2015年11月29日

<萌目線。vol.126>これがロミオとジュリエット

Filed under: 萌目線。

すっかり真冬なのかと思うような寒さを感じる今日このごろですが…

11月28日は、ほっこりホットに

吉田町立図書館にて大人の朗読会『ロミオとジュリエット』をお届けしてまいりました!

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ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました!

会場となった図書館の視聴覚ホールは、コンパクトながらもとても綺麗で温かみを感じる素敵なホールでした。
ステージ奥の窓は開けると向こうにビオトープの景色が広がるという心ときめく仕掛けも!(今回は使えませんでしたので、ぜひ来年…!)

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こんなに素敵なホールで我々の『ロミオとジュリエット』を上演できて、
図書館の方々はじめ集まってくださった吉田町のみなさまもとてもあたたかくこの作品を迎えてくださって、
終演後には嬉しい感想のお言葉をたくさんいただけて…

こんなに有難いことはありません!

『王国、空を飛ぶ!』をご覧になった方も観に来てくださったようで、

大岡さん(今回は構成、演出、出演、照明も担当。)と、
渡会さん(この作品も初演時から音楽監督していただいてます)のコンビネーションに魅せられていらっしゃる方が増えてきているようですね…!!

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そしてこの日はなんと、
年明けの本公演『ロミオとジュリエット』でジュリエット役に大抜擢された宮城嶋遥加ちゃんもサプライズで吉田町まで駆けつけてくれました!
本編上演後のトークタイムで吉田町のみなさまに「ジュリエットですよー!」とご紹介させていただきましたよ。

今回お会いできたみなさまに、また劇場で再会できたら嬉しいです…!

我々の『ロミオとジュリエット』は、毎年恒例となりました私の母校への出張公演が12月にあります。
こちらもはりきってつとめてこようと思います!!

<萌目線。>とは・・・ SPAC俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。
GREEでもブログ更新中。


2015年11月28日

続報!シアタースクール2015参加者たちは今…

夏に開催された暑い熱いシアタースクールが終わり……
3ヶ月経ちました。
静岡芸術劇場から見える富士山には雪が積もりました。

富士

9月23日に、シアタースクールの参加者のみんなが集合!して、お楽しみ会と『舞台は夢』の観劇会を開催。

1ヶ月ぶりに会ってこの間どんなことをしていたのかみんなの話をきいたり、スライドショーの上映をして、舞台を振り返ったり。

久しぶりに

そして、みんなが大好きだったダンスの時間!
まだまだカラダが覚えていました!

ダンス

ロビーで写真を撮ってみたり。

集合写真

ここで、舞台写真をいくつかご紹介!
演劇を通じて、ふだんは見られない一人一人の表情が観られるのも舞台の楽しみの一つかもしれません。

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みなさん「SPACシアタースクール」に参加して
あっという間に、暑い夏を駆け抜けました!!

そして、11月には『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
参加者が観劇に来てくれました。
劇場に元気な顔を見せに来てくれるのはとてもうれしいですね。


2015年11月26日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(3)> 舞台美術について

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

今回、『黒蜥蜴』の舞台美術を担当するのは、高田一郎さん。
生前の三島由紀夫と交流があり、『熱帯樹』の初演はじめ、多くの三島作品の舞台美術を手掛けています。

SPAC作品は、2011年の『オイディプス』(演出:小野寺修二)以来。


『オイディプス』舞台写真

2014年には、静岡芸術劇場ロビーにて「高田一郎・深沢襟<舞台美術師弟展>」を開催しました。


舞台美術師弟展の様子

そして、『黒蜥蜴』。
すでにプランはできあがり、それを基にSPAC創作・技術部が準備を進めています。
どんな世界になるのか楽しみですね。

打ち合わせの場に登場した模型。
全貌は幕が上がってのお楽しみということで、一部のみご紹介します!

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…階段?

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これは何を表現しているのでしょうか。

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模型の中に人形を発見。

そんな舞台美術をたっぷり楽しめる機会があるのです!!

バックステージツアー
SPAC創作・技術部スタッフが舞台裏を特別にご案内!「あの仕掛けはどうなっているの?」など舞台の疑問にお答えします。
1月31日(日) 終演後
所要時間:約30分
参加無料/要予約、定員40名


ただいま予約受付中です。
貴重な機会、ぜひお見逃しなく!!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年11月20日

【王国、空を飛ぶ!】脚本・演出 大岡淳ロングインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」 パンフレット連動企画◆

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙のインタビューのロングバージョンを連動企画として、ブログに掲載します。


脚本・演出 大岡淳(おおおか・じゅん)
演出家・劇作家・批評家。批判的エンタテインメントの創造を目指し、静岡県内外で演劇・人形劇・オペラ・ミュージカル・コンサート等を幅広く手がける。演出近作として『此処か彼方処か、はたまた何処か?』(2014)が好評を博した。編著に『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社)。現在、SPAC文芸部スタッフ、ふじのくに芸術祭企画委員、静岡文化芸術大学非常勤講師を務める。

――アリストパネスの『鳥』を上演作品に選んだ理由を教えてください。
以前から、アリストパネスという劇作家は必ず演出しようと思っていました。演劇史を考えると、最重要の作家はアリストパネスではないかとつねづね思っています。昔、演劇誌『テアトロ』の「夢の劇場」という特集に寄稿したことがあるのですが、そこでアリストパネスに新作を書かせたいと書いたことがあるくらいです。喜劇は演出家として経験を重ねないとつくれません。さめざめと哀しみを喚起して感情同化を巻き起こすよりも、単純に人を笑わせるほうが難しいのではないかと思います。笑いは、批評・批判・風刺精神の表れですが、それで上演時間を保つのは難しい。喜劇に手が出せるとしたら経験を重ねてからだろうと思っていまして、私は30代の後半から、少しずつ喜劇的な題材を扱うようになりました。そういえば、今回の『王国、空を飛ぶ!』で音楽監督をお願いした渡会美帆さんと初めて組んだのは、2009年に袋井市・月見の里学遊館で上演した、モリエールの『喜劇ゴリ押し結婚』でした。SPACでは、俳優の奥野晃士さんとつくってきた「動読」シリーズ。これは奥野さんのパーソナリティの賜物ですが、コミカルな作風のものも多かったです。それらの蓄積を踏まえて、いよいよSPACから静岡芸術劇場で演出を任されるという名誉な仕事をもらい、宮城聰SPAC芸術総監督から提示された候補作はいくつかありましたが、悲劇ではなく喜劇、他の作家ではなくアリストパネスを選びたいと思いました。

――なぜ古代ギリシアの喜劇を現代の物語におきかえたのですか?
古代ギリシアの演劇が、なぜ演劇史で重要かと言えば、そこでだけは言論の自由が保障されていたからです。原作者のアリストパネスは、ペロポネソス戦争に反対した作家で、戯曲のなかで、戦争推進派の同時代人を名指しで揶揄し、嘲笑し、挑発しました。「あんな連中が勇ましいことを言うのは気に食わない」と主張していたわけです。裏返せば、2500年後に自分の戯曲が読まれるかどうかなんて想定していなかったはず。ですから、そのままの形で上演しても文脈がわかりにくいですね。そこで『王国、空を飛ぶ!』は、主人公が人から鳥へ、そして鳥から神になるという、原作の骨格をふまえつつ、現代人に対する風刺を試みました。でも、本質は変えていないつもりです。

――アリストパネスのように演劇で個人批判をしてもいいのですか?
確かに個人攻撃は抵抗がありますよね。問題をゆがめかねないと思います。それでもアリストパネスがおもしろいのは、批判の矢を誰に向けるかについて、明確な方針があるわけではないこと。誰の味方でもなく、誰に対しても敵である。なぜなら、それが喜劇だから。「こういう人っているよね」という、ものまねのおもしろさを追求しています。あらゆる人間をやり玉にあげて、いくつかのパターンに押しこめて、この世の縮図をつくりあげる。それがたぶん喜劇の愉快な暴力性です。

――『王国、空を飛ぶ!』は、JR山手線の電車内の場面から始まります。静岡県の中高生にとっては、ちょっと距離感のある設定かもしれないという気がしました。中高生にどういう風に眺めてほしいですか?
日本社会全体の典型を描くために、サラリーマンを置いてみました。場面もまた典型的な光景として、朝の山手線から始まります。静岡県内の中高生は、山手線なんか乗ったことがない人のほうが多いでしょう。中には、単身赴任か何かで東京に勤務しているお父さんをお持ちの生徒さんもいると思いますが、ともかく、大人になって就職し、静岡を離れたらこんな生活が待っているのかもしれないという、10年後の自分自身を想像して見てもらいたいですね。サラリーマンは、今やあまり普遍性はなくなっていますが、一般的な大人を表象するのに便利な類型であることに間違いはない。

――確かに、10年後、中高生は『王国、空を飛ぶ!』に登場するサラリーマンのような生活をしているかもしれません。
公共劇場としては学習効果も考えなければいけません。中高生が等身大で理解できる範囲内で話をおさめてしまうと、テレビのお笑い番組と変わりませんよね。お笑いではそれをやるわけです。学校生活に設定を求めるコントが多いのはそのためでしょう。部活とか教室とかね。学園ものにしておけば、見る人の了解の範囲を設定しやすい。そんなふうに中高生におもねってしまうと、共感はできるけれど、何ら発見はないということになってしまう。古代ギリシアでは、アリストパネスの後にメナンドロスという作家が登場します。そのあたりからギリシア喜劇は新喜劇の時代に入り、これが後世のローマの演劇に受け継がれていきました。メナンドロスの作品は、ほぼホームドラマです。今上演してもそのままで伝わる。しかしアリストパネスの作品のほうが普遍性があると思うのは、社会の縮図を描こうとしているから。喜劇は、人間を類型化して描くところに特徴があります。固有名があまり必要のない世界です。『鳥』でも「詩人」とか「父殺しの若者」とかいう具合に固有名を持たない登場人物が出てきます。血液型占いではA、B、AB、Oで人間を網羅しますし、13星座であれば13種類の人間に区別しますよね。喜劇でも、人間を類型化しパターンをつくるわけです。全体性を仮構すると言えばいいでしょうか。そうすると、おのずから喜劇においては、中高生が無条件に共感できる話は、物語の一部分にすぎないということになります。ついでに言うと、悲劇は、固有名を持つ個人を描きます。例えば、シェイクスピアの『ハムレット』。王子一般が、ハムレットみたいに、父の復讐を課題としているわけでもなければ、それに躊躇をおぼえる日々を過ごしているわけでもない。ほかでもないハムレットだからこそ、復讐をためらい続けて、気が狂ったふりをする。『ハムレット』の悲劇は、ハムレットという固有名と切り離せません。

――原作に出てくる鳥人間ヤツガシラは、『王国、空を飛ぶ!』では学生運動の元闘士になっています。この設定にはどんな考えが込められていますか?
アリストパネスの原作『鳥』は、古代ギリシアのアテナイ市民が、日常生活から脱出し、架空の国家をつくり、そこへ逃げる話です。『鳥』に登場するヤツガシラの意味合いには重いものがあります。テ―レウスという王様が、ヤツガシラに化けたという設定になっている。テ―レウスは、妻プロクネーの妹を強姦し、その復讐で子どもを殺されます。この喜劇の背景に踏まえられているのは、こういう陰々滅々とした悲劇です。伝説によれば陰惨な復讐劇で憎しみあっていたテ―レウスとプロクネーが、『鳥』では仲睦まじいヤツガシラとナイチンゲールの夫婦として出てくるんです。憎しみあっているはずの2人が平和に共存しているという設定は、アリストパネスが一工夫したところです。その趣向は、今回は活かせないので、なぜ人間が鳥になる設定が必要なのか考えました。

――ヤツガシラは原作では神話上の王様だったんですね。その設定を変える必要があったということですか?
アリストパネスは、もともと人間だったけど鳥になったというキャラクターを入口として、人間と鳥が言葉によって対話できるという説明づけをおこなっています。では、今の日本社会で、その役割が果たせるのは誰か。人間社会を捨てて鳥社会に染まる人がいるとすればどんな人物か。普通に考えればヒッピーかなと思います。1960年代に政治運動の花が開いて、それが急速に潰されていくと、70年代にコミューン志向が登場し、80年代も持続して、資本主義に対する後退戦を闘っていくというスタイルが残りました。自給自足のコミューンをつくる人も、少数ながら存在したわけです。コミューンによって市民社会から逃避をはかる。こういうものが鳥の国のモデルになるのではないかと思いました。ただしヒッピーはもはやほとんど共有できない記号です。その他に市民社会から離脱するモチベーションを持っていた人は誰かと考えると、いわゆる団塊の世代に当たる、全共闘の闘士ではないかと考えました。1969年1月19日の東大安田講堂事件では、東大生はほとんどバリケードのなかに残っておらず、最後の最後まで戦っていたのは、よその大学から駆けつけてきた新左翼党派の連中でした。つまり、逃げた人もいれば、逃げ遅れた人もいたし、逃げずに戦った人もいた。警察官僚の佐々淳行が機動隊を指揮して安田講堂に突入した時、最後までバリケードに立てこもっていた人たちは、何を考えていたのかなと想像しました。屋上に追いつめられて、「この空を飛べたら…」と思った人がいたらおもしろいんじゃないか。69年の安田講堂事件を契機に、学生運動は急速に衰退します。運動を経験した後、普通に就職した人が多かったわけです。思想的には小市民へ転向したということになりますが、そんななかで、鳥の仲間入りをして志を貫いた人がいたらどうか。企業社会・市民社会から飛び出てしまって、何十年かを過ごしていたら……荒唐無稽な設定ですが、そのような人物が再び、鳥の国の建設に力を貸し、一度は捨てた夢を取り戻そうとする。その結果として何が生まれるか、を考えてみたわけです。ちなみに、大手予備校の講師にはこういう感じの人、たくさんいますけどね。

――鳥の国のイメージは、コミューンなんですね。大岡さんの脚本を拝見すると、鳥の国は、鳥たちの直接民主制のような形で成立しています。一方で、「ウンチョ国(雲鳥国)」と言われて揶揄されてもいます。大岡さんのコミューンへの評価は両義的なんでしょうか?
そうですね。このお芝居では、コミューンがひとつの国家へと発展していきます。人間の集団をどう運営していくのかを考えると、意思決定の方法は、3通りくらいしかありません。一人の代表者が全体のことを決めるか、複数の代表者にゆだねるか、みんなで決めるか。古代ギリシアの哲学者アリストテレスが『政治学』のなかで言っていることでもあるし、近代政治学の祖マキャヴェリもこの3パターンを状況に応じて組み合わせて使っていくしかないというようなことを言っています。「王様が決める」「貴族が決める」「みんなで決める」のうち、最後の「みんなで決める」が民主制です。現在では民主制が一番いいということになっているわけですね。鳥の国は小さなコミューンから出発しますが、民主制を採用している点で、本質的には現代の国家と変わりません。とすると、『王国、空を飛ぶ!』は、ミイラとりがミイラになる話といえるかもしれない。国家から逃れようとした人たちが、もうひとつの国家をつくる話ですから。評価が両義的になるのは、そのためだと思います。

――近年、民主主義へのポジティブな見方は高まっているような気がしますが、この劇では、民主主義のポジティブではない側面への目配りがあるように思いました。そのあたりはいかがですか?
古代ギリシアの哲学者プラトンは哲人政治を求めていて、少数のエリートが全体のことを決めたほうがいいと考えていますね。アリストテレスも民主制が衆愚制になるのを警戒しています。現在でもよくポピュリズムという言葉によって衆愚が批判の対象になりますが、民主制が衆愚制に陥るのは、どういう時なのか。あるいは、衆愚制ではない民主制とはどういう状態なのか、よくわからないんです。みんなが賢くなって、それで物事を決めればうまくいくはずだというのは、理想論としてはわかりますが、でもただの理想論ですよね。そもそも「民主主義」という言葉の問題があります。本来は物事の決め方を表現しているだけの言葉である「democracy(デモクラシー)」を、日本人は「ism(イズム/主義)」だと勘違いしているんじゃないですか。戦後長らく「民主主義」は主義だという風に捉えられてきた。しかし率直に言って、「民主主義」に、主義としてのポジティブな価値を置くことに、私は違和感を持っています。

――民主主義は思想ではなく、集団の意思決定の仕組みにすぎないということでしょうか?
そうです。政治学者の福田歓一に、『近代民主主義とその展望』(岩波新書)というよく読まれた本があります。その本にも、20世紀の民主主義には民衆が自分自身を解放していく理念が込められていると書かれています。でも、本来はそんな理念ではなく、人間集団における意思決定の方法のひとつにすぎないのではないでしょうか。平時はそれこそ民主的に話しあえばいいんですが、問題は、集団が危機に陥った時です。こういう場合、スピードが重要です。みんなで相談している時間がないとなった時、どう意思決定するか、誰の意思を優先するかが問題となる。ここに人間集団の持っている難しさがあります。敵が攻めてきた、災害に襲われた、リーダーが死んだ、とかね。マキャヴェリもリアリストですから、うまくいけば何だっていいと言っている。アリストテレス以来の伝統をくんで、やり方は色々あるけど、その時その時で、うまくいく方法を選べばいいとしか言っていない。それがいつのまにか、民主主義は常に素晴らしいという話になっていて、民主制に主義(イズム)が含まれているかのような幻想が生まれました。みんなで決めることが、みんなではない誰かに決定をゆだねることよりも、マシな方法だと言われていますが、みんなが間違ったらどうするのかという難問が残されているわけです。みんなが間違って、戦争や大量虐殺へ突き進んだことはいくらでもあるじゃないですか。その問題を考えたほうがいいと思います。みんなが間違った時に解決する装置を、私たちは本当に持っているのか。『王国、空を飛ぶ!』では、そのことについて問題提起しているつもりです。今起きている民主主義への期待が、もっと民主化されれば日本は戦争から遠ざかるというメッセージを含んでいるとしたら、私にはそうは思えない、ということです。

――なるほど。今のお話を中高生向けにわかりやすくお願いできますか?
学校では、民主主義が大事で、多数決で決めるのがいいと教わっていますよね。で、みんなが間違ってしまって、おかしな決定をしても、教室には先生がいますから、「みんな間違ってるぞ!」と教えてくれます。でも、大人になったら先生はいません。先生抜きの学級会が間違ったことを決めた時、どうしたらいいのか。この作品は、そんな問題を投げかけています。

――今回は音楽劇になっているようですね?
演出するにあたって、私自身が演劇人として大きな影響を受けた劇作家ベルトルト・ブレヒトを参考にしています。ブレヒトは、感情同化とカタルシスを観客に強いる演劇に対して批判的です。そのような感情同化を撹乱する行為を「異化」と呼んでいます。ブレヒトは音楽劇をたくさんつくっていて、クルト・ワイルやハンス・アイスラーといった作曲家と組んでいました。単に人を感動させる道具として音楽を添えるのではなく、人々の理性を喚起するような、感動という心の働きを突き放すこともできるような、乾いた部分を持った曲調を、ブレヒトはワイルやアイスラーに工夫させました。お祭り騒ぎ、どんちゃん騒ぎ、トランス状態に入るような祝祭的なにぎやかさを極めながらも、観客が自分自身のなかでそれらを突き放して、ものを考える余地をつくりだす。そういう方法論をブレヒトはとりました。『王国、空を飛ぶ!』は、私がこれまで手がけてきたブレヒト的な音楽劇の方法論が、演出の主軸になっていると思います。

――作曲家の渡会美帆さんが手がける音楽はいかがですか?
渡会さんは、美しい旋律を書ける方で、静岡でずっと頑張っていらっしゃる作曲家ですけれども、今回は、彼女にしてみれば旋律をつけにくいんじゃないかという歌詞をたくさん書きました。どこまで本気でどこまで冗談かわからないような……音楽家はそんな歌詞をどう扱えばいいのかという難題を渡会さんに強いています。渡会さんは、古典的な作曲技法を身につけている作曲家ですし、現代音楽のような、あえて感動させない音楽を主に作曲しているわけではありません。非常に繊細な曲づくりをされる方ですから、あえてワイルやアイスラ―と同じような課題を背負って作曲してもらったほうがおもしろいのではないかと思いました。たぶん渡会さんもそれを想定して、パーカッショニストの永井朋生さんや私の仲間であるフルーティストの渡部寿珠さんといった、引き出しの多い人たちを楽隊に招いてくれました。随所に茶化しを混ぜながら、楽しませ感動させるだけでなく、批判的に考えさせる音楽をつくってもらっているつもりです。

――朝比奈尚行さんをキャスティングした狙いを教えてください。
朝比奈さんは、時々自動というパフォーマンス集団の主宰者です。時々自動は、歌、ダンス、映像、演劇など、色んな要素をごった煮にしてパフォーマンスをつくる集団です。80年代から継続的に活動されており、私もファンです。私が見始めたのは90年代でした。そのころは大変な活躍ぶりで、世田谷パブリックシアターで何ステージも上演し、毎回席が埋まるほどの人気でした。批評家の柳澤望さんが「90年代は、時々自動とダムタイプと大岡淳の商品劇場という、3つのカンパニーの時代だった」とおっしゃっていました。一般的には全然そんなことは言われておらず、「静かな演劇」が登場した時代ということになるんでしょうが。私からすると、90年代の時々自動は、手本でありライバルでもありました。

――時々自動は、世代的には大岡さんより上ですよね?
時々自動には色んな世代の人がいますが、朝比奈さん自身は、どんぴしゃり団塊の世代ですね。それが驚かされるところで、彼らのパフォーマンスはポップで、感覚的に見れば、バブル世代が中心なのかなと思えます。朝比奈さんの現在67歳だそうですが、初めて年齢を知ったとき、そんなに年上の人なのかと驚きました。演劇界で色々と伝説となっている人でもあります。昔の桐朋学園で演出家・千田是也の薫陶を受けて…というところから始まり、黒テント界隈に身を置いたあと、独立して時々自動の前身にあたる自動座というカンパニーを立ち上げた。その後、時々自動で活躍を始められてからは、オンシアター自由劇場の串田和美さんや、蜷川幸雄さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、長塚圭史さんや亡くなった中村勘三郎さんと仕事をされたり、テレビの仕事もされてます。時々自動を商業ベースに乗せるかどうかが問題になった際には、「時々自動を生活の手段にしない」と、カンパニーとして決定したと聞きました。あえてメジャー化していくことを拒んだ、ということなんでしょう。団塊の世代の演劇人は、70年代以降、政治的テーマを出しづらい状況になりました。80年代のバブル時代がやってきて、消費社会が肥大し、演劇もポップでライトなものが流行るようになった時、次の一手を打ったことが、時々自動という集団の先駆性でありおもしろさだと思います。

――そんな集団を率いている朝比奈さんに、どんな役割を期待していますか?
SPACの俳優はスズキメソッドを重視しますが、このメソッドは、現代演劇のなかに様式性を持ち込む志向の強い方法論です。表面的な言い方になりますが、SPACの俳優は、細部に至るまでコントロールされたものをつくるのに情熱を傾ける人たちだと思います。しかし『王国、空を飛ぶ!』は、それに加えて、俳優の自発性や内発性をうまく表に引き出さなければ成立しないと思います。喜劇ですから、単に演出家が指示したことを俳優にやってもらって、それでお客さんが笑うかと言うと、とてもそうは思えない。コメディは、俳優自身のアイデアを取り入れることが多いでしょうし、即興性も必要です。井上ひさしや三谷幸喜のように完全に脚本の力だけで成立させるコメディはべつかもしれませんが、例えば、三宅裕司のスーパー・エキセントリック・シアター(私が初めて憧れた劇団ですが)は、俳優たちがどんどんアイデアを持ち込んで、演出家が修正していくという作業をしていたようです。もちろんそのような方法論も万能ではなく、いいほうに転ぶ場合も悪いほうに転ぶ場合もあると思いますが、ともかく今回は、演出家の指示通りにやってもらうというつくり方はしていません。この場合、アイデアを引き出す媒介になる何かが必要です。朝比奈さんのように、パフォーマーとして引き出しがあって、アイデアやコンセプトをぽんぽん出してくれて、かつ、演じることや歌うことを、自分がやりたいこととしてやってくれる人がいると、他の俳優のガイド役になるだろうと思いました。その役割を見事に果たしてくださっています。

――美術の深川信也さんもSPAC初参加になりますね。
深川さんは、発見の会という劇団のメンバーです。私は、発見の会が1967年に初演した『此処か彼方処か、はたまた何処か?』を2014年に演出しました。60年代演劇で目立っているのは、鈴木忠志、唐十郎、寺山修司などですが、思想運動としてのアンダーグラウンドを捉え返した時、瓜生良介の発見の会は重要です。そこで劇作家・上杉清文さんの業績に注目して上演したわけです。私が過去、批評家として評価した作品に『ふるふる――山頭火の褥』があります。翠羅臼さんの作・演出ですが、これも深川さんが美術を担当されていたようです。御覧いただければわかる通り、大変ダイナミックな美術を作って下さいました。今回は、朝比奈さんと深川さんという、大きな意味でアンダーグラウンド演劇運動の流れをどこかで意識しながら活動してこられた人たちの胸を借りて、音楽喜劇をつくろうとしています。このような文脈は観客にとってあまり意味のない話かもしれませんが、公立の劇場の企画なのだから、単にやりたいことをやるのではなく、戦後演劇の歴史を具体的に踏まえる作業をやったほうがいいような気がしています。そんな思いもあり、今回は、お二人に御助力いただいています。

――最後に中学生と高校生へメッセージをお願いします。
中学生には、この馬鹿馬鹿しい話を体で受けとめてほしい。この芝居のスピード感に素直に乗っかってくれると嬉しいです。高校生には「大人の社会はこうやって動いているのか…」と背のびをして楽しんでもらえれば嬉しいです。世の中を高みから見下ろし、「馬鹿だね」とケラケラ笑える、そんな時期は、人生のなかで10代にしか訪れません。中高生にのみ許された特権的な感覚で、楽しんでもらえれば幸いです。

2015年9月6日 静岡芸術劇場にて


2015年11月19日

<萌目線。vol.125>作 戦 開 始 !!

みなさま、お久しぶりです!
遅ればせながら、『真夏の夜の夢』F/T公演の応援ありがとうございました!!

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出演者スタッフ一丸となって、にしすがも創造舎に立ち現れた「知られざる森」にお客様をご案内できたかと思います。

3代目ダミーパックの神谷君。
相当はりきってましたよ。
実はパックと同じ格好をして舞台にこっそり登場していました。

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そんな興奮も冷めやらないまま、
年明け公開となる新作『黒蜥蜴』の稽古がはじまっております!

宮城聰芸術総監督の最新演出作。
もちろん今回も、劇中の音楽は俳優の生演奏でお届けします!

というわけで、毎度恒例スタートはここから。

リズムトレーニングです。

テンポに合わせてとにかくシェーカーを振る!
いい音が出るように。

手を叩いて音をだすクラッピングでもとにかくテンポをきざむ!

笑顔でいられる人と、
顔をしかめちゃう人がいます。
基礎ではあるのですが、それくらい難しいんです!

本番で使われる楽器の練習も、今から念入りに。

新年からみなさまにお楽しみいただける作品になるよう、みんなで作戦を練っていきますので…

どうぞお楽しみに!!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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<萌目線。>とは・・・ SPAC俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。
GREEでもブログ更新中。


【フェスティバル / トーキョー15『真夏の夜の夢』】 お祭り騒ぎはまだ終わっちゃいない!?もうひとつの夏の夜の夢、いざ、再び東京へ!

静岡芸術劇場を飛び出し、東京は西巣鴨にてSPACワールドを炸裂させたフェスティバル/トーキョー15『真夏の夜の夢』
たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!

会場となったのは2001年に閉校した豊島区立朝日中学校の校舎や体育館をそのまま残し、04年8月にアートファクトリーとしてオープンした<にしすがも創造舎>。

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客席会場の外観は一見普通の体育館ですが、中に入ってみると、霧が立ち込める幻想的な真夏の夜の森…、ならぬ富士の麓の<知られざる森>が広がっています。この会場の最大の特徴は、とにかくステージが近いこと。最前列桟敷席からは、手を伸ばせば届いてしまいそうなくらいのド迫力です!所狭しと縦横無尽にステージを駆け回る俳優たちの息遣い、渾身のライブ演奏の臨場感・・・<にしすがも創造舎>だからこそ実現できた超至近距離版『真夏の夜の夢』、お楽しみいただけましたでしょうか?

SPAC作品は初めて、というお客様も多く、「音響だと思っていたら、生演奏でびっくり!」「新聞紙でできた衣裳やセットが面白い」「役者さんの鍛えられた体幹がすごい」など、SPACの世界観を存分に味わっていただき、そして「今度は静岡へ行って公演を観てみたい」というありがたいお言葉までいただくことができました。

さて・・・、実は、東京で宮城聰演出・SPAC俳優出演作品をご覧いただけるチャンスがもう一回あるんです!来たる12月11日(金)・13日(日)、会場は東京都北区の北とぴあ・さくらホールにて。
なんと、今度はオペラ×演劇のコラボレーション!?パーセル作曲の傑作オペラ《妖精の女王》を宮城聰の新演出でお贈りいたします。

オペラ《妖精の女王》とは?
原作は、おなじみシェイクスピアの『夏の夜の夢』。バロック・オペラの傑作と称えられながらも、日本では上演機会が少なく、なかなか観ることができない貴重な作品です。なぜかというと、ひとつ同じ舞台の上で役者が芝居を<セリフ>で演じ、歌手は<オペラ>で演じる(歌う)という珍しい、そしてゴージャスな作品だからなのです!

フェスティバル/トーキョー15『真夏の夜の夢』をご覧いただいた方にとっては、いろいろな違いを楽しめる、新鮮な発見が満載の作品になることでしょう!そして、ご覧いただけなかった方にとっては、これが宮城聰演出作品を東京でご覧いただける今年最後のチャンス!

宮城聰新演出、オペラ《妖精の女王》。ご好評につき、12月11日(金)18:00開演の部は完売間近です。ぜひお見逃しなく!

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​北とぴあ国際音楽祭2015 オペラ《妖精の女王》
演出:宮城聰  原作:ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』
作曲:ヘンリー・パーセル 指揮:寺神戸亮
北とぴあ さくらホール
(東京都北区王子1-11-1 JR京浜東北線/東京メトロ南北線「王子駅」より徒歩2分)
◆12月11日(金)18:00開演、12月13日(日)14:00時開演
◇公演の詳細はこちら
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2015年11月16日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(2)> 宮城聰とミシマ作品。

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

宮城聰と三島由紀夫作品について。
今年は、三島由紀夫生誕90周年の記念の年です。


楽器演奏と台詞の重なりに耳を澄ませ、イメージを膨らませます。奥は、演出補・中野真希。
白い煙は、スモーク・・・ではなく加湿器。

昨年、宮城聰は2度、三島由紀夫の作品を上演しています。
ひとつめは、静岡文化芸術大学×SPAC‐静岡県舞台芸術センター連携事業公演『近代能楽集 綾の鼓』。『黒蜥蜴』出演者では、石井萠水、大高浩一、桜内結うが参加しました。
仮面や、その後の『グスコーブドリの伝記』にもつながる人形を駆使した演出が特徴的な舞台でした。
(今年も静岡文化芸術大学との連携シンポジウム「MASK」がございます。詳細はこちら

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『近代能楽集 綾の鼓』ゲネプロより

そして実はもうひとつ。

映画『幕が上がる』をご覧になった方、最後の方に宮城聰とSPACの俳優たちが登場していたのにお気づきでしょうか?
あのシーンで稽古をしている作品・・・
実は、三島由紀夫作の戯曲『熱帯樹』だったのです!!豆知識でした。
(『幕が上がる』関連のページ: 「情報解禁!映画『幕が上がる』SPACロケ!」「<萠目線。vol.117>新年度の幕が上がる。」

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本広監督と演技の打合せの様子

さあ、満を持しての『黒蜥蜴』
11月7日から稽古が始まり、着実にシーンが作られていきます。稽古場にはたくさんの楽器。

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黒蜥蜴VS明智小五郎。
そして、三島戯曲VS宮城演出。
対決の行方は劇場で!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年11月14日

【王国、空を飛ぶ!】いよいよ千秋楽!

『王国、空を飛ぶ! ~アリストパネスの「鳥」~』、いよいよ明日が千秋楽となりました。
本日は雨の中、当日券をお求めのお客様もたくさんお越しくださいました。
皆様、ご来場いただきましてありがとうございました!

本日のバックステージツアーでは、
深川信也さんに舞台美術について詳しくお話しいただきましたが
明日は、音楽監督の渡会美帆さんがアーティストトークに登場します!

ゲストは​音楽評論家、思想史研究者の片山杜秀氏。
これまでの公演のアンケートでも、多くのお客様がコメントを残してくださり、
バックステージツアーでも演奏ブース周りが大いに盛り上がっておりましたが
明日のトークでは、さらにさらに深くご紹介できることと思います。

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△鳥の目線から押さえた演奏ブースの様子。
グランドピアノから、打楽器に変身した空きカンまで。これぞまさに渡会マジック。

永井朋生さんの、自作のものを含めた数々の楽器から生まれる音も
渡部寿珠さんの、美しく、ときにチャーミングで大胆なフルートの音も、

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本当に豊かな音を生み出してきたこの3人のコンビネーションは、

…明日までしか聴けません………!!!! うわあああああ!

明日もたくさんのお客様にお楽しみいただけることを、願うばかりです。

『王国、空を飛ぶ!』、皆様どうかお見逃しなく、そしてお聴き逃しなく。

ご来場お待ちしております!

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​SPAC新作『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
脚本・演出:大岡淳  原作:アリストパネス
静岡芸術劇場
◆11月15日(日)14時開演
◇公演の詳細はこちら
◇『王国、空を飛ぶ!』舞台写真はこちら: http://uncho-koku.com/
※まずは舞台を楽しみに観たい!という方はまだクリックしないでくださいね…!
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2015年11月13日

【王国、空を飛ぶ!】 残り2ステージ!鳥たちの国へ急げ!

『王国、空を飛ぶ! ~アリストパネスの「鳥」~』、本日で中高生鑑賞事業公演が終了し
いよいよ残るは週末の2ステージのみとなりました…!
全22校、3000人を超える生徒さんたちにご覧いただき
時には熱狂的ともいえる歓声や笑いを巻き起こしてきた、12名の出演者たち。
強烈なキャラクター、最高の表情を見せてくれる舞台上の俳優たちを、
本日は一気にご紹介します!

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朝比奈尚行。
朝比奈さんからは毎公演違ったネタが飛び出してきます。全くもって目が離せません。
既に二度ご覧くださった方も、まだまだ油断できませんよ…!
 
 
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大内智美。
おじさんに化けるには勿体ない素敵な女性ですが、
ガハガハ笑うサラリーマンになっています。
上演時間中ほとんど出ずっぱりの主人公、「鈴木」役。
物語の結末で鈴木がどうなっていくのか、その変容をしかとご覧ください。
 
 
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大内米治。
中高生に絶大な人気を誇る某役で登場。
これは、いくら残り2ステージであってもまだ詳しくお伝えできません。ぜひ劇場へ!
 
 
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榊原有美。
彼女の台詞も歌も、頭から離れなくなる可能性大です。
今回の濃いメンバーの中にあってもなお、…濃い人です。
 
 
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鈴木麻里。
こちらもサラリーマン役、主人公「鈴木」の相棒です。
「鈴木」と絶妙なコンビネーションを誇る、天然に見えて冷静、冷静に見えて壊れたキャラ。
一介のサラリーマンだったはずなのに
歌う鳥たちの後ろでやたらいい動きで踊っている不思議。
 
 
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舘野百代。
実際にはちょこんと小さい鳥の「ナイチンゲール」役。
舞台の上ではエレガント、かつ、どの鳥よりもパワフル!
熱さにあふれる一方で、ちょっととぼけたキャラが垣間見えた時のギャップがたまりません。
 
 
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永井健二。
真面目な顔でとんでもないネタを出してきます。
大騒ぎする鳥たちの中でも冷静沈着。…そこが変。
 
 
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布施安寿香。
まっ黒い衣裳を着てぎゃあぎゃあと喧嘩を仕掛ける布施さん…
ほかの作品ではなかなか観られない姿です。新鮮!
 
 
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三島景太。
全力投球という言葉が最もふさわしい三島さん。
中高生にはなじみのないはずの話題を滔々と語るシーンも、
その勢いに誰もが引き込まれます。
 
 
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山本実幸。
真っ赤でキュートな衣裳の「アカショウビン」から、
後半は一転、人間の「女の子」役へ。
ラストシーンの彼女の姿を、皆さんはどのようにお考えになるでしょうか。
 
 
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横山央。
お調子者っぷりに総ツッコミを受けていたかと思えば
後半は、ともに鳥の国を訪れた面々のボケっぷりに翻弄されるツッコミ役へ…。
クジャクの羽の仕掛けはぜひ終演後、カフェ・シンデレラで間近でご覧ください。
 
 
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吉植荘一郎。
どっしりと構える「シロフクロウ」、そして力の神「ヘラクレス」。
でもなんだか常に食べものの話をしているような。
愛すべき食いしん坊さんです。…神様なのに。

 
『王国、空を飛ぶ!』、ほかの作品ではなかなか見えない、それぞれの俳優の持ち味を
たっぷりと味わっていただける作品になっています。
ハイテンションで舞台を駆け抜ける俳優たちに、ぜひ会いにいらしてくださいね!

そして、終演後はぜひカフェ・シンデレラへ!
出演者たちが舞台衣裳で登場します。どうぞお気軽にお声掛けください。

お待ちしております!

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​SPAC新作『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』
脚本・演出:大岡淳  原作:アリストパネス
静岡芸術劇場
◆11月14日(土)16時開演、11月15日(日)14時開演
◇公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
◇『王国、空を飛ぶ!』舞台写真はこちら: http://uncho-koku.com/
※まずは舞台を楽しみに観たい!という方はまだクリックしないでくださいね…!
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2015年11月12日

<『薔薇の花束の秘密』ブログ2>

先日、稽古が始まったことをご紹介しました『薔薇の花束の秘密』
あれから数日が経過しましたが、さてさて、稽古場はどんな様子になっているでしょうか。

まずは11月9日、この日は、地元大学の講座の受講生やある俳優さんが稽古を見学にいらっしゃいました。
ご見学者に囲まれ、角替さんの台詞や手振りにもいっそう勢いが増し、美加理さんもナースキャップを装着して役作り。
稽古後には装置模型を囲んで、演出家・俳優・スタッフが今後のプランの相談です。
どんな作品でも、みんなが各々のイメージを共有していく様子って、見ていてワクワクします!


角替和枝さんと美加理さんと、…あら?稽古を見学なさっている方は、もしや…朝比奈尚行さん


みんなでいろんな相談タイム

そして、稽古初日から1週間後の11月10日、ついに立ち稽古が始まりました!
思えば初日から、来る日も来る日も、それはそれは丁寧に、読んでは返し読んでは返し、また読んでは返し、
それでもまだまだ読んでは返し読んでは返し、もういっちょ読んでは返し、と、
濃密な読み合わせの時間を重ねてきましたので、やっとたどり着いたような気持ち…、ちょっと感動です。


稽古前に道具の使い方をチェック中


いざ稽古に入るところで、役の設定や心情を入念に確認する森さんと角替さん。

稽古場での仮の道具の中に入った俳優さんを少しお見せすると、こんな感じ。


これからこれらが少しずつ本番仕様の装置になり、徐々に衣裳が付き、
劇場に入るとまたがらっと様相が変わってゆくことでしょう。
これからの<薔薇の花束>の色づきに、みなさま、ぜひご注目下さいね。

稽古期間は1ヶ月!約3週間後には公演初日!
『薔薇の花束の秘密』チームは、今日も突っ走ります。

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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