2010年4月27日

私とおくぬ~先輩の4月24日

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『朗読とピアノの午後』に、本当にたくさんのご来場ありがとうございました!!

お陰様で温かい客席に支えられ、無事に終了いたしました。
おくぬ~先輩の講談風朗読でロビーにお客様の笑い声が響き、

栗田さんが見事にジャズにアレンジしてくださったピアノのメロディが響き、

吉本さんが焚いてくださったアロマのラベンダーが香って、

普段はしんとしているロビーが本当に温かくなっていたと思います。

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終演後のカフェでもたくさんの方がお声をかけてくださって、いろんな感想を聞かせていただけて、
嬉しかったです。
ありがとうございました!!
朗読の本番が終わったあと、私とおくぬ~先輩は、

夕方からリーディング・カフェ@まちカフェSHIMIZUへ。

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『王女メデイア』を読む、宿場町リーディング・カフェ・ツアーが始まっております!!
今回はマイカップ持参の方は100円Offということで…

参加者の皆様のカップが集合っ!!

 

マイカップ自慢も、今回のツアーの楽しみになりそうです。

『王女メデイア』は、
まさに「可愛さ余って憎さ100倍」と言わんばかりに、
ちょっとこわい台詞もいっぱい出てくる戯曲なので…
日常とはかけ離れていて、皆さん楽しんで読んでいただけたようです。(笑)
残りの会場も張り切っていきましょうっ!!

皆様にお会いできますことを楽しみにしております!!

 

そんなこんなで…
私とおくぬ~先輩は一日中、本を音読しておりました。(笑)

<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。


2010年4月25日

ロビンソンとクルーソー金海公演記念☆ロビクル観劇感想画作品公開☆

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あの『ロビンソンとクルーソー』が
4月24日、25日の二日間、韓国の金海で上演されます!
しかも今回はなんと2008年初演時以来の
<三島景太&キム・ミスク>バージョンです!

IMG_1786ミスクさん三島さん

三島さんは先日、クルーソーの和太鼓を背負って、
単身、静岡空港から飛び立ちました。
いまごろ、ミスクさんをはじめとした演戯団コリペの
皆さんと、公演に向けて奮闘中のはず・・・。

そんな金海公演を記念して、
皆さまから募集した観劇感想画の一部を大公開いたします!

☆『ロビンソンとクルーソー』観劇感想画(公演期間:2010年1月16日~1月31日)☆

安部映歩

安部春那

宮城嶋

江川

高橋 拓矢

松本早苗

船越小

渡邊清楓

たくさんの力作をお送りいただき、ありがとうございました。
三島さん、韓国 金海公演がんばってください!


2010年4月22日

<萌目線。vol.38>朗読とピアノとアロマの午後

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『朗読とピアノの午後』最終週は…
私、石井萠水と、
おくぬ~こと奥野晃士が、
ジャズピアニスト・栗田丈資さんとご一緒させていただきます!!

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太宰治『女生徒』と、ギリシャ悲劇『狂恋のメデイア』が、
ジャズのリズムと一緒になると果たしてどうなるでしょうか…?!

本番に向けて、目下模索中であります!!

 さらに今回は、当日会場にアロマオイルを焚いていただいて、空間演出をさせていただくことになりました。

作品をイメージした香りで、お客様にもリラックスしてご覧いただければ嬉しいです。
当日どんな香りがするか、お楽しみに!!

 『朗読とピアノの午後』は、私たちSPAC俳優が自分でテキストを選び、発表のスタイルも自分たちで演出を考えるという、
俳優セルフプロデュースの公演です。

つまり、好きなことができてしまうということで、私たちもとっても楽しんでやらせていただいているのです。
私と奥野さんも、いつにもまして好きなことをやらせていただいております!!
今のところ、
『紅白歌○戦で赤組トップバッターから白組の大トリ出てきちゃいましたっ』

みたいな感じになっております!!(おくぬ~談)
さてさて、仕上がりはどうなることでしょうか。
皆様にお会いできますことを楽しみにしております!!

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2010年4月19日

レジ『彼方へ 海の讃歌』奮戦の記

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レジ『彼方へ 海の讃歌』奮戦の記

SPAC文芸部 横山義志

4月12日から4泊5日の予定で、クロード・レジ演出『海の讃歌』の舞台装置家サラディン・カティールが来日中である。静岡と京都で、6月の公演に向けて、装置製作の打ち合わせ。

サラディン・カティールさん

サラディン・カティールさん

サラディンは昨年11月にも静岡に来て、『海の讃歌』が上演される楕円堂を視察している。海外カンパニーの作品を招聘するのに、舞台装置家が二回も来日するというのは、かなり珍しいケースである。

話は昨年7月のアヴィニヨン演劇祭に遡る。『海の讃歌』は今回の演劇祭で最も評判の高かった作品の一つであり、巨匠クロード・レジの十年に一度の傑作ともいわれていた。

宮城、制作部荒井、横山の三人でこの作品を見て、作品のスケールとクオリティーに圧倒された。だが喧々囂々の議論の末、やはり招聘は難しいのではないか、という話になった。この舞台、一人芝居だというのに舞台装置がやたらと大きく、しかも金属が使われていて重い。海のただ中に一人立ち尽くしている、というスケール感を出すために必要なのはよく分かるが、果たしてこれを日本まで持ってくることは可能なんだろうか、というのが、招聘を躊躇した大きな理由の一つだった。

その後、やっぱりこれだけの傑作は捨てがたいので、とにかく条件だけでも聞いてみよう、という話になった。聞いてみると、『海の讃歌』は案の定あちこちの演劇祭で引っ張りだこで、日程が詰まっていて、船便での装置輸送は無理、とのこと(船便の方が時間がかかるが、輸送費は航空便より圧倒的に安い)。だけどぜひ静岡でやりたい、といってくれたので、とにかく一度航空便で見積を取ってもらうと、1,000万円を超えるという・・・。

だが、今年86歳になるレジの作品は日本でまだ一度も発表されておらず、SPACとしてもカンパニー側でも、ここで諦めるのはあまりにも心残りである。そこでなんと、日本公演用に新たな舞台装置を作ろう、という話になった。その後、京都公演の話も出て、京都舞台芸術センター春秋座のためにも新たな舞台装置を製作することになる。

2009年11月、サラディンはSPACの技術スタッフと打ち合わせてから楕円堂に籠もり、じっと場の力を探る。

打ち合わせではこんな話も出た。「照明の機材はなるべく細かく調光できるものを用意する必要がある。レジの作品では0%から1%までをどこまで精密に調光できるかが勝負だから」・・・。

その後図面を持ち帰り、フランスの劇場の工房で三週間かけて、木材で楕円堂の大きな模型を作ったという。楕円堂は日本でほとんど唯一の木造の劇場で、そもそもが非常に珍しい形なのだが、そのうえ材質上、毎年微妙に形や寸法が変わっていく。これだけ模型が作りにくい劇場も滅多にない。この模型の中で作られた新たな装置案の写真と図面が、SPACのスタッフに送られてきた。

そして今回、実際に装置を作成するための打ち合わせのために再来日。先月のパリ市立劇場での公演では、六百席十一回の公演があっという間にソールドアウトになり、毎公演劇場前にチケットを求める観客が群れをなし、これまでのレジ作品のなかでも空前のセンセーションを巻き起こしたという。モリエール賞三部門(公共劇場作品最優秀作品賞・演出賞・主演男優賞)にノミネートしたとのこと。

サラディンはSPACのスタッフと一緒に買い出しに行き、材質を丹念に確かめつつ、材を決めていく。SPAC側で図面をもとに作っておいた箱馬と平台の仮のプラットフォームのうえに実際に人を立たせてみて、客席のあちこちから眺め、寸法を微調整。同時に字幕の機材を置いてみて使う機材と位置を確認。最後に実際の製作・仕込みの段取りを打ち合わせる。

楕円堂は劇場自体に大きな存在感があり、装置の使い方が非常に難しく、SPACのスタッフにとってもこの劇場のためにこれだけの規模の舞台装置を作るのはじめてだという。サラディンはもともと金属を中心とした素材で舞台装置や現代美術のインスタレーションなどを作る製作のエキスパートで、場所の力を活かして作品を仕上げるという作業を熟知している。SPACにとっても重要なコラボレーションになるだろう。

サラディンは「楕円堂で『海の讃歌』が見られるのが今から楽しみだ」と言い残して静岡を発ち、京都へと向かった。

京都・春秋座での打ち合わせ

京都・春秋座での打ち合わせ

これでしばしのお別れ・・・と思ったら、なんとアイスランド噴火の影響で足止めをくらい、いまだに日本滞在中。もしかしたら明日の「Shizuoka春の芸術祭」記者会見(東京日仏学院にて)にも来てくれるかも知れない・・・。


稽古風景~『朗読とピアノの午後』~

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SPAC俳優による『朗読とピアノの午後』、
いよいよ残すところ、最終週。
4月24日(土)に本番をむかえる
奥野さん・萌目線の石井さんの稽古にお邪魔しました。

ちなみに最近のおふたり。。。
石井さんは、ボゴタツアー帰りで時差ぼけ治りもままならぬ中、稽古へ励み、
奥野さんは、日中リーディングカフェツアー準備で静岡を東へ西へ駆け、
夜間に稽古(↓)。
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そんな多忙を極めるおふたりの今回の本。
奥野さん→阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』より「狂恋のメデイア」を。
石井さん→太宰治『女生徒』を。

奥野さんの『ギリシア神話を知っていますか』はご自身の書棚から選ばれたとか。
たしかに本には年季が入っています。
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「狂恋のメデイア」は、ギリシア神話初心者の方でもメデイアをわかりやすく知ること
ができます。この春、『王女メデイア』を見に行こうと思っている方にぜひ楽しんでい
ただきたいという奥野さんの思いが込めれた一冊。

さて石井さんの稽古風景写真はあえてシークレット。
当日の会場でのお楽しみにとっておきたいと思います。
また最終週は、『朗読とピアノの午後』にはじめて出演される栗田さんの
ジャズピアノの演奏も楽しみのひとつ。
本番がとてもお楽しみです!
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2010年4月15日

ボゴタ演劇祭参加の記⑧ 千秋楽

ボゴタ演劇祭参加の記

SPAC文芸部 横山義志

4/5

公演五日目、千秋楽。

コロンビアを代表する新聞の一つ「エル・ティエンポ」紙に『王女メデイア』の記事が出る。末尾に訳出。

今日のクローズアップ、ヘアメイクの梶田キョウコさん。宮城作品には欠かせない存在である。宮城さんとは深夜代々木のデニーズでたまたま隣になって知り合ったという。

梶田キョウコさんとフルーツいっぱいのコロンビアの朝食

梶田キョウコさんとフルーツいっぱいのコロンビアの朝食

『王女メデイア』では、楽屋入り二時間の間に、女優7人の髪をつくる。メデイア役の美加理さんの髪には一時間近くかけるという。限られた時間の中でそれぞれにかかる時間を計算し、仕上げていく職人技。

劇場入りする梶田さんと女優たち

劇場入りする梶田さんとメデイア女優陣

ヘアーメイク事務所「レサンクサンス」を運営しながら、ご自身でもアーティストとして活躍しつづけている。舞台は映像よりもお客さんが三次元で見てくれるのでやりがいがあるという。宮城さんとの仕事は2003年に日比谷公園で上演された『サロメ』以来で、フランス、インドネシアなどのツアーにも同行。宮城さんは要求が高くて、つねにハードルを上げられていくのに応えるのが楽しい、とのこと。頼もしいお人である。

「レサンクサンス」

http://les-cinq-sens.com/

ブログにボゴタでのことも書いてくれています

http://ameblo.jp/les-cinq-sens/page-1.html#main

今日はスタッフ11時発、俳優12時45分発。

11時、ホテルにオマール・ポラスが来る。再会を祝して、俳優たち一人一人と抱き合う。

オマール、宮城さん、俳優の三島さん、たきいさん(オマール・ポラス演出『ドン・ファン』に出演)とレストランに。アマゾン流域の原住民たちから学んだ食材でやっているという「ミニマル」というお店。”Cocina contemporanea sorprendentemente colombiana”、コンテンポラリーで驚くほどコロンビア的な料理、といったところか。オマールによればコロンビアには数百種類の果物があるという。早速6種類のフルーツジュースを注文。どれもみずみずしくて、身体に浸みる。野菜や根菜、バナナやフルーツ、肉、魚、香辛料、見たことないものばかりだが、何もかもキトキトでおいしい。ペットボトルなど廃材を使ったオブジェなども売っている。

「ミニマル」

http://www.mini-mal.org/

ミニ-マルで

ミニ-マルで 宮城さん、オマール、三島さん、たきいさん

『ドン・ファン』の思い出話や進行中の企画の話などしながら食事をしていると、あっという間に時間が経ってしまい、あわてて劇場へ。到着後間髪入れずにトレーニング開始。オマールはじーっと見学。

14時30分、最後の宮城さん稽古。ムーバーの仕草と気持ちの関係を確認したり、台詞の抑揚・強弱を調整したり、一秒弱の間をなくすために細々と打ち合わせたり。オマールは俳優に見せる宮城さんの仕草をしげしげと観察。一時間弱で切り上げ、「あとは思い残すことのないように、各自で」と自主稽古。

午後、一天にわかにかき曇り、車軸を流すような雨。あっという間に道路が河のようになる。

20時、雨の影響で道路がかなり混雑していたらしく、遅れ客が多くて客席がざわついている。ウラでは多くの俳優が酸素マスク(劇場に常備、高地ならではである)を使っていたという。さすがに疲れが出たのだろうか。

だが、俳優たちは客席の混乱にもかかわらず集中力を失わず、楽日にふさわしい舞台となった。一階席はほぼ総立ち、コール5回。5回公演、最後まで満席だった。

メデイア、さようなら! 千秋楽のコール(技術部中野さん提供)

メデイア、さようなら! 千秋楽のコール(技術部中野さん提供)

今日は月曜日ということもあり、フェスティバル関係者や俳優、演出家などプロの観客が多かったようだ。ブルキナのカンパニーも見に来てくれた。というか、こういったプロの観客も見られるように、わざわざフェスの期間を一日延長してまで5回公演にしたようだ。今回は全てソールドアウトだったので、次回はもっと公演数を増やしたいという。

関係者によれば、ボゴタ演劇祭には国外から85団体、国内からは100団体以上が参加し、17日間にわたって1,000近くの公演が行われたという。まさに世界最大の演劇祭である。

出口に立っていると、観客たちが次々にグラシアス、と声をかけてくれて、質問を投げかけてくる。また来てくれ、ボゴタをホームだと思ってくれ、などと泣ける言葉も。また来るぞ、と誓いつつ、最後のお客さんを見送って劇場に戻る。オマール・ポラスとファビアナは劇場内の俳優・スタッフに声をかけてから、裏口へ。タクシーを待ちながら、二人がメデイア、イアソン、子ども、乳母と、次々と真似てみせる。

楽日スペシャル クレオンとカフェで記念写真

クレオンとカフェで記念写真 アンヘリカ(通訳)、片岡さん、カルメンサ、ユキ(通訳)

二人を見送って劇場に戻ると、バラシの打ち合わせ。すぐにバラシがはじまり、次々と舞台が空になっていく。

装置と共に奈落の底へと下っていく

奈落の底へと降りていく技術主任・村松さんと装置

つかの間の出会いに感謝しつつ、サヨナラだけが人生の旅芸人生活を終え、静岡への長い帰途に着く。

サヨナラ、ボゴタ! エコカーでの旅路

サヨナラ、ボゴタ! エコカーでの旅路

『王女メデイア』は6月19日、26日に舞台芸術公園・野外劇場で上演の予定。

今度はどんなお客さんと出会えるのだろうか。

http://spac.or.jp/10_spring/medea

「西洋と東洋をつなぐ『メデイア』

ラウラ・ガルシア(女優・演出家)

(前半はあらすじ紹介、略)

演出家・宮城聰の『メデイア』は東洋と西洋とを見事につなぐ。だが、舞台の床には、一滴の血が大きく広がっている。殺人が行われると、赤いライトが舞台を照らす。

ほとんど変化がなく、ストイックな表情の動かない身体が歪みを見せ、時には不運に見舞われた鳥のように動く。声のない顔。なぜなら彼女の声は、背後から来るのである。声を出すのは楽隊の前に座っている黒い服を着た俳優である。つまり、この静岡県舞台芸術センターによる演出は、髪を引っ張り合い、目玉をひっくり返しながらオリンポスの神々や地獄の神の力を召喚したり、予期された悲劇的な運命が全てを運び去る竜巻のように轟音を上げるわけでもなく、全く予想もつかなかったような演技のスタイルなのである。語りの合間に、俳優たちは酒を飲んだりお茶を飲んだりする。従順な芸者が遊客の間を飛び回る。知識と文明化された世界を守りつづけていた、横にある金属製のタワーが、クライマックスで本を投げ出す。女性の情念の「野蛮」が、イアソンによる重婚を正当化するために持ち出す「理性(理屈)」に勝利する。作品のエピローグでは、現代のメデイアとなった芸者たちが、絹の赤いドレスを着て、横柄で尊大な遊客を打ち倒し、強大な女性の独立を打ち立てるのである。」

「エル・ティエンポ」紙、2010年4月5日

「エル・ティエンポ」紙の記事

「エル・ティエンポ」紙の記事


スタンディングオベーション

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SPAC『王女メデイア』、無事コロンビアツアーから帰って参りました!!

 ツアー中の様子は、横山さんが詳しくアップしてくださっていますが、私からもご報告を。
全5回公演、900人ちかく入る劇場が毎日チケット完売、
終演後には毎回スタンディングオベーションをいただきました!!
ホテルに帰っても、観に来てくださったお客様から「素晴らしかった」と何度も声をかけられたり、
「どうしても観たいのにチケットがとれなくて」といってきてくださる方もいたり…

本当に嬉しいかぎりでした。

SPAC芸術総監督宮城聰の代表作『王女メデイア』。

次は『春の芸術祭』野外劇場での上演です。
世界10ヵ国19都市を魅了した作品を、
是非!!地元・日本でご覧ください!!

初役の私たちも引き続きがんばります!!

舞台

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<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。


役者おくぬ~日記「SPACインプロチーム、静岡まつりでデビュー!!」

芝居は生ものなので、いくら稽古を積んでても本番は不測の事態がおこることもよくあり、やはり本番前には緊張する…が、しかし先日の「ファン感謝デー」のように、すべてがぶっつけ本番のような前例のないイベントの準備のお鉢が回ってくると、「未知なるものへの恐怖感」で、ある意味、演劇の初日より緊張する感じだった。
たきい7127感謝デー7157

そんな「ファン感謝デー」が、SPACメンバーのひとかたならぬ協力で無事終わり、2009年度の事業はすべて無事終了!コロンビアツアーに出発する面々を送り出し、ほっと一息…つく間もなく、新年度初っぱなには、さらに手強いイベントが控えておりました…。

それは4月3日、4日におこなわれました毎年恒例「静岡まつり」の中の大演舞場での30分のパフォーマンス。

SPACでは去年から劇場を飛び出し、路上パフォーマンス等で街中でもパフォーマンスを行っていますが、

今回のようなイベントへの参加はかつてなく、

おまけに本体が南米遠征のため、手薄となった本陣。

本来ならお断りすべき状況ですが、この静岡まつり大演舞場でのイベントは、

日頃から何かと力になってもらってる演出家の渡辺君はじめ劇団渡辺の面々が中心になってやっているので、

うちとしても何かの形で是非応援して盛り上げたい…

しかしながら、なにをやればいいのか全くのノープラン状態の中にもかかわらず、

果敢にも今回のイベントへの参加に名乗りをあげた勇気ある俳優は、

モモさんとよしみん!

こんな時こそ、私も日頃のワークショップで培った企画力で勝負…ということで

敢行しました!

おそらく静岡初ではないでしょうか。

欧米でも流行競技型即興劇「シアタースポーツ」でよくやるインプロ・ショーを、果敢にも…(汗)

インプロとはインプロビゼーション(即興)の略で、文字通り即興で芝居を作り上げて行く…というもの。落語に「大喜利」ってのがありますが、それを演劇でやる…という感じなのですが、「インプロは世界を救う」とまでは言い過ぎかもしれませんが、個人的にこのインプロ、いろんな面にかなり可能性があると感じております。

今回即席インプロチームを結成し、この難局に挑んでくれたのは、俳優部の二人だけではありません。

技術部からはゆっきー&マダム、そして、なかむ~&高林の制作部チケット班コンビという、俳優と裏方さんとの即席混成チームをつくり、夜な夜な稽古を繰り返しました。

まず幕開きは、宮城作品でパーカッションの方面でも才能を開花させてるよしみんが中心となって楽器演奏。私がMCをしている間に他のメンバーは客席に降りてお題集め。

そしてこれから始める即興劇のシチュエーションも客席からいただき、インプロスタート!

何しろ天気もよく200人以上が見守る中でのパフォーマンスだったので、初日は緊張しましたが、客席からの笑いに助けられ、俳優スタッフ混成インプロチームは大健闘!

特に二日目は最前列に陣取っていた中学生5人組から出たリクエスト「学校」というシチュエーションの設定がよかったのか、パフォーマー達もノリノリ、客席とのグルーヴ感も楽しめ、俳優のみならず、技術、制作部の面々も大健闘。

まるで演劇の神様の粋なはからいのように、前もって仕込んでいたかのようなお客様からあらかじめ紙に書いていただいたキーワードがタイミングよく続々と出てくる。

今回パフォーマンスには参加しませんでしたが、これから始まる春の芸術祭やSPACそのものをアピールするために、制作のあらどんが舞台上から客席まで看板と旗を持って走り回ってくれたのも、大健闘でした。

Iあらどん7207

かくして、即席で結成されたSPAC混成即席インプロチーム(チーム名募集中!)の静岡デビューは、われわれにとっても大いに楽しく、勉強になったのみならず、本体が遠征中の手薄な本陣を、俳優とスタッフが文字通り力を合わせて守り切った経験は、絆を深めると同時に、SPACの新たな可能性を切り開いた思いがいたしました。

舞台裏1020701

そんなこんなで、大演舞場のプロデューサーだった渡辺君、おつかれさま!

オファーくれてありがとう!

そして、

次なるSPACインプロチームへの出演オファーもお待ちしております!!(笑)


2010年4月9日

日本平桜マラソンに参加してきました

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4月4日(日)桜咲く日本平パークウェイを駆け抜ける、日本平桜マラソンに
SPACメンバーもウォーキング7kmの部で参加しました。

少し肌寒くもありましたが天気は快晴、絶好のウォーキング日和となりました。
俳優部からは奥野・永井・舘野の3名が、制作部からは河尻・伊藤の2名が出場し、
また応援部隊としてボランティアの宮城嶋さん親子と大石さん、その友人の
桜田さんが駆けつけてくれました。
TシャツとのぼりでSPACをアピール!
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草薙陸上競技場をスタートした後、山道を交えながら折り返し地点の
芸術公園を目指します。
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進むに連れ傾斜がきつくなってくるこのコース、慢性運動不足の制作部には
少々応えます・・・
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舘野さんは余裕の表情。
茶畑の中をゆっくりのんびり歩きます。

桜が満開の芸術公園に到着し、チェックポイントを通過。
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俳優部の皆さんは午後から静岡まつりに参加するのでここで別行動となりますが、
その前に応援ポイントからマラソンランナーを応援することに。
続々と日本平パークウェイを上ってくるランナーを見ていると自然と「がんばれ!」と
応援したくなります。
精一杯がんばっている人を見ると、こちらまで精一杯がんばりたくなるから
不思議ですよね。
なんだかマラソンの部にも参加したくなりました!

その後制作部と応援部隊の皆さんはゴールの草薙陸上競技場まで歩ききり
無事ゴールできました。
応援部隊の皆様ありがとうございました!
来年もぜひ一緒に歩き(走り?)ましょう!


2010年4月8日

ボゴタ演劇祭参加の記⑦ 公演四日目

ボゴタ演劇祭参加の記

SPAC文芸部 横山義志


4/4

公演四日目。

17時開演なのでスタッフ9時15分発、俳優10時15分発。

トレーニング・昼食の後、13時30分から宮城さん稽古。主にムーバーの動きをチェック。

16時、毎日恒例の阿部一徳さん(メデイアのスピーカー)の声出し。劇場が震える。

16時25分、やはり恒例の暗転チェック。最後の暗転のために、明かり漏れを徹底的にチェックしていく。字幕担当の丹治とロシオが字幕用プロジェクターの明かりを隠すために走り回る。コロス役の俳優たちが楽屋から出てスタンバイ。

こうして16時30分に客席を開場し、本番へと突き進んでいく。劇場前でお客さんにブエノスタルデス、ブエノスタルデスと声をかける。

というわけで、今回は字幕担当の丹治とロシオをクローズアップ。

二人とも外国語はあまりできないので、日本語とスペイン語でふつうに会話している。なんだか、だいたい通じているのが不思議である。今回、通訳は二人いるものの、字幕担当は舞台から遠く離れた二階客席で孤独な作業をしているので、いちいち通訳を呼ぶよりは、身ぶり手ぶりと片言の英語で済ませた方が早いのである。実際、技術スタッフ同士の会話だと、はじめは通訳を通して話していても、途中から直接話すようになって、なんとなく通じてしまうことが多い。通訳よりもスタッフ同士の方が機材も作業の目的も理解しているので、魚心あれば水心なのである。

『王女メデイア』の装置と左右の字幕

『王女メデイア』の装置と左右の字幕

SPAC制作部の丹治陽(たんじ・はる、制作部)は字幕操作のプロでもある。ドイツ語だろうがロシア語だろうが中国語だろうが、どんな舞台の字幕でもこなしてしまう。海外作品の日本公演の場合には通訳と組んでやるのが普通だが、場合によっては音と仕草を頼りにきっかけをつかみ、一人でやってしまうこともある。

制作部・丹治

制作部・丹治

字幕操作は、舞台とのあうんの呼吸が重要になる。字幕が遅れてしまうと観客がいらいらするし、かといって早く出過ぎると、先にネタがばれてしまって、笑いが出なくなってしまったりする。だが、このタイミングを合わせるには、ネタの方を調整するしかない場合も多い。台詞を話す時間に対してテクストが長すぎると、観客が読み終える前に次に行ってしまうわけにも行かず、遅れてしまうし、逆に短すぎると、「こんなにしゃべっているのにこれだけしか出ないのか」と思われてしまう。

字幕のテクストはたいていは翻訳者が台本とDVDをもとに作っていくのだが、実際本番前の稽古で合わせてみるとなかなか合わないことが多い。時間が経つと俳優の間も演出も変わったりするので、仕方のないところである。それを合わせるため、通訳さんと一緒に、毎日足したり引いたり、細かいタイプミスをチェックしたりする。

ロシオは公演ごとにコンピューターとプロジェクターを持ち帰り、毎回全部設置し直すので(というわけで毎回左右二つのプロジェクターのフォーカスを合わせるために二階客席を走り回ることになる)、ロシオが劇場に来てから公演までに使える時間に応じて、どこまで直せるか計算して、作業を進める。

それに加えて、プロジェクターで出す場合には、スクリーンの大きさや場所などによって、一行に入る字数が変わってしまう。なので「ちょっとスクリーン(プロジェクター)の場所を変えようか」という話になると、全てのコマの行数を再調整しなければならない。

というわけで、だいぶ合うようになってきたなあ、と思ったら楽日、というのが字幕担当の日々なのである。

練りに練られた字幕の甲斐もあってか、今日はいよいよ盛り上がっている。コール5回、ブラボー、一階席総立ち。

より緻密に見てくれるようになったのか、今回ははじめて、音楽終わりでは拍手がなく、暗転ではじめて拍手が起きた。



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