2014年9月30日

『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(11)

『室内』はパリでの9月27日の公演をもって、
5月からの4都市に渡るヨーロッパツアーの全公演を終えました。

今日は、「リベラシオン」(9月15日)に掲載された
レジ氏のインタビュ―記事をご紹介します。 

SPACとの出会いや、静岡での稽古の様子など、
詳しく語ってくださっています。

***
演出家が緩慢と内省の狭間で日本語版『室内』をみせる。

クロード・レジ <自由かつ精密でいること>

91歳。クロード・レジは全く疲れを見せない。日本人演出家・宮城聰率いる俳優たちとの仕事を快く引き受け、メーテルリンク作『室内』を静岡で初演後、長期ヨーロッパツアーにでた。

− 日本はよくご存知ですか。
C.R. あまり。日本のことを知ったのはまだ若いかけ出しの頃のテアトロ・デ・ナション時代(1950年代)でした。まずは能、それから文楽と舞踏。三島も少し読みましたし、谷崎の『陰影礼賛』も読みました。でも、真に日本を発見することになるのは、静岡県舞台芸術センターの芸術総監督を務める宮城聰氏を通してです。彼は世界に目を向けています。『ダビデの唄のように』と『神の霧』をパリに観に来てくれました。どちらもフランス語を解さない人にとっては簡単と言える作品ではありません。その後、ジャン・カンタン=シャトラン主演の『海のオード』を静岡に招聘してくれました。そこには3つのホールがあるのですが、そのうちのひとつは地下2階にあります。まるで『陰影礼賛』へのオマージュとして建てられたような所です。中は薄暗く、見事な沈黙に包まれています。私に通ずるものがある!その上、そこは劇場ではなく木造の楕円空間で、客席数も少なく、まさに私にぴったりの場所です。理想的な空間だ!「またあそこに行きたい」と思っていたところ、宮城氏から「日本語で日本人俳優と仕事をすることに興味はありますか」と聞かれたので、すぐに「『室内』!」と答えました。文楽のように語るグループと動くグループに別れているのに気付いたのはその後からです。

− 貴方の演劇と能は通じるものがありますよね。
C.R. はい。能では生と死の境界が揺れ動いています。『室内』を選択したことは全くもって正解でした。オーディションのために日本まで旅をしました。知らない言語で仕事をするのは困難ですからね。

− はじめてでしたか?
C.R. いいえ。若い頃、ブラジル、イスラエル、オランダでも仕事をしましたし、ドイツ語でデュラスの作品も取り上げました。でも、理解できない言語で演出することにどうしても抵抗を感じ、諦めていました。

− お稽古の様子は?
C.R. 俳優たちに色々な話をしました。お稽古は滞りなく進みましたよ。彼らはとても敬意をもって接してくれました。いくつか質問は受けましたが。

− たとえば?
C.R. 若い女優が「なぜ舞台に砂を引きつめるのか?」と聞いてきたので、「砂は砂漠、精神性、静寂を連想させるからだ。」と答えました。それに、砂の上に家具を置くのはおかしいので、お陰でレアリスムを排除することもできました。日本人俳優はアメリカ演劇の影響を多く受けていますが、それでも私のことをすぐに信頼してくれました。太極拳をしているひとが多く、その動きを解体しゆっくりと行なうテクニックが私には好都合でした。それから、全く同じことを毎晩繰り返さないために、即興ができる状態であるように要求しました。私は自由でありながらも精密であることは可能だと思っています。俳優たちはゆっくりとした動作から美が生まれることをよく理解しています。

− 眠っている子供に死のイメージが重なりますね。
C.R. その両義性は避けられない事実です。明らかに類似していますから。舞台で子供が本当に眠ってしまっても構いません。ある日、子役の一人が「でもお客さんの前で寝てしまうのは怖い。」と言ったので、「寝なければいけないわけではないからね。」と返しました。ただひとつ困るのは、子供がすごく動いてしまうことです。生者なのか死者なのかをはっきり決めてしまうのではなく、どちらの可能性もあった方がいいからです。私は常にこういった仕事の仕方をしています。アルトーは彼の著書『暗黒の大海』の中でこう言っています、「演劇をするのは戯曲を見せるためではなく、人間の最も秘められた部分を表現するためだ。」と。

− 入場前から観客に静かにするよう要請していますが、やり過ぎとは思いませんか?
C.R. 私は沈黙の力を信じています。観客が静かに入って静かに待っていると、別の集中力が生まれるのです。我々は常に喧噪の中で生活しています。少しくらい準備をしていただいても悪くはないでしょう。
                           
ルネ・ソリス

(翻訳・浅井宏美)
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2014年9月27日

『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(10)

「ラ・テラス La Terrasse」223号2014年9月版掲載、
『室内』パリ公演記事をご紹介します。

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『室内』
1985年初演のモーリス・メーテルリンクの戯曲『室内』、クロード・レジが日本人俳優で新たな演出を見せる。燦然と輝く美しさ。

家の中ではまだ家族が起きている。夜。父親、母親、2人の娘と小さな子供。各々がいつも通りの生活をしている。部屋の中央には子供が眠っている。ぐっすりと。揺るぐことのない深い眠りのようだ。死を誰も妨げることができないように、なにものもそこに終止符を打つことができないと思えるほど子供は不動で深い状態にいる。外では、庭から数人が窓越しに中にいる人間たちを観察している。彼らのジェスチャーや、彼らが動いたり、移動したりするのを解説している。同時に、いつ、どのように川で溺死した娘が見つかったことを伝えたものか戸惑っている。大勢の村人たちがすでに家に向かっているというのに、屍を抱えて…『室内』は1894年にメーテルリンクがマリオネット演劇のために書いた一幕劇だ。まるで、演出家クロード・レジの世界観を表現するために書かれたかのようなエクリチュールだ。事実のみの短いセリフは簡潔であるだけに重みがあり、無限の深さを兼ね備えている。テキストは死と生について我々に語りかけ、詩的空間へと誘い、見えないものや意識の概念、運命、幻想について、はっと息をのむほどの展望を切り開いてくる。

夢の次元で
舞台では静岡県舞台芸術センター所属の12人の俳優たちが驚くほど見事に、有機的に、絵画的価値の高いこの公演のイメージの中に溶け込んでいる。このテキストがまるでクロード・レジのために書かれたかのような印象を与えるのと同様、クロード・レジの芸術がまれに見る精密さと気品を兼ねそなえたその俳優たちのために創造されたかのように思えてくる。白い砂で覆われた舞台上では、夢の中のように全てが形づけられていく。始まりはもっとも濃密で、最も神秘的な暗闇。複数の登場人物たちがさまよっているシルエットが(演出家の作品を特徴づける振り付けを思わせるゆっくりとした動きに忠実だ)微妙に変動していく時空間の中を移動していく。沈黙とはかなさで構成された時空間の中を。脅威はそこまで迫っている。悲劇は近づいてくる。我々は舞台空間の虜になる。しかし、クロード・レジの傑作(最近の作品では『小舟、夜』『海の讃歌(オード)』など)で受けた衝撃は感じられない。なぜなら、今回は日本語で聞こえてくるメーテルリンクの言葉に壁を感じてしまうからだ。ゆえに、我々は公演の核外に身を置かざるをえず、奥底で鼓動する部分に近づくことができない。マエストロの忠実な観客たちは一種のフラストレーションを感じるかもしれない。だが、他の人々は奥深く、常に衝撃的な絶対美を備えた演劇を十二分に満喫できるだろう。

マニュエル・ピオラ・ソレマ

(翻訳・浅井宏美)
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2014年9月26日

『綾の鼓』ブログ1 ~宮城聰+三島由紀夫 +<SPAC俳優+文芸大生>~

Filed under: 『綾の鼓』2014

KAAT『マハーバーラタ』公演から2週間・・・

スタンディングオベーションで拍手が鳴り止まなかった千秋楽。
劇場での興奮が、今なお記憶の中で熱を帯びて残るなか、

早くも新作に取り掛かる、宮城聰とSPAC俳優。

・・・と、女子大生。
1

その素顔は、浜松にある
静岡文化芸術大学(以下、文芸大)の学生さん。

2

初々しい。

文芸大の薪能プロジェクトとSPACのコラボで
三島由紀夫の近代能楽集から

『綾の鼓』

を来週10/2(木)、文芸大の講堂で上演します。

窓越しに見える女性に心奪われた老人。
「鼓」がもたらす悲恋の行く末。

出演は、SPAC俳優と、このお二人。
宮城作品の代名詞でもある、
「言動分離」の上演スタイルで稽古は進みます。

二人にとっては、初めてのことばかり!
プロの稽古現場で緊張しつつも、
声を出して、動いて、とにかくやってみる。
わからないことはSPAC俳優がフォロー。

3

SPAC俳優の日課、スズキ・トレーニング・メソッドの指導も受けます。

4

「三島戯曲では、全てが言葉になって伝えられている。
全存在が言葉に置き換えられていると言ってもいい。
だからこそ役者は、全身全霊で台詞を言わなくちゃいけない。」

宮城の作品解釈の話に、二人はすっかり夢中のご様子。
制作担当の私も、大学の人気講義か?、と見まごうくらい
ノートが埋まるほどのメモを取ってしまいました。

公演まであと1週間。

SPAC俳優からは、
「ナラ王」を演じた大高浩一をはじめ、
『マハーバーラタ』にも出ていた6名が出演。
浜松出身の石井萠水は、地元への凱旋となります!

そしてなんと、この公演、入場無料
さらには申込不要です。
詳細はこちらでご覧ください。

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SUAC-静岡文化芸術大学×SPAC-静岡県舞台芸術センター
連携事業公演
近代能楽集 『綾の鼓』

作 :三島由紀夫
演出:宮城聰
出演:
<SPAC>石井萠水、大高浩一、桜内結う、鈴木麻里、吉見亮、渡辺敬彦
<静岡文化芸術大学>星万莉子(芸術文化学科)、 山浦一紗(芸術文化学科)

10月2日(木) 18:30開演(18:00開場)
静岡文化芸術大学 講堂
(静岡県浜松市中区中央2-1-1)
入場無料(申込不要)

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SPAC制作部・佐伯風土


『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(9)

今回は、『室内』パリ公演の当日配付パンフレットに掲載の、
作品紹介ノートをお届けします。

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クロード・レジ
『室内』 モーリス・メーテルリンク作

 静岡県舞台芸術センターに『海の讃歌(オード)』で招待された際、クロード・レジは日本人俳優たちとの仕事依頼を受けた。彼はこの初のコラボレーションにモーリス・メーテルリンク作の『室内』を選択。1985年にすでに演出した戯曲だ。薄暗がりの領域を扱った『神の霧』や『小舟、夜』に引き続き、彼の演劇は我々を意識の向こう側へといざない、知覚不可能なライン上で演劇公演は別のものにとってかわる。沈黙の果てにある戸口で生と死、言葉と無言、恐怖と恩恵が反響しあい交錯し、理性的な観点からみると疑いの余地のなかった事柄を混乱させるに至る。
 その戸口で、少人数の一団が待っている、全てを一瞬にして覆してしまう知らせを持って。そして、その向こう側には―室内には―近くで起きてしまった悲劇に気付かず普段通りの生活をしている家族がいる。戯曲は室外のカオスと室内という避難所の間にある壊れそうなバランス関係を揺り動かす。疑念と登場人物たちの本能が後のばしにされているその瞬間に集結している。それはまるで、意識の中で正反対に位置する2点が接触を図っているかのようだ。繊細な照明で、クロード・レジは空間に沈黙を刻み込み、俳優たちが発する単語の中に沈黙を植え付け、言葉にはできないものの境界に最も重要な言葉をかいまみせる。
 「魂は人間の周りをどこまで広がっていくか分からない。」と、メーテルリンクは書いている。舞台は、クロード・レジによって、その広がりを果てまで徘徊し、探索する地となる。

(翻訳・浅井宏美)
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フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリの『室内』紹介ページはこちら

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2014年9月24日

SPAC県民劇団 劇団静岡県史 ブログ#5

『しずおか徳川家康公ものがたり』、先週末のゲネプロの様子をご紹介いたします♪
照明や音響、衣裳やメイクも本番通りで行うため、緊張感が漂っています。

楽屋にお邪魔してみると、メイクの練習中でした。

武将役を演じる女性もいます。凛々しいですね。

そしてゲネプロが始まりました!!
色鮮やかな衣装が夜の野外劇場に映えて美しいです。
殺陣のシーンにも注目!

Tokugawa0003のコピー

さあ、本番まであと2日!
まだ9月とはいえ、観劇時は長袖を着ていても寒いくらいです。
ジャンパーやダウンなど防寒対策をお忘れなく。皆様のご来場をお待ちしております。

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SPAC県民劇団 劇団静岡県史
『しずおか徳川家康公ものがたり』
舞台芸術公園 野外劇場「有度」
2014年9月26日(金)・27日(土)各日19時開演

☆プレトーク開催決定!!
舞台で描かれる新しい家康像や作品の見どころを脚本・演出の松尾交子さんがお話しします。(両日18:15~15分程度、野外劇場前広場にて)
出張カフェの出店もあり。お楽しみに!

☆劇団員によるブログはこちら↓
劇団静岡県史 『しずおか徳川家康公ものがたり』ブログ
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2014年9月22日

<制作部よもやまブログ#83> 分身すぱっくんパリで活躍中

みなさんこんにちは。
よねやまよもやまぶろぐ、5回目です。
 
今日は『室内』パリ公演のツアー・メンバーより届いた写真をご紹介。
 
 
パリのすぱっくん
 
 
あっ、すぱっくん!
 
 
そしてよくみると…
 
 
すぱっくん_ポーズとってる?
 
 
ポーズをとっている?
 
 
分身すぱっくんは、7月のアヴィニョン演劇祭でも
ツアーに同行してくれていましたが、
その後パリに直行し、
今はパリ公演の会場でお客様をお出迎えしています。
 
 
さて、『室内』パリ公演も残り1週間です。
昨日ブログでご紹介した「Les inrockuptibles」誌のほかにも、
現地ではいくつも公演記事が出ておりますので、引き続きご紹介していきます。


2014年9月21日

『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(8)

フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ『室内』公演は、
9月9日に初日が明け、無事に回を重ねております。
 
今回は、フランスの雑誌「les inrokuptibles」の
パリ・フェスティバル・ドートンヌ特集に掲載されている
クロード・レジ氏のインタビューをご紹介します。
 
翻訳は、昨年の静岡での稽古からずっとご一緒いただき、
レジさんと俳優のアーティスティックな共同作業を支えてくださっている
通訳の浅井宏美さんです。
 
***
「Les inrockuptibles」誌 パリ・フェスティバル・ドートンヌ特集
「音とリズムを再謄写する」

かの名高い静岡県舞台芸術センターのディレクター宮城聰氏の招待を受け、クロード・レジ氏が演劇への問題提起を投げかけ続ける。

− 1985年にすでに『室内』を演出されていますが、なぜ、また同じ戯曲を日本人俳優と?

C.R. モーリス・メーテルリンクが彼の3部作(『室内』『アラジンとパロミイド』『タンタジルの死』)に『マリオネットのための小さなドラマ三部作』と副題を付けていることが決定的でした。作者は最初から転換を可能にし、俳優の演技を再考慮するための新たな形式を試みようとしていることが伺えます。彼が生きていたのは定評ある俳優達が彼らの技量で光り輝き「聖なる怪物」と呼ばれていた時代です。しかし、メーテルリンクは言いました、後にマルグリット・デュラスも言っていますが、「演技はエクリチュールの助けにはならず、かえって殺してしまうものである。」と。この戯曲を選んだもうひとつの理由は俳優が2グループに別れているということです。ひとつ目のグループは公演中一言も発さず家の中に閉じ込められており、もうひとつのグループは外にいるのですが、その外にいる人たちが言葉を発し家庭内で起こっている出来事について語ります。この2グループの対峙関係はきわめて脆いものです。なぜならそこに賭かっているのが死の告知だからです。メーテルリンクはまだ子供の死を知らされていない家族を通して、予感について語っています。この2グループの透水性に気づくよう誘っているところに私は惹かれます。
 
− 日本語を話す日本人俳優と仕事をすることで何か今までと変わったことは?

C.R. 全くもって初めての経験でした。確かなのは、母国語を普段とは全く違う話し方をするよう要望することで、わたしがフランス語で行なってきたことを彼らの演劇という職業にも重ねあわせようと試みたことです。ドビュッシーについての話も随分としましたし、またメーテルリンクが自分のエクリチュールに必ずしも音楽を付け加えることを望まなかったことも何度も話しました。彼はエクリチュール自体が音楽性を持っていると思っていたからです。それで、俳優たちに文書の音楽性、そこにある沈黙、時間性などを基礎におき、耳を使って作業をするよう勧めてきました。そして可能な限り、俳優たちのセリフが原則的にひと繋がりのものであるという方向へ導いていきました。
 
− 外国語を扱う時はその音楽性に頼りすぎてしまう危険がありませんか?
 
C.R. もちろんです。危険はほかにもあります。俳優たちの本能に任せてしまうことと翻訳作業に頼りすぎてしまうことです。日仏言語の構文法の違いを説明してもらい、言葉の順序が違うことを知りました。メーテルリンクの文体では、大切な言葉は行末にあります。そこから反響していくからです。ですから、できるだけ日本語でもその順序になるよう計らいました。でも、フランス語の文末にある言葉は大概日本語では文頭にあります。

− 他言語でも表明できるかどうかがが問われていますね。
 
C.R. 私は「翻訳不可能なものは何もない」と言ったアンリ・メショニックと同意見です。ただ、原語をよく聞いて、相当するものを見つけなければなりません。音とリズムを謄写することは時に意味自体よりも大切です。素晴らしい通訳2人の助けも得ました。もちろん、日本語が核にあるわけですが、私の話し方というのが非常に「特別」ですからね(笑)。特殊な物事を参考文献として引用するので通訳がその語彙を伝えられるかどうかがとても心配でした。
 
− 何をベースに俳優たちを指導しましたか?
 
C.R. 無意識の話をよくしました。また、毎回同じことを再現しなければならないという観念を俳優たちが捨てることにも執着しました。毎日行なう作業であっても即興の部分が失われないように演技に流動性(不確定さ)が現れるように努めました。ですから、公演を重ねればトーンも変わっていきます。動きは全体的にとてもゆっくりとしたリズムで行うようにし、照明は極力おさえ、見えているのか見えていないのか…分からなくなるほどです。そこにあるのはぼんやりとした空間、脆い世界、力関係のラインが想像がつくような方法では引かれていない世界です。

− 『室内』は貴方にとって貴重な不確定ゾーンに捧げられたような作品ですか?

C.R. 『不確定状態』という本を書きました。そのタイトルは宇宙物理学―不確定状態を語る現代科学ですが―から発想を得ています。エドガール・モランが言っていますが、我々が持っている知識の土台には実は土台はなく、基礎になっているのは沼地に立てられた柱なのです。つまり、最先端にある科学界でさえ、知識を疑ってかかるという地点に至っているのです。同じことを自分の仕事でも試みようとしているのですが、だんだん演劇的ではなくなってきているようで(笑)。私は疑う余地のないものをよりどころとはしません。
 
インタビュー:パトリック・スール
(翻訳:浅井宏美)

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「Les inrockuptibles」パリ・フェスティバル・ドートンヌ特集のフランス語のオリジナルはこちらから読むことができます。

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2014年9月19日

『ドン・キホーテ』ブログ3

去る9月9日(火)、『ドン・キホーテ』の出演俳優3名が、伊豆の国市市長を表敬訪問いたしました!
「なぜ唐突に伊豆の国市へ・・・?」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。

実は、今秋の『ドン・キホーテ』中高生鑑賞事業公演県内ツアーの中に、唯一の<一般公演>があるのです。
それも、「伊豆の国市制施行10周年記念事業公演」として実施されます!
会場は「伊豆の国市韮山文化センター 韮山時代劇場」で、チケットは現在好評発売中です。

そんなことから、『ドン・キホーテ』主演の三島景太、静岡県出身俳優の小長谷勝彦と大桑茜、SPAC専務理事の宇佐美稔が、市長にご挨拶に伺いました。
市長の小野登志子氏はご自分でもオペラ作品をお創りになるほど、舞台芸術に造詣が深く、これまでにSPAC作品も数多くご観劇いただいています。
過去には、三島さんの出演作の韓国公演にも足をお運びになるなどSPAC俳優との面識もあることから、予定していた時間に収まらなくなるほど、話がとても弾みました。
市長からは、「セリフの中にぜひ国指定史跡韮山反射炉も入れてみて」といったリクエストもあり、笑顔の絶えないひとときでした。


当日は、静岡新聞と伊豆日日新聞の記者さんも取材にお越しくださいました。
表敬訪問の最後には、市長と記念撮影をさせていただき、終了後は記者さんからのインタビューもありました。


『ドン・キホーテ』一般公演は、10月22日(水)18:30開演です。
多くの一般のお客様にお目にかかれることを心より楽しみに、われわれは、いよいよ2ヶ月にわたる公演ツアーに突入します!
そう、風車を怪物と勘違いして突進するキホーテのごとく!(あれ、なんか違う・・・?)

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伊豆の国市制施行10周年記念事業公演
日時:10月22日(水)18:30開演(18:00開場)
会場:伊豆の国市韮山文化センター 韮山時代劇場 大ホール(静岡県伊豆の国市四日町772)

〔アクセス〕
韮山時代劇場は、最寄り駅の伊豆箱根鉄道・韮山駅より徒歩5分。
最寄りの伊豆箱根鉄道・韮山駅は、JR三島駅より伊豆箱根鉄道 駿豆線にて約18分です。

〔チケット料金〕全席指定
一般:2,000円
高校生以下:1,000円
※乳幼児のお子さまのご入場はご遠慮ください。
※駐車場は数に限りがございますので、公共交通機関をご利用ください。

〔チケット取り扱い〕
韮山文化センター 韮山時代劇場 TEL.055-949-8600
ローソンチケット [Lコード:48679]
チケットぴあ [Pコード:437-891]
※セブン-イレブン、サークルK・サンクスにてお求めになれます。

主催:伊豆の国市
協力:伊豆箱根鉄道株式会社
お問い合わせ:伊豆の国市文化振興課 TEL.055-948-1428

【関連情報】
伊豆の国市は、伊豆観光の要所です。県中部・西部にお住まいの方も、小さな旅と一緒にSPACの公演を楽しみませんか?
★伊豆の国市観光協会の公式サイトはこちら

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2014年9月18日

『ドン・キホーテ』照明・神谷怜奈ロングインタビュー

中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」 パンフレット連動企画◆

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙のインタビューのロングバージョンを連動企画として、ブログに掲載します。

照明:神谷怜奈(かみや・れいな)
静岡市出身。2010年よりSPAC在籍。『タカセの夢』(メルラン・ニヤカム振付・演出)、『オイディプス』(小野寺修二演出)で照明操作を担当。

<SPACで舞台照明と出会う>
――なぜ照明の仕事をするようになったのですか?
 SPACとの出会いは高校の時。演劇部に所属していて、SPACが開催していた高校演劇フェスティバルに参加しました。その関係で、原田一樹さん演出のSPACレパートリー『しんしゃく源氏物語』を観劇しました。そのお芝居では、舞台装置の一部に生の竹が使われていて、それらに異なった光をあてることで四季の変化を表現していました。例えば、冬の情景を表現するために紫の光をあて、あたかも雪が降り積もった竹のように見せていました。あかりによってこんなにも世界観を変えることができるのかと驚きました。これが舞台照明をやろうと思ったきっかけで、高校卒業後、舞台照明の専門学校に行きました。
――高校卒業とともに舞台照明の道を選ぶのは、勇気のいることだと思いますが、迷いませんでしたか?
 色々とやりたいことがあったので、演劇を仕事にするかどうか、決めあぐねていたのですが、高校演劇フェスティバルに参加した時のSPACのスタッフがカッコよかったんです。皆さんとても忙しくて、やつれてゲッソリしていたのですが(笑)、すごく働く。高校生に対しても「よしっ!やろう!」という感じで。自分の仕事に対してすごく真剣で、カッコイイ大人だなと。その影響は大きいです。
――まわりまわって今回、『しんしゃく源氏物語』と同じく原田一樹さん演出の『ドン・キホーテ』で照明担当です。運命を感じますね。
 そうですね。経験不足なので荷が重いのですが……がんばります(笑)

<舞台照明の仕事とは?>
――照明の仕事では、どんなことをするのですか?
 舞台照明の教科書の冒頭には、「照明の基本は劇場に太陽をつくること」と書いてあることが多いです。太陽と言っても、ただ明るくすればいいわけではありません。四季があり、1日の中でも時間帯があり、それらによって光の変化が違います。夏の陽射しの中、人にどういう影ができるのか、そういうことを知っているかいないかで、舞台照明の表現の仕方が変わります。お芝居は嘘なのですが、全てが嘘だと誰も共感しないのではないでしょうか? どこかにリアルを表現しなければいけない。照明家は日常の変化を観察して、劇場で何を表現するのかを選択する仕事だと思います。
――具体的には、どういう風に、舞台照明をつくり上げるのですか?
 まず、舞台上にあるモノを観察します。装置、俳優、衣装、メイク、音。装置ならば色、質感、位置関係など。俳優ならば動き、役割、どういう演技プランなのかなどなど。それらを踏まえて、照明家に与えられている条件の中で最良の機材、位置、角度を決めていきます。
――舞台の上に吊っているバーに何体もの照明機器を取りつけて、俳優や舞台美術に光を当てますよね。そうやって照明のプランを考えるのは複雑そうですが、頭の中で考えるものなんですか?
 私は、3Dの画像を頭の中に思い浮かべます。劇場の横幅、奥行き、高さがあって、ここに灯体(照明機器のこと)をつけると、こういうあかりになる、ということが想像できます。そして、それを1つずつ図面に描いていきます。なので、頭と図面の両方でプランニングをしています。
――俳優さんの体にどういう影ができるかということまで、頭の中で先に見えているんですか?
 使い慣れているSPACの劇場だとだいたい見えるのですが、他の劇場だと劇場構造が頭に入っていないので、現場で合わせる部分が大きいです。
――SPACは専有の劇場を持っていますが、そういうところに創作上の利点があるんですね。
 そうですね。プランを実際に試してみて、やっぱりこうじゃないと気づいて、試行錯誤することができるのは、大きな利点だと思います。

<俳優との闘いについて>
――1人の俳優に、何台の灯体を使うのですか?
 人間っぽくしっかり見せようとすると5台くらいです。前から、上から、横から、後から、同時に照明を当てると、人の輪郭がはっきりします。幽霊っぽく見せたい時は、前からのあかりだけでぼわっと曖昧な輪郭をつくったりします。
――5台もの灯体から1人の俳優に光が当たっているんですね。役者さんは、光が当たらないところには出て行けないということですよね? 照明が俳優の動きを制約していると考えていいですか?
 そうなりますね。なので、照明家はプランを立てる時に俳優の動きを読まなければいけないんです。「この俳優さんがこの役柄を演じる場合、動きが大きくなるだろうな」などと、予測できる時は、広めのエリアにあかりを当てています。照明の仕事は、ある意味、役者さんとの闘いです。一番いい照明が当たる場所に立ってほしいのに、そこに来てくれない! ということがあることも。
――俳優は、照明のベストタイミングをわかっているんですか?
 こちらがびっくりするくらい、ピタッとベストな場所に立つ方もいます。特に主役陣は、あかりのあるところに寄ってくる習性が(笑)
――あかりのあるところに寄ってくる! 虫みたいですね(笑) 俳優との格闘と言われたのを、もう少し詳しくお聞きできますか?
 照明の特性として、光が当たっている全体が、いっきに明るくなったり暗くなったりするわけではありません(LEDを除く)。最初は真中に光が強く当たって、周りは徐々に明るくなります。例えば、30秒で照明を変化させる場合、その中の10秒目~13秒目にここに立てば俳優がもっとも綺麗に見える、なんてポイントがあったりするのです。しかし、照明操作をする時は、俳優の動きよりも先にあかりを点灯し始めなければいけません。俳優が5メートルを歩いて舞台の指定場所に出てくる、その歩き出しの足の関節の動きを読んで、照明を点灯させています。俳優が、最高の3秒の間に、ぴったりの場所に立つことができるように。日によってゆっくり歩く人や速く歩く人もいますから、0.何秒の世界です。そのわずかのズレで、「くそー! うまくいかなかった!」 ということがあります。そういう意味で、俳優と格闘していますね。
――たった何秒で見え方が全然変わるんですか?
 変わると思います。例えば、俳優が「かなしさ」を表現している場面だったとして、その「かなしさ」が「悲しい」なのか「哀しい」なのか。受ける感情の質感などが変化すると思います。照明のオペレーターは動いているあかりをプランします。あかりの変化をどう芝居にとけ込ませ、にじませていくかが勝負になってきます。

<『ドン・キホーテ』の照明プラン>
――『ドン・キホーテ』の照明プランについてお聞きできますか?
 初演のあかりをつくったのは丹羽誠さんという舞台照明家です。
――今回は再演になりますが、初演の時の照明プランを踏まえてやるのですか?
 今回は、会場が色々と変わることもあり、プランの大枠以外は大きく変わることになると思います。役者を魅せるということに重点を置きたいと思っています。俳優陣は、個性の強い方が多いです。パッションのある役者さんが集まっている。なので、役者さんが持っている魅力を隠さないように作りたいです。
――『ドン・キホーテ』は静岡県内の旅公演になりますが、照明プランはどの劇場でも同じですか?
 変更の連続です。ベースになるものは同じですが、会場の形状や設備、演出プランの変更に対応していくことになります。

<気づかれない照明を目指す>
――こういう照明を目指しているという理想はありますか?
 私は、にじむあかりを目指しています。観客が、変化にあまり気づかないあかりをつくりたい。気づかない内に、大きく変わっているあかり。役者さんの動作やお客さんの心の動きに合わせて照明を変えると、ほとんどの人が気づかないんです。すごく照明が変わっていても、例えば、俳優の手のふりと同じ速度で変わると、ほとんど気づかれない。気づかれないように、こっそり皆さんの心を変えられるあかりを目指しています。
――逆に、照明が変わったと意識させるあかりもありますよね。
 そうですね。私も学生時代はコンサートのあかりを勉強していたので、そういうあかりをつくってきました。実はあまり好きではないんです。ライティングショーにはしたくない。照明を見せるのではなく、空気を変えていくことをメインに考えていきたいです。そのための照明にしたいという気持ちがあります。

<劇場では優等生でなくていい>
――演劇の魅力は、何だと思いますか?
 演劇をやっていてよかったと思うのは、変な人がいっぱいいることです(笑)私は、生きるのが楽になりました。
――普通は逆では? 変な人が多いと生きやすくなるってどういうことですか?
 SPACの場合、外国人との交流も多いので、価値観がたくさんありすぎて、人の価値観を否定することがありません。「全然わかんないよ!」と言ってぶつかったとしても、その結果、「ふ〜ん、そういう人もいるんだね」と許容できる。それが演劇の魅力です。学校だとなかなかそうもいかないでしょう。学校の中だと生き苦しく感じる人もいるのではないでしょうか。そういう意味で、演劇は生きやすくしてくれますね。
――中高生には、舞台のどういうところを見てほしいですか?
 ボーッと見てても寝ててもいいのですが、何か心にひっかかることがあったら、それを覚えておいてほしいですね。きっとそれは、その人が日常生活のなかで振り返る必要のあることなのだと思います。生きていく助けになる何かではないかと…。
――演劇は、誰にでも楽しめるものだと思いますか?
 演劇は、つくった側が、これを受け取って! というだけでなく、観ている側が、普段の生活で何を思っているか、試される場だと思います。心の健康診断みたいな…? つまんない! と思ってもいい。ただ、つまんない! と思える状態で劇場に来てほしいです。何を思ってもいいのだという、自分をゆるす心を持たせてくれるのが、劇場です。劇場では、優等生でなくていいんです。
――最後に、中高生へメッセージをお願いします。
 お互いにいい出会いになると嬉しいです。演劇はお客さんと一緒につくるものなので。

(2014年8月1日 舞台芸術公園にて)

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SPACレパートリー/中高生鑑賞事業
『ドン・キホーテ』
9月18日(木)~11月21日(金)
県内各会場

*公演詳細はこちら


2014年9月16日

『ドン・キホーテ』ブログ2

こんにちは。
今回の『ドン・キホーテ』ブログでは、前回の最後で書いたとおり、出演俳優たちをご紹介します。

その前に、様々な役とつぎつぎに展開する場面が特徴である本作のあらすじをおさえておきましょう。
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『ドン・キホーテ』は、スペイン中部のラ・マンチャ地方に住む、初老の男性アロンソ・キハーナが主人公の物語です。
主人公の騎士が冒険の旅をしながら、自分が思いを寄せる美女のために、悪い魔法使いや巨人、ドラゴンに立ち向かっていくという筋書きの小説、「騎士道物語」を読みすぎたアロンソ・キハーナは、自分を騎士だと思い込んでしまいます。
この世の悪を倒し、正義を広めるために、その人生を捧げる決意を固めたアロンソは、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、近所の農夫サンチョ・パンサを従えて、年老いた愛馬ロシナンテにまたがり遍歴の旅に出ます。
想像の世界を突き進む、ドン・キホーテの行く先々では、さまざまな事件が起こります。風車を怪物と思いこみ、槍を持って突進するも風車の羽に突き飛ばされたり、通りがかった歯医者が持つタライを黄金の兜だと信じて、返上しろと迫ったりするのです。さらには、宿屋の女中アルドンサを囚われのお姫様だと思い込んだのを機に、大乱闘まで巻き起こしてしまいます。そんなキホーテをラ・マンチャに戻そうと、故郷の司祭や床屋、学士たちが様々な策を練っていきます。
強固な妄想にとらわれたドン・キホーテは、はたして、現実に戻ることができるのでしょうか。そして、最後にはどこにたどり着くのでしょうか――。

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それでは、出演俳優、そして演出や音楽を担当する方々もご紹介いたします。

演出の原田一樹さん(劇団「キンダースペース」主宰)。

(手前)
 

(左)
 

(椅子に座っている)
 
演出助手の坂上朋彦さん。


 
音楽を手がけ、出演者へのケチャの指導もする和田啓さん。

 
ドン・キホーテ(アロンソ・キハーナ)役の三島景太さん。

 
サンチョ・パンサ役の小長谷勝彦さん。

 
キホーテとサンチョは、終始「ボケとツッコミ」のようで笑いを誘います!



 
語り/女中アルドンサ・ロレンソ(ドゥルシネーア)役の本多麻紀さん。

(左)
 
アロンソの姪アントニア/語り役の大桑茜さん。

 
アロンソ家の家政婦/宿屋の女将/公爵夫人役の木内琴子さん。

 
宿屋の主人/公爵/コロス役の阿部一徳さん。

 
阿部さんと木内さんは、宿屋の主夫婦と公爵夫妻として、作中2つの夫婦を演じます。
そんな二人による、筆者お気に入りのワンシーンがこちらです。
どこで出てくるのか楽しみにしていて下さいね!

 
司祭ペレース/コロス役の若宮羊市さん。

 
床屋ニコラス/聖職者/コロス役の加藤幸夫さん。

 
この司祭と床屋の名コンビ(迷コンビ?)のやりとりにもぜひご注目ください。

 
歯医者/ラマ追いペドロ/コロス役の若菜大輔さん。

 
羊飼い/ラマ追いビセンテ/宿屋の客/コロス役の牧山祐大さん。

 
子ども/公爵夫妻の娘アルティシドーラ/コロス役の山本実幸さん。

 
学士サンソン・カラスコ/コロス役の永井健二さん。

 
以上、出演者総勢12人で22役を演じております!(語りとコロスはそれぞれ1役と数えました。)
観る作品によって、俳優の印象は大きく違ったり意外な面が見えたりするものですが、この作品では、一つの作中で各出演者のいくつもの魅力を発見できることと思います。

日々の稽古では和やかに楽しく、かつ緊張感をもって初日を間近に控える『ドン・キホーテ』、ぜひご期待ください。






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