2015年12月30日

【映像】 『室内』アーティスト・トーク

Filed under: 『室内』2015

2015年10月に『室内』神奈川・静岡両公演で行われた、
クロード・レジ氏と宮城聰のアーティストトークの様子を
ウェブ公開いたします。

『室内』神奈川公演 10月3日 アーティストトーク

『室内』静岡公演 10月10日 アーティストトーク
前半

後半

あわせて、日本公演のレビュー、レジさんへの動画インタビューも
ご紹介いいたします。

演劇情報サイト・ステージウェブ
演出家クロード・レジが語るSPAC『室内』
http://www.stageweb.com/interview/201512520/

演劇最強論-ing
【連載】マンスリー・プレイバック(2015/10)
徳永京子と藤原ちからが、前月に観た舞台から特に印象的だったものをピックアップ。ふたりの語り合いから生まれる“振り返り”に注目。
http://www.engekisaikyoron.net/playback201510/

観客発信メディア WL
【劇評】緩やかさと静けさのなかでの神秘的体験
 クロード・レジ演出×SPAC『室内』

 片山 幹生
http://theatrum-wl.tumblr.com/post/134115015206/%E5%8A%87%E8%A9%95%E7%B7%A9%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E9%9D%99%E3%81%91%E3%81%95%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%A7%98%E7%9A%84%E4%BD%93%E9%A8%93


<潜入!『黒蜥蜴』の世界(9)>2015年ラストスパート!

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

2015年ももうすぐ終わり・・・
しかし『黒蜥蜴』チーム、ぎりぎりまで走ります!!
そんな稽古場の様子を、シアタークルー・猪熊康夫さんに撮影していただきました。

演出家席
この日は、舞台美術・高田一郎さん(写真中央)も稽古を見学なさいました。

徐々に、本番で着用する衣裳も登場し始めています!

たきい・鈴木・永井
黒蜥蜴(たきいみき)と侍女(左から、鈴木真理子、永井彩子)。
黒で統一された衣裳から、華やかで妖しげなオーラが漂います。

大高・加藤・春日井・泉
対する明智小五郎(大高浩一)は、は眼鏡にスーツ。その部下たち(左から、加藤幸夫、春日井一平、泉陽二)も理知的でシャープな印象。

吉植・牧山・小長谷
こちらは、用心棒チーム(左から順に、吉植荘一郎、牧山祐大、小長谷勝彦)。
黒蜥蜴に狙われた岩瀬早苗の警護のため、岩瀬家に雇われた彼ら。この日は稽古着でしたが、お揃いの素敵なユニフォームが用意されています!

横山・若宮
岩瀬家に出入りする、洗濯屋(左・横山央)と御用聞き・五郎(右・若宮羊市)。
第三者の二人は、黒蜥蜴の脅迫におびえ、不穏な空気が漂う岩瀬家を、どう思っているのでしょうか・・・?

石井・赤松・榊原・佐藤
岩瀬家で働く老家政婦・ひな(榊原有美)と、女中たち(左から、佐藤ゆず、石井萠水、赤松直美)。
こちらもお揃いのユニフォームです。かわいい!

阿部・たきい
前回のブログでも紹介した東京タワーでの取引のシーン。
岩瀬庄兵衛(阿部一徳)が覗いている望遠鏡は、仮の小道具からパワーアップ。
この場面の黒蜥蜴は、東京タワーの赤の補色である緑色のコートを着ています。
第一幕の彼女の偽名は「緑川夫人」。なんだか象徴的ですね。『黒蜥蜴』のチラシも緑色!

そして、演奏!! 指揮を務める桜内結うを中心に、舞台の左右に演奏スペースが置かれています。

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楽器1

布施

楽器2

若菜

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劇場内には、そびえたつ圧巻の舞台装置!
度肝を抜かれること間違いなしです。舞台袖からちょこっとだけご紹介。

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劇場での稽古の様子は、また年明けに!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月27日

『薔薇の花束の秘密』音響・加藤久直ロングインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」 パンフレット連動企画◆
中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙のインタビューのロングバージョンを連動企画として、ブログに掲載します。


音響:加藤久直(かとう・ひさなお)
愛知県出身。2013年よりSPAC創作・技術部に在籍、音響班チーフ。

<音響の仕事との出会い>
————どのようにして、舞台の音響の仕事と出会ったのでしょうか?
 もともと音楽が好きで、将来は音楽の作り手になりたいと考え、芸術大学を志望していました。が、高校生の頃、様々なデジタル・テクノロジーが急速に変革していく中、それらを生かせたら作り手として面白いのではないか?という考えが芽生え、結果的に大学は電子工学科に進みました。
 しかし、卒業後、やはり作り手としての基礎も学びたいと思い、資金を貯めるアルバイトを探している際、たまたま音響スタッフを募集している舞台会社に出会い、そこに応募したのが舞台音響に関わるきっかけです。
 そこで、初めて様々な舞台作品に触れたのですが、ロックやクラブ系の音楽一辺倒だった自分にとってはカルチャーショックで、どんどん舞台の世界に引き込まれていきました。
 また、音響の仕事を始めた頃に、有名なプランナーさんが講師を務める演劇に特化した音響の講習があり、それに参加したことも大きかったと思います。その講習では、「舞台のある場所から音が聞きこえるようにしたければ、そこにスピーカーを置けばいい」と言われました。よくよく考えれば、非常に当たり前のことだったのですが、当時はその発想にかなりショックを受けました。それから、左右2つのスピーカーから、いかに心地よい音を出すのかだけではなく、奥行きがある世界を音で作っていく立体音響にどんどんはまっていきました。
 そして、最初に入った会社に10年勤務した後、より広い経験を積みたいと思い、別の会社に移りました。そこでは、万博や甲子園、神戸ルミナリエのような主に大規模商業イベントのシステムプランや設備音響の施工・調整、またレコーディング等の仕事をしました。その後、諸事情により、再び別会社に移るのですが、そちらでは舞台音響に加えて、イベントやコンサート音響の仕事をさせていただきました。
 そして、最終的にSPACにたどりついたのは、様々な経験を積ませていただいた結果、自分が一番好きなものは、やはり舞台(演劇)だったからだと思います。SPACには、2013年の4月から所属しています。

<空間に音で絵を描く仕事>
————舞台の音響とは、どのような仕事ですか?
 舞台(演劇)の音響と聞くと、お芝居の中で求められる効果音や音楽を選んで、それを舞台の進行に合わせてあてはめていくのを、多くの方はイメージするかもしれません。しかし、それは音響家が仕事をする際の1つの手段でしかありません。また、音響というと、最先端の複雑な機械を前にして、それを操作している姿が思い浮かぶかもしれません。けれども、機材を使って音を電気的に操作することも、音響の仕事にとって絶対必要というわけではありません。
 それでは、舞台音響の仕事は何かというと、それは役者さんの台詞や演奏家さんの演奏、再生される効果音や音楽など、劇場の中にある全ての音を、どのようにお客さんに聞かせるかを設計し決めていく仕事です。演劇は、戯曲があり、俳優、装置、照明等の様々な要素が集まって一つの作品になる総合芸術です。作品を構成するひとつの要素でしかない個々の音に、演目の充分な解釈と演出家の表現意図を理解した上で、いかに意味を与え、命を吹き込んでいくのかが問われます。
 言い換えれば、額縁の形と画布の大きさが予め定められているキャンバス(空間)に、あるテーマに沿って、音という絵具を使ってどんな絵を描くか?という感覚に近いのかもしれません。
 先ほど、音響の仕事では必ずしも電気は必要ないと言いましたが、たとえば、生楽器の演奏で楽音のバランスが空間上あまり好ましくなくなってしまった場合、それを解決するために、楽器の配置変更を提案することもあります。場合によっては、舞台装置家さんに、演奏家さんの近くの舞台装置の形状や材質のご相談をすることもあります。
舞台は多くの要素から成り立っていますから、今そこでは何が優先事項なのかを考え、その場その場でとりうる解決方法の中から、最善なものを選択します。

<目に見えないからこそ、イメージを湧き上がらせる音の力>
————舞台音響の仕事の魅力は何でしょうか?
 まず、目に見えないものを扱っているということです。舞台の他の裏方さんたちは、装置や衣裳、照明など何かしら目に見えるモノをあつかっている中で、音響は目に見えないモノを扱っています。そして目に見えないモノを扱うことで、目の前に見えているものとは別の情景をお客さんにイメージさせることができるのが、音響の魅力だと思います。
 もうひとつは、舞台音響は裏方でありながら、上演中は演者さんたちと同じように演じながら上演時間を過ごすことのできるセクションだと思っています。どういうことかというと、効果音や曲は素材としては毎回同じものを使っていても、それをどういうタイミングで、どういう音量でどのように再生するのかといった操作の仕方ひとつで、そのシーン全体がお客さんに与える印象はとても変わってきます。毎回上演中に、役者さんの演技や、お客さんの反応を見ながら、そういう微妙なコントロールをリアルタイムで出来るのも、舞台音響の面白さであります。

<常に3つの耳を持つ?>
————音響の仕事をする上で、心がけていることはありますか?
 オペレーション(音響操作)をしている時には、常に3つの耳を持てるように心がけています。3つというのは、お客さんの耳、舞台上で演じている人の耳、そして音響家としての耳です。音響の仕事をするには、この3つを持って、そのバランスを常にとれることも大切だと考えています。どれかひとつに偏ってしまうと、うまくいかないと思っています。
 もう少し具体的にご説明すると、本番でオペレーションをするスタッフは、それまでに何回も稽古をしていますから、台詞も音を出すきっかけも、ほぼ頭の中に入っています。けれども、お客さんの大部分は、その舞台をその日初めて観ます。そういうお客さんが、今どういう心境でこの場面をみているのだろうかと考えられるのが、お客さんの耳です。
 2つ目の演じている人の耳は、今鳴っている音が演者さんたちには、どのように聞こえているのだろうか、演者さん達が、今どういうテンションでこのシーンをやっていて、これからどうもっていきたいと思っているのだろうか、ということを考えられる耳です。長期公演時には、時として、どうしても演者さんたちのテンションが下がってしまう時もあります。そういう時には、どのように音が入れば、テンションをあげて良い状態に持っていってあげることが出来るのか、ということを意識しながら音を出すこともあります。
 そして、最後には音響家として音質などの細かい部分を考えている耳があります。
 舞台(演劇)音響のプロとして大事なことは、この3つの耳をバランスよく保ちつつ、音も舞台を構成する要素の一つであることを常に意識出来ているかどうかだと思います。音を出すということは、音を出す瞬間にどうやってこの音が消えるのかまで先読みし、常にその時間の中にあるその音に必然性を持たせてあげる。そうやって音に命を吹き込んであげるということが必要だと考えています。

————『薔薇の花束の秘密』はどんな作品ですか?
 この作品は、いろいろな裏切りや失望を経験して、人を信じられなくなっても、それでも何かを信じたい、失望に対するおびえと裏腹でも希望を持ちたい、と願う人間の姿が描かれていると思っています。二人の関係は緊迫した場面もありますが、どこかユーモラスな部分もあります。音響としては、観終わった後、お客さんの中に何かあたたかいものを持ち帰って頂けるような、そんな手助けが出来たらと考えています。

2015年11月4日静岡芸術劇場にて

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月22日

『薔薇の花束の秘密』 観劇レポート(泰井良)

二人芝居を観るのは、東京パルコ劇場での「オレアナ」(出演:田中哲司、志田未来)以来である。実は、私は、芝居の中では、二人芝居が最も好きだ。なぜなら、他のどの芝居よりも、舞台が緊張感と緊迫感に満ち溢れているから。「演出ノート」にもあるが、一人芝居は、一人のペースで芝居が進められるから、役者の個性を出しやすい。一方、三人だと、二人が演技している間、一人は静観できるので、芝居としては安定する。しかし、二人芝居は、二人の呼吸と波長が乱れた途端、芝居は破綻してしまう。崩れやすく脆いからこそ、生まれ出る緊迫感が、何よりも素晴らしい。そんなわけで、この芝居も、きっと、とてもよい緊張感に満ちているに違いないという期待感を持ちながら、劇場に足を運んだ。
この芝居は、角替和枝さんと美加理さんによる二人芝居である。幕が上がると、二人の力強いエネルギーが観客を舞台に引き込む。二人は、それぞれ病院に入院する患者とその付添婦である。この全く接点のない二人だが、しばらくすると、大切な人を亡くした過去があることに、お互い気づく。それぞれが、本人の役に加えて、それぞれの家族の役を演じる。その役の人物描写、感情表現の変容が、この芝居の最大の見どころ。全く違う人格を演じ分ける二人の女優の演技力は魅力的である。
そして、もう一つの見どころは、第一幕終盤の付添婦が患者に嘘をついていたことが発覚するシーン。嘘を知った後も、患者は平静を装いつつ、付添婦とのシリアスな会話を続ける。この場面も、ときおり感情が激昂し、観客をハラハラ、ドキドキさせる。
人は、強いショックを受けると記憶を一時的に無くしたり、あるいはフラッシュバックのように過去の記憶が走馬灯のように蘇ることがあるそうだ。この作品の中で、患者と付添婦は、何度かフラッシュバックに襲われる。そして、いつしかフラッシュバックが、幻なのか現実かなのかが分からなくなっていく。
この作品は、我々に、生きることは、過去の記憶や思い出を心に秘めながら、未来という死に向かっていくことなのだと教えてくれているようである。

執筆クルー 泰井良プロフィール写真泰井良(たいい・りょう)
1972.9.5、神戸市生まれ
関西大学美学美術史専攻を経て、静岡県立美術館学芸員。
現在、静岡県立美術館上席学芸員、俳優。
(一財)地域創造公立美術館活性化事業企画検討委員、全国美術館会議地域美術研究部会幹事など。展覧会企画のほか、市内劇団でも活動中。

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
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2015年12月21日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(8)>稽古写真大公開!~その2~

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

『黒蜥蜴』稽古写真公開、第2弾!
撮影は、シアタークルー・平尾正志さんです。

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高田一郎氏デザインの舞台美術には、階段が登場します。
打ち合わせで聞こえてくるワードは、「鉄骨」「工事現場」などなど・・・
さて、どんな装置が完成するのでしょうか?
創作・技術部のスタッフは、日々試行錯誤中。

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黒蜥蜴(たきいみき)が狙うダイヤ「エジプトの星」の取引場所は、東京タワー。
東京タワーは、この戯曲が書かれた当時完成したばかり。言わば、高度経済成長期のシンボルとも言えます。
カメラの三脚は望遠鏡の仮小道具。展望台で嬉しそうに景色を眺める人々にまぎれて、スリリングな駆け引きが行われます。

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雑巾がけ・・・??黒蜥蜴の侍女ふたり(鈴木真理子、永井彩子)はいつでも息がぴったりです。

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緊迫の第3幕より。登場人物たちの運命はいかに!!

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明智小五郎とその部下たち。黒蜥蜴一派とは醸し出す雰囲気がまったく異なります。

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台
稽古場で不思議な形の台を発見。第3幕に登場する重要な道具です。
創作・技術部スタッフの努力と技術の結晶にも、どうぞご注目ください。

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月20日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(7)>稽古写真大公開!~その1~

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

さあ、『黒蜥蜴』の本番まで一ヶ月をきりました。
日々猛然と稽古が進んでいます。
稽古風景を一挙大公開!!撮影は、シアタークルーの平尾正志さんです。

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衣裳の相談中。デザインは、SPAC創作・技術部の畑ジェニファー友紀です。

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衣裳
稽古場の廊下にずらりと並べられた衣裳。出演者は20名ですので、こんな量に!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月19日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(番外編)>宮城聰インタビュー【後編】

インタビュー 宮城聰
新演出作『黒蜥蜴』の世界

三島由紀夫の精神を受け継ぐ――。
ヒット作に秘められた作家の挑戦とは?
SPAC芸術総監督・宮城聰が、次回作を語る。

【前編はこちら】

■高度経済成長期・日本の風景
 江戸川乱歩による小説『黒蜥蜴』は1934年発表ですが、三島由紀夫の戯曲『黒蜥蜴』の時代背景は、戦後の高度経済成長期に置き換えられています。原作に出てくる大阪の通天閣が、東京タワーに変わっているんです。確かに昭和初期にもモダニズムの流れがありました。これは世界的なことでしょうけど、テクノロジーの発達によって人間の内面すら進歩していくのではないかと思われるような時代があったのかもしれません。そこから時代は進んで、三島は、戦後の日本は空虚なものだと考えているわけです。
 その見方で言えば、東京タワーだってひどく空虚なもののはずです。ぼくの小さい頃に、遠い親戚で、よく海外に行っているおばさんがいました。1960年代前半でしたが、しょっちゅう海外に行っているものだから、日本を馬鹿にしていて、「エッフェル塔と比べると東京タワーはしょぼい」と言っていた、「風が吹くと揺れる」って(笑)。三島も東京タワーについて聞かれれば、「ただの真似で恥ずかしい。二度と建てないでほしい」と言ったのではないでしょうか。でも、戯曲を読むと、東京タワーについて、そんなにシニカルな目線があるだろうか。意外にそうでもないんじゃないかと思うんですね。
 高度経済成長期の初期の段階では、まだ、三島も未来を信じられたのかもしれない。いくら「東京大空襲の火で全て失われて、空虚だ」と口では言っていても、右肩上がりの時代精神に染まっていたかもしれない、という気もしないではない。今回は、そういうところも、三島という人を読み解く上で、おもしろいかもしれないと思っています。

■情緒に没しない知性の怪物
 ぼくは演劇の様式性を20数年追求してきましたので、その成果を黒蜥蜴の人物造形に活かしたい。一方、明智小五郎は、「論理」が着物を着ている、知性の怪物として演出します。日本語をしゃべりながら情で成立していない身体をつくるのは容易ではありませんが、三島ががんばっているところです。
 川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫…翻訳されても論理性が残ることにトライした作家たちがいます。中には安部公房のように日本語としては痩せたもの、カラカラに乾いたもの、頭の中で最初から英語で考えられているような独特のアプローチもあったと思いますが、三島は、いっけん日本語でしかできないだろうと感じられるレトリックをおもいきり使います。日本語のわかる人は、「この文学は日本語がわかる人でないとおもしろくない」とちょっと思うわけですが、天ぷらの衣をはぎ取った時に出てくるエビは、ヨーロッパでも通用するようにつくってあります。
 明智も黒蜥蜴も怪物です。2人の怪物……『サド侯爵夫人』で、ルネは「私は貞淑の怪物になる」と言うんですね。貞淑を論理的に突きつめて行けば、普通の人が考える「貞淑な女房」では全然なくなります。三島の場合、自分の中にある相容れない2人、3人を想定し、対話させることで、論理性をつくっていきました。三島の体の中にあった相容れない2つを、それぞれ歪なままに形象化できれば、戯曲の身体化が可能になるのではないかと思います。
 三島が考えた西洋対東洋、欧米対日本、その演劇上の闘いを、きちんとやりたい。歌舞伎の演出のおもしろがらせ方もうまく取り入れています。戯曲のシアトリカルな楽しみはなるべく残し、演劇を初めて観る人にも、演劇ならではの楽しさを感じてもらえると思います。

■「演劇の教科書」を目指して
 SPACのレギュラーシーズンのプログラムでは、もし演劇の教科書がつくられるならば、必ず掲載されるだろう作品群を選んでいます。何年か観劇すると、演劇史の基本知識が身につくプログラムです。
 音楽や美術に比べ、演劇は、学校教育で習いませんよね。音楽と美術は、学校の教科に入っていますから教科書があります。演劇は教科書がないので、シェイクスピア(※)とチェーホフのどっちが昔の人かと言われても、ほとんどの日本人はわからないのではないでしょうか。何でもそうですが、基礎知識を持っているほうがいっそう楽しめますし、外国の人と話すと、教養として演劇の知識を求められる場合が多いです。
 また、商業的な観点から今の日本で受ける演目を選ぶと、偏った紹介になってしまいます。SPACは公立劇場ですから、世界のあらゆる地域や時代の古典と呼ばれる演目を、少しずつでも観てもらいたい。
 そう考えた時に、日本の劇作家で誰を選ぶべきか。世阿弥、近松門左衛門、鶴屋南北、三島由紀夫、それから泉鏡花…そういう感じではないでしょうか。世界的な知名度で言えば、世阿弥、近松、三島でしょう。中学や高校の国語の授業で夏目漱石を1回は読んでおくべきだというのと同じ意味で、SPACのプログラムに三島が入っているべきだと考えました。
 三島はたくさんの作品を書きましたが、歌舞伎の戯曲もあれば、いわば背徳的な、あえてスキャンダラスでセンセーショナルな作品も書いている。三島という人は、色々な方向に欲を持った人で、芸術の世界、文壇や演劇界だけにとどまっているのはおもしろくないと考えていました。違う言い方をすれば、新聞の文化欄ではなく社会面で取りあげられるような作品をつくろうとしていた。三島の作品は、光の当て方によっては世俗的です。
 鑑賞事業の公演では中高生に観てもらいますので、教育の一環。SPACのプログラムとして選ぶ時には、普遍性の観点から戯曲を見直していく必要があります。その上、一般的な意味でワクワクする魅力を持った作品でないと、初めて演劇を観る中高生には難しいでしょう。
 『黒蜥蜴』は、作家自身が抱えていた問題がはっきりと表れていると同時に、観客を楽しませる要素も盛り込まれていて、その基準にぴったりだと考えました。演劇の魅力を探しに劇場に足を運んでいただければと思います。

2015年6月25日 静岡音楽館AOIにて
聞き手・構成:西川泰功

※註
・シェイクスピア:イギリスの劇作家・詩人。1564年生まれ、1616年没。四大悲劇『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』等、37編の戯曲を残した。世界で最も有名な劇作家と言っても過言でない。

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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★プロモーションビデオ公開中!!ぜひご覧ください。


【SPAC県民劇団】劇団壊れていくこの世界で『血の婚礼』ブログ#1 

12月に入り、すっかり冬のよそおいとなった舞台芸術公園。
ロータリーからのぞむ雪化粧をした富士山の姿は絶景!ですが、
日が落ちてからの寒さは本当に身に染みます…。

が、そんな寒さを吹き飛ばす!県民劇団のアツイ稽古が、ココ舞台芸術公園の稽古場で行われています。

劇団壊れていくこの世界では結成2年目。
「ギリシャ悲劇と和のビジュアルの融合」を掲げ挑んだ昨年度の『オレステス』に続き、
今年度はガルシア・ロルカの傑作『血の婚礼』を上演します。

スペイン・アンダルシア地方のとある村で、一組の男女が婚礼を交わします。
母親と二人暮らしの花婿は誠実で器量ある青年。
父親と二人暮らしの花嫁は優しく家庭的な娘。
誰もが羨むような二人は、幸せな家庭を築くはずでした。
しかし花嫁の目の前にかつての恋人が現れて・・・。

稽古場をのぞくと、ちょうど結婚式のシーンの真っ最中!

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ひとつひとつの台詞・動きを確認しながら、場面を作っています。

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演出の木田さんからは、
「意味のない動きをしない」「ひとつひとつの台詞や動きの意味を考える」
と繰り返し指示が。
この日は演出に徹していましたが、今回はなんと出演もします!!

本作はストーリーそのものがシンプルなだけに、演出の妙こそが最大の見どころ。
劇団壊れていくこの世界でが描く、妖しく、刺激的な『血の婚礼』、どうぞお楽しみに!
本日19日(土)より前売りスタート!!

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SPAC県民劇団 劇団壊れていくこの世界で
『血の婚礼』
2016年2月20日(土)13:30/19:00、21日(日)13:30
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
http://spac.or.jp/kenmin_201602.html
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2015年12月17日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(番外編)>宮城聰インタビュー【前編】

インタビュー 宮城聰
新演出作『黒蜥蜴』の世界

三島由紀夫の精神を受け継ぐ――。
ヒット作に秘められた作家の挑戦とは?
SPAC芸術総監督・宮城聰が、次回作を語る。

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■善悪/美醜/正邪が反転する
 『黒蜥蜴』の初演(1962年)はプロデュース公演でした。そのため商業演劇への目配りがある作品だと思います。おもしろいことに、肩の力が抜けたシチュエーションで書かれた戯曲に、かえって劇作家の一番重要な部分がふっと出てくることがあります。楽な気持ちで書いている時のほうが、もともと抱えている問題意識や美点が、自然と出てくるのかもしれません。
 例えば、論理でじりじり追いつめていく、同じく三島由紀夫作の『サド侯爵夫人』(1965年)とは違いますね。でも、『サド侯爵夫人』で扱われているテーマが、はるかに敷居の低い形で『黒蜥蜴』に出てきます。
 『サド侯爵夫人』のテーマを簡単に言えば、この世の中で一般に信じられている善悪、美醜、正邪という上下関係が逆転するということ。貞淑な妻ルネは、犯罪すれすれの人間サド侯爵の最も歪なものに、少しずつ近づいていこうとします。いわば、不可能に近づこうとする精神のあり方をサドに託し、これに対して、現実に生きている人間としてサドとどう関係を取るかが、ルネに託されている。不可能に近づく時、その臨界点みたいなところで、先ほど言ったように、善悪や美醜がひっくり返ります。あるいは、差がなくなってしまいます。「きれいは汚い、汚いはきれい」(※)の世界になる。超伝導(※)みたいなことが起こるんですね。
 同じことを、『黒蜥蜴』では、とても素朴にやっています。かたや犯罪者・黒蜥蜴、かたや探偵・明智小五郎です。サドというほとんど観念の世界にある存在の位置に、黒蜥蜴という女賊が当てはまります。黒蜥蜴を追う探偵・明智は、サド侯爵に対するルネと同じで、犯罪者という極端な場所にいる存在になんとか近づこうとします。近づこうとすればするほど、善悪や美醜の上下関係がなくなって、ルネのせりふで言えば、「兎を見れば愛らしいと仰言り、獅子を見れば怖ろしいと仰言る。御存知ないんです、嵐の夜には、かれらがどんなに血を流して愛し合ふかを」(※)。嵐の夜に兎と獅子が交わるわけです。
 『黒蜥蜴』では、三島が探求する精神上のテーマが、黒蜥蜴VS明智小五郎という少年漫画みたいにわかりやすい構図の中で語られているんです。

■黒蜥蜴と明智小五郎の対決
 ぼくが思うに、三島由紀夫は、戯曲を書く時、3つの敵と闘っていました。1つに西洋古典演劇、すなわちギリシア悲劇。2つに、西洋近代劇、すなわちチェーホフ(※)以降の演劇。そして最後に日本の古典劇です。何を書いても、西洋の古典劇、西洋の近代劇、日本の古典劇に負けてはいけない、と三正面の闘いを挑んでいる。こんな劇作家はほかにいません。
 三島は、つねに欧米の土俵で闘えるように作品を書いていました。それは欧米人が構築した論理性の土俵で闘うということ。外国語に翻訳されても、作品の論理性は通用します。しかし、三島は、そのことだけでよしとはしない。日本の古典劇にある情も意識しています。女賊・黒蜥蜴には、情の要素が反映されているのに対して、私立探偵・明智小五郎は、西洋の古典から近代にいたる論理性の象徴です。女賊と私立探偵の闘いは、単純に言うと、知性は情に勝てるのか、というテーマ。
 日本の古典劇は、一言で言えば、情の世界です。情と情緒を区別するとすれば、情は人のもの、情緒は自然のもの。情緒は、例えば季節感。「雪が降っている、私は哀しい」。雪の情緒と人の情をかけ合わせます。論理性だけでつくれば季節感など全くいらないはずですが、三島は、わざわざ情緒を盛り込んでいます。そして情。『熱帯樹』(1960年)では、そのことが露骨な形で出ている。フランスの新古典主義の形式で書いておきながら、最後の最後に、兄妹心中という日本の民話のような世界、まさに情緒と情の合体する世界を持ち出しています。論理とは別のところに魅力の源泉があると考えられているんですね。
 『熱帯樹』は、文学座のために書かれているので、ぎりぎりと突きつめられた作品です。『黒蜥蜴』は、言ってしまえば、もっとゆるい。女賊・黒蜥蜴が持っている情があり、演技上も様式性が想定されています。なにしろ初演は、新派(※)の女優・水谷八重子が演じました。新派は、女優が演じる芝居の中で、最も様式的です。明智役は、芥川比呂志(※)。小説家・芥川龍之介の家系ですから、近代的知性の極点です。新派の水谷と新劇(※)の芥川の対決は、三島の中にある日本的なものと西洋的なもののせめぎ合いを、自動的に戯曲へ取り入れる要因になったのでしょう。

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【後編へ続く】

2015年6月25日 静岡音楽館AOIにて
聞き手・構成:西川泰功

※註
・「きれいは汚い、汚いはきれい」:シェイクスピア作『マクベス』で、マクベスへ王になることを予言する3人の魔女のせりふによる。
・超伝導:ある種の金属を絶対零度(セ氏零下273度)に近づけるよう冷却すると、ある温度(臨界温度と呼ばれる)で急に電気抵抗が零になる現象。
・「兎を見れば愛らしいと仰言り~」:三島由紀夫作『サド侯爵夫人』第2幕終盤のルネのせりふより。
・チェーホフ:ロシアの劇作家・小説家。1860年生まれ、1904年没。四大戯曲『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』は演劇史上不朽の名作とされ、近代演劇の礎を築いた。
・新派:日本演劇のジャンルの一つ。1888年自由党の壮士・角藤定憲(すどうさだのり)らが大阪で旗揚げしたのを発端とする。新派という名称は、歌舞伎を便宜的に旧派と呼んで対比したジャーナリズムに起因する。
・芥川比呂志:俳優・演出家。1920年生まれ、1981年没。芥川龍之介の長男。劇団「麦の会」「文学座」「雲」「円」で活躍。特に『ハムレット』の主演で名高い。戦後を代表する俳優の一人。
・新劇:明治末期以降、西欧の近代演劇の影響下、歌舞伎や新派劇に対抗して生じた演劇運動。第一次・第二次大戦の間、反体制・左翼運動の色合いが濃厚になり、戦後は「民藝」「俳優座」「文学座」に代表される劇団の職業化により運動の側面は後退した。

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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★プロモーションビデオ公開中!!ぜひご覧ください。


2015年12月16日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(6)>神出鬼没!PR活動まとめ

Filed under: 『黒蜥蜴』2015

『妖精の女王』、大盛況のうちに幕を閉じました。ご来場まことにありがとうございました。
『黒蜥蜴』出演者も多数出演しておりました。

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その間、静岡に残るメンバーは稽古と並行して、あちらこちらに出没し、『黒蜥蜴』を全力でPR!!

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石井萠水は、永井健二(『青森県のせむし男』出演)とともに舞台芸術公園のご近所にある静岡英和学院大学へ。
礼拝後の時間をいただいて、SPACと『黒蜥蜴』の紹介をさせていただきました。

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布施安寿香と若菜大輔は、「シネビア会」主催による「出演俳優と『黒蜥蜴』を語る」会に参加。
戸田書店静岡本店のブックフェアコーナーの前で記念撮影。(ブックフェアは合計8か所の書店・図書館で開催!)

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静岡駅・劇場付近のお店にご挨拶。写真は、佐藤ゆずが訪れた「モンマスティー静岡店」さん。
レトロな雰囲気が目を引く『黒蜥蜴』ポスター・チラシ、そしてTシャツのオリジナルロゴは、デザイナー・造形作家の黒田武志さんによるものです。黒田武志さんは、1月16日(土)のアーティスト・トークにご登壇が決定しました!

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布施安寿香が静岡県立大学で講義を行いました。
江戸川乱歩の原作と三島由紀夫の戯曲を比較し、俳優ならではの視点で解説。

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阿部一徳と桜内結うは、島田市へ。
以前「リーディング・カフェ」を開催させていただいた、「meguri石畳茶屋」さんにて。

静岡県立島田高等学校演劇部を訪問し、部員を対象に阿部一徳によるワークショップが行われました。
テーマは、「強い身体を作る」!そのためのメニューが盛り込まれた、充実したワークショップとなりました。
部員のみなさんにも楽しんでいただけたようです。

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<メニュー:おしり歩き>
おしり歩きをすることで、骨盤のずれを直し、身体のゆがみを正していきます。

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<メニュー:まっすぐ立つ>
まっすぐ立てているでしょうか??

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横山央は、三島景太(『青森県のせむし男』出演)とともに静岡大学へ。
『王国、空を飛ぶ!』をご覧になった方にはおなじみのあの曲「SPACを観よう!」を歌いながら、乱入!!

小野市長と151211
吉植荘一郎、鈴木真理子は、三島市・伊豆の国市へ。
日本大学三島高等学校、静岡県立三島南高等学校、静岡県立韮山高等学校の演劇部を訪問し、PRをさせていただきました。
今年7月に伊豆の国市の韮山時代劇場で上演した『夜叉ヶ池』の出演者でもあるふたり。
伊豆の国市を訪れ、小野登志子市長にもご挨拶。一緒に写真も撮らせていただきました。

静岡県内各地で、たくさんの出会いがありました。本当にありがとうございました。
次は、ぜひ劇場でお会いしましょう!

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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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