2017年1月24日

【知られざる真夏の夜の夢#3】しんぶんしの森~衣裳編~

SPAC版『真夏の夜の夢』の衣裳や舞台美術のモチーフは、これ!


新聞紙です。(おおっと、「シェイクスピアの『冬物語』」の紹介記事!)

言葉遊びや言葉を壊すという要素を含んだ『真夏の夜の夢』の戯曲を、ビジュアルでも表現したいということから、
身近にある文字の媒体・新聞紙を使った壮大な「知られざる森」が誕生しました。
あちらこちらに使われており、物語の世界観を巧みに描き出す重要な要素となっています。

今回は、衣裳についてご紹介します。
デザインは、創作・技術部の駒井友美子です。創作秘話満載のインタビューはこちら(2014年上演時に収録)。

妖精たちの衣裳をよーく見てください!

新聞紙そのものを素材に作った部分のほかに、布に新聞紙柄をプリントした部分もあるんです。
個性豊かな妖精たちにぴったりで、とてもユニーク!
「オーベロンの衣裳(注:舞台写真3枚目。演者・貴島豪)は、木の根っこのようになっています。大きい木のイメージです。役者に高いところに立ってもらって、足元へ向かって根っこが出ているような衣裳にしました。演出家や装置担当者と話して出てきたプランです。あの衣裳を着ると歩くことができないんです。貴島さんがおもしろがってくれたのが救いでした。」(駒井友美子インタビューより)


妖精の女王・タイテーニアのヘッドアクセサリー。シュレッダーにかけた新聞紙をボンドやニスで固めたとのこと。


こちらはスカート。ここには、接着芯に新聞紙を貼ってから縫い合わせるといった工夫があります。


何度も上演を重ねている本作ですが、衣裳スタッフの手で丁寧にメンテナンスされています。

昨年の「第4回 富士山紙フェア」での展示も大好評だったこれらの衣裳。
なんと、「シェイクスピアの『冬物語』」公演期間中(~2月12日)の静岡芸術劇場1階ロビーで展示しております!!
間近で見られるチャンス、ぜひお立ち寄りください。平日や休演日もご覧いただけます。
お客様からは「本当にこれ着て動けるの?!」と半信半疑の声も挙がっていますが、もちろん実際に着用しているものです(笑)


↑左・タイテーニアの衣裳、右・オーベロンの衣裳

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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