2013年9月30日

『サーカス物語』☆プチインタビュー(2) 阿部一徳

こんにちは、制作部の山川です。

先週から始まった『サーカス物語』ブログ特別プチインタビュー、
第二弾はジョジョとジョアン王子の二役を演じる阿部一徳さんです。

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稽古場に存在するだけでとても頼もしい
ベテラン俳優の阿部さんにお話を聞かせていただきました。
一体何が語られるのでしょうか?
それでは、どうぞ!



**『サーカス物語』☆ブログ特別プチインタビュー**
【ジョジョ/ジョアン王子編】

-思い入れのあるセリフを教えてください。

阿部:
<セリフ>
「きたるべき世界は幻想からしか生まれない
みずからつくりだすもののなかでこそ 
ぼくらは自由なのだ。」

<理由>
僕自身、以前は「ファンタジー」って聞くと
「子供向け」みたいなイメージがあったんだけど、
稽古に入って創り出してみると、
ファンタジー、もしくは想像力っていうのは
大人にこそ必要なんだなぁということをすごく感じていて。
それをぎゅっと凝縮しているのが、このセリフなんじゃないかなと思います。

ABE_Kazunori2

-今、何に力を入れて取り組んでいらっしゃいますか?
(苦戦されていますか)

阿部:
僕は「老けた50歳のピエロ(ジョジョ)」っていう役と、
そのピエロが語る物語の中の「ジョアン王子」<21歳(笑)>という
二役を演じている訳なんだけど、
そのジョアン王子が創り出す「明日国」、言ってみれば「理想の国」というものが
一体どういう国なのかなということを毎日考えています。

最近読んだエンデと何人かが対話している本でも書かれていたんだけど、
例えば僕らが「~は絶対できる訳がない」という概念を取っ払った上で
「理想の国を語ってください」って言われても、なかなか語れないと思うんだよね。
やっぱりどうしても現実に引っ張られちゃって。

一体どういう国なのかなっていうところがね、
どういう世界を見せられるのかなっていうところが、
今一番楽しみながら考えていることでもあり、
なかなか新しいものを生み出せないっていう、
そこが苦労しているところでもあるかな。
「あ~こんな世界もあるんだね」って
観ている人が思うようなものを創ることが、
楽しみでもあり苦しみでもあり。



阿部さんのお話を聞きながら、
自分だったらどんな理想の国を思い描くかなぁと
考えさせられている自分がいました。
「大人のためのファンタジー」、
みなさまにもぜひ『サーカス物語』を通して
感じていただけたらと思います。

最後に阿部さんより、みなさまへのスペシャルビデオメッセージです☆

SPAC秋のシーズン2013
『サーカス物語』
10月19日~11月3日
詳細はこちら

<お知らせ>
11月から東静岡に「木下大サーカス」がやってくるのをご存知ですか?
偶然にも、ほぼ同じ時期にご近所での開催となったことを記念して
10/26(土)『サーカス物語』終演後のアーティストトークでは
木下サーカス株式会社より木下唯志社長をゲストとしてお招きします。

※木下サーカス公式サイトでもご案内いただいております!
http://www.kinoshita-circus.co.jp/


2013年9月28日

【映像】『愛のおわり』アーティスト・トーク ゲスト:柳美里氏 2013年9月28日

SPAC秋のシーズン2013『愛のおわり』のアーティスト・トーク映像をアップしました。
9月28日(土)は、ゲストに柳美里氏(作家)を迎え、
パスカル・ランベール、宮城聰の3名で行われました。(通訳:平野暁人氏)

※『愛のおわり』公演詳細はこちら


『愛のおわり』いよいよ本日初日…舞台写真公開!

『愛のおわり』〔日本版〕本日初日を迎えます。
痛みと愛が織り重なるこの作品を、少しだけ写真でご紹介します。

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Cloturedelamour4

Cloturedelamour1

Cloturedelamour2

Cloturedelamour3

〔日本版〕世界初演の幕が上がるまであと数時間。
静岡芸術劇場での公演は本日9/28(土)16時開演、明日9/29(日)14時開演です。
本日、当日券をご用意しております。
明日の公演のご予約は本日18時まで。
(ご予約・お問い合わせ:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399/WEB予約はこちら

ご来場、心よりお待ちしております。

*愛のおわり 公演詳細はこちら


2013年9月25日

『愛のおわり』〔日本版〕世界初演まであと3日!!!

『愛のおわり』、先週末より静岡での稽古が始まっています。

2011年アヴィニヨン演劇祭での初演後、フランス国内での再演も重ねつつ
モスクワ、クロアチア、ローマ、ニューヨークなどでの
各地の俳優と言語による各国版も絶賛されている本作。
〔日本版〕の世界初演の幕がまもなく、静岡芸術劇場で上がります!

3日後にせまる9/28(土)の初日に向けて、
作・演出のパスカル・ランベール氏が休憩を取るのも忘れるほどに密な稽古が進んでいます。

この作品、ほとんど何もない舞台の上に男と女が広く距離を取って向かい合い、
それぞれの長い長いモノローグで「愛のおわり」を語るのですが
2人の激しさと静けさが、ものすごい緊張感を生んでいきます…。
「おわり」への言葉と相手への愛情が複雑に織り交ざっていて、
客席にいても、2人の言葉のひとつひとつが身体に突き刺さってくるようです。

皆さんは、怒涛の台詞の中で、どの言葉をどう受け取るのでしょうか。
語り尽くしたあとの2人はどんな形で幕を閉じ、それを皆さんはどう受け止めるのでしょうか――。
 
 
……そんな『愛のおわり』に絡めて、急遽、
スペシャル・トークラウンジの開催が決定いたしました!!

ナビゲーターは、
パスカル・ランベール氏と親交の深いSPAC文芸部・大岡淳。
各日の終演後、上演についての感想を共有しながら「愛すること」の不思議を考えていきます。
ご観劇後はきっと、様々な想いが皆さんの心に溢れているはず。ご参加お待ちしております。
★トークラウンジの詳細はこちらをご覧ください。
 
 
青年団のHPに掲載されている「主宰からの定期便」では、平田オリザ氏が
こまばアゴラ劇場とSPACの共同企画であるこの『愛のおわり』について紹介なさっています。
氏が当日パンフレット用にお書きになった文章も掲載されています。ぜひご覧ください!
http://s.seinendan.org/oriza/2013/09/21/3124
平田オリザ氏は、9/29(日)のアーティスト・トークにもご登壇くださいます。
(9/28(土)は柳美里氏〔作家〕をアーティスト・トークにお招きします。)

今回翻訳を務められた平野暁人氏によるご寄稿「ソクラテスの冗長率」も
「劇場文化」ページにアップしております。
http://spac.or.jp/culture/?p=330
 
 
作品の様子を写真でお伝えすることがまだできないのが大変申し訳ないのですが…

どうぞ、どうぞ、ご期待ください!

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『愛のおわり』

作・演出: パスカル・ランベール
日本語監修: 平田オリザ
翻訳: 平野暁人
出演: 兵藤公美  太田 宏  静岡児童合唱団

9月28日(土)16時開演、29日(日)14時開演
静岡芸術劇場

【公演の詳細はこちら
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「宮城聰が語る『愛のおわり』」〔動画〕
◆SPAC文芸部・横山義志によるブログ「パスカル・ランベールと『愛のおわり』」

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今回ご紹介した各リンクの中では、「他人事ではない」という言葉が何度も出てきます。
正直なところ、私も個人的な思いに話が走ってしまいそうで
このブログを書くのにどきどきが止まりせん。
各スタッフも、休憩時間になるたびに舞台袖で濃厚なトークを繰り広げております。

早く皆さんとこのどきどきを共有したい…!

ご来場、心よりお待ちしております。

(制作部・ナカノ)


『サーカス物語』☆プチインタビュー(1) 瀧澤亜美/鈴木真理子

こんにちは、制作部の山川です。

『サーカス物語』の稽古、着々と進んでおります!
この三日間は劇場での稽古がありました。
実際の舞台に装置と衣裳が加わると、
「いよいよ」という感じがしますね。

初日まで残すところ一ヶ月を切りました!
と、いうことで
今までのような稽古レポートではなく、
俳優個人に迫った内容をお届けしたいと思います。
これから毎回一人、もしくは二人ずつの俳優と共に、
お送りしていきます。

記念すべき初回はこのお二人!


エリ王女をダブルキャストで演じる、瀧澤亜美さん(写真左)鈴木真理子さん(右)です。
フレッシュなお二人にお話を伺ってみました。


**『サーカス物語』☆ブログ特別プチインタビュー**
【エリ王女編】

-思い入れのあるセリフを教えてください。

瀧澤:
<セリフ>
「あなただわ!」

<理由>
エリ王女が「最愛のその一人」を見つけるときに初めて発するセリフで、
幼く未熟だったエリ王女が、
愛を知り女性として成長していく様子を表現する上で、
本当に大切な言葉だと思っています。

瀧澤亜美

鈴木:
<セリフ>
「さまざまに照りはえるこのガラスのお城 
塔も庭園も並木道ものこらずくるめて 
それでは消えるがいい 無に帰すがいい!」

<理由>
エリ王女が生まれ育ったガラスの城と大好きだった魔境カロファインを
自らの手で壊す場面でのセリフなんですけど、
狂おしいほどに王子のことを愛してしまったが故の言葉なんですよね。
「恋は盲目」っていうことを表しているセリフだなと思います。
「好き」というよりかは「印象に残っている」セリフですね。

鈴木真理子


-今、何に力を入れて取り組んでいらっしゃいますか?
(苦戦されていますか?)

瀧澤:
ダブルキャストということですごく良い点と大変な点があります。
二役分覚えるので、そこにはやはり苦労はしていて、
でもその分自分の発想にはなかった演技とかを(鈴木)真理子から学べたりして、
そういうところはすごくラッキーだなって思います。
二人で取り組んでいる感じですね。
エリ王女が一人の女性として成長していく様子を表現するために、
身体の変化や感情の動きを、丁寧に自分の芝居に落とし込んでいく作業をしています。

鈴木:
私の場合、あまり今まで「王女」とか「女性らしい女性」の役をやったことが本当になくて。
ダブルキャストの(瀧澤)亜美ちゃんが柔らかい所作を提案してくれたりするんですけど、
それこそ自分にない柔らかさを持っていて、少しでも吸収しようとしています。
物語の中でもエリ王女はジョアン王子を愛することで
精神的にすごく成長を遂げるんですけど、
その過程を表現するのがとても難しいですね。
なかなか自分の中に引き出しがなくて。



最近では外見や行動まで似てきたと評判の二人。
お互いがお互いに近づこう、吸収しようと
日々観察し合っているからかもしれませんね。
私個人の勝手な印象としては瀧澤さんのエリ王女は
「大事に育てられた可憐なお姫様」。
対する鈴木さんのエリ王女は
「純粋で芯のある凛々しいお姫様」。
ダブルキャストならではの特典!
それぞれのエリ王女をご堪能あれ☆

最後にブログを読んでくださったみなさまだけにお届けする
スペシャルビデオメッセージをどうぞ!

SPAC秋のシーズン2013
『サーカス物語』
詳細はこちら


2013年9月24日

宮城聰より『ロミオとジュリエット』ジュネーブ公演初日報告!

『ロミオとジュリエット』ジュネーブ公演初日に駆けつけた宮城聰芸術総監督より、報告メッセージビデオが届きま­した!

こちらは本日の新聞です↓

『ロミオとジュリエット』スイス・フランスツアー詳細はこちら


『ロミオとジュリエット』ヨーロッパ・ツアーその3(貴島豪編)

さて。
11日からの稽古期間も終わりいよいよ明日初日を迎えます。
ここLa Cité Bleue (ラ・シテ・ブルー)劇場のエントランスもお出迎えの用意が整ってまいりました。

テクニカルも含めて、朝から晩まで丁寧に、至れり尽くせりに仕事をして下さるスタッフに本当に大感謝です。

さて肝心のお芝居の方ですが…

日本にいる皆さん、ごめんなさい!!!

約一年の間寝かされていたこの作品は、熟成して全く新たな魅力を持って変貌しつつあります。
初演の所にはとどまらないオマールのエネルギーに触発されて、活きのいいクリエーションが生まれて、日々進化していってます。

…だから前回ご覧になった方も含めて是非観て頂きたい!! と思うのですが…
渡航費のサービスはございません。どうにか自費でお願いします(笑)

…という訳で(←何も解決してない)新生ロミ&ジュリスイスフランスツアー、明日発進!!

2013.9.22 貴島


2013年9月23日

<制作部よもやまブログ#54>SPACの芸術の秋

やっと涼しくなってきましたね。
制作部の尾形です。

先週、SPAC県民劇団「劇団静岡県史」による『丸山静江物語 ~静岡にもいた、おしん~』の公演が無事に終了しました。
ご来場まことにありがとうございました。

一昨日は反省会。
舞台芸術公園 カチカチ山に一週間ぶりに劇団員が集まりました。
そういえば最初の顔合わせもここだったな、と懐かしくなります。
劇団結成から本番まで、あっという間の4か月間でした。劇団静岡県史のみなさん、本当にお疲れ様でした。

SPACのスタッフへ、こんな素敵なプレゼントをいただきました!

県民劇団、SPAC-ENFANTS、シアタースクール、こども大会など、SPACの企画を通して舞台に立ち、魅力を発揮していくみなさん。
表現したい!という気持ちは、見ていてとても清々しいです。
その後も観客やシアタークルー(ボランティアスタッフ)として、SPACに関わってくださる方が多いのも嬉しいこと。

さあ、今週末の『愛のおわり』を皮切りに、秋のシーズンが始まります。
公演だけでなく、おなじみの「リーディング・カフェ」や、昨年好評だった「静岡から社会と芸術について考える合宿ワークショップ」など、参加型の企画も盛りだくさん。

詳細はFacebook でもご覧いただけます。
リーディング・カフェ
静岡から社会と芸術について考える合宿WS vol.2 「まちと劇場と祝祭と Dialogue & Act for future」

鑑賞だけの「芸術の秋」じゃ物足りないという方、お待ちしています!


2013年9月20日

『ロミオとジュリエット』ヨーロッパ・ツアーその2(舘野百代編Ⅱ)

こちらスイスはすっかり肌寒くなって、移動の時にはダウンを羽織って居ます。
稽古は午後から、トレーニング、場面の小返し、そして通しと、一日のサイクルが決まり、
シーンのマイナーチェンジとブラッシュアップ。
確実に階段を上っている手応えがあります。

今日は、貴島・ファビアナ、
吉見・アドリアン、
そして、舘野・ピエール=イヴ、の3組がそれぞれジュネーブにある学校へ行き、
8:30~11:30の授業の2コマを使ってワークショップをしてきました。
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舘野・ピエール=イヴのチームのクラスはスポーツのクラスで、
テニス、乗馬、ダンス、モトクロスのサイクリングなどなど
いろんなスポーツをしている生徒さん(15~16歳)で、20数名の参加でした。

1コマ目にスズキ・メソッドの導入、重心の移動と身体のコントロール、相手を自分の身体でコントロールする、ちょっとしたゲーム的感覚なものを試してみました。
DSC_0730

フランス語も英語もほとんど話せない。通訳もいない状態。

しかし面白い事に、その分身体を見て理解しようとしてくれているのがわかるので、
生徒さんと向かい合ってやってみると、
すっと身体が変わるその変化がとても楽しめました。

2コマ目はピエール=イヴが
押したり、引いたり、持ち上げる、身体の表現から生まれるエチュードをやりました。
DSC_0731

授業終了後先生から、「このような機会が持てたこと、集中力や相手を尊重することを生徒達が体験出来た事がとてもよい収穫となったワークショップでした。」と、喜んで話していただけました。

私も貴重な経験をさせてもらいました。

(舘野百代)


2013年9月17日

<制作部よもやまブログ#53>衣替え

白露を迎え、列島を縦断した台風18号も通り過ぎ、やっと爽やかな風を感じております。
みなさま、いかがお過ごしですか。

気づけば、街ゆく女性たちの服、バッグ、そしてアイシャドウの色までもすっかり変わり、
男性のビジネススタイルにも紫、緑、深い赤のネクタイなどが取り入れられ、装いが一変しましたね。
小さな子どもの秋のおでかけ服なんて、このうえなくかわいいです。

さて、「衣替え」といえば、ここ静岡芸術劇場もこんなふうに支度していますよ。

「SPAC秋のシーズン2013」ポスター

劇場周りを彩っているのは、来たる「SPAC秋のシーズン2013」のポスター!
これまでにSPACに登場した演出家や俳優のイラストがあって、
今年の秋のシーズンの作品にかかわる人々はとりわけ大きく描かれています。

このイラスト、夏が来る前にすでにどこかで見たことがあるように感じるかたもいらっしゃるでしょう。
それもそのはず、実はこのポスター、
「ふじのくに野外芸術フェスタ」でお披露目した「SPACポスター」の改変ヴァージョンなのです!

SPACポスター

フェスティバル終了後もこのポスターは劇場入口でみなさまをお迎えしておりますので、
これからの秋のシーズンで劇場にお越しの際は、2種類のポスターのイラストのどこが違うのか、
また、それぞれに誰が描かれているかを見つけてみて下さい。

あっというまに寒くなってすぐに去ってしまう短い時季ですが、
夜長には戯曲でも読み、劇場に足を運び、演劇にどっぷり浸かる秋を過ごすのもおすすめです。

(制作部 熊倉)


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