2011年4月30日

《エクスターズ観察日記・5》 エクスターズな彼女たち

完全新作となるこの「エクスターズ」。タニノさんが野外劇場へ来てから作っているので、出演者についてもまだ詳細が決まっていませんでした。
現在こちらの紹介ページでは、

「出演:飯田一期、山田伊久磨 ほか」

と記載されています。
飯田一期さん、山田伊久磨さんは、タニノ作品ではもうおなじみのと言っていい俳優さんです。

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飯田一期さん。手術中です。

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山田伊久磨さん。何中だ。

じゃ、「ほか」って誰?

まずは先日、5月からの舞台稽古開始を前に合流したのが森準人さん。
タニノ作品には3年前から参加しているという期待の若手(イケメン)俳優です。

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森準人さん。色塗り中。舞台稽古がまだ始まらないので、舞台装置づくりに参加してもらっています。いい目をしています。

そして更に―――。

あれは「エクスターズ」のプロジェクトが動き出してまだ間もない頃、打合せをしているときに、タニノさんが言いました。

タニノ「老人を何人か出したいんです。60歳以上のおじいちゃん。集められますか?」
制作 「おじいちゃんですか……。それは勿論俳優で?」
タニノ「んー、未経験の人でも、まあみっちり稽古が出来ればなんとかなるとは思いますけど」
制作 「そうですか……」
タニノ「……難しいですか?」
制作 「そうですね……」
タニノ「……」
制作 「……おばあちゃんなら」
タニノ「え?」
制作 「おばあちゃんなら、いい人が何人かいるんですけどねぇ……ハハッ」
タニノ「……良いかもしれない」
制作 「え?」
タニノ「おばあちゃんでいきましょう」

大体こんな感じで決まりました。
そこから方々へ連絡して集められた妙齢のご婦人方。
みなさん以前にSPACの舞台や、県民劇団へ参加されたこともある女優たちです。
集まったところで先ずは顔合わせ、という事で開かれたのが前回の会合です。

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妙齢のご婦人方との会合。後ろに立っているのは局長です。出演はしません。

実際に会ってみて、タニノさんも大分お気に召した様子。
本格的に稽古に入る前に、彼女たちの動きを見てみたいということで、
数日後に簡単なワークショップが行われることになりました。

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色んな意味でドキドキのワークショップ。

今回のワークショップは、進行を演出助手の郷さんが行い、タニノさんは見ることに徹するという形でした。

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いつにも増して鋭い目付きのタニノさん。

内容は、歩く、表情を作る、踊る、歌う、朗読する、といった大変シンプルなものでしたが、女優各人の個性がそこここに光っていました。

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画面の中の人にあわせて踊る皆さん。

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一番年上の星出さんによる朗読。声に深い年輪の刻まれた良い読みでした。思わず故郷の九州へ帰りたくなるほどに。

本格的な舞台稽古が始まるのは5月に入ってからになります。
各人の紹介は、いずれまた改めて。

早いもので、4月ももうすぐ終わろうとしています。
物も人も、だんだんと集まり始めたエクスターズ。
次は一体どんな変化が待っているのでしょうか。

ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」

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2011年4月26日

《エクスターズ観察日記・4》 山の創作現場

先日、車でハクビシンを轢きそうになりました。

ハクビシン
ネコ目ジャコウネコ科。割とまるっとしていたので、狸かと思いました。

舞台芸術公園のちょうど入り口のところで、ヤツは茂みから勢い良く車の正面へ。
幸い減速走行中だったので助かりました。お互いに。
ドタドタと走り去るハクビシンを、近くで丸まっていた猫が首だけ付き出して、
ものすごく凝視していたのがちょっと面白かったです。
山の生態系は豊かですね。

そんな緑と野生動物たちに囲まれて早幾日、最近のタニノさんはお部屋で台本作りに明け暮れています。
折角なので、その現場へお邪魔してみました。

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舞台芸術公園内にある宿舎群、タニノ部屋。

長期滞在となるタニノさんの宿舎は、中へ足を踏み入れると、
既にその一角が作家の仕事場と化していました。

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タニノ作品が生まれる現場。壁には劇場と舞台美術の絵や写真が。

この時タニノさんは舞台のイメージ画に向かって、考え込みつつも時おり何やら描き込んでいました。
そう言えば、タニノさんは舞台を「絵作り」から始める人でした。
前作「チェーホフ?!」では、言葉の書かれた台本ではなく、絵を俳優に渡していたとも聞きます。
「台本作り」と言っても、格闘する相手は原稿用紙ではないのですね。

お仕事の邪魔をしてはと、大人しく静かにネタになりそうなものを物色していたら、
ありました。

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タニノさんがいつも持っているスケッチブック。黒いし「タニノート」と名付けようと思いましたがやめておきました。

これはまさにタニノさんが作品のためのスケッチを描きためたスケッチブック!
言わばネタ帳なのだから、当然秘密なものなんだろうと思ったら、
割とあっさりと許可が出たので少し中身を紹介します。

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左のページにはシーンやセリフ付きの絵が。アウトコースぎりぎりの表現もあったので遠目の写真です。

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舞台のイメージ。……あれ?野外劇場の後ろの木って、かなり背が高いはずですよね……。

一体どんな作品になるんでしょうか。
ちょっとワクワクしてきました。
因みに舞台設定はどういうところなんですかね?

「老人養護施設みたいなところ。それで、遊具がいっぱいある」

……え?
老人、養護施設?
……はっ!
そう言えば、先日謎の会合が……!

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謎の会合@芸術劇場ロビー。因みに、向かって左に立っている人はSPAC芸術局長のあの人です。

まさかあの人たちは……!

と、適度にわざとらしい引きを残しつつ、次回に続きます。

ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」
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2011年4月24日

真夏の夜の噂...⑤ 俳優:たきいみきさん談

先日技術スタッフから舞台セットと衣裳のデザインについて説明がありました。模型を使っての説明に俳優のみなさん興味深々です。まだ誰も見たことのない新作舞台なので、日々の稽古の様子を模型に重ね合わせて想像力を膨らませるばかりです!う~ん、魅惑的な世界が広がりそう?!

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さあブログ・真夏の夜の噂...第5回目は俳優の たきい みき さんにお話を聞いてみましょう。

 Q.自分の役について教えてください。

私の役はタイテーニアという妖精の女王様で、拾った子どもの取り合いで夫と仲違いをし、夫に恋の媚薬をまぶたに垂らされ、化け物に恋をしてしまうという役です。夫とは仮面夫婦みたいな?(笑)今はもうベッドにも傍にも近づかないと誓ったっていう、とにかく顔も見たくない、よくある熟年夫婦みたいな感じです。(笑)『夏の夜の夢』の原作では妖精・貴族・一般庶民っていう身分のランクが明確なんですよね。私の役は妖精の中でも貴族っていう役。なのに庶民的な部分もあるのがおもしろいところだなって思います。

 

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※『真夏の夜の夢』内部発表会写真より

[ 近年のSPAC出演作 : ドン・ファン2011、2009)イザベラ、エルビラ役他、しんしゃく源氏物語2010)叔母役令嬢ジュリー2010)ジュリー役、『ペール・ギュント2011)アニトラ役他夜叉ヶ池(2009、2007)白雪姫役 ]

 

Q.作品の見所について教えてください。

3月の『グリム童話』という作品から「詩の復権」ということを宮城さんが言っていて、この作品は言葉を重視する部分と、音楽性を重視する部分とで構成されている。だからテレビとかで見る演技とはすごくかけ離れたものになると思う。テレビって台所でネギを刻みながらでも内容が分かるエンターテイメント。充実させて成立させて、私たちに与えてくれる。けど多分この作品はテレビみたいな感覚で観に来るとちょっと驚くことになると思う。作品と一緒に旅をしなきゃいけない。紙芝居や絵本をめくるとき、そこに描かれてることはたった1枚の絵や数行の文章なんだけど、自分の頭の中で色々なものが踊り出すのが読んでいて面白くてワクワクする。「この芝居ってどんな芝居だった?」って聞いたとき、観た人全員が違うことを言ってくれるといいなーって。その人の感性の色が最後に乗っかって、立体化するというか、舞台の最後の色を塗るのはお客さんみたいな。まさに今、演奏・音楽を作りながら私たちも詩を語る体を探し始めたばかりだけど、絵本が飛び出してきて生きてる、そんな作品になるといいな。

Q. あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

メルモちゃん(※1)のアメみたいな妙薬が使いたいです!大人になったり子どもになったりするやつ。仕事で子どもたちと山から海まで4日間ほど旅をしたことがあるんです。そのときの、もう子どもたちのきらめきがすごくて!パッと感覚で受けて、パッと発しちゃう。パッと言った一言が、そんな表現!!みたいな。びっくりすることが多々あって、すごいな、その目線にもう一度戻りたいなと思った。かと言って、年配の人と接すると年の功ってすごいとも思う。自分も年を重ねながら、人間学んでいくんだなって感じてる。でも役者としては常に全部の瞬間を引き出せたほうがいいし、それがもう一度体験できるともうちょっといい役者になれるんじゃないかなって思うんだけど(笑)

(※1)メルモちゃん:手塚治虫の漫画作品「ふしぎなメルモ」の主役

 

作品については真剣そのもの、メルモちゃんの話となると楽しそうに無邪気な一面を見せてくれたたきいさん。また、詩としての台詞を語ることを実演してくれたときには一瞬で場の空気が変わり驚かされました。舞台ではどんなたきいさんが見られるか楽しみですね!


2011年4月23日

<役者おくぬ~日記>リーディング・カフェ・ツアー始まりました!

 2008年から毎月一回、狐ケ崎のスノドカフェでひっそり行っている「古典戯曲を読む会」。

http://www.snowdoll.net/sndc/

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此の会を大阪で個人の地下活動としてはじめたのは2005年。2008年からリーディングカフェとしてSPACの企画となり、今年の2月の清水駅前銀座の栗田屋さんで通算50回を迎えました。

http://www.rakuten.ne.jp/gold/saian/

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ジャズピアニストでもあるお店のご主人、栗田丈資さんの提案で急遽、「朗読とピアノの夕べ」に。栗田さんとの共演二作目の「壬生義士伝」の短縮版を上演させていただきました。

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3月26日のファン感謝-デーチャリティーイベントではシアタークルーの鈴木万里奈ちゃんのよびかけで集まった「女子高生リーディングカフェ」が実現。

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ハイライト版『ロミオとジュリエット』を読みました。

 

4月21日7時からは、紺屋町地下街の様々な活動を行う人たちが集まる、リアルフードレストランの伊太利亭を皮切りに、リーディングカフェツアー2011が始まりました。

http://www.italytei.jp/

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関係、建設関係等、さまざまな方々とテーブルをかこんで、おしゃべりを楽しみながら、おいしいお茶を飲んで「夏の夜の夢」を読む…詩的で楽しいシェイクスピアの世界は古典とは思えない新鮮さでした。

宮城新作『真夏の夜の夢』稽古がオフのこの日は、出演俳優大高浩一氏もかけつけてくれました。

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22日は池田の森http://www.ikedanomori.com/design.html

24日はイースター、@浜松

昼は鈴峰スタジオhttp://twitter.com/Yukizi_

夜は珈琲香爐http://www.spa-world.co.jp/spa/pages/koro/top.html

27日は@吉原比奈カフェhttp://www.hina-cafe.net/です。

 

上記のお店の紹介は、前回のおくぬ〜日記をご参照くださいませ。

 

そして

 

28日から3日間は東京5ヵ所でのリーディングカフェ、どこも素晴らしいお店です。

 

◉読む戯曲 シェイクスピア作『夏の夜の夢』 ▷(夏夜)

     泉鏡花作    『天守物語』 ▷(天守)

 マイカップ持参希望   ▷(カップ)記号

 

◆TOKYO

▷ 参加費1500円(ワンドリンク代込み)

 

@四谷三丁目

『だあしゑんか』

◉4月28日(木)14:00 (夏夜)

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四谷三丁目駅徒歩一分の所にあり、日本人の舌に意外と合う本格チェコ料理を楽しめるこの店では、出版物のレベルの高さでも有名なチェコ絵本や、チェコのお酒も味わえる。講座やライブなどイベントも多く、国際色豊かなお客に愛されている。

http://dasenka.jpn.org/bar/

☞ご予約はお店まで

 

@新宿ゴールデン街

『シャンソンバー“ソワレ”』

◉4月28日(木)19:00 (天守)

シャンソン歌手ソワレさんのお店。個性的な日替わりママのもと、突然ライブが始まることもあり、扉の向こうはパラダイス。「誰でも集まれる明るい場所に!」というソワレさんの人柄と歌声に魅せられた人が集まる、楽しさ満点の場所。

http://bar-soiree.jugem.jp/

☞ご予約はSPACチケットセンターまで(tel 054-202-3399)

 

@千駄木

『ペチコートレーン』

◉4月29日(金・祝)18:30 (夏夜)

ペチコートレーン

千駄木三崎坂をのぼる途中にあり、ゆっくり時間を過ごせるレトロな雰囲気は、ヨーロッパのカフェの趣き。常連さんも多く、ライブイベントなども盛ん。人気メニューは手作りカレー。遅い時間でもゆっくり珈琲が飲めるのがうれしいお店。

http://rp.gnavi.co.jp/3113623/

☞ご予約はお店まで

 

@両国

『ダイニングバー ペールギュント』

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◉4月30日(土)14:00 (夏夜)

両国駅東口徒歩3分のこのお店の名を聞いて、「イプセンの同名戯曲がもと?」とピンと来る演劇通の興味を裏切らないご主人は、SPACとのあっと驚く繋がりも…。プロの音楽家による月一ライブも好評。料理も美味しく、特にカツサンドは絶品。

http://r.gnavi.co.jp/g616400/

☞ご予約はお店まで

 

@本郷

『旅館つたや』

◉4月30日(土)19:00 (天守)

つたや

東大正門前に閑静にたたずみ、文学作品によく登場する古き良き町のイメージにピッタリの、モダン和風造りの旅館。東京の中心地に位置し、抜群のアクセスの良さと和のおもてなしで、単身ビジネス出張に、家族連にと、リピーターも多い。

http://www.tsutaya-r.com/

☞ご予約はSPACチケットセンターまで(tel 054-202-3399)


2011年4月20日

真夏の夜の噂...④ 俳優:牧山祐大さん談

ブログ・真夏の夜の噂...第4回目は俳優の牧山 祐大(まきやま ゆうだい)さんにお話を聞いてみましょう。

写真はインタビューを行ったSPAC静岡芸術劇場内の1Fロビーです。このロビーにはイスとテーブル、そしてSPACや演劇に関する書物が置いてあり、みなさんに自由にお入りいただけます。

 

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[ 近年のSPAC出演作 ドン・ファン(2011、2009)スガナレル役、わが町(2010)進行係役、ペール・ギュント2011)見知らぬ船客役他 ]

 

Q.自分の役について教えてください。

私牧山祐大は「パック」という役をやらせていただきます。この作品には「ピーターパン」も挿入されてるように、「パック」というのは大人になれない人と思っているんだけど・・・。実は配役が決まるまで「パック」のことをあまり考えてなかったからぼんやりとしてます。自分が演じるとは全然考えてなかった。ほら、尊敬する「北島マヤ」(※1)先生が演じた役でしょ。「パック」といえば小さくて花のある女の子がやるもんだと思ってたから、39歳の「パック」って。(笑)39歳で「パック」。ニートってこと?(笑)やるからには北島マヤ先生を越えようと思います。

(※1)北島マヤ:美内すずえ作の漫画「ガラスの仮面」の主人公

Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。

ちょうど大学に入った頃「夢の遊眠社」と「第三舞台」が流行ってて、初めて付き合った彼女は「夢の遊眠社」が大好きで、「第三舞台」は深夜テレビで企画集団みたいなノリで発展してて、その2つが俺が演劇を始めるときにあった大きい何か。早稲田の演劇研究会に入る前に、どうしようかなーと思って観た芝居が野田さんの戯曲を使ってて、意味は分かんないけどおもしろいなーって。当時の野田さんは夢とか幻みたいな存在で、そんな戯曲だと思いましたね。それをやることになるとは思わなかった。逆に十何年たってるから、イメージしないでやれると思う。うん、おもしろいよ。野田さんは頭いいんだなーって思う、本当に。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

ちょっと諸刃の刃だけど、「サトラレ」(※2)みたいな、俺の考えてることが読み取られちゃうような薬を使いたい。「サトラレ」の漫画を読んでると、サトラレちゃう人がかわいそうだ、みたいなスタンスだけど、そんなにかわいそうかな?読み取られて困るような、俺はそんな大したこと考えてねぇって思うんだよね。芝居だと明らかにその人の言動が嘘なんだっていうのがバレてるからすごく楽。自分の考えを言葉にしちゃうと、その言葉には俺の解釈が入っちゃってすごくめんどくさいなって思うときがある。相手の解釈で聞いてほしいって思うときがあるじゃん。ばれちゃったらどうしよって思うこともあるけど、下品なことは言ってるし、それに対してネガティブな思いはないし。基本的にネガティブな思いみたいなものを持つような気がしないから知られていい。勝手に俺の考えてること読み取って、その人が俺のこと解釈してくれたらどんなに楽だろうって思う。

※2 サトラレ:佐藤マコト作の漫画作品

 

独特の感性と語り口の牧山さん、ほんの少し牧山さんの世界観を垣間見れた気がします。そして牧山さんが尊敬する「北島マヤ」先生の漫画もロビーに置いてあるので、読んだことのない方、今一度読み直したい方、どうぞSPACのロビーにお立ち寄りくださいね。


エフエムしみず・マリンパル「モーニングパル」に出演しました!

4月20日、FM清水(マリンパル)の「モーニングパル」に成島局長が出演しました。
6月から開幕する「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」についてたっぷり15分、
パーソナリティーの是永さんとお話させていただきました。
震災をうけて演劇祭の開催を決めた経緯や、オープニングを飾る『真夏の夜の夢』、
演劇祭のみどころについて語り、最後は「舞台から元気を」というメッセイージを
視聴者のみなさんへお伝えしました。
ラジオを聴いた清水のみなさん!是非劇場へいらしてくださいね。

4月20日、9:10~エフエムしみず・マリンパルの「モーニングパル」に成島局長が
出演し6月から開幕する「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」についてたっぷり15分、
パーソナリティーの是永さんとお話してきました。

震災を後、演劇祭の開催を決めた経緯や、オープニングを飾る『真夏の夜の夢』、
フェスティバルバーなどの演劇祭のみどころについて語り、最後は「舞台から元気を」
というメッセージを発信しました。

ラジオを聴ていたリスナーのみなさん!是非劇場へいらしてくださいね。

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2011年4月17日

<県民劇団>上演企画プレゼンテーション

本日静岡芸術劇場にてSPAC県民劇団の出演者を募る、上演企画プレゼンテーションが行なわれました。

プレゼンテーションをしてくれたのは2010年度SPAC県民劇団だった「がくらく座」の代表・佐藤剛史さん。

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そしてSPACサテライト劇団「劇団静火」代表の渡辺亮史さんです。

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そもそもSPAC県民劇団?SPACサテライト劇団??という方のために簡単にお話しさせてください。

SPAC県民劇団とはSPACの人材育成事業のひとつで、SPACからの助成を受けながら舞台芸術公園内にある稽古場で稽古を行い、野外劇場「有度」での公演を行う劇団のことです。

そしてSPAC県民劇団ができるには、

①     SPAC県民劇団を立ち上げたい人(演出家・制作者)が「上演企画」を応募します。

②     「上演企画」がSPACの審査を通ったら、自分の企画をプレゼンテーションでアピールし、参加メンバーを募ります。

③     SPAC県民劇団に参加したい人(出演者・スタッフ)は、プレゼンテーションに参加し、自分が参加したい企画に応募します。参加希望者の中でSPACの人材育成事業への参加経験のある人が劇団員の半数以上かつ10名以上いれば、SPAC県民劇団の結成です!

よって今日は②と③が行なわれたわけなんですね!

そしてそして応募の結果、「がくらく座」は今年度もSPACの県民劇団として公演を行なうこととなりました!!新たなメンバーのもと、「がくらく座」は10月の公演に向けて走りだします!

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・・・とちょっと待てよ。「劇団静火」は?SPACサテライト劇団って??

SPACサテライト劇団というのは、2年間の助成期間を終えてSPAC県民劇団を卒業し、SPACからの助成を受けずに活動を続ける独立した劇団のことです。だからSPAC県民劇団を大学に例えたらSPACサテライト劇団は大学院みたいなものですね!こちらも5月から稽古を始めて10月に公演を行います。「劇団静火」は今回新メンバーを募るために上演企画プレゼンテーションを行なったというわけなんですね。

「仕事をしている人、学生をしてる人、歓迎です。命をかけないで演劇をしましょう。(笑)」と「がくらく座」佐藤さん。

「命をかける手前まで演劇をやる。能動的に演劇をやりましょう。」と「劇団静火」の渡辺さん。

それぞれに異なる魅力のあるプレゼンテーションでした。「劇団静火」は10月7日(金)・8日(土)に、「がくらく座」は10月15日(土)・16日(日)に舞台芸術公園の野外劇場「有度」にて公演を行います!「がくらく座」「劇団静火」の今後に乞うご期待!!


《エクスターズ観察日記・3》 何か建ちました

ちょっと間が空いてしまいましたが、4月10日のこと。
舞台芸術公園は桜満開真っ盛り。
この日はお天気にも恵まれて、桜見に訪れるお客さんが大変多かった。

私はと言えば、こういう舞台とは無関係に訪れる人々にせっせと「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」のチラシを配って宣伝に勤しんでおりました。
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舞台芸術公園内一番の桜スポット。春ですね。

やがて日も西に傾き始める頃になると、風の冷たさも相まって、桜見物のお客さんも一段落。
私もお客さん対応を切り上げて、そう言えば彼らはどうしているかなと、野外劇場へ足を向けました。

入り口の回廊を抜けて、視界が広がるとまあびっくり。
20110410エクスターズ9日目 025s
何か建ってる。

今朝方まで、まだ何も無かった野外劇場にもう何か建ってました。
素直に驚きの声を上げる私に、舞台監督の三津さんが一言。
「仕事早いでしょ」
か、かっこいい……!

因みに上の写真で一番目立っている青いものの正体は、演出席でした。

20110410エクスターズ9日目 026s
早速演出席に構えるタニノさん。全天候型で意外と居心地が良いみたいです。

舞台の方に立っているのは、実際に美術を建て込んだ時の感じを見るための仮装置。
普通だと、先ずミニチュアの模型を作って具合をみるのですが、思い立ったら即実地でやってしまうのがエクスターズ流です。
もちろん、夜になったら実際に照明を当てて、色味なんかを見てみます。
20110411-12エクスターズ10-11日目 025s
ありそうであんまりない、照明目線の舞台写真。ちょっと熱かったです。

何せ野外ですから、昼と夜とでは明かりの感じが全く違ってきます。
当然、舞台上にあるものも別物かと思うくらい違って見えます。
そこが野外の面白さでもあり、難しさでもあるところです。

さて、舞台美術についてはこれからしばらくは準備期間に入ります。
図面を書き、資材を揃え、作成スケジュールを立てて……
実際打合せや机仕事ばかりが続くので、目に見えて大きく動き出すのはもうちょっと先になります。

次回の更新では、ちょっと違うところを観察してみたいと思います。

ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」
詳細?はこちら


2011年4月16日

真夏の夜の噂...③ 俳優:保可南さん談

昨日から衣裳制作のための採寸が行われています。肩幅や手首、頭周りのサイズなど細かいところまで丁寧に採寸が行われていました。

 

IMG_1555採寸頭

 

今回は保 可南(たもつ かな)さんにお話を聞いてみましょう。保さん、採寸結果を真剣な面持ちで見つめています。

 

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[ 近年のSPAC出演作 : 『わが町』(2010)レベッカ役 ]

 

Q.自分の役について教えてください。

「ときたまご」っていう役で、すごく恋する女の子です。家族を捨てて駆け落ちする覚悟があるくらい、頭は大好きなライさん一色っていうか。箱入り娘で世間知らずな部分もあって、すごくかわいい子だと思うんです。でも私、あんまり好きじゃないかな、みたいな。(笑)結局自分のことしか考えてないなって思うし、悪気はないんだけどねっていうようなことが多くて。キャラクター的には自分とは違うって思ってたんですけど、「いや~保でしょう!そのままでいいよ。」なんて俳優仲間に言われたりして。ええ~!(笑)

Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。

原作での「ハーミア」が野田さんの作品では「ときたまご」という子になっていて、貴族の娘「ハーミア」と割烹料理屋の娘「ときたまご」ではイメージが違うんですよね。「ときたまご」はお嬢様だけど普通の学校に通ってるし、舞台が日本に置き換えられているので少し親しみやすい作品になってるなって感じます。

Q.作品の見所について教えてください。

新作で、しかも「祝祭音楽劇」っていう新ジャンルを打ち出すのでここが見所、というのがまだ難しいんですよ。通常の稽古なら音楽家がいて、既に音楽があって、それを稽古するのに1ヶ月くらいかける。けどこの作品はまさに今、出演者みんなで作曲しながら稽古をしていて、台詞と密な音楽を作っているんです。楽譜になっていない分「もっとこうしたらいいかも」って良くなる余白が多い気がしますね。全てが新しいから私も楽しみで、だからお客さんにもそれを楽しみにしていてほしいです!

Q.  あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

「妖精は1日に3秒しか眠らない」って台詞があるんですけど、人間もそうだったらいいなーって。結構無理して睡眠時間を削っちゃうタイプなんで、1日3秒寝れば大丈夫っていう妙薬があったら多分使うと思います。

 

そしてお話を聞いた今日、4月15日はなんと保さんのお誕生日!出演者のみんなにお祝いをしてもらったそうです♪お誕生日おめでとうございます!


<役者おくぬ~日記>スイスからの義援金とリーディング・カフェ・ツアー

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久しぶりになった『おくぬ〜日記』ですが、
最近はブログよりむしろ関連企画等のニュース原稿を書くことが多くてついついご無沙汰してしまい申し訳ございません。

この一年私も色々ありまして、

突然のご報告で恐縮ですが、私、昨年末に春芸でも通訳をつとめていたサビーネ・シタドラーと入籍、臨月のワイフに付き添いで、ただいまスイスのチューリッヒでこの原稿を書いております。

スイス大使館をはじめ、今回の原発事故で各国の大使館から、
在日の自国民に対して避難勧告が出され、
ワイフが渡航する際も空港は外国人でごったがえしておりました。
また逆に来日予定をキャンセルするのは観光客ばかりでなく、
航空会社の添乗員にまで及んだとききます。

そんな中、予定通り来日公演を続行してくれた
米国人歌手のシンディー・ローパーには本当に頭の下がる思いです。
私もスイスのスーパーで彼女の曲が流れているのを聞いたときは
「ありがたや」と、心の中で手を合わせてしまいました。

SPACも2001年に9.11の直後にNY公演があったのですが
テロリストに狙われた国を訪れたがらない状況の中
「相手が大変な時だからこそ元気付けに行くのが友人であり、芸術家の使命だ!」と
初代芸術総監督の鈴木忠志さんの号令のもと
炭疽菌騒動も冷めやらぬNYの国連本部の近くの会場で公演を行いました。
のどを埃から守るため、日本人がよくやる「マスクをつけての荷物の搬入」を見た通りがかりのニューヨーカーからは、「何かあったのか?」「我々もマスクをした方がいいか?」などと声をかけられたのを想い出します。

当時のタリバンの脅威も相当なインパクトでしたが、今回、日本が相手にしている福島原発事故のもたらす放射能の目に見えない恐怖は、チェルノブイリやスリーマイルで被害を体験している欧米では特に青天井の恐怖を巻き起こしている様子。菅首相に対しては、こちらでは『これまでの原発安全神話で押し進められて来た日本の政治の、尻拭いをさせられている人』と、いささか同情的な意見もあるようでございます。

こちらでテアトロマランドロのオマール・ポラス氏と再会。
彼の劇場を見せてもらってきました。

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彼の劇場の様子はまた機会があればお伝えしますが、
「ドンファン」の打ち上げの時は「次はスイスで会おう」と言って別れましたが
まさかこんなに早く再会するとは…

2

 

そのとき、テアトロマランドロから日本への義援金を受け取ってきました。

3

「時間があるときは大好きな日本の食器を取り出して、尺八の音楽をききながら、
 被災者の方々や日本のことをおもい、祈りをささげてます」とオマール。
「大好きな日本の一日も早い復興を願ってます」
と、制作のフローランスさんも相変わらずの優しい笑顔でした。

4
私はといいますと、19日には帰国予定、4月21日からスタートする「リーディング・カフェ・ツアー」にそなえます。
今年は静岡のみならず、東京、名古屋も含め、28ヵ所での開催が予定されており、どこも魅力的で素敵な出会いがありそうな場所ぞろいです。
それでは、ここで僭越ながら、今回はどんなお店でリーディングカフェが行われるか、ご紹介したいと思います。

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※(夏夜)…真夏の夜の夢 (天守)…天守物語
 (カップ)…マイカップ持参をお願いします。 

◎SHIZUOKA(参加費1000円)

@府中宿
◉4月21日(木)19:00 
 リアルフードレストラン伊太利亭(夏夜)
http://www.italytei.jp/
昔から地場の食べ物を食べることが健康の秘訣といわれますが、静岡の街のなるべく近くで育った食材を使って、安心、安全、美味しいこだわり素材で作った料理は味も格別。定例の地域交流イベントも毎月大入り。浅間通りのリアルフードマーケット「あくつ」は姉妹店
add.葵区紺屋町3-4紺屋町地下街スクランブル交差点側
TEL.054-251-0456  E-mail:italytei@ybb.ne.jp
 

@江尻宿
◉4月22日(金)14:00 
 地域交流プラザ 美風(夏夜)

すべての市民のために開かれた場として、様々な分野や世代、職業の人が集える「市民活動の起爆剤」として2010年3月に清水銀座にオープンした地域交流スペース。特定非営利活動法人なので貸し切りパーティーや各種講座もお手頃価格。手作り料理も楽しめる画期的な場所。
 add.清水区銀座8-14
 TEL.054-363-1616

@静岡東
◉4月22日(金)18:30 
エコロジー団地 池田の森アトリエ(天守)(カップ)
http://www.ikedanomori.com/design.html
天然酵母と国産小麦にこだわった手作りパンやオーガニックコーヒーが人気の池田の森ベーカリーカフェの目の前。雨水の利用や風力、ソーラー発電、無農薬農園等、今全国から注目を集めているエコビレッジにあるアトリエは、講座や集会等、地域の文化発信拠点として稼働中。
add.駿河区池田1271
TEL.054−264−0552

@浜松宿
◉4月24日(日)14:00 
スタジオ鈴峰(夏夜※English ver)(カップ)
http://twitter.com/Yukizi_
アジトのような雰囲気のこのスタジオは、クリエイターの創造性をかきたてる魅力的な空間。ここを拠点に活動する音楽家も多く、USTREAMなど動画を使った情報発信にも積極的。オーナーの鈴木通司氏発案の英語版リーディングカフェはSPAC初の試みで注目度大。
add.中区名塚町155-1
TEL. 053-461-7345

◉4月24日(日)19:00 
珈琲香爐(夏夜)
http://www.spa-world.co.jp/spa/pages/koro/top.html
こだわりの水で数十種類の味を楽しめる絶品コーヒーと居心地の良さが人気、その上パーティーはじめ毎月様々なイベントでにぎわう浜松の名店です。満月の夜に開かれる語らいの場も人気の満子ママのお店としても知られ、浜松の地域交流と文化発信の拠点としても有名。
add.中区板屋町522MYビル1階
TEL. 053-461-7345

@吉原宿
◉4月26日(火)19:00 
比奈カフェ(夏夜)
http://www.hina-cafe.net/
煙突の立ち並ぶ富士山麓の街の片隅たたずむこのお店は、美味しい珈琲とこだわり料理、そして人気の手作り家具に囲まれた、何時間でも居たくなる憩いの空間。スポーティーな若いご主人は文化発信にも熱心で、個展や勉強会、ライブイベントを多数開催。
add.富士市比奈628-9
TEL. 0545-38-3008

次回は東京28日〜30日に開催される
四ツ谷にあるチェコ料理の店『だあしゑんか』、新宿ゴールデン街のシャンソンバー『ソワレ』、千駄木『ペチコートレーン』、昨年に続き両国のダイニングバー『ペール・ギュント』、そして本郷の旅館『つたや』を紹介します。

リーディング・カフェ隊長の奥野晃士でした…


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