2014年2月28日

真夜2014【16】 出演者インタビュー ときたまご:池田真紀子

『真夏の夜の夢』出演者インタビュー、
第9回は、割烹料理屋ハナキンの娘
「ときたまご」(シェイクスピアの原作ではハーミア)を演じる
池田真紀子です。

池田真紀子(いけだ まきこ)
ときたまご:池田真紀子(いけだ まきこ)
東京都出身 O型

–池田さんが演じるときたまごの魅力を教えてください。
 そうですねぇ、ときたまごの親友のそぼろちゃんと比較して考えると… そぼろちゃんは、誰かに「愛している!」と急に言われたら、かまえてしまって「素直に受け取れないわ。私、不幸になるのが怖い」という感じだけれども、ときたまごは、自分の好きなライさんとの結婚をお父さんにダメだと言われたら、ドーンと落ち込んで不幸せになり、でも彼に駆け落ちしようって言われたら、心にぱっとお花が咲いて、親友や恋人に裏切られたらドーンと落ちて… 本当に素直な女の子です。キャラクターが一定ではなくて、状況によって全く変わっていきます。すごくピュアなところもあれば、ぶりぶりしていたり、怒鳴ることもある。その幅が演じていて面白いです。かわいいところは、もっとかわいく、毒気のあるところは、もっと毒をだしていいんだと思って演じています。
 

<稽古風景 ときたまご演じる池田真紀子&ライ演じる泉陽二>

ときたまごとライ
<ライに突然「君がきらいになったんだ」と言われた ときたまご>

争う恋人たち
<争う恋人たち>

–ときたまごには、詩的な美しい台詞も沢山ありますよね。
 そうですね。野田さんの潤色の中で、特にときたまごの台詞には詩的な部分が多いです。ダイナミズムとテンポが命の作品の中で、それまで走り回っていた状態から、突如スイッチを切り替えるかのように身体も心も別状態にして、繊細な言葉を発しなくてはいけないのは、非常に難しいです。

–『真夏の夜の夢』の中で、好きな台詞・シーンを教えてください。
 「目が悪い精」のこの台詞です。

~~~~~
この世から気のせいが消えると
おもしろくもなんともなくなるぞ。

~~~~~
 
 野田さん潤色の『真夏の夜の夢』では、最初のシーンから「気のせい」は、森の中に住む妖精たち「木の精」とかけられています。この台詞は、物語の終盤で、知られざる森が燃えていく中での妖精達の悲痛な叫びなのですが、「おもしろくもなんともなくなるぞ」という切迫感のなさそうな言葉選びが好きです。森が燃えてなくなり木の精がいなくなり、「気のせい」のない世の中はきっととても恐ろしいものだと思うと、おもしろくもなんともなくなるぞ!と叫ぶ妖精の存在を切なく感じます。
 
~~~~~~

ご好評をいただいている『真夏の夜の夢』ロングラン公演、
週末の公演はいよいよ3月1日が最後となりますが、
平日の中高生向けの鑑賞事業公演は3月14日まで続きます。

中高生鑑賞事業公演は、一般の方もご観劇いただけます。
また、3月10日(月)には平日の夜公演(18:00開演)もありますので、
まだ観ていないという方、もう一度観たいという方、
どうか、お見逃しなく!

中高生鑑賞事業公演の日程はこちらをご覧ください。


2014年2月27日

【映像】『真夏の夜の夢』アーティスト・トーク ゲスト:堤たか雄氏 2014年2月23日

『真夏の夜の夢』のアーティスト・トーク映像をアップ。
2月23日(日)は、ゲストに堤たか雄さん(セゾン現代美術館 常務理事、日欧文化交流協会 副代表理事・事務局長)を迎え、宮城聰、大澤真幸(司会)の3名でトークを行いました。

どうぞご覧ください!


真夜2014【15】 出演者インタビュー 板前ライ:泉陽二

『真夏の夜の夢』出演者インタビュー、
第8回は、恋する若者たちのひとり
板前ライ(シェイクスピアの原作ではライサンダー)を演じる泉陽二です。


板前ライ:泉陽二(いずみ ようじ)
愛媛県出身 O型

–泉さんが演じる板前ライの見せどころは?
 板前ライは、割烹料理屋ハナキンの娘、ときたまごと知られざる森へ駆け落ちをします。ところが寝ている間に、妖精に惚れ薬を塗られてしまい、目が覚めて最初に見たそぼろ(ときたまごの親友)のことを好きになってしまいます。また眠りにつくと、またまた惚れ薬を塗られ…
 目覚める度に、恋におち、そしてやたらとお腹を空かせています。


<稽古風景 ときたまご演じる池田真紀子&ライ演じる泉陽二>


<ときたまご(池田真紀子)を置き去りにして、そぼろ(本多麻紀)に熱くせまるライ(泉陽二)>


<そぼろ(本多麻紀)を奪い合うデミ(左・大道無門優也)とライ(右・泉陽二)>

–『真夏の夜の夢』で一番好きなシーンや台詞は?
 なにしろ壮大な詩劇でもあるわけで、数え上げればキリがありません。
聴こえてくる言葉は、毎回違います。何度となく耳にしている台詞なのに、ある瞬間、突然、新鮮に、すーっと染み込んでくることもあります。

 最近気に入っている場面と台詞…ひとつは、ハナキンの出入り業者たちと仲居おてもと、下足番の福助が、ときたまごの結婚式でやる余興を決める場面。

~~~~~
仲居おてもと そうだ、お嬢さんは、あの、
       なんだかの国のアリスっていうのが、
  これ、これ、これが好きだったのよ。
福助  あー、○○○○○○の出るやつだな。

(中略)

仲居おてもと あれ?
       ○○○○○○なんかでてこないよ、
       不思議の国のアリスには。
福助      いいさ、題名をかえりゃ。
仲居おてもと なんてさ。
福助     『不思議の国の○○○○○○で△△△△』ってんで。

~~~~~
※「○○○○○○」と「△△△△」に何が入るのかは、ぜひ劇場でご確認ください!

 実にいい加減です。ちょっと待てよと言いたくもなりますが、悪びれることもなく、どこか楽しんでさえいる彼らの姿には、たくましさすら感じないではありませんか…
 ある人にとっては大切なもの、執着しているものが、傍から見れば取るに足らないことだったりします。ある物に対する距離の取り方、扱い方、受ける印象など、人それぞれ千差万別でしょうし、同じ人間でも、今、感じているように明日も感じるとは限りません。
 この場面になると、ふっと軽い気持ちにさせてもらえます。それでいて、やっぱり何かと繋がっていたいとも思ったりもして。

 そして、もうひとつは、2幕最初の妖精パックの台詞。
 野田さんの潤色では、原作にはない、悪魔メフィストが登場し、パックを小さなビンの中に閉じ込めてしまいます。豪快に荒業をやってのけ、ビンから抜け出したパックの第一声。

~~~~~
さあ、今までの分、すべて吐き出すぞ。
~~~~~

 自分に、そして世界へ向かって、己れ自身の「解放」を宣言する。
 見事としか言いようがありません。

~~~~~~

泉の2011年初演時のインタビューはこちらで読むことができます。

さて、ご好評をいただいている『真夏の夜の夢』ロングラン公演、
週末の公演は3月1日が最後となりますが、
平日の中高生向けの鑑賞事業公演は3月14日まで続きます。

中高生鑑賞事業公演は、一般の方もご観劇いただけます。
また、3月10日(月)には平日の夜公演(18:00開演)もありますので、
まだ観ていないという方、もう一度観たいという方、
どうか、お見逃しなく!


2014年2月25日

真夜2014【14】 出演者インタビュー あたしの精:赤松直美、石井萠水、木内琴子

『真夏の夜の夢』の出演者インタビュー、
第7回は、これまでと少し趣向を変えてみました。

妖精「あたしの精」を演じる3人、
赤松直美、石井萠水、木内琴子の鼎談です。


あたしの精:赤松直美(あかまつ なおみ)
愛媛県出身 AB型


あたしの精:石井萠水(いしい もえみ)
静岡県浜松市出身 A型


あたしの精:木内琴子(きうち ことこ)
神奈川県出身 A型

–「あたしの精」はどんな妖精ですか?
石井:野田さん潤色の『真夏の夜の夢』は、割烹料理屋ハナキンが舞台で、その従業員の娘そぼろちゃんが主人公です。作品全体がそぼろちゃんの夢という設定なので、森の中に住む「あたしの精」は、料亭の仲居さんたちがそのまま妖精になって出てきたというイメージでやってみたらどうかと、みんなで話したことがあります。着物を着ているような体の動きをとりいれたり。

赤松:実はちょっと内股で走っていたりとか。

石井:仲居さんは着物を着ているので、あたしの精も、あまり足が開けないとか、おばちゃんっぽさがあったり。

木内:そうそう、うわさ好きだったり。


割烹料理屋ハナキンの場面 あたしの精を演じる3人は仲居も演じる(写真右から2人目:石井、3人目:木内、4人目:赤松)

–あたしの精の見せどころはどこでしょうか?
木内:決め台詞で、明りがあたるようになりましたよね(笑)

赤松:初演よりもね(笑)あたしの精の決め台詞に「どうせ、あたしのせい。あたしのせいでございますよ。」というのがあるのですが、そこでどれだけ「おばちゃん度」をあげられるかですかね。

石井:あたしの精に限らず妖精は、まず舞台美術の一部であるのがすごくいいなと思うんです。目指すところは、たくさんの人数でひとつの絵を作ることかなと。それぞれのシーンで自分たちの居方が変わると、そこにある景色全体が変わっていくような。
たとえば、恋するそぼろが恋人のデミとのデートで撮った写真を後で見た時に、彼女が見るのは真ん中にいるふたりだけど、その写真のバックにうつるイルミネーションとか海の風景は、彼女の思い出の一部になっている。それと同じように妖精たちは、そぼろの夢を構成しているパーツのひとつかなと思います。

赤松:日本平の中腹にある舞台芸術公園の森の木を見ていると、風も吹いていないのに、なぜか葉っぱが3枚だけぴぴぴぴっと動いていたりするんです。そういうのを見ると、そこに妖精がいそうだなと思うんです。作品の中で、妖精がしゃべっても、人間には鳥の声にしか聞こえないというシーンがあります。だから、妖精はある時には、森の一部になるし、時には或る人間にだけは見えたり、「逆隠れ蓑」をまとって突如人間の前に出現したりする、そんなイメージです。


<妖精大集合! 左端からあたしの精・木内、石井、赤松>

–一番好きな台詞、シーンは?
赤松:ときたまごが、これまで両思いだったライさんに嫌われて、捨てられた後に言う台詞です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんなに疲れて、こんなにみじめな思いははじめて。
露にはそぼぬれ、茨にはひっかかれ、
心ははやっても足がいうことをきいてくれない。
眠ってみよう、眠れば、また元通り
ライさんがあたしのところへ戻ってくるかもしれない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これまで何の不自由もなく恵まれて生きてきた子が、初めて挫折を味わって、どん底に突き落とされた時の言葉かと思います。心にしみます。

–ときたまごちゃんはよく寝ますよね。
赤松:そう、すごい火事の中でも、「眠ってみよう」って寝たりして(笑)でも私もそういうところがあって、本当に何かがどうしようもなくなって、もうダメだと思ったら、開き直ってとにかく寝て頭をクリアにします。

木内:私は、そぼろが、大好きなデミさんにどんなに思いを告げても嫌われて、ひどいことを言われるのに、それを切り返す台詞ですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたは世界のすべてよ。
だから、人気がないどころか、
私は今、世界のすべてと一緒にいるのよ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

木内:すごい切り返しですよね。自分がすごく満たされていて、世界との関係で最高の状態にいると思える瞬間、もうこのまま死んじゃいたいなと思える時に出てきた言葉ではないかと思っています。

石井:私が好きな台詞はメフィストのこれです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
拾っておくよ、そのコトバ。
悪魔に拾われちゃなんない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

石井:そぼろが「こんな森消えてしまえ」と言いかけて、途中で言葉を呑み込んだところで、悪魔メフィストが言う台詞です。本当にお話を牛耳っているのは、主人公のそぼろではなく、メフィストだということを暗示する場面ですね。

木内:悪魔との契約が、ちょっとした恐怖や不安とか、悪い方向にものを考えることとかで、こんなに簡単に成立してしまうことを思わせるシーンですよね。

赤松:そぼろちゃんが「悪魔とでも誰とでも契約したい気分なの」って言うじゃないですか。人間だれでもそんな時があって、そういう時には、冷静な状態だったら決してしないことを「まあ、いいか」って思ってしてしまう。気をつけろってことだよね。

石井:気をつけます(笑)

~~~~~~
あたしの精を演じる女優による鼎談、いかがでしたでしょうか。

3人の2011年初演時のインタビューはこちらで読むことができます。

2011年『真夏の夜の夢』初演インタビュー
赤松直美
石井萠水
木内琴子

さて、ご好評をいただいている『真夏の夜の夢』ロングラン公演も、
残り3週となりました。

週末の公演は3月1日が最後となりますが、
平日の中高生向けの鑑賞事業公演は3月14日まで続きます。

中高生鑑賞事業公演は、一般の方もご観劇いただけます。
また、3月10日(月)には平日の夜公演(18:00開演)もありますので、
まだ観ていないという方、もう一度観たいという方、
どうか、お見逃しなく!


2014年2月23日

<制作部よもやまブログ#69>SPACでは大学の講義もやってます!

こんにちは。SPAC制作部の高林です。
先週、SPACでは「芸術表現」という大学の講義が行われました。
毎年、静岡文化芸術大学(静岡県浜松市)の芸術文化学科1年生の皆さんが、
はるばるSPACまで数日間にわたり通っています。

静岡芸術劇場や舞台芸術公園など施設見学をはじめ、
上演中の『真夏の夜の夢』の稽古やトレーニング見学。
SPAC芸術総監督 宮城聰や文芸部 大岡淳による座学の時間もあります。

皆さん、真剣に耳を傾けています。
毎年、この引率を担当しているのですが、
この講義で知り合った学生さんが観劇に来た折、
「今、何年生?」と聞くと、「就職活動中です」「今年、もう卒業です」とよくいわれます。驚きます。
1年生、1年生だと思っていたら、年月が経つのは早いものです。
今年も、もうすぐ卒業シーズンですね。

講義を受講したみなさん!
またいつか劇場でお目にかかれる日を楽しみにお待ちしております。


2014年2月22日

真夜2014【13】 出演者インタビュー 目が悪い精:山下ともち

『真夏の夜の夢』の出演者インタビュー、
第6回は、前々回にご紹介した吉見と一緒に、
もうひとりの「目が悪い精」を演じる山下ともちです。


目が悪い精:山下ともち(やました ともち)
静岡県静岡市出身 A型
 
–目が悪い精の一番の見せどころは?
 目が悪い精は、吉見さんが演じる、もうひとりの目が悪い精と対になっていて、実はふたりでいろいろなことをしています。例えばポールの上で、ふたりで乾杯をしてビールを飲んでいたりとか、片方がもう片方に果物をあげて、食べていたりとか… 台詞ではない、そういった妖精たちのコミュニケーションが妖精ワールドのエッセンスになっているといいなぁ。ふたりのやりとりを見て、この妖精は仲良しなんだなあと、思えてもらえたらと思います。



<目が悪い精(前&左:山下ともち、後&右:吉見亮)>

–『真夏の夜の夢』の中で一番好きな台詞やシーンは?

 すごくピンポイントですが、恋する女の子「そぼろ」ちゃんが、作品の最後に近いシーンで言う台詞です。

〜〜〜〜〜
この悪い夢は、
あたしの呑みこんだコトバがつくりだした
願いだったのかもしれない。

〜〜〜〜〜

 「あたしの呑みこんだコトバがつくりだした願い」というところですね。この作品では、主人公のそぼろちゃんの呑みこんだコトバがつくりだした願いが、『真夏の夜の夢』として、舞台の上で形になっています。けれども、口にすることができずに呑みこんだコトバは、そぼろちゃんに限らず、お客さんも私も含め、みんなにあって、そぼろちゃんの願いが『真夏の夜の夢』になったのと同じくらいに大きな願いが、みんなにあるのだと思います。呑みこんだコトバは、そぼろちゃんの場合のように嫉妬の言葉かもしれないし、他のシーンで言われるように美しい言葉で、その言葉が作り出したものはすごく素敵なものかもしれない。私はこのシーンでは指揮をしていて集中しているんですが、それでもこの言葉を聞く瞬間、いつもそういう誰もが持っている呑みこんだ言葉や願いに、思いを巡らしてしまいます。

 それから妖精の女王タイテーニアのこの台詞も好きです。

〜〜〜〜〜
どうしたのかしら。
月の光が泣きだしそう。
涙ぐんだ目をして。
月が泣いたら、花という花もみんな涙を流すわ。

〜〜〜〜〜

 こんなに情緒的で美しい言葉を、普段の生活でも自然に言えるような人になりたいですね。そして、お付き合いするなら、こういう言葉に共感できる人がいいです(笑)

 そして、好きなシーンと言えば、舞台の前面にある幕が開いて、妖精が住む森が一気にひらけてくるシーンです。ビックリ箱がパーンと開いて、いろいろなものがわーっと飛び出してくるような、そんな楽しい瞬間だと思います。


<妖精登場シーン パック(左:牧山祐大)&目が悪い精(右:山下ともち) 2011年初演>

–初演の時と違いを感じることはありますか。
 全体的にスピード感が増して、まるで飛び出す絵本のページをめくる度に、いろいろなものが出てくるような感覚は、前よりも強くなっているのではないかと思います。
 初演の時は、目の前にあるやるべきことをやるのにとにかく必死でした。しかも2回きりの公演なので、全てあっというまでした。今回はロングラン公演なので、初演のときには気づけなかった、この作品の言葉の面白さや深みが見えてきています。そして日々稽古や本番を重ねていく中で、ちょっとした瞬間に今まで気づけなかったことを感じられることがあるんです。たとえば、今日は、ときたまごちゃんが恋人に突然見向きもされなくなってしまった時の心の奥のもっともっと深いところにある気持ちを感じられたとか、悪魔メフィストの心の悲しみが見えたとか。

–最後に読者のみなさんにメッセージを
 この作品には「コトバのゴミ」という言葉があるのですが、言葉がもつ威力をすごく感じています。言葉は時に人を傷つけるし、言葉によって人が死んでしまうこともある。もしそういう言葉をゴミというのならば、それを呑みこむのは、人を傷つけないための思いやりだと思います。人の言葉で傷つけられることもあれば、違う人間が別の言葉で救ってくれることもある。この作品を見て、自分が普段どんなふうに言葉を使っているのかを、ちょっとでも考えてもらえたら、うれしいです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

山下の2011年初演時のインタビューはこちらで読むことができます。

SPACでは、毎公演後、出演俳優とお客様が直接交流できる
「カフェ・シンデレラで逢いましょう」を開催しています。
舞台を終えたばかりの俳優に、直接感想を伝えたり、質問をしたり、
観劇の思い出に一緒に写真を撮ったりできる場です。
ご観劇の際は、是非こちらにもお立ち寄りください。

真夜2014ブログでは、読者のみなさんからも
出演俳優へのご質問を大募集しています。
あの俳優にこんなことを聞いてみたいという質問がございましたら、
是非お寄せください!

応募先はこちら↓
mailあっとspac.or.jp ※【あっと】は【@】にかえてください。

件名を【真夜ブログインタビュー質問】とし、
質問内容と誰への質問かを明記して、お送りください。

ご応募お待ちしております!!


2014年2月21日

真夜2014【12】 出演者インタビュー 耳が悪い精:若宮羊市

『真夏の夜の夢』の出演者インタビュー、
第5回は妖精「耳が悪い精」を演じる若宮羊市です。


耳が悪い精:若宮羊市(わかみや よういち)
東京都出身 A型

–耳が悪い精はどんな精ですか?
 見た目は、頭の部分が耳になっていて、佐藤ゆずさんが演じるもうひとりの「耳が悪い精」とペアになっています。名前は「耳が悪い精」ですが、特別に耳が悪い演技とかはしていません(笑)


<耳が悪い精(左:若宮羊市、右:佐藤ゆず)>

 というのも、妖精たちは、いわばコロスやアンサンブルという集団になって何かをする役目を担っているので、個々で何かするというよりも、妖精全体で、お客様に何かが見えればと考えています。そういう意味では、妖精たちの最初の登場で、衣裳をはためかせたり、体の動きで、風を表しているところは、ひとつの見せどころだと思います。風という、目には見えないものを見せるのには一番ビビッドなシーンで、人間の目に見えない妖精がここに存在するということを象徴的に表しているのではないかと思います。


<木の上にいる耳が悪い精・若宮(左端上)>


<妖精大集合! 耳が悪い精・若宮は左から2番目>

–『真夏の夜の夢』で一番好きなシーンは?
ラストシーンです。シェイクスピアの原作では最後にパックがひとりでお客さんに向けて言う台詞を、野田さん潤色のSPAC版では、人間役や妖精の王・女王、悪魔メフィスト役の俳優たちが、みんなで節をつけて声をそろえて言います。この口上で、シェイクスピアの原作と野田秀樹さんの潤色が、最後の最後で完全にひとつに重なるような気がして素敵だなと思います。僕は、このシーンは舞台奥で演奏を担当しているのですが、後ろから見ていて、ほとんどもうお客さんのような感覚で感動しています(笑)

~~~~~~
若宮の2011年初演時のインタビューはこちらで読むことができます。

SPACでは、毎公演後、出演俳優とお客様が直接交流できる
「カフェ・シンデレラで逢いましょう」を開催しています。
舞台を終えたばかりの俳優に、直接感想を伝えたり、質問をしたり、
観劇の思い出に一緒に写真を撮ったりできる場です。
ご観劇の際は、是非こちらにもお立ち寄りください。

真夜2014ブログでは、読者のみなさんからも
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あの俳優にこんなことを聞いてみたいという質問がございましたら、
是非お寄せください!

応募先はこちら↓
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件名を【真夜ブログインタビュー質問】とし、
質問内容と誰への質問かを明記して、お送りください。

ご応募お待ちしております!!


2014年2月20日

ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』トークセッション(ゲスト:上杉清文[富士市本國寺住職/劇作家/福神研究所所長]、聞き手:大岡淳) 2014年2月16日

2月14日~16日にアトリエみるめにて上演いたしました、ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』のトークセッション映像を公開します!
16日は、ゲストに上杉清文氏(富士市本國寺住職/劇作家/福神研究所所長)を迎えトークを行いました。
聞き手は大岡淳(演出/SPAC文芸部)です。

どうぞご覧ください!


【映像】ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』トークセッション(ゲスト:成相肇[東京ステーションギャラリー学芸員/基礎芸術]、聞き手:大岡淳)2014年2月15日

2月14日~16日にアトリエみるめにて上演いたしました、ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』のトークセッション映像を公開します!
15日は、ゲストに成相肇氏(東京ステーションギャラリー学芸員/基礎芸術)を迎えトークを行いました。
聞き手は大岡淳(演出/SPAC文芸部)です。

どうぞご覧ください!


【映像】ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』トークセッション(ゲスト:佐々木治己[劇作家]、聞き手:大岡淳)2014年2月14日

2月14日~16日にアトリエみるめにて上演いたしました、ハプニング劇『此処か彼方処か、はたまた何処か?』のトークセッション映像を公開します!
14日は、ゲストに佐々木治己氏(劇作家)を迎えトークを行いました。
聞き手は大岡淳(演出/SPAC文芸部)です。

どうぞご覧ください!


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