2011年5月29日

真夏の夜の噂...⑱ 俳優:牧野隆二さん談

真夏の夜の噂...第18回の今回は俳優の牧野隆二(まきの りゅうじ)さんにお話を聞いてみましょう。

IMG_0805_見開く牧野さん

[ 近年のSPAC出演作品:『ペール・ギュント』(2010)痩せた男役他 ]

 

Q.自分の役について教えてください。

創業130年・割烹ハナキンの出入り業者の「酒屋」を演らせてもらいます。この割烹がまずスゴイ!そこの娘・「ときたまご」の結婚披露宴が予定されているのですが、1500人の招待客に4mのウェディングケーキ、お色直しが7回…と、とにかくスケールがでかい!うちの酒屋はこんなにも立派な老舗割烹の出入り業者をやらせて頂き、本当にありがたいです。ハナキン一本で代々やっていけます。もう足を向けては寝られません!ハナキンのお嬢様の披露宴では場を盛り上げる為、他の出入り業者仲間と共に、命をかけて余興をさせて頂きます!けどいつもドタバタしてまとまらず、何をしても的を得ない感じなんですが。・・・そうそう、僕は酒屋なのに下戸(ゲコ)です。お酒飲めないんです。自分が売っている酒の味も分らないんです。ドンくさくてすいません。それで商売やっていけるかって?ハナキンさんさえあればやっていけます。まいど~!

 Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。

役名がおもしろくてまずそれだけで笑えるし、台詞のギャグがシュールですごく好みですね。それからシェイクスピアの原作では勘違いがきっかけで話がドタバタと展開するんですが、この『真夏の夜の夢』では原作にはいない、「メフィストフェレス」っていう役が出てきます。この役は世の中に対してすねているような、独特の価値観を持っている。そして邪悪なもくろみを持って、舞台である「真夏の夜の森」を不気味に混乱させ、操り、彼の世界に引き込んでいく。野田さんの『真夏の夜の夢』は原作よりもシェイクスピアらしいと感じます。

 Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

僕は勉強ができないんです。実写版「頭が悪い精」ですかね。トホホ。その精で家族や仕事仲間をはじめ多くの人に多大な迷惑をかけているんですよ。台本の読み合わせをしていても漢字が読めず、「下手人」を「しもてにん」って読んでしまったり。舞台の仕込み作業のときも、貼らなくていいところに両面テープをバーっと一列に貼ったりしてね。でも最近では間違えて恥ずかしいと思わず、堂々と間違えようかなって!うーん、それでもやはり頭が良くなるお薬があったらぜひ使いたいですね!

 Q.最近ハマっていることがあるとお聞きしましたが

ギャグが大好きなんですよ。今は稽古の合間に色々なものを見つけては駄洒落を言いまくることにハマっています!シンバルなら「よーし今日もシンバルぞ!」とか、役名でも、「メフィストフェレス性胃腸炎」とか。そういう親父ギャグを「豆腐屋」のテッちゃん(俳優:関川哲生さん)と共に言っています。2・3人は笑ってくれますかね。少数受けです(笑)。

 IMG_0759_牧野・関川のぞく

 

はじめて台本を読んだとき「仲居おてもと」を演じたいと思ったという牧野さん。「おてもとは女性だよ!」と共演者に突っ込まれたそうです。ギャグが大好きでちょっと天然キャラな牧野さん。日々ギャグに磨きをかけています!


<役者おくぬ~日記> リーディング・カフェ・ツアー、トリは噂のあのお店

こんにちは
4月からはじまりましたリーディング・カフェ・ツアー2011春
いよいよ大詰めになってきました。

静岡〜東京〜名古屋とすでに25ヵ所をまわり
残すは29日13時から@菊川〜同じく29日19時から@浜松〜
そして31日14時から@朝霧高原

先日は名古屋3ヵ所+名古屋市立大学での
小林かおり先生の「英語圏文化論」の授業でのRカフェ、
「夏の夜の夢」読んできました。

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名市大の学生さんたちは大部分がとても熱心に取り組んでくださいました。
先生方も何人か参加してくださったりして…

呼んでくださった小林先生ありがとうございました!
後期も是非!

昨年に引き続き5月18日に開催してくださった
呼読の隠れ家カフェギャラリーえんさん、
http://www.kakurega-en.com/
 

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5月25日の円頓寺商店街のi-caféさん
http://konnichiha.net/i-cafe/

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5月26日の大須のアンナログさん
http://www.nagoya-town.com/mypage/ng140812/

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お店のオーナーさん、ご参加いただいた皆様、
本当に有り難うございました。

そして

5月29日は13時から@菊川
「赤レンガ倉庫」
菊川まちいき倶楽部の大橋さんが世話人をやってくださいます。
http://www.minken.jp/pg61.html

夜は19時から@浜松で市自慢の茶室 
「松韻亭」
http://www.shouintei.jp/

でそれぞれ「天守物語」を読みます。

お時間あるかた是非いらしてくださいませ。
そしてトリは@朝霧高原
女優の工藤夕貴さんのカフェナチュレ
文化発信にも前向きな工藤さんはRカフェにもとても感心を示してくださり
お店を使わせて頂く事を快く承知してくださいました。
有機農法にもご熱心なのは有名です。
オーラがやっぱり違いました。
 image009

お店もとても素敵な西洋建築
晴れたら「夏の夜の夢」を富士山を眺めながら読めるかも…
http://www.youkikudoh.net/cafe.html

最近カフェナチュレがミヤネヤで取り上げられて
お店がとても忙しく、なかなか電話に出られないそうなので
SPACでも予約は受け付けております。

054-202-3399(SPACチケットセンター)
「Rカフェ通信」できました!
会場や劇場で配ってます。

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2011年5月28日

真夏の夜の噂...⑰ 俳優:佐藤ゆずさん談

今日は『真夏の夜の夢』本番前最後の稽古オフ日。舞台上では照明の仕込み作業が進められていました。照明がつくと舞台の姿は一転!今まで以上に幻想的な世界が広がります。

 

ではブログ・真夏の夜の噂...第17回目の今回は俳優の佐藤ゆず(さとう ゆず)さんにお話を聞いてみましょう。

 

IMG_0348_ゆずさん立つ

近年のSPAC出演作品 : 『ペール・ギュント』(2010)婚礼祝いの客役他

 

Q.自分の役について教えてください。

私が演じるのは妖精の中の一人で「耳が悪い精」という妖精です。「耳が悪い精」はニ人いるんですが、どうも一般的な妖精の部類じゃないな・・・妖怪だね、という話をしています(笑)。 あ、私たち「耳」なんだけど「蛾」なんです。お互い勝手に飛んでいます。耳に見える羽、羽だけど耳です。

はじめに台本を読んだとき、「耳が悪い」というのは耳の形が悪いのか、それとも耳が聞こえないのか、何が悪いんだろうと色々考えたんです。でも稽古をしていくうちにだんだんと妖精の王「オーベロン」ならいろいろ聞き間違えちゃうかな?私たちはそれで生まれたのかも、と思うようになりました。

Q.作品の見所について教えてください。

いっぱいありますが、特に演奏・舞台美術・照明・演技の四つがどれも均衡を保ちながら進んでいくことが見所ですね。でもそれは四つの要素が同じバランスというのではなくて、均衡は取れているんだけど、場面によって強い要素がそれぞれ入れ替わっていくところがすごく魅力です。照明については今はまだ想像するばかりですが、今までの宮城さんの作品を見ていると、すごく主張しているわけではないけど、照明がポイントだなと感じることが多々あります。ただ明るいとか暗いだけじゃなくて音と光と全部で空気が動くような気がするの。

それと、私は今回初めて演奏で指揮をします。今まで指揮は「先導している」っていうイメージだったけど、実際指揮をしてみると先導していくというよりも、逆にみんなからパワーをもらってそこに立っています。舞台の上にいる共演者たちから送られてくるパワーをちゃんと受け取れるようにしたいですね。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

私、昔から人を好きになるとブレーキを持っていなくて、ぶつかって大破するまで気がつかないの(笑)。自分では、恥ずかしがりやだし突っ走っているとは思っていないんだけど、周りからそう言われます。大破しないで済む薬があったら傷つかなくていいな~と思いますね。だから今回『真夏の夜の夢』に登場する「そぼろ」のことが「分かる分かる!」って勝手な理解をしてます。嫌われてもいっちゃう。「こうしたら相手のツボにはまるかも?!」とか一生懸命考えちゃって、ぎらぎらしちゃいます。学生時代、片思いの時間を散々楽しんでから両思いになる媚薬を使いたかったですね。好きな人と幸せになりたい・・幸せな恋を実らせたかったです(笑)。

 

指揮をする凛々しい姿が印象的な佐藤さん。けれど稽古に右足の足袋を2本持ってきたり、結構おっちょこちょいなところも。そしてなんと子どものヨガのインストラクターをしていたそうで、その鍛えられた体を使ってどんな「耳が悪い精」をみせてくれるのか楽しみです!


静岡の街ナカに「天守物語」出演者登場!

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本日静岡駅北口地下広場イベントスペースにて、SPAC路上パフォーマンスが行われました。あいにくの雨模様で予定されていたけやき通りのパフォーマンスは中止になってしまいましたが、静岡駅地下でのパフォーマンスは予定通り行われ、たくさんの方に見ていただくことができました。

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「天守物語」の出演者が楽器を鳴らし始めるとみるみるうちに人だかりができました。パフォーマンスの映像はこちらからご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=u4KpVX23Q9s

http://www.youtube.com/watch?v=GIXP9o6Zacg 

その後「ふじのくに⇄せかい演劇祭」のブックフェアが行われている戸田書店静岡本店へ。

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美加理演じる富姫の等身大パネルにサイン、記念写真をパチリ。

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欲しかった本がみつかり、ご満悦の富姫。

「読観のススメ-ふじのくに⇄せかい演劇祭ブックフェア」は6月中旬まで戸田書店静岡本店2Fで行われています。読んだら舞台を見たくなるような本がずらりと並んでいます。ぜひ遊びにいらしてください。

舞台芸術公園野外劇場「有度」での「天守物語」をお見逃しなく!


<スパカンブログ22>不在の存在

いよいよ来週にせまりました演劇祭開幕!
第一週目に公演一日目を迎えるスパカンファン「タカセの夢」の稽古も、通し稽古をメインに 本番に向けて仕上げ段階です!

さて、映像を制作してくださっているニシモトタロウさん、普段は東京で制作作業をされていて、必要があれば静岡までお越しいただいているのですが、今回は、、、

スカイプで参戦!!!

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楕円堂の客席中央席に設置したパソコン越しに通し稽古を見ながら、映像チェック&作業をされていました。

雨が続くこの季節ですが、スパカンファンたちのエネルギッシュなパフォーマンスをみれば、憂鬱な気分も楽しい気分になること間違いなし!!スパカンファンメンバーは皆様に会えるのを楽しみにしております!(少し緊張しながら)

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※舞台の全貌は本番をお楽しみにしてください!


2011年5月27日

SPAC路上パフォーマンス開催!

Filed under: 未分類

恒例となってまいりましたSPACの路上パフォーマンスが、5月28日に開催されます!今回は、ふじのくに⇄せかい演劇祭のオープニングパフォーマンスとして、「天守物語」の出演者が登場します!俳優たちは劇中の衣裳、楽器演奏もありのパフォーマンスを行います。ぜひ皆様お立ち寄り下さい!

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5月28日(土)

15:00より 静岡駅北口地下広場イベントスペース(雨天決行)

16:00より 伝馬町けやき通り109前 (雨天中止)

5月15日に行われた七間町シズカンマルシェでの「天守物語」パフォーマンス・練り歩きの様子がこちらからご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=eoglRV4cqN4

「天守物語」公演情報 

6月18日(土)、25日(土)、7月2日(土)19:30舞台芸術公園 野外劇場「有度」


2011年5月25日

真夏の夜の噂...⑯ 俳優:加藤幸夫さん談

今日はSPACに職場体験の中学生が訪れました。静岡芸術劇場と舞台芸術公園を一回りした後は、『真夏の夜の夢』の衣裳製作のお手伝いをして、稽古を見学しました。中学生の皆さんの目に『真夏の夜の夢』はどう映ったのでしょうか。

 

RIMG0220_職場体験_2

 

 

ではブログ・真夏の夜の噂...第16回目の今回は俳優の加藤 幸夫(かとう ゆきお)さんにお話を聞いてみましょう。

 

 

IMG_0791_加藤さんうさぎ笑

 

[ 近年のSPAC出演作 :『ペール・ギュント』(2010)緑衣の女の子供他 ]

 

 

Q.自分の役について教えてください。

ときたまごの親父がやっている割烹ハナキンに出入りする業者の一人、「氷屋」の氷屋冷蔵といいます。「氷屋」は、出入り業者たちの中でちょっとリーダーシップをとっている、というか発揮したがっている(笑)。そして演劇好きです。今回出入り業者たちで演劇をすることになるんですが、僕の中の設定では学芸会以来の演劇という感じ。普段やらないもんだからとにかくすごく張り切っています!

Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。

野田秀樹さんの『真夏の夜の夢』はすごく勢いや疾走感を感じる作品です。はじめ読んだときはもうワクワクして、早く稽古したい!という前のめりの気持ちになりましたね。稽古がだいぶ進んだ今もワクワク感や疾走感は変わらないんですが、実際に俳優たちが演じている言葉や姿を見て作品に深みが出てきて、立体的な世界が広がってきました。読んだ当初はまだ勢いしか捉えていなかったなと実感しましたね。お客さんにはただ劇場に足を運んでほしいと思う。演劇が全ての人を幸せにするものではないと思うけど、僕自身は落ち込んだときに演劇を観に行きます。演劇を観ると明日への活力をもらったという感じがするんですよね。

Q.今回の出演にあわせて東京から静岡に来た加藤さん、静岡での生活はいかがですか。

SPACに来る機会が増えて、少しずつ静岡のことを知ってきました。何より富士山が大好きで、日々富士山が見られるのが至福ですね。大きな富士山を見ると「今日もがんばれるな」と帯をぎゅっとしめるような感じがする。逆に天気が悪くて見れないとちょっとテンションが下がったり。俺って富士山次第だな(笑)。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

常に僕を「使いたい!」と演出家に思わせる媚薬がほしい!とにかく僕を使いたくて使いたくて仕方なくて「君じゃなきゃだめだんだよ、いつだったらスケジュールあいてる?」って言わせるような(笑)。演出家同士が「きみじゃなきゃ!」「いや私の方へ!」ってしつこく取り合いするような媚薬、使いたいですね。

 

料理が好きで、今はタイカレーを作るのに凝っている加藤さん。加藤さんオリジナルタイカレーは静岡の特産である桜海老を刻んで入れるのがミソ!いい味が出るんだとか。稽古で帰宅が遅くなっても毎晩料理をしてリフレッシュ!料理と富士山が加藤さんの元気の源のようです。


2011年5月24日

真夏の夜の噂...⑮ 俳優:山下ともちさん談

舞台上に衣裳を着た俳優がズラリ!今日は『真夏の夜の夢』の衣裳合わせが行われました。

 

ではブログ・真夏の夜の噂...第15回目の今回はSPAC初出演!静岡県出身の俳優・山下 ともち(やました ともち)さんにお話を聞いてみましょう。

 

IMG_0368_ともちさん真剣

 

Q.自分の役について教えてください。

私の役は「目が悪い精」です。では「目が悪い精」の自己紹介をします!

・好物:樹液

・趣味:もう一人の「目が悪い精」と夜に木の上で樹液を飲むこと

・特徴:頭がボコボコしていて「はち」が大きい

・親友:「耳が悪い精」

・好きなこと:人間たちの笑い声を聞くこと

・座右の銘:「幸せは自分で見つけてくれ」

美しくてキラキラしたティンカーベルのような、いわゆる妖精ではない。昆虫や妖怪とか爬虫類っぽいイメージで、「ヴハハハハッ」(ダミ声)って笑う妖精(笑)。強気でちょっとクールで人間が大好きな妖精です。

Q.作品の見所について教えてください。

たぶん劇場のドアを開けた瞬間に「わぁー」って言っちゃう空間になります。ふたを開けた瞬間にメリーゴーラウンドがくるくるくる動き出すオルゴールってあるじゃないですか。それみたいに劇場に入った瞬間にフワって、キュンってしちゃうような。そして舞台が始まると異空間へお客様を導きます。でもそこは決して別世界ではなくてお客様の現実でもある。喜び、孤独、笑顔、幸せ、いろいろなものが詰まったオルゴールが音を奏でます。そんなドキドキしちゃうようなプランを宮城さんが立てていますよ。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

「見えないものが見える妙薬」がいいな。でもこの妙薬は人生で一度きり、一時間しか使えないの。うーん。何を見ようかなぁ。見えない人の心。見えない優しさ。本の間にいる小人にも会いたいなぁ。そうだなぁ・・・明日あたり使おうかな。みんなの心を見ちゃおうかなぁ。気をつけてぇ~ヴハハハハハッ。

 

とっても穏やかで明るい山下さん。ダミ声での笑い声は、とても山下さんから発されたものとは思えませんでした!妖精同士の関係など、台本には描かれていない部分をどんどん考えていきたいとのこと。これは舞台の隅々まで目が離せません。


2011年5月23日

真夏の夜の噂...⑭ 俳優:木内琴子さん談

俳優の稽古が行われると同時に、衣裳、美術、音響、照明などなど、様々なスタッフたちが公演に向けて製作を進めています。俳優の稽古が終わった夜遅く・・・舞台にいたのは美術のスタッフでした。どうやら舞台セットの相談をしているようです。

IMG_0705_技術さん作業

 

ではブログ・真夏の夜の噂...第14回目の今回は俳優の木内 琴子(きうち ことこ)さんにお話を聞いてみましょう。

 

IMG_0935_木内さんタンバ

[ 近年のSPAC出演作品:『ふたりの女〜唐版葵上〜』(2009)葵の母役、『ドン・ファン』(2011、2009)ドーニャ・アンナの使者ノンヌ役他、『夜叉ヶ池』(2009)黒和尚鯰入役、『ペール・ギュント』(2010)小作人の女カーリ役、『わが町』(2010)ギブス夫人役 ]

 

Q.自分の役について教えてください。

「あたしの精」という妖精を演じています。「あたしの精」というのは、ふてぶてしいというか、ふてくされていて、誰にでも時々ついて来る妖精だと思っています。 そういう気分になっているときは「あたしの精」が側にいるのね、と思って下さい。

Q.木内さんは「私のせい」って思うときはありますか。

本当に「私のせい」と思うことは悪くないことだと思うんです。何でも人のせいにしていては、解決策が見つからないでしょ。「自分のせい」にして、次にこうしようって思うことで前に進むことができる。けれどこの「あたしの精」は実は「あいつのせい」「こいつのせい」って誰かのせいにしているんです。「私のせい」って本当に思ったら、「私のせい」だなんてことさら口に出して言いませんよね。「あたしの精は」本当に「私のせい」って思っているわけじゃないから、こういう風にはなりたくないなって思います(笑)。

Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。

野田秀樹さんの戯曲を読んだのは初めてなんですが、大学時代に「夢の遊眠社」の芝居はよく観に行きました。だから今回、台本を読んですごく懐かしい感じがした。当時は若かったからかな・・・野田さんの舞台を観ていると、色々なギャグや役者さんのおもしろさばかりに目が行ってしまっていた気がする。けど改めて台本を読むと繊細な内容だったんだと感じました。何より戯曲自体がとてもおもしろくて、野田さんの他の戯曲も読んでみたいと思いました。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

最近、自分でこうしたいと思ったことよりも、運ばれて来てなった状態の方が物事がうまくいくような気がしています。人をコントロールしようという意識もあまりないかな。なので自分に使う妙薬だったら「一粒十時間」っていう、一粒飲めば十時間分の睡眠が得られる妙薬が使いたいです。この薬のヒントは、小学校の担任の先生。よっぽど料理が嫌いだったのか、「誰か「一日一錠」っていう薬を発明して」って生徒に言ったんです。それは一日に一錠飲めばもう何も食べなくていいっていう薬だそう。私は食べるのが好きだから絶対に反対ですけどね(笑)。

 

妖精や若い恋人たち、賑やかな出入り業者たちが登場する『真夏の夜の夢』。とても華やかな恋の喜劇だけれど、よく見るとたくさんの学びが込められていると木内さんは教えてくれました。観る人それぞれに響く部分がありそうです。


<萌目線。vol.68>アンダースタディ

Filed under: 萌目線。

ふじのくにせかい演劇祭開幕に向けて、
稽古場の熱気も高まってきた今日このごろです。

さて今回、わたくし石井萠水、大高浩一さん、本多麻紀さんは、
『真夏の夜の夢』と『天守物語』の両方に出演します!!

ただ今、稽古も同時進行中です。

『真夏の夜の夢』は新作、
『天守物語』はク・ナウカの15年来のレパートリー作品。

稽古はどのように進められているのかというと、
『真夏の夜の夢』でもメインの役をつとめられる本多さんの代わりに、
『天守物語』の稽古では私が代役をやらせていただいているのです。
『天守物語』の本多さんの役は、天守閣に住む妖怪夫人・富姫に恋する
若き鷹匠・図書之助。の、スピーカー(語り)です。
そしてムーバーが、大高さん。

私は『王女メデイア』につづき、ク・ナウカの代表作である『天守物語』に出演できるということを非常に嬉しく思っています。
代役とはいえ、こんなにたくさんの台詞を喋るのはSPACに入って初めてで…
しかも富姫役は、大先輩の阿部さんと美加理さんなのです。

こんなに勉強させていただける機会、なかなかありません!!
泉鏡花の台詞は、幽艶で煌めいているようで、
時代を越えても色褪せない詩情を感じます。

こんなに胸がいっぱいになる台詞に出会ったのは
生まれて初めてなんじゃないかと思います。
できるだけ何度でも口にして
ひとつでも多くのことを吸収する機会にしたいです。

 

そんな『天守物語』の稽古のあと、私と大高さんは劇場へ移動。

姫路城から妖精の森へ。

こちらは、今までにない新しい世界が創られている真っ最中です。

毎日、演奏の新曲が増えていて、台詞との関係が密になってきています。
あちらでもこちらでも
「恋人たちへ、祝福が、雨のように」

降り注ぐように、素晴らしい演劇祭にしたいと思います。
ふじのくにせかい演劇祭、間もなく開幕です!!

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<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。


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