2012年12月28日

<萌目線。vol.106>フランスへ!

Filed under: 萌目線。

毎日冷え込んでいますが、
舞台芸術公園では『マハーバーラタ』フランスツアーへ向けての稽古が始まっています!

まずは冒頭のシーンと演奏稽古です。
年明けにコロスメンバーと王様とお妃様がいらっしゃるまでに、土台を作っておかなければ!

アツい気迫と、海外に挑む緊張感と、祝祭音楽劇やるぜ!という高揚感で稽古は進んでいます。
今のところ、ノリノリです!今のところ!

年始もいいスタートを切って、2月の出発に向けてパワーアップしていけますように!

みなさま、よいお年をお迎えください。

IMG_2012122839871 (1)

<萌目線。>とは・・・ SPAC俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。
GREEでもブログ更新中。


2012年12月24日

<制作部よもやまブログ#22> オシャレが楽しい季節

こんにちは。SPAC制作部の熊倉です。
明日はクリスマスですね。

毎年この時期になると、
幼稚園の頃に週1回のペースで1年かけて聖書を読んでくれた、
園長先生・副園長先生ご夫妻のことを思い出します。
いつも優しかったお二人、今もお元気かしら。

さて、静岡芸術劇場のロビーやカフェ・シンデレラも
ずいぶん前からすっかりクリスマスの装いです。

20121223_1

20121223_2

次のシーズンは、どんな装飾が登場するのでしょう?
公演はもちろんのこと、劇場自体もお楽しみいただけたら、嬉しいです。

20121223_3

20121223_4

さあ、12月28日(金)に東日暮里での
『ロビンソンとクルーソー』リーディング・カフェ」を終えたら、もう新年はすぐそこ。

20121223_5

寒いですからお体大切に、穏やかなクリスマスとよいお年をお迎え下さい。

*次回のよもやまブログは1/7(月)更新です。
新年最初のよもやまブログは誰が担当になるのでしょうか…? どうぞお楽しみに。


2012年12月20日

<役者おくぬ~日記>『芸術祭』でアジアを『朗読』で沼津を感じる

12月16日、総選挙の日

モンミュゼ沼津・沼津市庄司美術館の「上松和夫彫刻展」(〜12月24日まで)におきまして
大岡信さんの詩を読む、アートと朗読とギターの午後に出演していました。

写真1
(左からギターの渡部さん、私、作家の上松さん、そして荻生館長)

その昔、静岡県には
東部の文学(Literature)、西の音楽(Music)、中部の演劇(Play)で芸術(Art)を盛り上げる
それぞれの頭文字をとって「L・A・M・P(ランプ)」という構想があったと聞いた事がありますが、
今回は一度にそれらを楽しめる贅沢なイベントになりました。

ペンキを塗るハケや、バイオリンの弦などを使ってギターを演奏する渡部真一さんの独得のサウンドに合わせて,
上松さんの作品「門」とからみながら、
大岡先生の詩10篇ばかり読ませて頂きました。
とりわけ、大岡先生が中学時代に作った同人誌「鬼の詞(ことば)」に参加していた旧友の死を悼んだ「ハルカナル ヌマヅノ ナツノ」他三篇は、友人達への思いのこもった豊穣な文体、読んでいてもぐっときました。

写真2
(帽子はトラディショナルサウンド堀池氏より拝借)

ご来場いただきました皆様本当にありがとうございました。
イベントを企画してくれた三島のGalleryエクリュの森さん、
また今後も濃密で楽しい企画、よろしくお願いします。

沼津会場

この日は総選挙と同時に東京の新知事も決まりましたが、

まだ知事不在期間だった12月1日、2日、
リニューアルされた東京芸術劇場で行われたのが
東京都の主催「アジア舞台芸術祭」(略して「アジ舞」)でした。

今回は私、 SPACからの人材派遣で出演したのですが、
予算の乏しい中でこの事業はとても有意義で、クリエイティブな演劇祭だったと思います。
そして何より入場無料というのが画期的です。

この「アジ舞」は、アジア大都市ネットワーク21事業の共同事業のひとつとして

一、アジアの舞台芸術 を通じた相互理解と文化交流の促進、
一、アーティストの相互交流による舞台芸術の創造と水準向上、
一、優れた人材の作品の発掘、
一、それらを世界に流通させる市場の育成

を目指して2002年より開催されています。

プロデューサーは我らが宮城聰監督。

宮城スヒ_ーチ

今回私が出演させていただいた
韓国で活躍する朴章烈氏演出の「お母さんの十八番」は
一昨年、ワークショップで作られた15分の作品からスタートし、
昨年は50分バージョンに、
そして今年は80分にと、
3年がかりで練り上げていった作品でした。

11月上旬の稽古初めは韓国の朴さんの劇団の稽古場でしたが
稽古のはじめに
「演劇史に残る名作…とまではいかなくとも、『なかなかやるな〜』と思ってもらえる作品を!」という
いつも自然体の朴先生の、肩肘張らない目標設定はなかなか的確だったと思います。

朴さんスピーチ

終演後のレセプションで、中国の演劇人から上海の演劇祭への招待のお声がかかったとか。
ソウル市の重役は、ソウルでの公演の提案もしてくれました。

アジア各国の演劇人も参加するこのレセプションの席で
「お母さんの十八番」の登場人物で、
お母さんの葬式に派手な衣装で登場し「いい日旅立ち」を熱唱して
家族にお母さんとの微妙な関係を打ち明けて去っていくギタリストくずれ…という設定の
私が演じた、ちょっとお馬鹿な男の演技を気に入ってくれたらしく、
握手をしながら笑顔で話しかけてくれた民族衣装を着ていた男性…

モンゴル語通訳さんによると、
アジ舞の会議に出席するためにやってきた
モンゴル代表のコメディアンのアグルーさんは
国からの文化勲章を授与されるほどの超有名人らしいのですが、

朴アク_ルー
(アグルーさんの左胸、勲章に注目!)

そんな芸能人然とした態度は全く見せず、とても魅力溢れる笑顔で、
彼の可愛い娘さんや美人の奥さん、
義兄弟、横綱日馬富士関との写真などを見せてくれたり、
鼻から吸うネズミ色の謎の粉を振る舞ってくれたり…(友好の証の嗅ぎタバコです)

モンゴル人というと蒙古襲来のイメージですが、
私の人生で初めて話したモンゴル人が彼なので、
お陰で私の中のモンゴル人の印象はすごく良くなりました。

写真4

しかし、顔は日本人と似てますが、
仁王立ちで挨拶するアグルーさんの体幹の強さを物語る堂々たる風格は
馬を自由に操る草原の民の血脈を連想とさせるもので
日本人を抑えてモンゴル人が横綱になるのも納得させられました。

写真5
(さすがはチンギスハンの末裔)

今回のように、芸術祭が新しい作品を生み出す試みは
今後様々な地域で成されてしかるべきだし
こういう試みによってアジア文化圏での交流が活性化し、
より優れた作品が生み出される予感がしました。

集合写真
(左から時計回りに通訳で大活躍のミョンファさん、妹役のかおりちゃん、演助のチヘちゃん、お母さん役、青年座の那須さん、アマヤドリを円満退団した姉役えみさん、朴先生、奥野、アグルーさん、お父さん役の下総さん、昨年男役で出演してたダンサーでもあるベイブルさん、そしてプロデューサー宮城監督)

そして、SPACでも
日韓の共同制作で生み出された「ロビンソンとクルーソー」が
年明けの1月19日から上演されます。

演出は韓国演劇界では知らぬものなしのイ・ユンテク先生
子供も楽しめる、いい作品です。

キャストは三島景太と仲谷智邦、
日本人と韓国人が無人島を舞台に繰り広げる抱腹絶倒の二人芝居です。

http://spac.or.jp/13_robicru.html

それに先駆けて、

年の瀬、12月28日は東京で、
そのイ・ユンテク先生の劇団の旗揚げメンバーの一人
ペ・ミヒャンさんがオーナーを務める
アートカフェ百舌でリーディング・カフェが14時から行われます。
素敵な仲間と出会えて、芝居の見所もよくわかって好評の企画です。
お時間ある方はぜひご参加くださいませ。

12月28日(金) 14:00 『ロビンソンとクルーソー』

会場:ART CAFE 百舌
  (東京都荒川区東日暮里6-28-5 サカイリグリーンパークB1F)

参加費:1,200円(ドリンク代含む)

他にも県内で続々開催します!
詳しくはこちら

 
 
追伸…

そして、嬉しいお知らせが…

「お母さんの十八番」でお母さん役を演じられた那須佐代子さんが、
第47回紀伊国屋演劇賞の個人賞を受賞したというニュースが…。

わかちゃん、すごーーい!
おめでとうございま〜す!


2012年12月17日

<制作部よもやまブログ #21> 秋から冬へ!

青葉通りや清水のイルミネーションがクリスマス一色ですね。
今回のブログを担当致します、SPAC制作部の岡野彰子です。

先日『ロミオとジュリエット』の鑑賞事業日程も無事に終了しました。
多くの方にご来場頂き、誠にありがとうございました。
(『ロミオとジュリエット』は12/23に富士宮でも公演が行われます。富士宮公演の詳細はこちら。SPACチケットセンターでもチケットをご予約・ご購入頂けます。)

さて、本日は劇場周りの模様替え。
「秋なのに…」夏真っ盛り!だった秋のシーズンのポスターを、次回公演『ロビンソンとクルーソー』へ張替えました。

静岡芸術劇場の表を。
写真1

東静岡駅の改札口にあるポスターケースを。写真2

『ロビンソンとクルーソー』は1月の鑑賞事業公演・一般公演に始まり、3月まで鑑賞事業公演が続きます。

SPACでは2008年、2010年に上演された日韓共同制作の本作品。
笑いあり涙あり、舞台ならではの言葉や身体の表現も盛りだくさんの作品となっております。
どういった部分が「舞台ならでは」なのか!?それを是非劇場で確かめてみてください。

皆様に劇場でお会い出来るのを楽しみにしながら、冬の寒さに負けないよう頑張ってまいります。


2012年12月14日

アートにからめて大岡信氏の詩を読む“朗読とギター”を沼津にて

Filed under: 未分類

お陰さまで先日、アジア舞台芸術祭、
無事終える事ができました。

ご来場いただきました皆様本当にありがとうございました。

とても素敵な演劇祭だったので
また改めて報告させていただきます。



静岡に戻って、現在、
大岡信さんの詩と向き合っております。

変幻自在の豊かな文体は
声に出して読んで大変心地よく
時には涙がこみ上げて来る事も…

といいますのも…

12月16日(日)14時から

“上松 和夫 彫刻展 ~具から抽への飛翔~”

を開催中のモンミュゼ沼津・沼津庄司美術館で、


静岡出身の作家上松和夫さんの作品を前に、
静岡で育った偉大なる詩人大岡信さんのことばを
静岡に住むギタリスト渡部真一さんとのコラボで
私が朗読をさせていただくイベントに参加します。


先日、12月7日は

今回のイベントを企画してくださった毎度おなじみ、三島の「ギャラリー エクリュの森」さんでのリーディング・カフェ。

大岡信さんはさすがにいらっしゃいませんでしたが
16日に共演させていただく上松和夫さんもギターの渡部真一さんも来てくださり、
『ロミオとジュリエット』の台本をみんなで読みました。

写真1

上松さんは

とてもユニークな着想で存在感のある作品を生み出す方で、
リーディング・カフェにも何度も参加してくださり、
3年ほど前には、三嶋大社で上松さんの作品を前に
朗読をさせていただいたことも。

写真2

リーディング・カフェのあと
ギターの渡部さんと打ち合わせ、

渡部さんのサウンドはとても独得でディープな感じですが、
舞台芸術向きなサウンドなのでどう積み上がっていくか楽しみです

あと、大岡信さんの作品世界とも合うような気がします。


暮れの慌ただしさに加えて、
総選挙と重なる今回のイベントですが、
私も期日前投票を済ませた上で本番に臨みたいと思います。

ご興味のある方は是非おこしくださいませ!


モンミュゼ沼津 沼津市庄司美術館 朗読イベント

日時:12 月16 日( 日) 14:00-

プレゼンター:上松 和夫氏/ 荻生 昌平氏

出演:奥野 晃士氏(俳優・SPAC―静岡県舞台芸術センター所属)
渡部 真一氏(ギタリスト)

会場:モンミュゼ沼津 沼津市庄司美術館
観覧料: 大人200円 小人100円(小中学生)(沼津市内の小中学生無料)

会場住所:〒410-0863
静岡県沼津市本字下一丁田900-1
TEL: 055-952-8711
E-mail: monmusee@feel.ocn.ne.jp


上松 和夫 彫刻展 具から抽への飛翔
会場: モンミュゼ沼津 沼津市庄司美術館
観覧料: 大人200円 小人100円(小中学生)(沼津市内の小中学生無料)
会期: 12月1日(土)─12月24日(月)
休み: 毎週月曜日(最終日を除く)
開館時間: 10:00~17:00

公式HP: http://www18.ocn.ne.jp/~monmusee/


2012年12月10日

制作部よもやまブログ#20

こんにちは。
SPAC制作部の丹治陽(たんじ・はる)です。
よもやまブログは初回〈リンク〉に続き、2度目となります。
昨日12/9(日)は、『ロミオとジュリエット』〈リンク〉一般公演の最終日でした。
公演時、わたしたち制作部は、受付やもぎり、客席案内、物販などなど、
いわゆる「オモテ方」のあらゆる業務を分担して行うのですが、
そんな中でわたしが特に大事にしようと心がけているのは、お客様との交流です。
もともと口ベタなので、そんなに多くの方とお話ができるわけではないのですが、
終演後にお客様から直接いただく感想の数々は、批判も含めて大きな活力となります。
そんなお客様からのナマの声をもっとじっくりと聞きたい、
ということで、昨年から「語る会」〈リンク〉というのを実施しています。
これは、お客様とSPACメンバー(おもに制作部)がお茶を飲みながら、
舞台の感想を語り合うというもので、スノドカフェ(静岡芸術劇場から車で10分
くらい)で開催しています。
昨日は『ロミオとジュリエット』の「語る会」でした。
人によって着眼点がまったく違うので、発見の連続です。
<写真>
「人と接する」ことが苦手なくせに、なぜかこの世界に飛び込んでしまい、
反省することばかりですが、エネルギーをたくさん使う分、元気にもなります。
ご来場くださったすべてのお客様に感謝申し上げます。

こんにちは。
SPAC制作部の丹治陽(たんじ・はる)です。
よもやまブログは初回に続き、2度目となります。

昨日12/9(日)は、『ロミオとジュリエット』一般公演の最終日でした。
(鑑賞事業公演は12/14(金)まで続きます。)

公演時、わたしたち制作部は、受付やもぎり、客席案内、物販などなど、
いわゆる「オモテ方」のあらゆる業務を分担して行うのですが、
そんな中でわたしが特に大事にしようと心がけているのは、お客様との交流です。
元来口ベタなので、そんなに多くの方とお話ができるわけではないのですが、
終演後にお客様から直接いただく感想の数々(批判も含めて)は、大きな活力となります。

そんなお客様からのナマの声をもっとじっくりと聞きたい、
ということで、昨年から「語る会」というものを実施しています。
これは、お客様とSPACメンバー(おもに制作部)がお茶を飲みながら、
舞台の感想を語り合うというもので、
スノドカフェ(静岡芸術劇場から車で10分くらい)で開催しています。
昨日は『ロミオとジュリエット』の「語る会」でした。
人によって感じること考えることが違うので、発見の連続です。

katarukai_R&J_20121209

「人と接する」ことが苦手なくせに、なぜかこの世界に飛び込んでしまい、
日々反省することばかりですが、エネルギーをたくさん使う分、元気にもなります。

今後ともよろしくお願いいたします!


2012年12月9日

【映像】『ロミオとジュリエット』アーティスト・トーク ゲスト:笠井叡氏 2012年12月8日

12月8日(土)の『ロミオとジュリエット』終演後に、
笠井叡さんをお迎えして、
ファビアナ・メディナ(演出助手)、宮城聰とのアーティスト・トークを開催しました。

西洋と日本の言葉(母音と子音の結びつき)の違い、
ラストシーンでの美加理(ジュリエット役)の動き、などなど、
笠井さん独特の語り口で語っていただきました。

聞き逃した方はぜひ!


2012年12月7日

<ロミオとジュリエット>まもなく見納め・・・

『ロミオとジュリエット』の一般公演は今週末(12/8(土)~9(日))で見納めです。


さて、今週末の劇場の楽しみ方は・・・こちら!

1)12/8(土)終演後はアーティスト・トークで、もう一歩深く味わえる☆
(笠井叡さん(舞踊家・振付家)と宮城聰)

2)12/9(日)終演後はバックステージツアーで舞台裏を大解剖☆
(先週の様子はこちら↑)

当日券ならドレスコード割引がオトク☆
(ハートをつけてご来場の方は当日券が500円引き)

4)劇場直行バスを使って、らくらく観劇☆
(8日(土)東京バス、9日(日)三島・沼津バス)

5)観た人同士で思ったことを言い合える、「語る会」@スノドカフェ☆

(12月9日(日)19:00~21:00)

そして、新たに・・・

◎アンケートに答えると、『ロミオとジュリエット』特製ポストカードをプレゼント!
誓いを交わす二人の写真と、オマール・ポラスからのメッセージ付き。
お部屋に飾って、舞台の余韻をお楽しみください。デザインはこちら)
(12/8(土)と9(日)限定、各日先着50名様)


◆おまけ◆
イギリス出身で、出演者のソフィー・ブレックさん。
バックの茶畑がなんとも似合います。
普段はクール・ビューティーな彼女ですが、いちど舞台に立つと・・・

sophie


2012年12月4日

<ロミオとジュリエット>スイスの新聞で紹介されました

スイスの新聞、”Le Temps”紙(2012年12月1日付)に
『ロミオとジュリエット』についての記事が掲載されました。
一部をご紹介します。  ※記事全文はこちら

筆者のマリー=ピエールさんは、静岡に10日間滞在して密着取材を行いました。
IMG_0030

*****
ロミオは強い女

有名な主人公ロミオを演じるのは、プロとして初めて役を演じる、21歳の若い女性、山本実幸。
「彼女は素晴らしい。」と、「スカパンの悪だくみ」の時に役者の卵に賭けたのと同じように、この新人に賭けたオマール・ポラスは、情熱をこめて言う。
「理解が速いし、やることが正確で、大胆で輝いています。一見もろそうに見えても、実際は強い人です。本当に若いので、日本的な演技のコードをまだ取り込んでいません。他のみんなに自由の道を示すのに、彼女を支えにしました。」
日本の俳優の特徴はというと、「演出家に対して、力や権力で押し合うような関係がありません。従って僕は、牙をむいて敵意をむき出しにする必要がないのです。もうひとついいなと思うのは、俳優達が演劇というものに神聖な価値を見出しているという点です。日本の俳優達は自分たちが、何か大きなもののために貢献している小さい存在だと感じているのです。西洋ではそうとは限らないですね。」

「意味を考えて!」

ロミオの忠実な友、マキューシオも同様。SPACの400席の劇場では、筋骨たくましい吉見亮が演じる。オマール・ポラスは、彼の肉体的なパワーに感心しつつも、マキューシオは言葉で遊ぶ詩人であることもわかっている。稽古でオマール・ポラスは、アドバイスする。

「全てのアクションに含まれている、スポーツしているかのような側面をなくして、もっと自由を感じて。」そして更にたたみかけて「意味を考えて。ここでマキューシオはコロスの一員でなくて、語り手だ。ストーリーと調和するようにやってみるんだ。」

すると、赤いかつらをつけ、目を輝かせる吉見亮は、解き放たれたジェスチャーで、高揚してティボルトの剣術の腕を語り(日本語で)朗々と言う。「楽譜どおりに歌うがごとく、拍子、間合い、リズムを守って剣を抜く。ワン、ツーと短く休んで、スリーで相手の胸を突く。」との台詞のとおり、この俳優は踊りのテンポをみつけたのだった。

*****

いよいよ、一般公演は12/8(土)、9(日)を残すのみとなりました!
お見逃しなく。


2012年12月3日

制作部よもやまブログ#19

制作よもやまブログご覧の皆様、初めまして、SPACの芸術局長の成島洋子と申します。

公演時に営業している「カフェ・シンデレラ」も、クリスマス仕様に飾りつけしました。
観劇前のカフェの様子です。テーブルクロスが敷かれただけで、ちょっと暖かい
雰囲気になるんですね。
iphonenarushima 1605
実は、私、成島が<カフェ・シンデレラ>の、俳優の永井健二が舞台芸術公園の
<カチカチ山>の食品衛生責任者を務めています。
「カフェ・シンデレラ」は公演の開演前、終演後の1時間ずつ営業をしていますが、
カウンターに立っているのは、SPACの俳優陣。
その時の舞台に出演していない俳優のお仕事です。舞台の上とはまた違った素顔
の俳優に、親しい距離で話しかけることができます。

iphonenarushima 1596

カフェ準備中の俳優の木内琴子さん(右)と中野真希さん(左)。
ホワイトボードに本日のカフェ担当の名前を書き込んでいます。

12月2日(日)『ロミオとジュリエット』公演の開演前には、俳優永井健二さんによる
「演劇鑑賞講座&お茶会」が開かれました。
サンタさんに扮した永井さんが、『ロミオとジュリエット』の見どころを紹介します。
iphonenarushima 1593

iphonenarushima 1599

永井さんは毎年夏休みに実施される小学6年生~高校2年生が参加する
「SPACシアタースクール」で講師を務めていて、今回の演劇鑑賞講座も、
「シアタースクール」卒業生を対象に開催されました。

夏休みにSPACの人材育成事業に参加した子どもたちが、その後も劇場に足を運ぶ
きっかけになれば、と開催されました。
でも、サンタさんの格好、ヒゲがしゃべりづらかったみたいです。

終演後は、さっきまで舞台に出演していた俳優たちが衣裳のまま登場し、観客の
皆さまと直接お話をすることができる「カフェ・シンデレラで逢いま しょう」
を開催しています。
一緒に写真をパチリ。

iphonenarushima 1606

普段は公演の前後1時間のみの営業ですが、劇場が街の広場として、人が集まれ
る場になるように、これからも、公演日以外でも様々なイベントや工夫 を仕掛
けていこうと思っています。

そんなわけで、来年2013年2月23日(土)は、公演日ではありませんが、
「カフェ・シンデレラ」の特別営業を実施いたします!
2月23日は「富士山の日」、1年のうちで最も富士山が美しく見える日でもあります。
営業時間は11:00~22:00
ランチタイム、カフェタイム、そして夜のバータイムと、初めての仕掛けを色々
試してみようと思っています。

ぜひこの機会に劇場カフェの魅力を一緒に発見してください。


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