2014年10月30日

【日刊!『変身』】小野寺さんからの挑戦

みなさま、こんにちは。
制作部の山川祥代です。

おかげさまで『変身』ブログ、「日刊」でいられております。
とりあえず3日坊主にはならずに済みました。
よかった、よかった。

最近の『変身』稽古では各役割に応じて
それぞれ稽古を進めるということも行われています。
その様子を写真でちょっぴりご紹介。

①

②

③

一組一組、小野寺さんが向き合って
小野寺さんが描くイメージを共有。
俳優は小野寺さんから受け取ったキーワードを基に
そこから動きなり言葉なりを発展させていく。
小野寺さんからの「挑戦」に俳優が「立ち向かう」、
ある種の「闘い」を思わせる雰囲気がありました。
もちろん、決して荒ぶれているという訳では全然なく
むしろ小野寺さんの稽古はとても紳士的に進んでいきます。

④

⑤

素敵な笑顔ですね。
こうやって俳優さんも小野寺さんの魅力に引き込まれていって
結果素敵な作品が生まれるのだろうなぁと思いました。
(俳優さん自身もとても魅力的ですけど、さらに!)
そんな素敵なメンバーたちをこれからもブログを通して
ご紹介していきたいと思います。

明日は第二期稽古始って初めての稽古オフ。
【日刊!『変身』】も休刊です。

みなさんが少しでも休めますように。

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静岡芸術劇場<ヘンシン!>記念公演
『変身』
12月6日~12月21日
公演の詳細はこちら
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2014年10月29日

【日刊!『変身』】SPAC美術班の力

Filed under: 『変身』2014

みなさま、こんにちは。
制作部の山川祥代です。

『変身』稽古、着々と進んでおります。
突然ですが、みなさま。
これはなーんでしょう??

①

そう、これはSPAC美術班構成のもと作製された
『変身』の舞台セットの模型です。
ただの台と思いきや、
この装置がすごい、すごい。
今回の舞台美術デザインを担当した深沢さんの説明を受けながら、
そこに隠されたあまりの仕掛けのすごさに
一同ぽかーん。
子どもの頃に頭の中だけで描いていた
「ひょいっとして、ひょい!」みたいなことが
模型の中で実際に起こっていることに
みなさん不思議過ぎて少し笑っちゃうレベル。

②
「何てすごいんだ~」のポーズ。
(ではありません。すみません)

SPAC創作技術部、おそるべし。
そして何て楽しみなんだ、この作品。
素敵になること間違いなしです。
今はまだみなさんに細部をお見せできませんが
可能な限りご紹介していきたいと思いますので、
舞台装置にもぜひご注目くださいね。
SPACが誇る美術班の力は
まだまだこんなものじゃありません。

注目の『変身』稽古まだまだ続きます!
そして【日刊『変身』】も続き・・・ます!
一日一日を大切に。
一日一日が勝負。

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静岡芸術劇場<ヘンシン!>記念公演
『変身』
12月6日~12月21日
公演の詳細はこちら
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2014年10月28日

【日刊!『変身』】 動きを作っていく中で…

Filed under: 『変身』2014

昨日の稽古には、静岡大学アートマネジメント力育成事業の
演劇実習コース受講生の皆さんが稽古見学にいらっしゃいました。
外部の方に稽古をご覧いただくときは、
ある程度まとまった場面をご紹介することも多いのですが
『変身』は、何せまだ稽古再開3日目。
今回はまさに、ひとつのシーンが出来上がっていくまでの過程をご覧いただきました。

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見学後。
出演者たちが繰り返し繰り返し練習していた動きについて、
「拍を取らずに(1, 2, 3, 4,…とカウントしないで)
やっていたのはなぜですか?」と受講生の方から質問をいただきました。

そうですよねー。
そこでは7人で1分ほどの同じ動きをしていたのですが、
拍に合わせた方がよほど7人が「まとまりやすい」はずです。

でも、この稽古にあわせて仮で流していた音楽も
「これだとリズム取っちゃうから」と小野寺さんが仰って
リズムを刻まない、音に動きを合わせづらいものに替えていました。

さて、なぜでしょうか。

もちろん、拍に合わせた動きを作りたかったのではないから、ですが
それがどうしてなのか、どういうものをつくりたかったからそうしていたのか…?

もう少しだけ長く稽古をご覧いただけたなら
きっと、質問してくださったご本人も何かを感じ取ってくださったはず。
ああ、そこまで見ていただけたらよかったのですが!

俳優の身体(動き)は、よく語ってくれるようでいて、漠然としか語ってくれません。
台詞も、語ってくれるようでいて、意外とはっきりとは語ってくれません。
でも時には、言葉がはっきりと語ってくれない部分を
漠然としか語ってくれないはずだった身体の動きが語ってくれたりもします。
さらには2つが合わさって、不思議なほどに雄弁に語りかけてくれたりもします。

…なんだか謎かけのようになってきてしまいましたが、
人の身体って本当に豊かだなあ、と
稽古場を覗きながら日々、改めて感じております。

P1170733

「日刊!変身」、本日は中野三希子がお届けしました。

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静岡芸術劇場<ヘンシン!>記念公演
『変身』
12月6日~12月21日
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2014年10月27日

【日刊!『変身』】稽古場のエネルギー

Filed under: 『変身』2014

みなさま、こんにちは。
制作部の山川祥代です。

連日とても充実した稽古が行われており、
どうにかその稽古場のエネルギーをお伝えしたいのですが、
言葉にするのが惜しいというか、もったいないというか
とにかく観て!という感じです。(ブログの意味・・・泣)

①

②

③

新作ということで、今はまだ色んな可能性を
みんなで探っています。
役どころは?動きは?装置は?
全てが今は試行段階であり、
すなわち全てに未知の可能性が秘められているのです。

④

今回はこの一枚!
もみくちゃにされる俳優の大高浩一さん。
一体何が起こっているのでしょうか?
そしてこのシーンは採用されるのか、
はたまた全く違うものになってしまうのか?

・・・わかりません!!

未知なる創造エネルギーに満ち溢れた
『変身』の作品創作。
これからも目が離せません。

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静岡芸術劇場<ヘンシン!>記念公演
『変身』
12月6日~12月21日
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2014年10月26日

【日刊!『変身』】 第二期稽古が始まりました

Filed under: 『変身』2014

みなさま、こんにちは。
制作部の山川祥代です。

10月後半となり、いつの間にか肌寒くなってきましたね。
芸術劇場改修中のSPACは、県内ツアーを中心に『ドン・キホーテ』、
そして間もなく『走れメロス』も三島と伊東で上演いたします。

そして!
12月の静岡芸術劇場のリニューアルオープンを飾るのが
フランツ・カフカ原作『変身』です。

演出はマイムを駆使したパフォーマンスで
各方面から注目を浴びる小野寺修二氏。
昨日、注目の第二期稽古が始まりました。

まずは第一期稽古で生まれた動きの素材をおさらい。

写真①

写真②

そしてそれをベースにあらたな可能性を試し、試し。
何回も何回も繰り返し、繰り返し。
「なんか違うよね」「今の面白くないよね」と、
言葉にならないつっかかり、ひっかかり、もどかしい感じを
少しずつクリアにして、イメージに近づけていく。
俳優も、それを見守るスタッフも、
ぐっと小野寺さんの言葉に耳をすまして試行錯誤。

写真③

写真④

写真⑤

12月の初日に向けて、
今の稽古が一体どんな「変身」を遂げるのでしょうか?
ご期待ください!

写真⑥

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静岡芸術劇場<ヘンシン!>記念公演
『変身』
12月6日~12月21日
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<制作部よもやまブログ#85>まだ間に合います、新規スタッフ募集【10月30日(木)まで】

SPACの創作・技術部、制作部スタッフ募集・・・
締切りまであとわずか!

さて、以前私がいた会社で受けた、新人研修のはなしです。

レゴブロックで船を作ろう、というワークショプがありました。

ルール:
・班ごとに、ブロックがいくつか入った封筒を渡される。
・班によって、渡されるブロックの形や数は全くバラバラ。
・初めの封筒に入っているブロックで基礎を作り、2回目、3回目と追加されるブロックでオリジナルの船を作り上げる。

目的がよくわからないまま、なんとなくスタート。
初めに与えられるのは、わずかばかりのブロック。
できるのは質素なボートか、寂しいところは筏(いかだ)程度で
船とは呼べないものばかり。

しかし中にはラッキーな班もあって、
いきなり中型のプレジャーボートができたところも。

2回目。

次の封筒には中身がたっぷり入っていて、それなりに船になってくる。
班によって、ちょっとずつ形が違ってきて、特色がでてくる。
一方、プレジャーボートの班の封筒にはほとんど中身が入っておらず、
あまり大きくならない。

ラスト3回目。

今までにないブロックも混じって、
班によっては大型豪華客船になったり、軍艦級の迫力がでてたり、
いかにも速そうな巡回艇になったり。
プレジャーボートも遅れを取り戻して、他の船並みにパワーアップ。
お互いに見せあうと、色々できてておもしろい。

はい。

つまり、「ブロック」は仕事を通じて獲得する『経験値』や『スキル』。
「船」というのはその時点での自分自身の『能力』。

新入社員たちが「若手→中堅→ベテラン」と
人それぞれにキャリアアップしていく様を
お互いに縮図体験したわけです。

入社したてのころは、他の同期がどんなことをやっているか、気になるものです。
出張でバンバン海外に行く他部署の友人を見ると、焦りを覚えたほど…(笑)

そんなときに出会ったこのワークショップ。
今を焦ることよりも、もっと遠く先も見てみること。
辿る道が人と違っても、辿り着くところには着く。
自分は将来どんな「船」を思い描くのか、
そんな船を作るためには今何をしたらいいか。

・・・みたいなことを気づかせてくれたような気がします。

その結果、私はそこを辞めて演劇を選んだわけですが・・・ (_ _)

SPACに来る前は、東京の小劇場界で活動しながら
現場の中で舞台のイロハを学びました。
大学で演劇や舞台関係のことを勉強してきた同僚ももちろんいますが
私は体系的な学問として学んだわけではありません。

SPACの劇団員は、年齢だけでなく、
それまでのキャリアや経歴もさまざまで
多様なにんげん性が集まって、
ひとつの舞台をいっしょに作っていきます。
時には海外のアーティストと、文化の交換をしながら。

ひとりひとりが自分のキャリアを思い描き、
作品創りを通して経験値を重ね、
舞台人として成長していきます。

劇場は、人と人が交わる場所です。
お客さまにとってそうであるように、
そこで働くスタッフにとっても
新たな価値観に出会えるのが劇場です。

研修を受けてた当時は、数年後、
自分の「船」が静岡に寄港することになるとは思ってもおらず・・・
住み心地がよく、長いこと停泊中です。

みなさんの<船>を舞台芸術でカタチにする。
静岡で、劇場で、劇団SPACでキャリアアップしてみませんか?
お待ちしてます!

●SPAC芸術局 創作・技術部、制作部スタッフ募集
2014年10月30日(木)〆切
http://spac.or.jp/news/?p=10363

制作部・佐伯風土


2014年10月15日

『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(12)

第12回は、母親を演じた鈴木陽代が、
母親役ならではの視点から、今年のヨーロッパ・ツアーを振り返ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『室内』ヨーロッパツアーが盛況のうちに幕を閉じることができました。
これも皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました!
5月のウィーン・ベルギーに始まり、7月のアヴィニョン、
そして9月にパリ日本文化会館で締めくくりました。
どちらの劇場でもあたたかく迎えていただきましたし、
その土地の個性のようなものも感じました。
本当にお伝えしたいことが山盛りいっぱいなのですが
私が演じたのが「母」だったこともありまして
ここは一つ、子役さんに焦点をあててレポートしたいとおもいます。

『室内』にはずっと眠っている一番小さな子どもが登場します。
この小さな静かな眠りが作品の重要な要素なのですが
もしかしたらこの役が一番難しいのではないかしら??
そんな難役を去年の日本初演から
今年のヨーロッパツアーまでつとめあげてくれたのが
こちらヒビキくんです!

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こちらはアヴィニョンの舞台袖でお稽古あとの一枚!

image_1
こちらはパリの最終日の楽屋で『室内』家族写真です。

ツアーを重ねるごとに大人の顔になっていくヒビキくん。
日本とは勝手が違う海外なのに
コンディションも完璧に調えていて、
本当に素晴らしい!
彼はもう一人前の俳優さんですね。
フランス語の挨拶も上手になっていました。
ヒビキくんが「メルシー!」というと
レジさんはいつもニッコニコでした。
この経験がヒビキくんの中でどんな風に昇華していくのでしょう。
それはどんな風であってもいいものだと思いますが、
私からヒトコト!
ヒビキくんがいてくれたおかげでいいお芝居になりました。
そして、ヒビキくんがこの役のお手本を新しい子達に示してくれたんだよ。
ありがとう!

ヨーロッパツアーでは劇場ごとに
それぞれ新しい子役の子を募集しました。
国によっては、法律上のこともありますが
長い公演期間ですので、お子さんの負担にならないようにするためです。

まず一カ国目のウィーン。
私も初めての海外の子役さんなので緊張したのですが
そんな緊張を吹き飛ばしてくれたのが
タカくんです。

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稽古の合間をぬってお勉強してるところをパチリ。

彼は稽古の一日目から舞台上でグッスリ寝ていました。
いやぁ、肝が太いこと!
ウィーンでは公演期間が短かったのでお稽古だけの参加だったのですが、
「これはこの先もきっと大丈夫!」と思わせてくれたのでした。
ありがとう!

そして間をおかずベルギーです。
ベルギーも公演期間は短かったのですが
こちらの法律で、子役は日替わりということになりました。
本番を見事に乗り切ってくれたのがソウゴくんです。

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ご存知、マルト役たきいみきとのツーショット。

サッカーと合気道をやっているというソウゴくん。
タカくんもそうなんですが、ハーフで日本語も流暢です。
すでに初舞台を踏んでいて、とっても落ち着いた様子でした。
すでに大物の風格。
そうそう、忘れられないエピソードが。
開演前、私たち俳優は舞台の真裏で待機をしていて
モニターで舞台の様子を見ているのですが
その画面に映った後ろ姿を指差してソウゴくんが「この子だぁれ?」と言いました。
ソウゴくん、それはレジさんだよ。。。
ありがとう!

そして、時は流れて夏のアヴィニョン。
今回のツアーの中で最年少の子役さん、ユメジくんです。
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美しすぎるおばあちゃまと。

ユメジくんはクォーターでおじいさまが日本の方です。
日本語は習っていなかったそうですが
ちょうど日本に興味がわいてきた時だったそうで
おじいさまから習った日本語で
「コンニチハ!」とかわいらしく挨拶してくれるのでした。
私、フランス語特訓中でしたので、ユメジくんとカタコトフランス語で
話すのが楽しみでした。
ユメジくんに「これフランス語でなんていうの?」と質問しまして
いっぱい単語を教わりました。かわいい私の先生です。
ありがとう!

さあさあ、いよいよ大詰めのパリ公演。
こちらは約一ヶ月と長丁場なのと、休演日が少なかったこともあって、
新しく二人の子役さんを迎えて、ヒビキくんと3人体制で挑みました。
お一人目、カイトくんです。

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私が無理やり押さえつけてるような。。。いやそんなことありませんよ!

カイトくんが子役さんの中で一番お兄さんでした。
これは私見ですが、年をとるほうがこの役は難しいと思うのです。
舞台でただ寝なさいって言われたところで、
大人のほうが緊張して眠れないのではないでしょうか。
少年期のおける一年の差って大きいですものね。
でも、カイトくんは見事にやってのけてくれました。
実はパリ公演は現地の稽古日数が短かったため
一回あたりの稽古時間がとても長かったのです。
カイトくんの番が、ちょうど一番長い稽古の日だったと思います。
忍耐強いその姿は、印象的でした。
本番での一コマですが
舞台裏にはもうすぐ出番なのを知らせるライトがあるのです。
それが点灯すると、それまでジッと袖で待機してたカイトくんが
おもむろに屈伸体操や肩を回すのです。
むむむ、慣れてる!試合慣れしている!
ありがとう!

そして最後を飾ってくれるのがアルチュールくんです。

image_6
千秋楽を祝うパーティでリラックスした娘役弓井茉那とアルチュールくんと私。
アルチュールくんは写真がお嫌いで、なんとか頼み込んでとった貴重な写真!
こんなにかっこいいのになぜ!?

学校で1・2を争う俊足のアルチュールくん。
まだ稽古の序盤のころ舞台に慣れてもらおうと思って、
舞台を一緒に走ったのですが、まぁ速いこと!
わたしはついていけませんでした。。。
運動神経抜群のアルチュールくんにとっては、
レジさん特有のゆっくりした動きが不思議だったのかもしれません。
でもそこはセンスがあるアルくん。
何がこの舞台で必要なのかわかってくれました。
レジさんのお芝居は極限までゆっくり動くことが要求されるのですが
そうなると、ゆっくり「しゃがむ」「横たわる」というのが
すごく筋力がいるのです。
特にヨーロッパの生活様式の中では「しゃがむ」という動作は
日本ほど頻繁ではないのでみんな苦戦するところでした。
アルチュールくんはいっぱい練習してくれて
上手に、ゆっくりしゃがんで、横たわってくれました。
そして、今でもおうちで
「コレカラドウシヨウ」
「ヨウスヲミヨウ」
と、ゆっくりセリフを諳んじているそうです。
こどもの記憶力はすごいなぁと思うとともに
一緒にお芝居したものにとってはうれしいことです。
出番を待つ間に、将来サッカー選手になりたい話などもききましたよ。
サッカー、人気だなぁ。

さて、みなさん。
もうお気づきでしょう?
何をかって?
それは、子役のみーーーんなハンサムぞろいということです!
いえいえ、世界中のこどもはみーーーんなかわいいんですよ。
わかっているんですよ、わたしでも。
でもね、これを「親バカ」というんでしょうねぇ。
飛び抜けてハンサムぞろいだと思ってしまうのです。
いけませんねぇ。そろそろ「母」から抜けなければ(笑)

現実に立ち返って、
本当のご家族のみなさま。
こんな愛らしいお子さんたちとお芝居できてとても光栄でした。
ありがとうございます。
みなさま方のおかげで、『室内』というお芝居が成立できました。
子どもの安らかな寝姿は美しいですね。
守らなくちゃって、自然に思えますもの。
『室内』はハッピーエンドなお芝居ではありません。
描かれてるのは悲劇です。
でも、お子さんたちと一緒に舞台に立って思うのは、悲劇というより
もっと深い、大きい、つかんだら消えてしまうような儚い何かでした。
子役さんと、申し上げてきましたが
この『室内』が初舞台の子ばかりです。
ご協力とご理解がなければ成り立ちませんでした。
本当にありがとうございました!

そして、今一人。
感謝を申し上げたい紅一点がいます。
去年の静岡での稽古の日々をともにしてくれたメグちゃんです。
本番は始まってしまえば終わるけれど、
稽古はいつ終わるかわかりません。
それに、当たり前ですが、
場面を止めたり、もう一回かえしたりするので
「流れ」が途切れます。
時には、これも当たり前のことですが、
厳しい指摘があったり、緊張が支配する場面もあります。
特に初演の稽古は、レジさんにとっても、私たちにとっても未知の世界。
緊張度も高かったのでした。
ヒビキくんも、メグちゃんも
こんな時を一緒に乗り切ってくれました。
これは並大抵のことではないなと思うのです。
メグちゃんは、女の子だけあってお話が上手で
ほぼ対等に、時にはそれ以上に私たちの相手をしてくれました。
その朗らかさに何度救われたことか!
またメグちゃんの持ってきてくれたお菓子をつまみながら
おしゃべりしたいところですが、もうお姉さんになっちゃったかしら?
そんなわけで、最後は静岡の写真で締めくくりますね。

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ええい、もういっちょ。

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ええい、ままよ。もうひとつ!

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仕事を終えた充実感に酔う男二人と美女。

キリがないほど、感謝をささげたい方が大勢いらっしゃいます。
これはとっても幸せなことですね。
本当にありがとうございました!

鈴木陽代

***

*『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート バックナンバー (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)  (11)
*『室内』ヨーロッパ・ツアーの詳細はこちら


2014年10月6日

<制作部よもやまブログ#84>静岡芸術劇場、変身中。

みなさま、こんにちは。制作部の中野です。

静岡は台風一過、すっかり外がまぶしくなっていますが
朝のうちは本当に大変な空模様でした。
まだ風雨の続いている地域の方はどうぞどうぞお気をつけて…!

さて本日のよもやまブログ、
改修工事のための仮囲いに覆われた静岡芸術劇場からお届けします。

劇場エントランスより
▲静岡芸術劇場エントランスから眺めた風景。
表側はずーっと囲まれているのです。

この劇場では、ゴールデンウィーク明けから
もうすでに5ヶ月もお客様をお迎えしていないことになります。
この10日間のうちには、野外劇場「有度」での劇団県史の公演も、
浜松での『綾の鼓』の公演もありましたし、
県内での鑑賞事業公演ツアー中の『ドン・キホーテ』では
まだまだたくさんの中高生の皆さんにこれからお会いできるわけですが、

…やっぱり芸術劇場でお客様をお迎えできないのはさびしいです。

皆様にも寂しがっていただけていると嬉しいのですが、
どうかあと2ヶ月!ご辛抱ください。

そう、12月には、

リニューアルオープン記念公演

変身

henshin

が待っているのです!!!

2011年の『オイディプス』を演出された小野寺修二さんが
好きだからこそ手を出したくなかった、とも仰るカフカの作品を
ここSPACで、ついに舞台化。

小野寺さんの作品は、マイムをベースにした身体の動きで
ひとつのシーンを生み出してはそれを瞬時に解体して
あっという間にまた次の空間を作り上げていくような
かと思えばぐぐぐっと緊張感のある間が続くような
…かと思えばユーモラスな動きや一言でくすぐってくれるような、
なんとも刺激的な時間です。

SPACに入る前から小野寺さんの作品を観に行っていたわたくし、
今回再び静岡で、ひとりでも多くの方にご覧いただき
ぜひともあの面白さを味わっていただきたいと思います!

『変身』のチケットは昨日、発売になりました。
一般公演初週の12月6日(土)、7日(日)は
浜松、東京からのバスもあり、お問い合わせが多いようですので
どうぞお早目にご予約くださいね。

劇場でお待ちしております!

中野三希子