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2017年1月13日

【知られざる真夏の夜の夢#2】シェイクスピア+野田秀樹=?

本日は、『真夏の夜の夢』の戯曲についてご紹介します。

原作は、シェイクスピアの喜劇『A Midsummer Night’s Dream』。
『夏の夜の夢』もしくは『真夏の夜の夢』と訳されています。
日本での上演回数も多く、オペラやバレエにもなっているため、ご存じの方も多いかもしれません。
メンデルスゾーンによる劇付随音楽『結婚行進曲』も有名ですね!(パパパパーン…♪って曲です)

今回上演される『真夏の夜の夢』は、そのシェイクスピアの戯曲を、世界的に活躍する劇作家・演出家の野田秀樹が潤色したものです。
興味のある方は、原作『夏の夜の夢』小田島雄志訳(白水Uブックス)もぜひ読んでみてください!
どのようなアレンジがされているのかを知るのも、楽しみ方のひとつです。

SPACでの初演は、2011年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」です(演出:宮城聰)。
それから、2014年のロングラン公演「フェスティバル/トーキョー15」での公演と上演を重ねてきました。
宮城は「フェスティバル/トーキョー15」のアフタートークで、野田秀樹作品への思い入れを語っています。

(以下、「フェスティバル/トーキョー15」のFacebookより)

さて、先にも書きました通り、本作のベースはシェイクスピア作の恋物語です。
森に迷い込んだ4人の恋に悩む若者たち。そこで出会った妖精パックが、恋の媚薬でいたずらをして、
人間と妖精が入り乱れての大騒動!というのが大筋。


↑妖精パック(牧山祐大)

…かと思いきや、なぜかそこにシェイクスピアの原作には登場しない悪魔・メフィストフェレスが参戦!!
舞台も富士の麓の「知られざる森」に置き換えられ、登場人物名や台詞にも、思わず笑ってしまうような言葉遊びがふんだんに盛り込まれています。
そんな魅力的な登場人物(登場妖精?)たちの紹介は、また改めて♪


↑左・メフィストフェレス(渡辺敬彦)、右・そぼろ(本多麻紀)

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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