2016年11月21日

おためし劇場『サーカス物語』編 レポート

Filed under: おためし劇場

11月20日(日)、「おやこワークショップ」に続き、『サーカス物語』おためし劇場を開催。その様子をレポートします!
「おやこワークショップ」の様子はこちらよりご覧下さい。

今回は静岡芸術劇場のリハーサル室に皆さんをご案内。
普段はなかなか見ることのできない、SPACの心臓部ともいえる「作品が誕生する場所」です。

さて、そのリハーサル室では、衣裳と同じくこの作品の大きな見どころ(聴きどころ?)のひとつ、「歌」がたくさん登場するシーンの稽古をご覧いただきました。一度聞くと耳に残る、「ガラスの城」に住むエリ王女(鈴木真理子)のソロ、そしてとにかく楽しい「明日の国」のコーラスと、俳優たちの遊び心がふんだんに盛り込まれたシーンで、大人の方のみならず、お子さんたちからも笑い声が聞こえてきました。
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稽古をご覧いただいたあとには、演出ユディさんと俳優へのQ&A。

お客様から「このダンス的な要素も多い『サーカス物語』に向けて特別に身体づくりなどされているのですか?」とご質問があり、それに対して出演俳優9名、ひとりひとり自己紹介を交えながら答えていきました。
身体づくりといっても色々あり、ランニングや水泳、それから格闘技まで。また歌うシーンの多い役柄では「歌うための身体づくり」も行っているようです。

そして「3歳の息子と一緒に来ましたが、息子が“本番も観たい”と言っています。」との声もいただき、あらためて大人も子どもも楽しめる作品なんだと確信を得ることができました。
SPACでは託児サービスをご利用いただける日(次回は12/10)や、0歳からご利用いただける親子室もございますので、是非ご利用いただければと思います。

リハーサル室をあとにする前に、ユディさんからは「この作品には『希望』が込められています。サーカス団員たちに迫る危機は、今世界中で起こっている様々な問題にも共通し、この作品が直接その問題を解決することはないけれども、この作品を観ることで、新しい視野が生まれ、解決へと向かう力になることを願っています。」とメッセージをいただきました。
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次は衣裳室へ。
『サーカス物語』ほかに、来年1月に上演する、新作シェイクスピアの『冬物語』の衣裳制作もはじまっています。

衣裳室では、どのようにデザインが決まり、どうやって作られているのか、という創作現場の様子をとても興味深くご覧になっていました。
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『サーカス物語』に登場する「明日の国」はサーカス団員達による手作り感をイメージし、衣裳にダンボールが使われています。
ただ、パーツによっては破れてしまわないようにダンボールに見える別の素材が代用されていたり、また俳優の動きに支障が出ないような工夫など、思いやりも込められています。

そして衣裳を作るだけではなく、公演時には日々の洗濯や、舞台袖での着替えの手伝いや、過去作品の保管なども衣裳班の仕事です。
舞台の裏には本当にたくさんの努力が隠されています。

今回のおためし劇場は、まさに「裏側にある創作の現場」をご見学いただくこととなりました。

『サーカス物語』一般公演は12月3日(土)より、はじまります。
平日にも中高生鑑賞事業があり、一般の方にもお席を販売している回もございますので、是非チェックしてみてください。

皆様のご来場を心より、お待ちしております。

★★★公演情報はこちら★★★★★
SPAC秋→春のシーズン2016 ♯3
『サーカス物語』
一般公演:12月3日(土)、10日(土)、18日(日)、23日(金・祝)
演出: ユディ・タジュディン (俳優・スタッフ一同の構想に基づく)
作: ミヒャエル・エンデ
訳: 矢川澄子 (岩波書店刊『サーカス物語』より)
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
★★★★★★★★★★★★★★★


2016年10月6日

おためし劇場『東海道四谷怪談』編 レポート

こんにちは。
静岡は雨が降ったり降らなかったり、なんともはっきりしない天気が続いていますが、
劇場は元気に動いております!

10月1日(土)に開催いたしました『東海道四谷怪談』「おためし劇場」の様子をレポートします!

今回は、初めて静岡芸術劇場に来ていただいた方も多く、
やや緊張した雰囲気のなかスタート。

さっそく劇場に入ると、やはりテンションが上がるのか、
みなさんのお顔がホクホクしていくようでした。

公演初日を2日後に控えた舞台稽古をご覧いただいた参加者の皆さんからは、
「本番さながらで、表情がとても細かい。」
「間近で見ることができすごい迫力でとても面白かったです。」

などの声をいただきました。

「続きが非常に気になる終わり方でした!」
というところで、稽古見学が終了した後は出演俳優の紹介。

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その後、演出の中野真希によるトーク。
聞き手は制作担当の梶谷智。

「演出はどんなことをやるのか?」
「SPACならではの『四谷怪談』の特徴は?」
などの質問にハキハキと答えていきます。

『東海道四谷怪談』がもともと『忠臣蔵』を背景つくられた作品で、
初演のときは『忠臣蔵』と交互に上演していたこと、
今回はそのことを意識して、仇討ちに参加しようとする小塩田又之丞という人物の場面を丁寧につくったこと、
それによって、対照的な生き方をする伊右衛門をより浮かび上がらせようとしたこと、
などを語ってもらいました。

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トークのあとは、演出助手の降矢一美によるバックステージツアー。
みんなで舞台上にあがって、舞台装置の裏側を見たりしました。

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俳優になったつもりで客席を見てみると、とても新鮮なんですよね。
「舞台の上から客席を見ると、観客一人一人の顔が見えるのがわかった。寝ていられないと思った。」
という声も。

バックステージツアーは、
10月8日(土)・9日(日)の終演後にも実施しますので、
ぜひご参加ください。

お客様からは、
SPAC版『東海道四谷怪談』について、
「怪談ということでビビっていたけれどもコミカルな感じで観やすかった。」
「大迫力!衣裳が面白くて、どんどん引き込まれていく。」

などの声をいただきました。

みなさまのご来場、心よりお待ちしております!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北
出演:木内琴子、泉陽二、大石宣広、春日井一平、河村若菜、永井健二
   ながいさやこ、鈴木麻里改め坂東芙三次、若宮羊市、渡邊清楓
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年2月20日

<『ロミオとジュリエット』>おためし劇場レポート!

2月13日(土)には『ロミオとジュリエット』の「おためし劇場」が開催されました!
小雨もふって、しっとりと冷えた天気のなか、50名近くのお客さまに来ていただきました。

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【「おためし劇場」会場の、舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」】

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【演出助手のファビアナ・メディナさんからご挨拶】

舞台と客席がとっても近く、和やかな雰囲気のなか「おためし劇場」がスタート。

今回は、SPAC俳優が日々稽古前に取り組んでいる
スズキ・トレーニング・メソッドをご覧いただきました。

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【バランスを取りながらセリフを発しています】

お客さまからの「迫力がすごかった!」という声もたくさん。
俳優の集中が客席にも伝わって、よい緊張感が生まれていました。

稽古見学では、普段はめったに見られない演出風景をご覧いただきました。
演出助手のファビアナさんが俳優たちに細かく演技の指導をして、
各シーンのイメージを共有していきます。

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【マキューシオが歌うシーン】

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【宴会のシーン】

参加者の皆さまからいただいた嬉しいお言葉をご紹介。(アンケートより抜粋)

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・めっちゃかわいくて、めっちゃかっこよくて、
めっちゃおもしろくて、めっちゃせつないよ。(涙) 見るべし! (女性、40代)


・乳母を見てー!ケラケラの所が面白いの! (女性、20代)

・密度の濃い文化的な時間の使い方として最上級のたぐいでしょうね。
楽しかったです。どうもありがとう! (男性、60代)


・今まで観たことのない、けもの達の『ロミオとジュリエット』。 (女性、40代)
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ここでご紹介できたのは、ほんの一部。
気になった方は、ぜひ本公演にお越しください。

開幕まであとわずか!

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2~3月 SPACレパートリー
『ロミオとジュリエット』
構成・演出:オマール・ポラス/原作:ウィリアム・シェイクスピア/日本語訳:河合祥一郎
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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昨年の秋からシリーズ企画として始まった「おためし劇場」
劇場にはじめて来たというお客さまも沢山いらっしゃいました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
次はどの作品でお会いできるでしょうか!?
これからも「おためし劇場」をヨロシクお願いいたします!


2016年1月17日

SPACおためし劇場vol.5は・・・『ロミオとジュリエット』

今シーズンより始まりました「SPACおためし劇場」。
おかげさまで人気企画となり、秋→春のシーズンでは、
はやくもこれが最後となりました。

さて、『ロミオとジュリエット』の舞台セットでは静岡芸術劇場の舞台上に楕円堂が再現されます。
そして、今回の「おためし劇場」の会場は静岡芸術劇場ではなく、
まさにその楕円堂です!

楕円堂は日本平の舞台芸術公園内にあり、
ここからは富士山を眺めることができます。
稽古見学と合わせて冬の富士山もお楽しみいただけるはずです。

また、稽古見学の前にはふだんSPAC俳優がやっている
独自のトレーニング・メソッドもご覧いただけます。
俳優の身体から発せられるパワーをお客さまご自身で受け取ってみては!?

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これは出演者のピエール=イヴさん.
すっかり身体に落とし込んでいました。

『ロミオとジュリエット』の公演は、
2012年の静岡での初演、翌年のスイス・フランスツアーを経ての再演となり、
俳優たちの気合いも十分。

楕円堂でのトレーニングと稽古見学!
この貴重な機会をぜひお見逃しなく。

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開催日/2月13日(土)
時間/13:30-15:00
会場/舞台芸術公園 屋内ホール 「楕円堂」
参加費無料(要予約)
定員50名

お申し込み・お問い合わせ:
SPACチケットセンター
TEL.054-202-3399(受付時間10:00~18:00)

◆舞台芸術公園へのアクセス◆
【自家用車】または【路線バス】をご利用ください。
・自家用車 : 日本平動物園より日本平方面へ 1.8 キロ先左手。
  駐車場は、舞台芸術公園内バスロータリーをご利用ください。
・路線バス : しずてつジャストライン 日本平線
  往路 :JR 静岡駅北口 12:23→JR 東静岡駅南口 12:33→舞台芸術公園 12:45
  復路 : 舞台芸術公園 15:43→JR 東静岡駅南口 15:55→JR 静岡駅北口 16:08
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2016年1月12日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(11)>「おためし劇場」レポート

こんにちは。

1月10日(日)に開催いたしました『黒蜥蜴』「おためし劇場」の様子をレポートします!
写真は、SPACシアタークルーの猪熊康夫さん、平尾正志さんに撮っていただきました。

富士山がきれいに見えるカフェシンデレラからスタート。
4回目を迎えた「おためし劇場」は、
最も多い80名のお客様にご来場いただきました。
なかには、毎回足を運んでくださる方もいらっしゃり、感謝感謝です。

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劇場に入ると、舞台上には圧巻の舞台装置が!

演出の宮城聰のあいさつ後、
稽古を『黒蜥蜴』冒頭から約30分見学しました。

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本番さながらの稽古に、
「黒蜥蜴の世界にぐっと引きこまれました」
「役者さんの緊張感、エネルギーを感じました」
「30分があっという間」

などの声が続出!

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↑黒蜥蜴(緑川夫人)役のたきいみき
 
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↑岩瀬早苗役の布施安寿香
 
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↑岩瀬庄兵衛役の阿部一徳
 
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↑明智小五郎役の大高浩一(右)
 
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↑雨宮潤一役の若菜大輔
 
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舞台の左右には演奏エリアが。

 

稽古見学の後は、宮城聰によるトーク。

お客様から寄せられた、
「どうして『黒蜥蜴』を上演しようと思ったんですか?」
という質問に対しては・・・

三島由紀夫の作品をはじめて観てもらうには、『黒蜥蜴』がいいのではないか。
この作品は、三島さんの文体の見事さ・美学が非常によくでていて、
一方では探偵小説のプロットを使っているので、
どなたにも興味を持ってもらえると思いました。
(宮城)

また、
『黒蜥蜴』における俳優の演技については・・・

自分にとっての美は自分が作り出すもの、
それはもともとあるナチュラルなものではなく、
もっとも人工的なものが自分にとって真実の美ということになる。
ナチュラルなモノの方がかえって嘘くさい、というか。
三島さんはそういうところがあったと思うんですね。

なので、演技もより人工的に、と思っています。
俳優の身体がナチュラルだと三島さんの文体に負けてしまう。
自分の身体をもう一人の自分が彫刻をつくるようにして舞台に置く感じ。
(宮城)

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舞台美術については、デザイナーの高田一郎さんからお話しいただきました。

黒蜥蜴のなかに出てくる東京タワー。
この東京タワーが出来上がった時代は、
日本が敗戦を経て、ひと踏ん張りして頑張り始めた時代なんですね。
東京の街を歩いていると、ビルがどんどんできていく。
それがこの時代の活力でもあった。
そのエネルギーをデザインにとりいれたいと思って、
建築に使われていた「鉄骨」で舞台をつくりあげたいと思ったんです。
(高田)

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そのほか多くのご質問をいただき、
ものすごく集中してトークを聴いてくださっている様子がひしひしと伝わってきました。

トークが大いに盛り上がってきたところで時間がやってきてしまい「おためし劇場」は終了。

お客様からいただいたアンケートでは、
「続きが早く見たい!」
とのお声をたくさんいただきました。

『黒蜥蜴』は、
中高生鑑賞事業1月14日(木)より、
一般公演1月16日(土)よりスタートいたします。

宮城聰演出・SPACの新作をどうぞお見逃しなく!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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