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2019年8月29日

『寿歌』2019ブログ ~vol 1. 帰ってくる『寿歌』~

カテゴリー: 『寿歌』2019

こんにちは!『寿歌(ほぎうた)』の担当となりました、制作部新人の入江恭平です。『寿歌』ブログは「ラジオ番組テイスト」で、私・入江がパーソナリティーとなり作品の魅力をお伝えしていきます!(毎回ではないですが、どうぞご期待ください!)
と言いますのも、この作品は核戦争後の荒野を明るくさすらう旅芸人の物語で、登場人物の一人である少女キョウコが持ち歩くアイテムが「ラジオ」。今回はそれにちなみました(笑)。

第一回目は、制作部の先輩・雪岡純さんに『寿歌』の基本の「キ」を伺いました。それでは、『寿歌』ブログチャンネルまもなく放送開始です!
 
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▲左からゲサク役:奥野晃士、ヤスオ役:春日井一平、キョウコ役:たきいみき
 
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午前10時になりましたー!どうも皆さん、おはようございます!制作部の入江恭平です。それでは2019年の『寿歌』ブログチャンネルを始めていきたいと思います!
早速、今回のゲストをお呼びいたしましょう。雪岡純さんです!(パチパチパチ)

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おはようございます、制作部の雪岡と申します。本作品はこの2人で担当していきます。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

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雪岡さん、かたいっす!気軽に読んでもらうブログですから!もう少し柔らかくいかないと!

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そ、そだね。芸人・ゲサクとキョウコの漫才みたいに、面白い掛け合いができたらいいね、、、

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はい!その意気です!
さて、SPAC版『寿歌』公演は昨年初演されたものですが、2018年から制作を担当されている雪岡さんから簡単にご紹介いただけますでしょうか?

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はい。この作品は、愛知を拠点に活動されている劇作家の北村想さんが1979年に発表し、今なお上演が絶えない伝説の戯曲で、SPAC芸術総監督・宮城聰が演出しました。
愛知県芸術劇場とSPAC-静岡県舞台芸術センターの初の共同企画としてスタートし、2018年3月に名古屋市内にある愛知県芸術劇場で初演され、静岡では、ゴールデンウィークに「ふじのくに⇄せかい演劇祭」にて、日本平の舞台芸術公園・野外劇場「有度」で上演。その後、熊本、福岡、茨城、愛知(知立市・小牧市)と全国7カ所を巡演し、各地で好評いただきました。

 
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▲愛知県芸術劇場での公演 ⓒ羽鳥直志
 
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▲野外劇場「有度」での公演 ⓒ猪熊康夫
 
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静岡公演では、客席が超満員になったとお聞きしたのですが!

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そうなんです。たくさんのお客様にご来場いただけて、とても嬉しかったです。終演後、涙しているお客様もいらっしゃいました。
静岡では演劇祭以来、1年半ぶりの上演で、「あのトリオが帰ってくる!」と楽しみなお客さまも多いはず。今回の再演では、美術や衣裳がブラッシュアップされる予定で、また、会場も野外劇場「有度」ではなく静岡芸術劇場となりますので、すでにご覧になった方にもぜひもう一度!と思っています。

 
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▲野外劇場「有度」での公演写真 ⓒ平尾正志
 
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ほんとに楽しみですね。そのような作品に携われるなんて光栄です。すでに観たことがある方は変化した部分を前回と比較することで、より深く、通な楽しみ方もできますよね。
では次に、この作品の内容と見どころはどんなところだと思いますか?

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芸人ゲサクと少女キョウコが、謎の男ヤスオと出会いひととき旅をともにするというお話ですが、道中繰り広げられる三者三様の芸は見どころの一つですね。
ゲサク役の奥野晃士さんとキョウコ役のたきいみきさんは関西出身で、二人のネイティブの発音のセリフ、軽快なボケとツッコミのノリにも引き込まれるはずです!ちなみに春日井さんは静岡ネイティブの俳優さんです。

(キャラクター紹介は過去のブログでチェック! → ゲサクキョウコヤスオ)

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コメディータッチで、初めての方でも笑って楽しめそうですね。

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そうですね。笑える作品ですが、一方で、彼らの生きる世界は、核戦争後の荒野。廃墟の上を残りもんのミサイルが横切ったり、食べ物はホシイモばっかり、キョウコの持ち歩くラジオも電池がなくて聞けなかったり。

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▲野外劇場「有度」での公演 ⓒ平尾正志
 
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ただ明るく楽しいだけでないですよね、写真からも詩的な雰囲気が伝わってきますね。長年上演され続けているワケがわかる気がします。

それではそろそろ、すぱっく新聞『寿歌』号の話をしましょうか。広報担当と一緒に、2ヶ月近く試行錯誤しながら作りましたもんね〜。

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そうだね…頑張りました(汗)

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あっ!でもさよならの時間のようですね。すぱっく新聞の話は次回のブログにて!新聞の制作過程とリヤカーで海苔を売る人!?の話をお届けします。お楽しみに〜!今後もこのように“ええかげん”な調子でお届けしたいと思います。

それでは最後にこの曲でお別れしましょう。
『寿歌』が発表された1979年の名曲。沢田研二で「カサブランカ・ダンディ」♪

 
(執筆:入江恭平)

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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #1
寿歌ほぎうた
2019年10月12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
演出:宮城聰
作:北村想
美術:カミイケタクヤ
出演:奥野晃士、春日井一平、たきいみき

\チケット販売中/
詳細はこちら
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2019年8月28日

【メロス、ラグビーに挑む②】演出・山田裕幸さん&「オカン食堂」

8月ももう最終週。朝夜は過ごしやすくなってきましたが、ふじのくに野外芸術フェスタ in 袋井『走れメロス 袋井編』の稽古場は”アツイ”です!
今回のブログは2本立て。今作の構成・演出を務める山田さんについて、そして会場「月見の里学遊館」内にある「オカン食堂」についてご紹介します。
 
yamada_photo昨年の野外芸術フェスタ in 掛川に続き、今作の構成・演出を務めるのは山田裕幸さん。
劇作家・演出家であり、劇団「ユニークポイント」代表。2015年より静岡に移り、18年藤枝市に「白子ノ劇場」を開設、芸術監督を務めています。

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▲昨年の様子(撮影:平尾正志)
  
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▲左手前が山田さん

この日は前回からしばらく開いての稽古だったので、まずはその間何してた?というざっくりトークからはじまりました。稽古場ではざっくばらんなお喋りタイムがよく設けられ、どんな話でもじっくり聞く山田さんの姿が印象的です。
 
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こちらは太宰治の小説『走れメロス』を音読している様子。今一度じっくり小説を読み込み、なぜ「メロスは激怒した」のか、「激怒」とはどういう感情なのか、座組みんなで探求しました。
国語の教科書に載っているとっても有名な小説ですが、改めて声に出して読むことで太宰独特の文体の流れや勢いに気づきます。みんなでたくさん考えれば考えるほど太宰がふっと離れていくような、知的で不思議な時間でした。
この場においても山田さんは俳優から出てくる意見をひとつも否定せず、ご自身もぐるぐると考えつつ話していて、とっても楽しんでいるのが伝わってきました。
 

 
ちなみに山田さんは、ラグビーのパス回し練習にも参加しています。(笑)
この日は「走りながら投げる」練習をしました。相手に向かって、ではなく、相手が走りこんでくる場所に向けてパスを出すのがポイント。
こんなふうに『走れメロス 袋井編』の稽古場では、学校の授業に例えると国語と体育をギュッと一つに凝縮したような感じで、知力も体力もフル活用しています!
 
さて、前回のブログでもお伝えしているとおり、「ふくろい野外音楽・芸術フェスタin月見の里」では、SPACの野外劇のほか様々なイベントが開催されます。
食イベントもあり、「ラグビー出場国 料理ダイニング」ではラグビーWカップ出場国の料理が食べられます!(要予約)

「月見の里学遊館」には、ほかにもおススメしたい食スポットが。それが「オカン食堂」です。
 
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▲プールの受付の横に入り口があります
 
「オカン食堂」のフードメニューは、写真の通りワンプレートの日替わりランチのみ。
買い出しから調理・接客まですべて一人で行っているため限定15食のみの提供で、完売してしまう日がほとんどだそう。
マヨネーズやドレッシングなど市販の調味料は一切使わずすべて手作り、地元農家さんのつくった野菜たっぷりの優しい味です。
 
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▲会場下見で伺ったときにいただいたランチ。どれも美味でしたが、オクラの乗った塩でしめたお豆腐がもっちり濃厚でした!
 
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▲お店を切り盛りするオカン・鈴木さん。キッチンはこじんまりとしていながらも、無駄なく整頓されていて、そのなかでてきぱき働くオカンさんを観察するのも楽しいです。

『走れメロス 袋井編』を上演する9月21日(土)も通常通り営業されるとのことなので、気になる方はぜひご予約を!
「オカン食堂」Facebook:https://www.facebook.com/okanshokudou
 
次回ブログでは、気になる配役を紹介します。おたのしみに~。
 
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ふじのくに野外芸術フェスタ2019 in 袋井
『走れメロス 袋井編』
2019年9月21日(土) 11:00 / 15:00開演
会場:月見の里公園 ※雨天決行
無料・予約不要
上演時間:約40分(予定)

構成・演出:山田裕幸(ユニークポイント)
原作:太宰治
出演:泉陽二、木内琴子、ながいさやこ、牧山祐大、若宮羊市

詳細はこちら
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2019年8月19日

【メロス、ラグビーに挑む①】会場紹介&稽古スタート

SPACの夏は人材育成事業!毎年恒例「シアタースクール」「スパカンファン」ですが…、実は9月21日開催のふじのくに野外芸術フェスタ in 袋井『走れメロス 袋井編』の稽古もスタートしています!
本番日まで約1ヶ月。今日から制作・西村が、稽古場の様子などをお伝えしていきます。
 
yagaifes_fukuroi\静岡県にラグビーがやってくる!/
静岡県の袋井市がラグビーで盛り上がっているって知っていましたか?アジア初開催のラグビーワールドカップであり、袋井市にある小笠山総合運動公園エコパスタジアムでは、日本VSアイルランド戦を含む4試合が実施されます!
その応援イベントである「ふくろい野外音楽・芸術フェスタin月見の里」を盛り上げるべく、「ふじのくに野外芸術フェスタ」を同時開催!
SPACは袋井やラグビーにちなんだ演出盛りだくさんの野外劇『走れメロス 袋井編』を上演します!

 
会場となるのは袋井市月見の里学遊館の「月見の里公園」
「月見の里学遊館」は静岡県出身の建築家・長谷川逸子氏による設計で、ホールや図書館、プールなどを備えた複合型ワークショップセンターとして2001年にオープン。「月見の里公園」は、隣接する月見の里学遊館と一体的に設計され、市民の憩いの場となっています。
\\ 一面ひろーい芝生! // この広場を駆け回る”アツい”野外劇になる予定です!
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▲「月見の里学遊館」館内の様子。下見に訪れた際も老若男女たくさんの人でにぎわっていました。
 
「ふくろい野外音楽・芸術フェスタin月見の里」では、SPACの野外劇のほか、建物全体を使って音楽、展示、ワークショップなど様々な催しがあり、ラグビー体験コーナーも用意されます。
そしてイベント全体が入場無料!!ぜひSPACの野外劇だけでなくイベントまるごとお楽しみください!イベント詳細はこちら(袋井市月見の里学遊館ウェブサイトにリンク)。
 

今回上演する作品は『走れメロス』×ラグビー!?ということで、最初の稽古はラグビーを学ぶところから。まずはボールと仲良くなってみようということで、パス回しからはじめました。座組のうちラグビー経験者である、俳優の泉と制作担当の丹治が中心になってラグビーの基本をレクチャー。

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▲意外とまっすぐ投げられず苦戦。
 
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▲スクラムも組んでみました。
 
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▲作中にぜひ取り入れたい!ということで、ニュージーランドチームの「ハカ」を研究。
 
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▲『走れメロス』の稽古もやっていますよ!こちらはオープニングを試行錯誤している様子。
どんなふうになるかはまだ未定ですが、写真からもわかる通り躍動感あふれるシーンになることは間違いナシです。(笑)
 
9/21の本番まで”アツい”稽古が続きます!
次回のブログでは引き続き稽古の様子をお伝えするとともに、月見の里に併設している「オカン食堂」をご紹介します。おたのしみに!
 
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ふじのくに野外芸術フェスタ2019 in 袋井
『走れメロス 袋井編』
2019年9月21日(土) 11:00 / 15:00開演
会場:月見の里公園 ※雨天決行
無料・予約不要
上演時間:約40分(予定)

構成・演出:山田裕幸(ユニークポイント)
原作:太宰治
出演:泉陽二、木内琴子、ながいさやこ、牧山祐大、若宮羊市

詳細はこちら
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2019年8月17日

【新人ルカのセチュアン・レポート#2】ブレヒトってだれ?どんな人?

みなさん、こんにちは。
制作の北堀です。

今回はブレヒトについて紹介したいと思います。
オイゲン・ベルトルト・フリードリヒ・ブレヒト(Eugen Berthold Friedrich Brecht、1898年2月10日 – 1956年8月14日)は、戯曲『セチュアンの善人』の作者ですが、「ブレヒトって名前は聞いたことあるけど、実はよく知らない……」という人も少なくないのでは?
ブレヒトは20世紀に活躍したドイツの劇作家、演出家、詩人です。
『セチュアンの善人』のほかに『三文オペラ』や『ガリレイの生涯』などを書きました。

先日、座組のメンバーに向けて、SPAC文芸部の大岡淳(昨年、株式会社共和国から『三文オペラ』の新訳本を出版しました)によるブレヒト講座が行われました。
 
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このブログをご覧の皆さんにも、大岡さんが教えてくれたブレヒトの情報を紹介いたしますね。

ブレヒトの初期作品(『バール』や『夜うつ太鼓』など)は表現主義の影響を受け、ほとばしるエネルギーのようなものをそのまま主人公に託して描いている。
1920年代になるとマルクス主義の影響を受けます。(『三文オペラ』など)
その頃アジプロ演劇(アジテーションとプロパガンダを前面に打ち出す、革命の思想を説くための演劇)の第一人者であるエルヴィン・ピスカートルと出会います。ブレヒトは彼の影響を受けながらも、舞台上で革命を起こしても現実では革命は起きないことを思い知ります。
どうやったら舞台を観た人が現実を変えたくなるか……。

そう考えた時に思いついたのが、いわゆる「異化効果」
見慣れたものを見慣れないものにすることによって、観客に、感動することより以上に、思考することを促したのです。
どのような方法で異化を行っていたかというと……

1.役からの離脱
…ナレーター的立場に移ったり自分が演じている役について露骨にコメントをしたりする。

2.歌、朗唱
…台詞の流れを断ち切り、歌っている時は演じている時と居方が違ってくる。

3.記号的身体
…ブレヒトは中国の「京劇」のような、型が既にある演技方法に影響を受けた。

4.多面的演技
…感情と行動が一致していないなど、ブレヒトが最後にたどり着いた異化の技法。

ブレヒトといえば異化効果というのは知っていましたが異化効果にも様々な技法があるんですね!
 
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▲メモを取る俳優たち。
 
私が調べたところでは、ブレヒトはプライベートでは何人もの愛人を持っているなど、難しそうなイメージとは違った一面も持っていたようです。

そんなブレヒトが書いた『セチュアンの善人』。
どんな話かというと……
神様が善人を探すためにセチュアンという町に降り立ち、そこでシェン・テという貧しくも心優しい女性に出会います。
シェン・テは神様を自分の家に泊めてあげて、そのお礼に宿代として大金をもらいます。
大金を元手に商売を始めたシェン・テのもとには、たちまち貧民たちが集まり、シェン・テを食い物にしてしまいます。
「善人であれ」という神様からの掟を守りたいけれど、このままでは身の破滅だと、、悩み苦しむシェン・テ。
自分の身を守るために、冷徹な従兄弟のシュイ・タに変装して乗り切ろうとするのですが……
善良な人間は残酷と貪欲の仮面なしには生きてはいけないことを描いた寓話劇です。
そんな原作を、今回は敬彦さん自身が改編し、敬彦ワールドに仕上げました!
 
その名も……
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
です!
リタとリコとはどういう意味なのでしょうか?
ぜひ劇場に来てお確かめください!

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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎

<チケット>
SPACの会会員先行予約開始:9月21日(土)10:00
一般前売開始:9月28日(土)10:00
「秋→春のシーズン2019-2020」詳細はこちら
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2019年8月15日

【シアタースクール通信2019#5】劇場稽古が始まりました!

◆劇場稽古が始まりました!

発表会まであと3日。

8月10日(土)から劇場稽古が始まりました!!いよいよ本番さながらの練習に突入です。この日の稽古はじめには、舞台監督の降矢、演出部の杉山と一緒にバックステージツアーを行い、舞台上での注意や確認事項をみんなで共有しました。

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▲2週間ぶりの劇場稽古。ちょっぴり緊張の面持ちです…

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▲バックステージツアーの様子。

 
普段はなかなか見られない、本格的な舞台装置に興味津々!しかし、演技を効果的に見せてくれる装置は、一歩間違えると大怪我を引き起こしてしまいます。「舞台機構(演出効果用の機器のこと)が動いている時は静かにする」「演出で必要のない時は走らない」などの約束を守って、怪我なく本番を終えられますように…。
 
また、この日の稽古では3時間かけて、舞台装置・音楽・照明と演技のタイミングを合わせていく「場当たり」という作業が行われました!実は、劇場入りしてすぐに本番さながらの練習(通し稽古)が出来るのではありません。出演者・技術スタッフが各々のタイミングを細かく把握・調整しながら、毎日少しずつ作業が進められていき、舞台が作られます。このようして丁寧な作品作りが出来るのも、専用劇場があるSPACならでは、なのです!

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◆舞台美術製作体験 part2♪

前回に引き続き、美術担当の渡部宏規による「美術製作体験」の第2弾が行われています!第2弾は希望者を募り、8名が参加してくれました。(題して、「シアタースクール美術部」!)今回のテーマは<小道具の創作>。『夏の夜の夢』に出てくる妖精たちの衣裳の飾りを折り紙で作ったり、劇中で使う小道具に色を塗ったり…。8月11日からは、稽古前と放課後の時間を使って、美術室で製作を行っています。普段は中々入れないところなので、みんなとても嬉しそうでした^^ 公演の際には、ぜひ生徒たちの作品を探してみて下さいね♪

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◆チケット予約、まだまだ受付中!

みなさん、もう公演チケットの予約はお済みでしょうか?予約はまだまだ受け付け中です。
子どもたちの練習の成果をぜひ観に来てくださいね^^♪(17日のチケットが少なくなってきましたので、お申込みの方はお早めに…!)

 
◆クイズコーナー:その5  ~劇中劇について~

Q1:『オズの魔法使い』(作:ライマン・フランク・ボーム)より出題。主人公ドロシーの故郷、「カンザス」はどこの国の街でしょうか?

Q2:『ハムレット』(作:シェイクスピア)より出題。主人公ハムレットの恋人の名前は?

Q3:『ロミオとジュリエット』(作:シェイクスピア)より出題。『ロミオとジュリエット』はバレエ作品としても人気がありますが、音楽を作曲したのは誰でしょうか?

※前回の答え…Q1: 野外劇場「有度」、稽古場棟・BOXシアター、屋内ホール「楕円堂」 Q2: 「すぱっくん」 Q3: 鈴木忠志。参加者が毎回行っているトレーニングは、鈴木忠志さん発案「スズキメソッド」が基になっています。

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SPACシアタースクール2019
『オフェリアと影の一座』
構成・演出:中野真希
原作:ミヒャエル・エンデ
出演:静岡県内の中高生
8月17日(土)・18日(日)16時開演
会場:静岡芸術劇場

★詳細はこちら
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2019年8月10日

【シアタースクール通信2019 #4】いよいよ本番までカウントダウン!?

 シアタースクールの稽古も残り回数が少なくなってきました。これからあっという間に本番になります。
 部活や習い事など色々と予定が重なっている人も多く、疲れもたまってくる頃…。体調管理をすることも、シアタースクールを通じて学んでほしいことのひとつです。
 
◆舞台美術製作体験!

 7月28日は「美術製作体験」を実施しました。美術担当の渡部宏規による発案で、劇中劇『夏の夜の夢』のシーンで設置されるパネルの絵を描いてもらいました。お題は《『夏の夜の夢』に登場する「妖精の森の植物」》。
 「他人の絵をぜったいに否定しないこと」をルールに、自由な発想で筆を動かしていきました。みなさんとてもダイナミックに色を重ねていき、スタッフも感心する出来栄えに!本番をご覧になる際は、ぜひ舞台美術にも注目してみてください♪

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◆ベース衣裳のフィッティング

 7月30日にはベース衣裳のフィッティングを行いました。ベース衣裳とは、SPACシアタースクール伝統の衣裳で、参加者みなさんの個性がよく見えるようシンプルなデザインとなっています。
 この上に重ねて着るそれぞれの役の衣裳も鋭意製作中!今回はさらに、衣裳や小道具の一部を参加者の有志に製作してもらっています。どんな衣裳になるのか、完成が楽しみですね!

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一人一人の身体に合わせて、袖や裾を細かく直していきます。
 
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衣裳班・川合玲子によるデザイン画を大公開! これをもとにパターン(型)をつくり、布を裁断していきます。

8月10日からは劇場舞台での稽古が始まります!
ぜひ皆様も、中高生たちの輝きを観にいらしてください!

 
◆クイズコーナー:その4 ~SPACについて~ 

spacnQ1:SPACは静岡芸術劇場のほかに、日本平の中腹にある「舞台芸術公園」を活動拠点としています。そこにある3つの劇場・稽古場の名前は?

Q2:SPAC公式キャラクターの名前はなんでしょう?

Q3:SPACの初代芸術総監督は誰でしょう?

※前回の答え…Q1:古代のアテネ(ギリシャ)/Q2:「結婚行進曲」パパパパーン、パパパパーンでおなじみ。/Q3:トリックスター。少し意味が異なる部分もありますが、日本では「狂言回し」という言葉などもあります。/Q4:新聞紙。汗で衣裳のメンテナンスが大変だったので、再演時には新聞をプリントした布を使用していました。
 
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SPACシアタースクール2019
『オフェリアと影の一座』
構成・演出:中野真希
原作:ミヒャエル・エンデ
出演:静岡県内の中高生
8月17日(土)・18日(日)16時開演
会場:静岡芸術劇場

★詳細はこちら
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2019年8月9日

【新人ルカのセチュアン・レポート#1】俳優じゃないの?演出家なの?渡辺敬彦って?

みなさん、こんにちは。
SPAC制作部の新人・北堀瑠香(ルカ)です。
SPAC秋→春のシーズン2019-2020では、『セチュアンの善人』(仮題)を担当することになりました。これからこのブログでは、12月に上演する新作『セチュアンの善人』について、より観劇が楽しくなる情報や稽古場の様子を、がんばってお届けします!
よろしくお願いします!!

さて、第一回目は演出の渡辺敬彦さんからご紹介したいと思います。
 
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ご存じの方も多いとは思いますが、いつもはSPACの「俳優」として活躍されている敬彦さん。とても個性的な俳優さんで、昨年のシーズンでは『授業』『妖怪の国の与太郎』に出演しました。
今回のシーズンでは今井朋彦さん演出の『メナム河の日本人』に出演する一方で、
『セチュアンの善人』では演出を担当されます!
そう、敬彦さんと言えば、2016年のSPAC俳優発案企画 『青森県のせむし男』を演出されているのですが、秋→春のシーズンでの演出は初めて。
SPAC本公演演出デビューとなる今作、敬彦さんファンならずとも、見逃せませんね!!

更に、今回はブレヒト作『セチュアンの善人』を基に、敬彦さんが台本も書いています(実はその関係でタイトルも『セチュアンの善人』ではなくなるのですが……そのお話は次回!)。
構成・演出・台本すべてが敬彦さんということで、THE・敬彦ワールドが広がります!
 
そんな敬彦ワールドに出演するのはオーディションで決定したこの8人。
以下、アイドルの紹介風に北堀目線で俳優さんを紹介いたします。

ロビーの俳優写真は怖そうだけど実際はそんなことはありません。
久しぶりにSPAC作品に出演します!
泉陽二さん

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いつも笑顔でとってもパワフル。
プライベートでは2児のママ。
大内智美さん

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とってもおだやかで聞いていて落ち着く声の持ち主。
人間以外の動物もなんなくこなせちゃいます。
木内琴子さん

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俳優全員参加のラジオ体操は全部覚えているからリード係。
稽古場での裸足率高め。
貴島豪さん

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身体がとっても柔らかい。
稽古場で飲むのはコーヒーじゃなくて紅茶がいいの。
小長谷勝彦さん

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どんな役でも面白くこなす。
稽古にはプロテインは必須アイテムなんです。
三島景太さん

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とてもスタイルがいい。
ガリガリ君のチョコミント味探し中。見つけたらぜひご一報ください。
山本実幸さん

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頭の中は多様な知識でいっぱい!
座組に蘊蓄うんちくメールを送るも、何故か迷惑メールに割り振られがちなのです。
吉植荘一郎さん

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実に個性豊かな方々が揃いました。

さあ、そんなメンバーでお届けする『セチュアンの善人』、7月末から第一期の稽古が始まりました。
何よりも感覚とひらめきを大切にしている敬彦さん。
稽古場では様々な実験が、突発的に行われます。
 
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▲椅子に座ったり、立ったり……
 
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▲時には男女逆転させてみたり
 
これからどんな作品になっていくのか、とっても楽しみですね!
次回もこのブログでお楽しみな情報をお届けします!

 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『セチュアンの善人』(仮)
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎

<チケット>
SPACの会会員先行予約開始:9月21日(土)10:00
一般前売開始:9月28日(土)10:00
「秋→春のシーズン2019-2020」詳細はこちら
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