q. 作品の見どころを教えてください。
 この作品では、劇場の空間が普段はなかなか見られない仕方で構成されていて、ひとつの都市や街のジオラマように、劇場の全貌が見られるのが面白いと思います。ジオラマの上で、たとえば津波や台風や地震がどのようにやって来るのかを見るのと同じように、劇場という空間で、人々の生活を知らず知らずのうちに蝕んでいく何かが、どんな顔をしてどんなふうに忍び寄ってくるのか、その気配や空気を感じてもらえるのではないかと思います。そして、そこで起こっているものは、劇場という空間の中でありながらも、私たちの生活とシンクロするものとして、一瞬一瞬、体感してもらえるのではないかと思います。
それから今回の演技スタイルは、台詞はあくまでも論理優先で、言葉は淡々と素早く、エモーションを乗せずにしゃべるという方法をとっています。その上で、多方向に自分の感覚を開いて、沢山のものをキャッチし、お互いの関係性の中で、感情的なものを作っていくというスタイルです。そういうスタイルに挑戦しているのも、楽しみにしていただけたらと思います。必然的に劇中劇以外の日常のやりとりの台詞は、比較的小声で行われます。音響さんが高度なサウンドデザインを駆使してくださっていますが、聞き耳をたてなくてはならないくらい聞きづらい部分も、演出であえてつくってありますので、是非耳の掃除をしていらしてください。2幕になるとまた怒涛のようにそういうシーンがあります。耳かきを持ってきて、もし前半でよく聞こえないなと思ったら、耳の掃除をしてください(笑)


【稽古風景より】

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
4/24(金)・4/25(土)・4/26(日)
静岡芸術劇場
http://spac.or.jp/15_mefisto-for-ever.html
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2015年4月24日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ11 出演者インタビュー鈴木麻里


◆鈴木麻里(すずき・まり)◆

登場人物紹介◆リナ・リンデンホフ
女優で、ナチスの文化大臣・巨漢の愛人。

Q. 鈴木麻里さんの演じるリナ・リンデンホフはどんな人物ですか。
エミー・ゾンネマンさんという、ヘルマン・ゲーリングの愛人で、実在した女優がモデルになっています。エミーさんはチョコレート工場主のお嬢さんで、演劇学校は特待生として入学し、ワーマール州立劇場で長いこと主演女優を務めていたそうです。裕福な家で育ち、華々しいキャリアを持っていた人です。
リナはエミーさんよりも、もっと庶民的な育ちで、舞台ではこれまであまり大きな舞台や役に恵まれてこなかった女優、という設定になっています。そのぶん、ゲーリングの力で国立劇場に潜り込むときには、演じることへの欲望や不安で風船みたいにぱんぱんなのかも知れません。

Q. 文化大臣の愛人ということで、クルトが率いる国立劇場のメンバーに加わりますが、演技はあまり上手くないという、設定ですよね。
 あんまり経験はない状態で、あこがれていた国立劇場の舞台に出られるという、チャンスが降ってくる。一生できないと思っていたような役をやらせてもらえるけれど、共演者が自分の演技には返しにくそうだなということは明らかに分かっている。けれどもその役をどうしてもやりたいという葛藤はある。だって女優だから。
 リナはそもそも、舞台で演じることがものすごく怖い。だからすごく声を張り上げて、ポーズを決めないと、そこにいられない。自動的にそうなってしまう。それが思いっきりやっているとか、堂々としているとか、空気を読んでいないとか、人からは見えるんだと思います。だから、程よいリアクションがとれない100か0かの状態で、微妙な表現が出来ないんだと思います。心はチワワ、見た目はライオンみたいな状態です(笑)だから、演じているまさにその時に、いきなり誰かに「ヘタクソ」と言われたら、そのとたんに消滅してしまいそうな感じもあります。クルトのナチスについての台詞に「奴らの根拠のない自信の裏にあるのは、失敗への不安だ」というのがあるんですけれども、演じているリナはまさにそういう状態で、脆いものを抱えていると思います。
 リナは普段は気が利いて空気も読めるから、空軍大臣のような人にも気に入られて愛人になることができました。私自身は、ふだん生きていて、本当に空気が読めない人間なので、一番大変なのは、よく気が利くふだんのリナを演じることです。(笑)


【稽古風景より:左よりリナ・鈴木麻里、巨漢・吉植荘一郎、クルト・阿部一徳】


【稽古風景より:『ハムレット』のガートルードを演じるリナ】

Q. 作品の中で好きなシーンはありますか。
 好きなシーンはラストシーンです。毎回いろいろなことを想像させられるシーンです。台詞を聞いていると、ナチス政権下の、この劇場のこの俳優の具体的な物語でありながらも、全然違う古代や未来のことまで同時に想像させられます。主人公のクルト・ケプラーは演技の天才です。いま、たまたまこの時はこの人の体の中に入っていたけれども、才能というものは一人の生涯の内にはおさまりきらない何かで、それは世界の中で、ずうっと流れている川の流れの様なものとしてあるのではないかと感じさせます。
クルト役の阿部さんがSPACのレパートリーで演じられた別の役のこともたくさん思い浮かびます。『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』の語り部であるヴィヤーサとか、『病は気から』の座長さん、『サーカス物語』のジョジョ、『忠臣蔵』の武士Cなど、数えきれません。クルトの生まれ変わりみたいだなあと思います。

作品の中で一番好きな台詞があって、「演劇?」っていうのと「ありがとう」です。どちらもこのラストシーンでクルトが言う台詞です。冒頭から3時間汗かいてひーふー言いながら“演劇”を上演してきた末に口からこぼれる「演劇?」っていう一言。それと、「ありがとう」。どちらも稽古である日、生まれてはじめて聞いた言葉みたいな感じがして、びっくりしました。ああ人って人生めちゃくちゃ苦労してぼろぼろになってゴールテープ切るまでに、「ありがとう」っていう言葉の本当の意味を知ることができたら万々歳なのかな、一生ってそういうものなのかなって、なぜか思いました。
そういう不思議なポケットのような場面が最後に待っている作品だと思います。


【稽古風景より】

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
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静岡芸術劇場
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2015年4月23日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ10 出演者インタビュー大高浩一


◆大高浩一(おおたか・こういち)◆

登場人物紹介◆宣伝大臣
ナチスの宣伝大臣として劇場を訪れる。

Q. 大高さんの演じる宣伝大臣はどんな人物ですか。
  宣伝大臣、原型となった人物はあのヨーゼフ・ゲッベルスです。劇中では分かりやすい敵役として登場し劇場を弾圧してゆく立場の人です。史実での所業を考えれば人知を超えた『悪』であるとしか言いようがないですが、劇中にあえてこの悪人の中に美徳のようなものが読み取れるとすれば、ノーブレスオブリージュというものを理解していたように思えるところかもしれません。
 プロバガンダの才能があったかれは、恐らく、愚民を扇動したのではなく、逆にドイツ民族の偉大さを信じ、大戦はそれにふさわしい誇りを取り戻す為の聖戦であったかもしれません。嘘で騙すのではなく、偉大で優秀な民族であるならば自分の言葉は必ず届くはずだという信頼に支えられていたのではないでしょうか。有名な総力戦演説の場面は私利私欲のない発言でないと成立しないように描かれているようにも思います。
 冷徹で傲慢な人物だとは思います。暴力の発動に何の躊躇もない凶暴さもあるでしょう。ただ、自分の考えを理解しない者に対し、それは相手がバカなのではなく、自分のプロバガンダの手法がまだ相手に届いていないのだと考えるような、妙な謙虚さも持ち合わせていたように感じます。
 頭は良い人だと思いますが『シェイクスピアは時代遅れだ!』とか深すぎて意味不明なスローガンを口にしたり、これはガチなのかボケなのか演じる上で迷う部分もありますが、人物に全く共感できないものの、最近それなりに好きになりかけています。ただ実際の場面ではショッカーの幹部がリアルな芝居に登場するようなものなので、正直、大丈夫かこれ?


【稽古風景より】

Q. 読者のみなさんへ、メッセージをお願いします。
 それなりに深刻なメッセージの込められた作品ではありますが、言うても演劇と言う娯楽ですので、俳優一人ひとりの魅力を楽しんでいただけたらいいと思います。ピュアな人物しか出てこないのがこの作品の美しいところであり怖いところでもあると思いますので。ファシズムについて考えるとかは、まあ、テーマとしてはあるんですがそれはこっちでこっそりやりますので。
通常の倍の上演時間ですが、敢えて言う、半額であると!

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【稽古風景より】

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
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『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ9 出演者インタビュー渡辺敬彦

出演者インタビュー、今回は俳優ヴィクターを演じる渡辺敬彦です。


◆渡辺敬彦(わたなべ・たかひこ)◆

登場人物紹介◆ヴィクター
40年以上のキャリアを持つ俳優・演出家。左翼活動家としても有名。主人公クルトが国立劇場の芸術監督になる前にその任を務める

Q. 渡辺さんの演じるヴィクターはどんな人物ですか。
 私が演じるヴィクターは、舞台となる劇場の芸術総監督だった俳優です。ナチが第一党になると、ナチスはヴィクターの後輩の俳優クルトを利用しようと彼を芸術総監督にし、ヴィクターはその地位を失います。ヴィクターは共産党員でばりばりの活動家でもあったので、ナチスはそれが気に入らなかったというわけです。俳優として劇場には残るのですが、その後も続けた政治的活動により、ナチスに長年拘束されることになります。ヴィクターは芸術や演劇よりも、政治活動に重きをおいた人物と言えるかもしれません。


【稽古風景より】


【稽古風景より:左はクルトを演じる阿部一徳】

Q. ヴィクターとクルトの2人を比較すると、同じ俳優・演出家でも、それぞれがやりたかったことはかなり違ったという印象を受けますが…
 ヴィクターも演じたり、役者として舞台に出たりするのがまずは好きだった。演劇に限らず、芸術というのは、まずは自分のために始める。そして演劇であれば、お客さんがお金を払って劇場に来て、生身の自分が演じるのを観て、笑ったり泣いたりしてくれることに喜びを感じる。そのうちに、自分のために始めた活動が、お客さんのためとか、誰かのためとか、人を幸せにするためとか、世界を平和にするためとか、そういう気持ちで支えられるようになる。そして更には、自分の芸術を通して何かメッセージを伝えていきたいと、だんだん気持ちが変わってくると思うんです。そうすると、お客さんが求めることに応えようと媚を売り、自分の本来やりたいことよりも、誰かの求めるものを満たすことを優先して作品を作るようなことにもなる。いつまでもオレはこれがやりたいんだと自分のやりたいことだけを求め続けるのは、独りよがりになりかねない。問題は、バランスだと思うんです。
 ある時からヴィクターは人々の関心を政治に向けるようにと政治的活動を始め、自分の仕事である演劇でもそれを目指していくようになった。ヴィクターはどんどんそちらの方向に進むことで、バランスを失ってしまった人なのではないかなと思います。
 演劇でも映画でも芝居でも、登場人物はそのひとつの作品の中で何らか変化を見せます。そういう観点からみると、主人公のクルトは、実はこの作品の中で、唯一最初から最後まで、その軸が変わらなかった人かもしれないと思います。クラウス・マンが書いた原作『メフィスト』の副題には「出世物語」とあるので、彼は出世のために自分を変えてナチスに迎合していったとも見える。社会の状況が変わったのであれば、それにあわせて自分たちの演劇も変えていかなくてはいけないと、政治的な方向に転換したヴィクターにしてみれば、クルトの選択はナチスへの迎合にしかみえません。けれどもクルトは、実は、状況にあわせて自分をかえずに、昔と同じように自分がやりたい芸術として演劇を続けることを選んだ。そのことがヴィクターには、クルトは変わってしまったと映るのかもしれません。


【稽古風景より:『桜の園』でガーエフを演じるヴィクター演じる渡辺】

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4/10演劇祭開幕直前 『メフィストと呼ばれた男』関連シンポジウム
【抵抗と服従の狭間で―「政治の季節」の演劇―】の動画を公開しました!
http://spac.or.jp/15_symposium.html
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『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ8 出演者インタビュー山本実幸

出演者インタビュー、今回は女優アンゲラを演じる山本実幸です。


◆山本実幸(やまもと・みゆき)◆

登場人物紹介◆アンゲラ
若い女優。

Q. 山本さんの演じるアンゲラはどんな人物ですか。
 劇団の中で一番若い女優。お芝居がすごく好き。俳優として天才的なクルトに役者としても惹かれるし、一人の女の子としてもすごく惹かれていく。政治のこととかは気にはなるけれども、あんまり詳しくない。まだ本当に大人になりかけの女の子という感じです。
だからナチスが政権を取ったことを、「やばいな」とは思うけれども、ヴィクターのように共産党員でもないし、ニクラスのようにナチス党員でもないので、彼らのような激しく反応はしない。でも街で暴動が起こったり、ユダヤ人が迫害されたりするのを見て、単純にそれは人として良くないことだと考えている。


【稽古風景より(『ハムレット』のオフィーリアを稽古するアンゲラ・山本)】


【稽古風景より(左はハムレットを演じるクルト・阿部一徳)】

Q. 1幕は1932年、2幕になると、その13年後の1945年ですが、そうなるとアンゲラはまたかなり変わってくるのではないでしょうか。
 13年経つと、1幕に出て来た女優ニコルと同じ30代になっている。アンゲラは実はお嬢様だったんですけれども、亡命することで、ご飯が満足に食べられないとか、着るものにも不自由して、おしゃれとかも出来ないという経験をし、大人になっていったのかなと思います。前半1幕のアンゲラは、まだ大人になりかけているところ。2幕では、一人の大人の女性になり、今は自分で何もかも判断できて、自分の意志もちゃんと持っている、強い女性になっているんじゃないかなと思っています。彼女の変化していく様子が上手く見せられたらいいなと思っています。
 アンゲラは、何にも考えていないようで、実はけっこう人には流されないというところがあります。本人は無自覚かもしれないけれども、自分が一番大切なものに素直に生きているのではないかと思います。結局決めるところは、ちゃんと自分の意志で決めている。


【2幕の稽古風景より(左は大女優レベッカを演じる美加理)】

Q. 今回稽古していて難しいところは、どんなどころですか。
この作品は、お客さんが俳優たちを覗き込むという演出でつくられているので、俳優はお客さんに全部を見せるような演技はしてはいません。だから、大げさな表現は一切ないけれども、それでも見ていられる身体でいられることに、みんな挑んでいます。ここまでやってしまうと過剰な「表現」になってしまう、でもこれだとお客さんには何も伝わらない棒読みになってしまう…という感じで、いわゆる「表現」と、お客さんに私たちの日常と地続きと思ってもらえる「リアリズム」の間で、じりじりと綱渡りしています。お客さんに何かを見せつけてはいけない。けれども、お客さんが何かを感じてくれる、そこまでの何かは、きちんと届けないといけない。そこが難しいところです。

Q. 最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。
 登場人物の全員が、誰一人として同じ道を進んではいかないし、同じ決断をしていない。観ているお客さんも、自分はこの登場人物と共通点があるかな、これが自分かもしれないって思ってもらえると思います。そしてそれぞれの人がどのような結末を迎えるのか。たぶん、どの決断も正しいし、どの決断も間違っているのかもしれない。今を行きている人たちにも、リアルに感じてもらえる部分があると思います。

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
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2015年4月21日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ7 出演者インタビュー本多麻紀

出演者インタビュー、第7回は、女優ニコルを演じる本多麻紀です。


◆本多麻紀(ほんだ・まき)◆

登場人物紹介◆ニコル
野心家で左翼よりの女優。

Q. 本多さんの演じるニコルはどんな人物ですか。
 阿部さんが演じる主人公の俳優クルトと10年近く一緒に演劇をやっている同僚の女優です。父親が世界的に有名な劇作家で、超セレブな女優で野心家という設定です。幼い頃から海外に行き、コネも世界中にあり、望んだものは何でも手に入っただろうし、勉強も出来た。もう、小市民の私からしたら、敵のような存在です(笑)。今までいろんな役を演じてきた中で、今回は性別も同じで、年齢も近いですが、超セレブでお嬢様なニコルの価値観や、その時々の選択は、私とはことごとく違います。最初は本当にやりにくい、難しい役だなと思っていました。けれども、どうして彼女がそういうふうに行動し、そう言わざるをえなかったか、彼女が彼女なりに抱いていた切実さを考えるうちに、彼女の生き方の真っ直ぐさ一生懸命さには、共感できると思いました。とはいえ彼女の複雑で多面的なところは、自分と役との距離感を大事にしつつ、探っています。


【稽古風景より】

Q. 1932年から45年までのドイツの国立劇場の物語で、同時に戦争時代の話でもありますが?
 台詞はすごいリアルだなと思うところがあります。登場する政治家の台詞には、具体的なことは何ひとつ言っていないのに、それなのに人々を鼓舞していくような台詞があって、今の日本の或る種の政治的発言にもすごく似ている気がします。そういうところは、ニコルにもあります。彼女は、すごく頭がよくて、意志も強く、なんでも自分でできて、周りの空気に流されるような人を半分からかっていたような人です。けれども彼女のような人でさえ、ある事態が自分に身近に迫った時、それに乗っかり、率先して極端なところにまでいくことがある。そういうところは、今の日本や私たちの状況にも似ているのではないかと思い、すごく怖いなと思います。


【稽古風景より】

Q. お客様にはどんなところを観てもらいたいですか。
 この作品は、そんなふうに今の日本とシンクロしている部分があると思うんですけれども、実はキャスティングも何気にそれぞれの俳優とシンクロしている部分があるような気がしています。というのは、私の場合も、野心のある超セレブお嬢という役は、距離を感じる反面、ニコルという役に内包されているある部分には、同じ女優として、苦しいほど共感してしまう部分があります。出演者それぞれが、演じる役に妙にハマる部分があって、その人が、その役の台詞を話している姿を見て、時として非常にいたたまれなくなったり、ぐっときてしまったりすることがあります。「私にこの台詞言わせるんだ、エグイ!」というような部分も(笑)演出の宮城さんはそういうことまで見抜いてキャスティングしているのかなと思います。役者が役者の役を演じる作品なので、いろいろ想像してしまいますよね。お客様には、そんなところも楽しんで観ていただけたらと思います。


【稽古風景より】

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『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ6 出演者インタビュー若菜大輔

出演者インタビュー、第4回は、若手俳優ニクラスを演じる若菜大輔です。


◆若菜大輔(わかな・だいすけ)◆

登場人物紹介◆ニクラス
主人公クルトが率いる劇団の若手俳優。労働者階級出身、ナチス党員。

Q. 若菜さんの演じるニクラスはどんな人物ですか。
 世の中の流れに少し逸れながら生きる人で、器用な生き方が出来る人間ではないと思います。若い頃からナチス党員になり活動してきた人です。
 西ドイツで1951年に行われたアンケートで、“ドイツにとって一番上手く行った時期はいつか”という問に、半数近くの人が1933年から1939年までの6年間だと答えたそうです。ヒトラーが全てを掌握してから、戦争が始まるまでの時間です。けれどニクラスは、そのように回答した人たちとは違う位置からドイツを眺めることになります。1933年にナチスの党員は急激に増えました。ニクラスは、ナチスが全く力を持たないときから党員として活動していたのにも関わらず、本当にあったかどうかは定かではないけれど、多くの人々が良かったと感じた1933年からの時代の蜜を吸いませんでした。


【稽古風景より:『ハムレット』の稽古中に、亡霊を演じるニクラス・若菜(右はハムレット演じるクルト・阿部一徳)】

Q. ニクラスも、その蜜をいつか自分も吸いたいと思ったから党員になったのではないでしょうか。
 彼は、裕福な家の出身ではなく貧しい環境で育ってきた人だから、自分や家族、同じ立場にいる人たちの状況を変えたいと思い、党員になりました。それを実現してくれるのはナチスだと信じていた。けれど、ナチスが第一党となりヒトラーが首相となった時に見えてきたナチスの顔は、ニクラスが信じてきた顔とは違っていた。その後、逆にナチスに反抗していくことになります。ニクラスにとっては甘い蜜を吸うことよりも大事なものがあったのかもしれません。それが何なのか、稽古をしながら模索しています。


【稽古風景より:後ろはナチスの文化大臣・巨漢演じる吉植荘一郎】

Q. お客様にはどんなところを観てもらいたいですか。
 ドイツでナチスが政権を握っていた時間は、ある種特殊な時間だと思います。けれど、この台本と向き合っていく中で、“特殊な過去の出来事”だと片づけるわけにはいかないのではと思うようになりました。気づいていないだけで、ひょっとしたら隣にヒトラーがいるかもしれない。それどころか自分自身がヒトラーかもしれない。僕たちには見過ごすことの出来ない共通点があります。それは人間だということです。
 その共通点をお客様にも感じてもらえるように、ニクラスという人間に向き合っていきたいと思います。


【稽古風景より:『桜の園』の稽古中、トロフィーモフを演じる若菜(右はアーニャを演じるアンゲラ・山本実幸)

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
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4/10演劇祭開幕直前シンポジウム
【抵抗と服従の狭間で―「政治の季節」の演劇―】の動画を公開しました!
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登壇者:片山杜秀(音楽評論家、思想史研究者)、高田里惠子(ドイツ文学研究者)、大澤真幸、大岡淳、横山義志 (以上、SPAC文芸部) ほか

このシンポジウムでは、5人の登壇者が『メフィストと呼ばれた男』を「政治の季節」という切り口で議論しました。俳優グリュントゲンスをはじめとする作品のモデルとなった人たちのクローズアップ、ナチスのとった文化政策、芸術家が戦争に対してとる態度、当時の日本の演劇人や文化人の事例など、この作品が提示するさまざまな問題が論じられました。是非、こちらもあわせてご覧ください。
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2015年4月16日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ5 稽古レポート

今回は、『メフィストと呼ばれた男』担当のシアタークルー(ボランティア)さんの稽古レポートです。

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4月10日、16:00から90分程の間「メフィストと呼ばれた男」の稽古を見学させていただきました。
約2週間後に迫った演劇祭の初日を飾る作品でもあり、内容も、舞台のつくりも、細部にわたるまで様々な「挑戦」がされています。おそらく、劇場にいらっしゃるお客様はわっとまず驚くのではないかな?と想像するとわくわくするような、ちょっとほくそ笑んでしまうような心持ちにもなります。

稽古の様子はというと、途中途中で止めながら、宮城監督の指示や俳優さんたちの意見などが交わされていました。時代設定はナチ政権下、次第に戦争の不穏な空気が満ちてくる中、国立劇場で活動する俳優、芸術監督といった劇場人が登場人物です。SPACの俳優さんたちは、考えながら、ひとつひとつ、非常に慎重に、探りながら、確認しながら演技をされているように感じました。時代も違い、また作品という虚構の中ではあるのですが、やはり相当に現実的な問題として作品に向き合われているのだと思います。ある意味、これまでのSPAC作品の中でも、ヒリヒリするようなものになっているのではないでしょうか。






【稽古風景より】
 
見学時間内での後半は、かなり本番に近い形で流れていき、見学者だけでなく、おそらくスタッフさんたちも引き込まれてしまうような瞬間がありました。個人の意思ではどうにもならない社会の流れの中で、自分だったらどう選択してどの様に生きていくのか・・それぞれの登場人物がとてもリアリティを持った存在で、それぞれの立場に自分をなぞらえて考えてしまいます。
本当に、どのような作品になるのか・・本番が楽しみで仕方ありません。


【演出の宮城聰】


【舞台装置を移動する演出部スタッフと宮城】

ぜひ多くの方々に観て、考えてもらえたらいいなあと思いました。特に、若い方々や、学生さんや、演劇に限らず何かの表現活動をされている方に。または、組織や誰かを守る立場にある方も。
そして、もしできるのであれば、他の人に感想を聞く前に、自分の感想を持てる初日に観ていただくのがきっといいなあと思います。

『メフィストと呼ばれた男』担当シアタークルー 細萱亜矢

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
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2015年4月13日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ4 出演者インタビュー吉植荘一郎

出演者インタビュー、第3回は、文化大臣・巨漢を演じる吉植荘一郎です。


◆吉植荘一郎(よしうえ・そういちろう)◆

登場人物紹介◆巨漢
新政権の文化大臣。芸術愛好家でもあり、主人公クルトの俳優としての才能に惚れ込んでいる。新政権下で、クルトに国立劇場の芸術監督になることを提案する。

Q. 吉植さんの演じる巨漢はどんな人物ですか。
 私が演じる「巨漢」は、実在したナチス・ドイツの大幹部ヘルマン・ゲーリングという人をモデルにしています。この人は、一見豪快で派手好き女好きで、人当たりも良くて、「わっはっはー」という感じなんですが、実は秘密警察ゲシュタポを作り、政治犯を次から次へ血祭りに上げていった、非常に恐ろしい人物でもあります。 
 美術の愛好家でもあり、占領地域からいろいろな芸術品を略奪し、自分のコレクションにしていました。演劇との関連では、この作品の主人公クルトのモデルとなった俳優グスタフ・グリュントゲンスの才能に惚れ込んでいました。彼の芸術をナチスの新体制の下でも生き延びさせたいという思いと、それを民衆操作のためにフル活用したいという思惑で、クルトに近づいてきます。


【稽古風景より:劇場を訪れた文化大臣・巨漢】

Q. その思惑があっても巨漢の接近の仕方は、全然そういう感じがしませんよね。警戒するクルトに、「新体制でも、あなたは今までと同じように、芸術家としてあなた自身の仕事を自由に、最高の水準ですればいい」と。
 ひとつには、感嘆するほどの美しい芸術に触れた時、彼の中で「これは永久にこのままでいてほしい」、「これは、むやみに触れたりしてはいけないんだ」という、ある種の畏敬の念があるのだと思います。
 もうひとつには、たぶん今日のヨーロッパや日本のような国で、芸術家を枠にはめたり、自分の思惑で動かそうとする人は、腕を振り上げて、「君たちは、お国のために…!」というような、高圧的な態度はとらないと思うんです。「私どもは、いつも先生の作品を素晴らしいと思っています。今はこの国も大変な状況で、先生の力が必要なんです!」というような低姿勢で近寄って、けれども相手にノーとは言わせない状況を作るのではないかと。この作品は、そういうところに、昔のドイツのお話で終わるのではない、今の我々にも響いてくるものがあるのではないかと思います。


【稽古風景より(左は、巨漢の愛人リナを演じる鈴木麻里)】

Q. これまでに出演されたSPAC宮城作品との違いを感じる点はありますか。
 今回の芝居は、相手をどうしたいという明確な欲望をもって、そこから声や動きを出していくのではない仕方で作っていると思います。これまでの宮城演出作品では、声を出す場所もぐっとお腹の下の方に落として、重々しくしゃべるものが比較的多かったのですが、今回はそうではない。聞いていて、考える隙もなく台詞が流れていくスピードと軽さがありますね。自分はこうしたいんだという強い欲望を持っていない身体の俳優が言葉を発する。そうするとその、言葉に刺激されて、お客さんは、舞台で起こっていること以上のことを考え、想像していく。だから、登場人物が単純明快に理解できるようなものではなく、それぞれが謎や奥行きを持った人間として見えてくるということがあるかもしれません。

Q. 『メフィストとよばれた男』は宮城&SPACにとって挑戦作ですが、吉植さんにとっての今回の挑戦は何ですか。
 今回の作品では、本当に台詞を今思いついて言っているかのような綱渡りの状態が大事だと思うんです。それは、偶然の方に重みが偏ると、本当に台詞を忘れてしまう。だからといって、堅実の方に重さがかかりすぎると、用意してきた台詞をなめらかに言うだけになってしまう。お客さんが「この言葉は、いま台詞として発せられているんだ」ということを忘れてしまうくらいに、自然に風通しよく、しゃべれたらと思います。どこまでいい感じにビビりながら、落ちずに行けるのかの綱渡り。それに挑戦しています。

Q. 最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。
 この作品は1930年代から1945年までのナチス・ドイツをモデルにした話ですが、よくみると今の日本のことを言っているかのような部分がいくつもあります。「私たちも、もしかしたらこうなるかもしれませんよ、皆さん」という話でもあることを、どこかで感じてもらえたらと思います。

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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
4/24(金)・4/25(土)・4/26(日)
静岡芸術劇場
http://spac.or.jp/15_mefisto-for-ever.html
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2015年4月7日

『メフィストと呼ばれた男』稽古場ブログ3 出演者インタビュー鈴木陽代

出演者インタビュー、第2回は、主人公クルト・ケプラーの母親ママヒルダを演じる鈴木陽代です。

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◆鈴木陽代(すずき・はるよ)◆

登場人物紹介◆ママヒルダ
主人公の俳優クルト・ケプラーの母親。劇場ではプロンプとケータリングを担当。

Q. 鈴木陽代さんの演じるママヒルダはどんな人物ですか。
 阿部さんが演じる主人公クルトの母親です。このお話は第二次世界大戦前・中のベルリンの国立劇場の劇団員たちのお話ですが、ママヒルダは俳優ではなく、俳優が稽古や本番で台詞を忘れてしまったときに台詞を教えるプロンプやケータリング(楽屋のお茶場)を担当しています。俳優たちを下から支える、可愛らしいおばあさんです。
 演出の宮城さんには、「ママヒルダはこの劇場の守り神やミューズのような存在だ」と言われました。ママヒルダは、登場する劇団員の中で、ただ一人俳優ではありません。劇場という場所は、お客さんが入って初めて演劇を上演することができて、本来の意味での劇場となる。ただ、この作品には観客役は登場しないので、ママヒルダがお客さんに一番近い目線で俳優たちを見守っていることで、この空間を劇場として成立させているのかもしれません。

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【稽古風景より】

 ラノワさんの翻案では、ト書きに「ママヒルダはプロンプをしながら、編み物をしている」とあります。SPACにはプロンプターはいないんですが、西洋の劇場ではとても専門的な職業としてあって、すごい集中力で稽古や本番をこなしているそうです。だから、本来はプロンプをしながら編み物なんてできないんです。でも、そういう設定になっている。ラノワさんは、ママヒルダを、プロンプをしながら編み物をすることが許されるような、そういうみんなから愛されている存在として描いているんじゃないかなと思います。稽古で行きづまったり、ピリピリしたムードになった時に、ママヒルダがお茶を入れたり、俳優たちに声をかけたりする。すると稽古場の空気が和むような、そんな存在なんじゃないかと思っています。

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【稽古風景より】
【右は俳優ヴィクター・ミュラーを演じる渡辺敬彦】

Q. お客様にぜひ注目してもらいたいシーンはありますか。
 まだ1回1回の稽古で、いろいろなことが変わっている状況なので、このシーンがというのは難しいのですが… 台本がとても面白いです。劇を創作している時に、喧嘩が起きることもあれば、いきなりシェイクスピアやチェーホフがはじまったり… ママヒルダはプロンプターなので、劇中劇には加わっていないんですけれども、他の出演者の演技を、こんなにバリエーションがあるんだと、楽しんで見ています(笑)
宮城さんがSPACで演出してきた作品は、現実からは離れたどこかの美しい世界だったり、怖い世界だったりということが、これまで多かったのですが、今回の作品は本当に、私たちが生きている現実と同じ地平にある作品です。宮城さんにとっても私たち劇団員にとっても、挑戦です。いつも見てくださっているSPACのファンのみなさんには、SPACの俳優はこんなこともできるんだと見てもらえたらと思っています。
 あと、ママヒルダ的には、稽古で編み物をしていて、いろんな作品ができています。没にならなければ、本番でママヒルダの持つバッグは、私が稽古中に手編みで作ったものが採用される予定です。それっぽいバッグを持っていたら、これは私が手編みで作ったんだなと思いながら、見ていただけたら(笑)

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【稽古風景より】

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〈開催直前シンポジウム〉
抵抗と服従の狭間で ―「政治の季節」の演劇―
4/10(金) 19:30~21:30
スノドカフェ七間町 (静岡市葵区) 【定員30名】
登壇者:片山杜秀(音楽評論家、思想史研究者)、高田里惠子(ドイツ文学研究者)、
大澤真幸、大岡淳、横山義志 (以上、SPAC文芸部)

◆ご予約:
電話 SPACチケットセンター Tel.054-202-3399
(受付時間10:00~18:00)

http://spac.or.jp/15_symposium.html
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SPAC新作『メフィストと呼ばれた男』
4/24(金)・4/25(土)・4/26(日)
静岡芸術劇場
http://spac.or.jp/15_mefisto-for-ever.html
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