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2016年3月20日

<『ロミオとジュリエット』>大学生ジュリエット、公演を終えて

『ロミオとジュリエット』全21ステージ、無事に終了しました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました!

現役大学生ながらも、ジュリエット役を務めた宮城嶋遥加より
皆さまへの感謝の気持ちを込めたメッセージです。
小学生の頃からSPACの人材育成事業に参加してきて
ついにプロの舞台に立ったこの1ヵ月半を振り返りました。

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SPAC秋→春のシーズン『ロミオとジュリエット』で
ジュリエット役を演じました、宮城嶋遥加です。

公演を観に来ていただいたお客さま、遠くから応援してくださっていた皆さま、
また、テレビや新聞などのメディアを通してこの公演に興味をもっていただいた皆さま、
関わってくださったすべての皆さまに感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。

終演後に、お客さまが「初めて劇場に来たけどまた来たい」「とっても楽しかった」
などと声をかけてくださったり、平日の中高生鑑賞事業公演で来てくれた中高生の皆さんが
興奮した面持ちで劇場を後にしてくれたり、握手してくれたり、
一つ一つの言葉やお客さんの様子が本当に勇気を与えてくれるものでした。
毎日、たくさんのお客さんにお会いし、客席から力をもらえたことが本当に幸せでした。

私は静岡出身で、「こども大会」、「SPACシアタースクール」、
「スパカンファン[SPAC-ENFANTS]・プロジェクト」などSPACの人材育成事業に参加してきました。
中高生のときから、SPACで働くスタッフさんや俳優さんは憧れの存在であり、
「私もいつかはSPACの公演に出演することができたらどんなに素敵だろう」と
心の底でずっと思っていました。
『ロミオとジュリエット』に出演されていた俳優さんの中にも中高生の頃から知っていて
お世話になってきた方も多くいらっしゃいます。
この公演で、子どものときからずっと憧れていた方たちと一緒に仕事ができる、
SPACの舞台に立てるということが本当に嬉しかったです。
改めて、SPACがある静岡に生まれてよかったと思いました。

2月に稽古が始まり、初日を迎えて千龝楽を迎えるまで、
時の流れがとても早かったです。
毎日たくさんの方に支えていただき、助けてもらっていました。公演が終わって、
改めて公演の舞台写真や映像を見たり、自分が使っていなかった
小道具や舞台装置などを間近に見たりしました。
稽古・公演期間中は自分のことで精一杯で気がつけなかったことが分かり、
この作品の魅力を今、改めて感じています。
一つ一つのシーンや小道具、衣裳が本当に繊細にできていて、
命が吹き込まれていて初演からこの作品を創ってきた方々への尊敬の思い、
そして、今回この作品に関わらせていただいたことへの感謝の気持ちが湧き上がり、
胸がいっぱいになりました。

2015年度のSPACの公演は『ロミオとジュリエット』で終わりですが、
来月の終わりからは「ふじのくに⇄せかい演劇祭2016」が始まります。
どんな作品に出会えるのか今からとても楽しみです。

また皆さまと劇場でお会いできることを楽しみにしております。

宮城嶋遥加
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ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました!