ブログ

2017年1月29日

【知られざる真夏の夜の夢#4】しんぶんしの森~舞台美術編~

前回のブログでは衣裳についてご紹介しました。
今回は、舞台美術特集!

『真夏の夜の夢』では、「第4回 富士山紙フェア」で衣裳を展示させていただいたご縁もあり、富士市の美術関係の方に作品をご紹介する機会が多くあります。富士市は製紙業が盛んなため、新聞紙を多用した『真夏の夜の夢』に興味を持ってくださる方がたくさんいらっしゃいます!
先月には、「富士美術研究所」にお邪魔してきました。『真夏の夜の夢』の舞台美術デザインを手掛けた深沢襟は、この研究所の出身です。

ただいま舞台芸術公園では、創作・技術部のスタッフが日々黙々と作業を行っています。

新稽古場棟では、新聞紙で作ったオブジェのメンテナンス中。
近づいてみると、部分によっては色を組み合わせて表現していることがわかります。細かい!

野外劇場「有度」でも、寒空のなか連日作業が続いています。
部品がたくさん広げられていますね。

幕が開いた瞬間、わくわくすること間違いなしの舞台美術。
もっと間近で見てみたいという方、知られざることまで知りたいという方、バックステージツアーにぜひぜひご参加ください!
大人気の企画ですので、お早めにご予約くださいませ。

3月5日(日)・11日(土)終演後
所要時間:約30分 参加無料/要予約、定員40名
お問い合わせ:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399


衣裳と組み合わさって、さらにインパクト大!!


森の木々のような、のぼり棒にも注目。
アクロバティックな姿勢で台詞を発し、自由自在に宙を動きまわる俳優の身のこなしは圧巻です!

================
SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
================

2017年1月24日

【知られざる真夏の夜の夢#3】しんぶんしの森~衣裳編~

SPAC版『真夏の夜の夢』の衣裳や舞台美術のモチーフは、これ!


新聞紙です。(おおっと、「シェイクスピアの『冬物語』」の紹介記事!)

言葉遊びや言葉を壊すという要素を含んだ『真夏の夜の夢』の戯曲を、ビジュアルでも表現したいということから、
身近にある文字の媒体・新聞紙を使った壮大な「知られざる森」が誕生しました。
あちらこちらに使われており、物語の世界観を巧みに描き出す重要な要素となっています。

今回は、衣裳についてご紹介します。
デザインは、創作・技術部の駒井友美子です。創作秘話満載のインタビューはこちら(2014年上演時に収録)。

妖精たちの衣裳をよーく見てください!

新聞紙そのものを素材に作った部分のほかに、布に新聞紙柄をプリントした部分もあるんです。
個性豊かな妖精たちにぴったりで、とてもユニーク!
「オーベロンの衣裳(注:舞台写真3枚目。演者・貴島豪)は、木の根っこのようになっています。大きい木のイメージです。役者に高いところに立ってもらって、足元へ向かって根っこが出ているような衣裳にしました。演出家や装置担当者と話して出てきたプランです。あの衣裳を着ると歩くことができないんです。貴島さんがおもしろがってくれたのが救いでした。」(駒井友美子インタビューより)


妖精の女王・タイテーニアのヘッドアクセサリー。シュレッダーにかけた新聞紙をボンドやニスで固めたとのこと。


こちらはスカート。ここには、接着芯に新聞紙を貼ってから縫い合わせるといった工夫があります。


何度も上演を重ねている本作ですが、衣裳スタッフの手で丁寧にメンテナンスされています。

昨年の「第4回 富士山紙フェア」での展示も大好評だったこれらの衣裳。
なんと、「シェイクスピアの『冬物語』」公演期間中(~2月12日)の静岡芸術劇場1階ロビーで展示しております!!
間近で見られるチャンス、ぜひお立ち寄りください。平日や休演日もご覧いただけます。
お客様からは「本当にこれ着て動けるの?!」と半信半疑の声も挙がっていますが、もちろん実際に着用しているものです(笑)


↑左・タイテーニアの衣裳、右・オーベロンの衣裳

================
SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
================

2017年1月13日

【知られざる真夏の夜の夢#2】シェイクスピア+野田秀樹=?

本日は、『真夏の夜の夢』の戯曲についてご紹介します。

原作は、シェイクスピアの喜劇『A Midsummer Night’s Dream』。
『夏の夜の夢』もしくは『真夏の夜の夢』と訳されています。
日本での上演回数も多く、オペラやバレエにもなっているため、ご存じの方も多いかもしれません。
メンデルスゾーンによる劇付随音楽『結婚行進曲』も有名ですね!(パパパパーン…♪って曲です)

今回上演される『真夏の夜の夢』は、そのシェイクスピアの戯曲を、世界的に活躍する劇作家・演出家の野田秀樹が潤色したものです。
興味のある方は、原作『夏の夜の夢』小田島雄志訳(白水Uブックス)もぜひ読んでみてください!
どのようなアレンジがされているのかを知るのも、楽しみ方のひとつです。

SPACでの初演は、2011年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」です(演出:宮城聰)。
それから、2014年のロングラン公演「フェスティバル/トーキョー15」での公演と上演を重ねてきました。
宮城は「フェスティバル/トーキョー15」のアフタートークで、野田秀樹作品への思い入れを語っています。

(以下、「フェスティバル/トーキョー15」のFacebookより)

さて、先にも書きました通り、本作のベースはシェイクスピア作の恋物語です。
森に迷い込んだ4人の恋に悩む若者たち。そこで出会った妖精パックが、恋の媚薬でいたずらをして、
人間と妖精が入り乱れての大騒動!というのが大筋。


↑妖精パック(牧山祐大)

…かと思いきや、なぜかそこにシェイクスピアの原作には登場しない悪魔・メフィストフェレスが参戦!!
舞台も富士の麓の「知られざる森」に置き換えられ、登場人物名や台詞にも、思わず笑ってしまうような言葉遊びがふんだんに盛り込まれています。
そんな魅力的な登場人物(登場妖精?)たちの紹介は、また改めて♪


↑左・メフィストフェレス(渡辺敬彦)、右・そぼろ(本多麻紀)

================
SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
================

2017年1月7日

【知られざる真夏の夜の夢#1】大公開!チラシ撮影の裏側

2017年が始まり、『真夏の夜の夢』の公演も迫ってまいりました!!
「シェイクスピアの『冬物語』」とのお得な『冬・夏』セット券も販売中。詳細はこちら
2作品合わせて、シェイクスピアの魅力を存分に味わっていただけたら嬉しいです♪

さて、『真夏の夜の夢』のこのチラシ。森に住む妖精たちが、闇の中から顔を出しているイメージです。

こちら、どうやって撮影したかといいますと…合成ではないんです!

カメラマンさんが真上から撮影しています。


昨年夏のある日、静岡芸術劇場の舞台に集合した出演者。まさに黒山の人だかり…。
洋服、手袋、靴下に至るまで、全身真っ黒。そして頭には黒ストッキングを被って、顔だけを出しています。


順番に寝転んで重なり合い、顔を寄せていきます。もはや誰が誰だか…笑
苦しい体勢ですが、いざ撮影が始まると次々とコミカルな表情を作ってくださり、とっても楽しい写真ができあがりました。さすがです。


待ち時間の様子も非常にシュールでした。

2011年に初演、14年にはロングラン上演を成功させ、「フェスティバル/トーキョー15」のオープニングを飾ったSPACの大ヒット作。
まだご覧になっていない方、何度でも観たい方、皆様お待ちしております!!

================
SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
================