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2014年3月12日

真夜2014【22】 出演者インタビュー 妖精:鈴木真理子

『真夏の夜の夢』出演者インタビュー、
第15回は、妖精を演じる鈴木真理子です。


妖精:鈴木真理子(すずき まりこ)
静岡県磐田市出身 A型
 
–鈴木さんの演じる妖精はどのような役ですか。
 私が演じる妖精は、冒頭で独り言をしゃべるそぼろに、彼女がかつて森で見たという妖精は、「こんな姿じゃなかったかい?」って、突然語りかけるんです。私が演じる「妖精」は、まさにそれと同じように、気がついたらふと後ろの木の上にとまっていて、人が振り向いたら消えているような、そんな存在だと思っています。ふとした瞬間に気配を感じるけれども、見ようとすると、あっというまに消えてしまう。
 
森に入り込んでいくそぼろ
<冒頭 そぼろが森に入り込んでいくシーン 鈴木演じる妖精は中央左>
 
 私は妖精の中でも、「目が悪い精」とか「耳が悪い精」のような役名での特徴づけがありません。なので、駒井さんが作ってくださった鳥をイメージさせる衣裳や、西洋の甲冑や鳥の鶏冠、それから葉っぱもイメージさせる被り物からヒントを得て、動きを作っています。他の妖精は、小動物や虫をイメージさせる動きが多い中で、手の動きや歩き方にしても、しゅっとした鳥っぽくできたらと思ってやっています。
 それから、妖精はお互いがコミュニケーションをとりあって、一つの存在となっています。そういうやりとりの中でも、妖精が全体として、ちょっとどこか抜けているところもあって愛すべき存在に見えたらいいなと思います。
 
妖精たちとメフィスト
<妖精たちとメフィスト 妖精(鈴木)は右から2番目>
 
–鈴木さん演じる妖精が「こんな姿じゃなかったかい?」っていう冒頭のシーンは本当にきれいですよね。
 あのシーンは本当にきれいですよね。絵本の扉絵のように美しいです。あのシーンに自分が出演していることが、いまだに信じられないし、すごく光栄だと思います。暗闇の中で、妖精が自ら光を出しているような感じで、そこで「ちり〜ん、さら〜」って鈴を鳴らすのは、ぞくぞくします。私の鳥肌ポイントです。何度やっても毎回緊張しながら、心してやっています。
 
–『真夏の夜の夢』の中で好きな台詞は何ですか?
 ダントツで好きな台詞があります。そぼろちゃんが、つれなくなった元恋人デミさん追いかけて、森に入っていったシーンの台詞です。

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あなたは世界のすべてよ。
だから、人気がないどころか、
私は今、世界のすべてと一緒にいるのよ。

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 この台詞がめちゃめちゃ好きです。このシーンの最中、私は奥で演奏していますが、もう演奏することも忘れて聞き入りたくなってしまうくらい、胸キュンっていうか… なんかもう、「デミ好きになってやれよー!」、「そぼろちゃん頑張って!」って心の中で思っています。なんかもうすごいですよね、ここまで言えるって。なかなかこういうシチュエーションって現実には起こらないですけれど、いつかこんな言葉が言える機会があったらいいな(笑)そぼろちゃんの台詞には、他にも好きな名言がいっぱいあります。私はきっとそぼろちゃんに共感しているのかな?

稽古風景_鈴木
<冒頭シーンの稽古風景より>

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ご好評をいただいている『真夏の夜の夢』ロングラン公演、
平日の中高生向けの鑑賞事業公演は3月14日までです。

まだ観ていないという方、もう一度観たいという方、
どうか、お見逃しなく!

★公演詳細、中高生鑑賞事業公演の日程は、こちらからご確認ください。