2015年10月30日

【王国、空を飛ぶ!】 いよいよ開幕!

『王国、空を飛ぶ!』、10月26日(月)に
中高生鑑賞事業公演の幕が上がりました!

初日のあとは怒涛の2ステージ上演の日が続き、
中高生の皆さんの、連日の大笑い大盛り上がりを嬉しく思いながらも

バサバサバサーーーーーッ

と、鳥たちが飛び去るかのような早さで過ぎていく毎日。
あっという間に週末を迎え、明日はいよいよ一般公演の初日を迎えます。

舞台を早く劇場でご覧いただきたいところではありますが、
わたくし、もう我慢できません。
「発見の会」の深川信也さんによる舞台美術のラフスケッチ をここでご紹介します!
このデザイン画がどのように実際に舞台上に現れているのか、
どうぞ楽しみに劇場にお越しくださいませ。
*舞台美術の制作風景レポートはこちら

さあ、まずは
人間社会を逃げ出したサラリーマン2人が
元は人間だった一羽の鳥「ヤツガシラ」に導かれてやってくる森のシーン。

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ヤツガシラの呼びかけで鳥たちが大集合し、
この舞台の中に勢ぞろいするシーンはまさにファンタジー。
でもこの鳥たち、見た目は可愛くても中身はけっこう ○☆#×*■ です。
そんな鳥たちを包み込む森の風景… 皆さんにはどう見えるでしょうか?

さらに、

鳥の国のシーン!

地上の人間界と、天上の神々の国との間に
主人公のサラリーマンたちと鳥たちとが建国した、
空に浮かぶ「理想郷」です。

ここに人間界からの移住を希望する人々が次々と現れ
天上界からは使者である神々がやってきて、

……。

いろいろ起きます。

ネタバレになるのであまり言えません。すみません。

実際の舞台美術は、デザイン画の時点からさらに進化し
迫力と魅力を増した姿で皆さんの前に登場します。
その舞台美術の中でひたすらに炸裂する俳優たちのエネルギー、
そして響き渡る歌や音楽とあわせて、たっぷりと味わっていただければ幸いです。

さあ、
鳥たちによる民主主義国家の行方はどうなる、
満員電車での通勤生活から抜け出した鈴木(主人公)はどうなる、
ギリシア喜劇が原作の作品の主人公のわりにかなり親しみやすい名字だぞ主人公、
ていうか誰が演るんだ鈴木、
そしてもう一人のサラリーマンの名前は何なんだ、
あなたが好きなあの俳優さんはどんな鳥を演じるのか、
ミュージシャンチームはいったい全部でいくつの楽器を演奏しているのか、

その答えは全て、劇場にあるの、だ ――――――!!!!

……皆様、ご来場お待ちしております!!!

(楽器の数は、ご来場いただいただけではきっと分かりません。すみません。
ぜひ終演後にカフェ・シンデレラでミュージシャンたちに話しかけてみてくださいね!)

制作部・中野三希子

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​10~11月 SPAC新作
『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
脚本・演出:大岡淳  原作:アリストパネス
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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大道芸ワールドカップ in 静岡 2015 出演の『王国、空を飛ぶ!』チームの稽古とは

風刺が効ききながらもおかしくて笑いがとまらない!
SPAC新作『王国、空を飛ぶ! ~アリストパネスの「鳥」~』より
現在、【大道芸ワールドカップin静岡2015】で披露する
特別パフォーマンスを準備しています。

演出家・大岡淳をはじめ、ミュージシャン、俳優と豪華なメンバーが日替わりで
10月31日(土)、11月1日(日)、2日(月)と静岡市内の駿府城公園のメイン広場2
に登場します!

その稽古を10月28日(水)上演後に『王国、空を飛ぶ!』チームで行いました。

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演出・出演の大岡淳の発する声の即興パフォーマンスは驚きと懐かしいメロディ?など、、、
何が飛び出すか(羽ばたくか)わからないドキドキ感。
声と、ミュージシャンによるセッションと「鳥」たちのダンスをみていると、
秋の肌寒さもふいとどこかへ飛んでいき、笑いで体が温まることまちがいなし!

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明日より開催の【大道芸ワールドカップin静岡2015】
で、その日、その時間、その一瞬にしかみられない
アバンギャルドで特別なパフォーマンスを是非、ご覧ください!!

SPACパフォーマンス開演時間
10月31日(土)17:30
11月1日(日)14:30/17:00 (※スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』も出演)
11月2日(月)17:30

会場:駿府城公園メイン広場(静岡市葵区駿府城公園1)
料金:入場無料(投げ銭形式)

ご来場お待ちしております!

制作部・林


2015年10月27日

『室内』観劇レポート(泰井良)

Filed under: 『室内』2015

この作品を「静寂」という言葉で語るのは、もはや月並みかもしれない。けれども、「静寂」という言葉で始める以外に術はない。この作品は始まりから終わりまで、「静寂」が舞台と客席とを支配しているからである。
バロック演劇である『舞台は夢』には、その特徴である光と影のコントラストが見られる。一方、この作品の空間には、光と影の狭間にあるとされる「幽玄」が充溢している。この「幽玄」は、とりわけ、日本の古典芸能である「能」の真髄とも言われ、「ユーゲニズム(幽玄主義)」として、広く世界に知られている。谷崎潤一郎は、『陰翳礼賛』において、日本人の美意識は「陰」や「ほの暗さ」を条件に入れて発達してきたものであり、明るさよりもかげりを、光よりも闇との調和を重視してきたと分析した。戦後、アメリカ式の蛍光灯による照明が、生活空間を占有するようになるまで、かつて日本人の生活は、間接照明によって「陰」を巧みに取り入れてきた。この『室内』という作品に向き合う時、我々は、まず現代の照明や照度から隔絶され、かつて日本人が親しんだ「幽玄」の世界に引き入れられる。ここでは、普段我々が最も頼りにしている視覚に依存することは難しく、視覚以外の他の感覚器官である聴覚や嗅覚が少しずつ鋭敏化していくのを感じる。これは、他のメーテルリンクの戯曲『盲点たち』にも通じることである。つまり、この作品は、我々の日常生活ではほとんど用いない感覚を刺激し、より鋭敏なものとするのである。
この物語は、人間の生と死が主なテーマであり、それゆえ舞台の上は、彼岸の世界ともいえる。舞台の上に敷き詰められた砂は、あたかも砂浜のようであり、この場所から死者の霊魂が彼岸に向けて旅立つかのようなイメージを観者に与える。ここで繰り広げられるこの世のものとは思えない動きと一定のリズムを刻んで発せられるオートマティックな台詞。登場人物の動きは、重心を一定に保ちながらゆっくり移動し、その動きは能役者の動きのように「動」を孕んだ「静」といえる。
そして、時間という観点からしても、ここに流れているのは、時計によって刻まれる時間ではなく、人々の意識において感じ取られる時間、すなわち「内的時間・意識」とも言えるものである。これは、自然とともに生活を営んできて日本人ならではの時間意識といってもよい。
このように『室内』は、我々日本人が古くから育んできた「美意識」に包まれており、そのため時間の経過とともにしだいに違和感を覚えなくなる。我々は、この作品によって、忘れかけている感覚や意識を呼び覚ますことができるのではないだろうか。

執筆クルー 泰井良プロフィール写真泰井良(たいい・りょう)
1972.9.5、神戸市生まれ
関西大学美学美術史専攻を経て、静岡県立美術館学芸員。
現在、静岡県立美術館上席学芸員、俳優。
(一財)地域創造公立美術館活性化事業企画検討委員、全国美術館会議地域美術研究部会幹事など。展覧会企画のほか、市内劇団でも活動中。


2015年10月25日

『室内』 最終公演を終えて(文芸部・横山義志)

Filed under: 『室内』2015

何かが終わったところから何かが生まれる

 レジ作品の衝撃から、日本での紹介を夢見て、
 静岡での共同製作の実現、稽古場秘話…

 3年に渡るレジ×SPAC共同製作『室内』を終えた今、
 文芸部スタッフ横山義志が胸の内を語る。

※『室内』公演詳細はこちら

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『室内』最終公演を終えて

SPAC文芸部 横山義志

『室内』の公演が終わった。一つの円環が閉じられたような気分。「何かが終わったところから何かが生まれるんだ」とクロード・レジは話していたが、やっぱりちょっとさみしくもある。忘れないうちに、いくつか書き留めておきたい。

はじめてレジさんの作品を見たのは1999年の『誰か、来る』(ヨン・フォッセ作、ナンテール・アマンディエ劇場)だった。すごく昔のような気もするし、昨日のような気もする。席に着くとすっかり暗くなり、今まで経験したことがなかったような静けさが劇場を覆った。目を凝らすと、かすかに浮かび上がってくる人物たち。耳を澄ますと聞こえてくる対話。だが、長い沈黙をはさんで、一音節ごとにゆっくりと発せられる言葉を聴いていると、沈黙のあいだにめぐらせた思いと、耳に入ってきた言葉との区別がつかなくなってくる。目の前にあるものが本当に存在しているのか、それとも自分だけがそれを見ているのか、分からないような感覚。「二人だけ」の生活のために選んだ、人里はなれた家に、女が一人でいるところに、大家の息子を名乗る男が訪ねてきて、「ビールを買ってきたんだ。一緒に飲まないか?」と、ビニール袋に入ったビール瓶を少し揺する。そのかすかな音が、劇場中に響きわたる轟音のように聞こえる。

そこで起きていることに、自分の体がついていけていないような感覚。現代演劇でこういう感覚を得たのは、ほとんどはじめてだったかも知れない。自分の身体感覚自体を変えなければ見えないもの、聞こえないものがある、ということに気づかされるという、ほとんど暴力的な体験。パリでレジの作品がかかると、チケットはいつもあっという間に売り切れるのに、劇場に行ってみると、途中でぞろぞろと人が出て行く。そうでなくても、ほとんど身体的な拒否反応を示している観客と隣り合うことも少なくない。やがて、レジの新作がかかるたびに、その日に合わせて、心身を整えてから劇場に向かうようになった。そんなことをする気になったのはレジの作品くらいだった。

なんとなく、こういう作品の本物の観客はむしろ日本にいるのではないか、という気がしていて、いつかレジの作品を日本に紹介することを夢見ていた。だがその頃、レジはめったに国外ツアーをしておらず、フランス以外ではほとんど知られていなかった。わざわざ他の国でやるよりも、自分が知っている環境で、いい作品を作ることに集中したいからだ、といった話を伝え聞いていた。それが、まさか静岡で作品を作ってくれることになるとは・・・。最終公演のために舞台芸術公園を歩いていて、今更のように、夢じゃないかと思ったりもした。

2004年にレジのヨン・フォッセ三部作について「可能態の現前」という文章を『舞台芸術』誌第5号に書かせてもらったが、思えばそれ以来、レジの作品についてまとまった文章を書いたことがない。フランスでも、これだけ多くの称賛を得ながら、そういえばあまり分析的な批評というのは目にしたことがない気がする。今になって、なんとなくその理由が分かるような気がしてきた。レジの作品では、実際に劇場のなかで起きたことと、自分のなかだけで起きたこととの区別がつかないからではないか。劇場のなかで起きたことをいくら描写してみても、自分がそこで見たものが見えてこないからではないか。

何度も『室内』を見ていて、今回の公演でようやく気づいたのは、自分が見ているのは目の前で起きていることではない、ということだった。そこに広がる風景は「室内」とはほど遠いし、そこに家族の日常を見るには、相当の想像力が必要になる。とはいえ、一方でそれは、そんなに難しいことでもない。たとえばおままごとで、お茶碗に盛られた砂をおいしいごはんだと思って食べるのと同じようなことだ。思えば演劇というものはそもそも、そこにあるものを別のものとして見る、ということで成り立っている。だがある時期から演劇は、あるいは視覚文化一般が、そのことを隠蔽するような形で発展していったのかも知れない。

稽古場で、レジは何度も「自分の想像力を信じなさい、観客の想像力を信じなさい」と語っていた。俳優が何かを見ていなければ、観客にもそれは見えない。もちろん俳優が見た何かが観客にそのまま伝わるわけではないが、まず俳優が何かを見ない限り、そこには何も立ち上がらない。そして観客がそこに何かを見たいと思わない限り、そう思わせない限り、やはり何も立ち上がらない。この構造はあらゆる芸術作品に共通するものだろう。だが、そこに安定した共犯構造にもとづく約束事が成立してしまうと、この構造自体は見えなくなっていく。約束を裏切らないと、約束の向こう側にあるものは見えてこない。「人類の秘密により近づくような作品を作らなければ意味がない」とレジは言う。

そういえば、3年前のオーディションのときに、こんなダメ出しがあった。「ちょっと演技が小さいんじゃないか。これは話すべきかどうか迷ったんだが、最近の宇宙物理学者は、この世界には11の次元があると言っている。たとえば11の次元の広がりを意識しながら演技してみたら、同じ演技にはならないんじゃないか。」今まで聞いた中で最もスケールの大きなダメ出し。これを言われた俳優は相当困っただろうが、今にして思えば、こんな話も、そこで見えるものに寄与していたような気もする。

それと、量子力学の話もよくしていた。以下の話をレジがしていたかどうかは記憶が定かでないが、メーテルリンクの『室内』という作品は、ちょっと「シュレディンガーの猫」に似ている。存在が0でも1でもない、そのあいだの波のようなものになっていく量子力学の思考実験。ブラックボックスのなかに放射性物質と、ガイガーカウンターに連動した毒ガス発生装置を入れ、そこに猫を閉じ込めておく。観察者にはブラックボックスのなかで起きていることは見えない。観察者にとっては、箱を空けるまで、猫は同時に生きていて、死んでいる。いわば二つの可能性が重ね合わさった存在として、そこにいる。

『室内』では、家の外にいる人々は、家のなかの家族の娘が一人、川で溺死したことを知っている。だが、室内の家族にとっては、娘はまだ生きている。だからそこでは、ふだんとなんら変わらない穏やかな暮らしが営まれている。それでも、そこに死の影が全くないわけではない。家族も、もしかしたら全く気づいていないわけではないのかも知れない。部屋のなかを見ている人々にも、家族の心のなかで何が起きているのかは分からない。そして、死んだ娘に何が起きたのかは、誰にも分からない。見えるものと見えないものとが重層的に重なり合っていき、自分に何が見えているのか、次第によく分からなくなっていく。あるいは、そこにある分からなさと、それでも見えていること、気づいていながらも見つめられていなかったことを受け入れざるを得なくなっていく。見るほどに奇妙な戯曲。

クロード・レジはこの作品を1985年にも上演しているが、これを取り上げるのは約30年ぶりだった。レジが同じ作品を二度取り上げるのは珍しいが、これについてはずっと再演を夢見ていたという。だが、この作品には少なくとも10人近い俳優が必要になる。ここ十数年、レジが演出してきたのは一人芝居か、多くてもせいぜい4, 5人程度の作品ばかりだった。レジの演出についてきてくれる俳優を、それだけの数そろえるのは難しかったと聞く。レジは2010年に『海の讃歌』を楕円堂で上演したあと、この『室内』のクリエーションを提案してくれた。今回の『室内』楽日の晩には、「本当にすばらしい出会いだった。日本の俳優たち、宮城さんが育てた俳優たちと出会って、多くのものを学ぶことができた。みんな、非常によく「聞く」ことを知っていた」と語ってくれた。

昨年のアヴィニョン演劇祭ではSPACが宮城演出『マハーバーラタ』と『室内』の二作品を上演した。巨大な野外空間での祝祭音楽劇と沈黙の室内劇と、極めて対照的な二作品だったが、実は「言葉と動きの分離」という共通項がある。『マハーバーラタ』では一人の語り手の語りに合わせて多くの俳優たちが動き、『室内』では、声の聞こえない室内の家族の様子を、庭にいる人々が語っていく。当然そこには、時としてずれが生じる。目に見える動きと、語られる言葉とは、必ずしも一致しない。そこで起きていることは、目に見えていることでもなければ、そこで語られていることでもない。見えるものの向こう側にあるものを見て、言葉の向こう側にあるものを聴くこと。『室内』では、さらに「沈黙」という要素がある。言葉の、動きの、不在を聴くこと。

家族役の俳優の一人が、こんな話をしていた。ときどき、家族の別の一人と、動きのタイミングが合わなくなるときがある。でも、今回は言葉にしてしまうと何かが失われそうで、言葉にするのはやめた。相手の動きをよく見て、まわりで起きていることをよく聴きながら、自分が動いてみれば、いつも同じタイミングにはならなくても、納得のいく動きにはなるという。

今回の『室内』再演で、3年かかって、作品がようやく一つの生き物になったような気がした。楕円堂を包む秋の虫の音が、生き物としての時間を感じさせてくれた。レジは「もう60年以上やってきて、演劇をやめたいと思ったこともあるが、おかげでまだつづけていきたいと思った。自分が前進していると思えたからだ。前進が止まったら、そのときは死ぬときだ」と語ってくれた。またここで出会えることがあるような気がしてならない。


『舞台は夢』新人日記  最終回 ありがとうございました!

皆様こんにちは、制作部の塚本です。

去る10月11日、『舞台は夢』が大盛況のうちに無事、千穐楽公演を終えました!
劇場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
2時間超の『舞台は夢』という旅を通じて、いろいろなことを感じてくださったことと思います。
クランドールの一風変わった愛の形、ホラ吹き隊長のおかしみと哀しみ、イザベルの優しさ、リーズの強さ…素晴らしい個性を持った、すべての登場人物。
そしてフレデリック・フィスバック氏の演出から、映画と演劇の関係、シンプルなものからこそ生まれる豊かなイメージ。
とてもここには書ききれませんね。
公演が終わっても、私の中で真に『舞台は夢』が幕を閉じるのはまだまだ先のようです。それとも永遠に上演中…?


劇中劇の「終演後」にお祝いをする俳優たち

思い返せば、第一期の稽古が始まったのはなんと5月。気づけば5か月が経ちました。
その間楽しかったこと、大変だったこと、いろいろなことがありました。
『舞台は夢』という作品自体、私にとっては一生忘れられない記憶となりましたが、
一つの作品がまだ影も形もないところから、お客様を楽しませるエンターテインメントに出来上がっていくまで、
そのダイナミックなプロセスに立ちあえたのは、それ自体が一つの感動でした。
なんといっても、5月には『舞台は夢』は台本という数枚の紙束でしかなかったのです。
それが何百人もの人の心を動かす物語になるなんて… アルカンドルもびっくりの大魔法だと、思いませんか。

無から有が生まれるということは本当に大変で、苦しくて、それでも素晴らしいことなのだと思います。
作品を自分の子どもに例える演出家もいますが、今ならその気持ちがわかる気がします。
できることなら、そのプロセスまで含めて丸ごとお客様に味わっていただけたら!
ですが、それもきっと完成した作品の中にはギュッと詰まっていて、ちゃんとお客様に伝わっていると、信じています。

さてさて、SPACではもう次の作品が皆様の前に姿を現わすべくひかえていますよ。
その名も『王国、空を飛ぶ!〜アリストパネスの「鳥」〜』
コルネイユの『舞台は夢』からさらに時代はさかのぼり、アリストパネスの『鳥』は古代ギリシアの傑作喜劇。
今回はSPAC文芸部・大岡淳が、舞台を現代日本に置きかえて大胆に蘇らせます。

演劇の旅に終わりはありません。
新しい冒険と感動を求めて、いつでも劇場にいらしてください。
また皆様に会えることを心待ちにしています!

(制作部・塚本広俊)


2015年10月24日

【王国、空を飛ぶ!】音楽劇の生まれる場所から

10月21日の前夜祭企画も熱いトークとパフォーマンスで盛況に終了し、

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(お越しいただいた皆様、ありがとうございました!)

中高生鑑賞事業の開幕も間もなく!の『王国、空を飛ぶ!』。

本日は、所狭しと楽器が並ぶ演奏ブースよりお届けします。

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この一角から生演奏で作品を支えてくださっているのは、
「朗読とピアノの午後」などでも大岡やSPAC俳優とのコラボレーションでおなじみ、
今回音楽監督を務められている渡会美帆さんと
SPAC初登場となるパーカッションの永井朋生さん、フルートの渡部寿珠さん。

一度聞いたらしばらくは頭の中でぐるぐる回る合唱曲、
繊細に流れる美しいメロディ、
可愛らしい音の数々、
迫力のリズム、
えも言われぬ不思議な音階(ここには秘密があるのですが)、
そして歌謡曲調のこってりしたソロ曲…

いろんな音楽が生み出されている『王国、空を飛ぶ!』。
俳優が歌い、
俳優の演技が音楽で彩られ、勢いを増し、
時には笑っちゃうような効果音が生音で加えられ、

なんとも楽しく進んで行きます。

渡会さんファンの皆さんには、期待通りのメロディもあれば、
普段の渡会さんからは想像もできない驚きの楽曲も登場するはず。

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何種類も何種類もある楽器を目まぐるしく鳴らす朋生さんの演奏姿は
まさにひとつのパフォーマンス。
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(ちなみに『王国』チーム、永井朋生・永井健二の2人の永井さんがいます。)

前夜祭でも大岡との即興パフォーマンスを披露したフルーティストの渡部さん、
フルート以外もいろいろ吹いています(!)。
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三人の奏でる音楽の豊かさと面白さに、気持ちはワクワクするばかり。
早くお客様にもお聴きいただきたい…!

渡会さんには、11/15(日)のアーティストトークにご登壇いただきます。
ゲストは音楽評論家・思想史研究者の​片山杜秀氏。
今回の音楽についてたっぷり話を聞きたい!という方、ぜひお越しください。

そして…

演奏ブースの中から眺める舞台はこのような景色。
はて、この枝のようなものたちは…?

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(写真奥では美術スタッフが作業中です。)

舞台美術も…早く……ご覧いただきたい………。

中高生鑑賞事業はなんと、もう明後日開幕。
一般公演の初日まで、ちょうどあと1週間です。

パワフルで、愉快・痛快な喜劇、『王国、空を飛ぶ!』。
約2500年前の風刺劇が現代に蘇る瞬間を、どうぞお見逃しなく!

制作部 中野三希子

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​10~11月 SPAC新作
『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
脚本・演出:大岡淳  原作:アリストパネス
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年10月23日

<萌目線。vol.124> F/Tへ…!!

朝夕はもうすっかり寒くなってきて、秋服のお洒落も楽しくなってきた今日このごろ。
みなさまお元気でしょうか?

私たち『真夏の夜の夢』チームは、久々に新聞紙の衣装を着て稽古中です!
東京の会場に入るまで静岡での稽古は、
BOXシアターに特設で組まれた「知られざる森」で。。

今回初出演!武石さん(最近の愛称は大型新人。笑)も仲間に入られました。
実は…結構……演奏には慣れておられず……演奏稽古でびっくりするようなことが多々…

楽器とリズムと戦うそのお姿、
ハムレットのごとし。
沢山の楽器の音と台詞のきっかけに翻弄されるそのお姿、
ペール・ギュントのごとし。
です。

昨年、静岡芸術劇場でのロングラン公演を経て、大きな大きな世界観を創り上げたSPAC版『真夏の夜の夢』。
本多先輩の地元でもある東京で、
そぼろちゃんワールド爆発させてきたいと思います!!

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『真夏の夜の夢』フェスティバル/トーキョー15
10月31日(土)19:00/11月1日(日)15:00/2日(月)19:00/
3日(火・祝)13:00、18:00 
にしすがも創造舎 (東京都豊島区西巣鴨4-9-1)

★フェスティバル/トーキョー15 公式HP
http://www.festival-tokyo.jp/index.html

★2014年公演の詳細
http://spac.or.jp/midsummer2014.html

★2011年初演の詳細
http://spac.or.jp/11_fujinokuni/nightsdream.html
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<萌目線。>とは・・・ SPAC俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。
GREEでもブログ更新中。


2015年10月22日

あの富士のふもとのお祭り騒ぎ再び! 『真夏の夜の夢』いざ、東京・西巣鴨へ!

来たる10月31日(土)、SPACの『真夏の夜の夢』が「フェスティバル/トーキョー15」の開幕を飾ります。
ただいま、舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」では、俳優たちが稽古に励んでいる真っ最中です!
稽古風景を覗いてみると、ん?何やら大掛かりな装置が・・・?

そう、SPACの『真夏の夜の夢』といえば、名物の<THE・登り棒>!
ところ狭しと、俳優たちが舞台を縦横無尽に駆け回ります。SPAC俳優陣の身体能力の高さにも、ぜひご注目くださいね!

野田秀樹のあやなす言葉遊びと、SPAC俳優陣による生演奏の絶妙なハーモニーに、いつのまにかあなたも魔法にかけられてしまうかも!?
全ての世代のお客様にお楽しみいただける、耳に楽しく、目に面白い祝祭音楽劇『真夏の夜の夢』。
大好評につき前売りチケットは予定枚数終了!!ありがとうございます!
当日券が若干枚数でるそうです!

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『真夏の夜の夢』フェスティバル/トーキョー15
10月31日(土)19:00/11月1日(日)15:00/2日(月)19:00/
3日(火・祝)13:00、18:00 
にしすがも創造舎 (東京都豊島区西巣鴨4-9-1)

★フェスティバル/トーキョー15 公式HP
http://www.festival-tokyo.jp/index.html

★2014年公演の詳細
http://spac.or.jp/midsummer2014.html

★2011年初演の詳細
http://spac.or.jp/11_fujinokuni/nightsdream.html
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2015年10月21日

<スパカンファン>劇場を飛び出して街へ!?『大道芸ワールドカップin静岡』に緊急参戦!

去る8月、全公演満員御礼で幕を閉じました「スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』ワーク・イン・プログレス」
たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!

これが完成形ではなく、まだまだこれから、子どもたちの成長と共に作品も進化し続けます。
これからも、応援よろしくお願いいたします!

そして・・・、大ニュースです!なんと、スパカンファンが「大道芸ワールドカップin静岡」に出演することに決定いたしました!
スパカンファンのパフォーマンスは11月1日(日)の14:30と17:00の計2回、各10分程度の予定です。
劇場から外に飛び出して、果たしてどのシーンが繰り広げられるのかはお楽しみに!なお、当日はSPAC新作『王国、空を飛ぶ! ~アリストパネスの「鳥」~』の脚本・演出を手掛ける大岡淳と出演者チームも登場しますよ!
パワー全開の子どもたちVS負けじとハチャメチャに遊ぶ大人たち!?うーん、このコラボはもう、盛り上がらないわけがない・・・!!
みなさん、ぜひ遊びに来てくださいね♪

大道芸ワールドカップin静岡

SPACは下記の日程で出演します。
◆10月31​日(土)17:30
​◆11月1日(日)14:30/17:00
  (※スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』はこの日のみの上演です)
◆11月2日(月)17:30

会場:駿府城公園メイン広場
料金:入場無料(投げ銭形式)


WEBマガジン「しずおか賢人」にスパカンファン・メンバー吉田燦さん、永田茉彩さんのインタビュー記事が掲載されました。
★スパカンファンに密着!(前編)「新しい自分に出会う!」(吉田燦さんインタビュー)
★スパカンファンに密着!(後編)「言語を超えて繋がる世界」(永田茉彩さんインタビュー)
★<NEW!!>スパカンファン新作舞台『ANGELS』経過発表の初公演を終えて


2015年10月18日

【王国、空を飛ぶ!】 おためし劇場レポート

10月17日のおためし劇場、第一回(『舞台は夢』の回)に続き
たくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました!
劇場での稽古が始まったばかり・まだまだ創作過程の、“生”の稽古現場をご覧いただき、
舞台美術や衣裳の紹介コーナー、
大岡淳と佐々木治己(『王国~』ドラマトゥルク)によるトーク
を、ぎゅぎゅっとお楽しみいただきました!

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お客様へのアンケートでもたくさんのコメントをいただきました。

・演出家さん、役者さん、ミュージシャン、それぞれのこだわりが見えました。出来上がりが楽しみです!!
・笑って、ハッとする劇です。
・分かりやすくて、子どもたちも喜んでいました。
・内容が難しそうなイメージだったけれど、稽古を観ていて思わず笑ってしまうシーンもあったので、楽しく観れそう。
・バカバカしくて笑えそうだよ。生演奏も良さそうよ。
・クレイジー!
・社会についてぼんやりした不安があるなら観るべき。それが少しでも解消されるなら、芸術には意味がある。

などなど…

小さいお子さんもお楽しみいただける、賑やかな作品になっております。

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今回は詳しいバックステージツアーがまだ開催できませんでしたが、
11月14日(土)の公演後のツアーはまだまだご予約受付中。
迫力の舞台美術、こだわりの衣裳の秘密をたっぷり知りたい!という方、
お申し込みお待ちしております★

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​10~11月 SPAC新作
『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
脚本・演出:大岡淳  原作:アリストパネス
静岡芸術劇場

◆公演の詳細はこちら
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★トーク情報を更新しました!★

◆11月8日(日)
ゲスト: ​勝山 康晴 氏

(ROCK STAR有限会社 取締役、コンドルズプロデューサー、SBSラジオ「らぶらじ」金曜担当)
宮城 聰(SPAC芸術総監督)
大岡 淳(脚本・演出)

◆11月15日(日)
ゲスト: ​片山 杜秀 氏 (音楽評論家、思想史研究者)

渡会 美帆 (『王国、空を飛ぶ!』音楽監督)
大岡 淳(脚本・演出)

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