2017年12月11日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #1> はじまり/【豆知識】複式夢幻能

▲すぱっく新聞最終号!「オセロー」編ついに配布開始です!

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遂に出来ました、すぱっく新聞最終号となる第4号!
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』についてのおもしろ情報満載です。
ぜひ手にとってご一読を!

そして実際のミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』(以下、「オセロー」)ですが、稽古が始まりました。

稽古初日は輪になって読みあわせから

▲稽古初日は輪になって読みあわせから

稽古初日は台本の読み合わせで始まります。
2005年の初演時に出演していた俳優は当時使用した台本も持ってきていて、そこには発音のメモなど細かい情報も書き込まれており、そういった確認も交えて進みます。
そうして読み合わせを終えたあと、演出の宮城さんの第一声は

「やることがたくさんあるね。」
 

▲宮城さん、その心中やいかに

▲宮城さん、その心中やいかに

今回の「オセロー」は、実に13年ぶりなことに加えて、初演は野外、今回は屋内(静岡芸術劇場)と、上演環境も大きく変わります。
さらに、この作品には他にも普通のお芝居ではない、たくさんの要素が詰まっているから、宮城さんがそういうのも当然といえば当然ですね。
また、俳優たちからも
「色々な要素があって聞きなれない言葉もあると、難しいかもしれない」
という声が上がりました。
そのために、この作品の持つ面白さは残しつつも、観に来てくださった方々に、いつも以上に歩み寄ることも必要だろうと、様々な案が出されました。
さあ、ここから試行錯誤の長い旅が始まります!

来年1月にNYで、2~3月に静岡で上演する”ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』”。
ふじのくに⇄せかい演劇祭2017で『アンティゴネ ~時を超える送り火~』を上演した後、アヴィニョン演劇祭、歌舞伎、オペラなど世界もジャンルも股にかけて活動してきた宮城聰、久方ぶりのSPAC作品静岡上演です。
このブログ「シリーズ ミヤギ能の軌跡」では、本作の上演までの軌跡に加え、作品をより深く楽しむための「豆知識」も掲載していきます。
今、ミヤギ能について全く知らなくても大丈夫!観劇までにひとつずつ、みなさんと一緒に学んでいきたいと思います!

ですが、
上演まで待ちきれないという方は、
12月21日(木)「おためし劇場」に、ぜひお越しください。
誰よりも早く、「ミヤギ能」の秘密を知ることができる……かもしれません!
 

【ミヤギ能豆知識 Vol.1 「複式夢幻能」】
 複式夢幻能は世阿弥が大成させた能の形式です。複式夢幻能は夢幻能であり複式能であるものを指しています。
 まず、夢幻能とは霊的存在の主人公「シテ」が、名所旧跡を訪れる旅人「ワキ」の前に出現し、その土地にまつわる伝説や身の上を語るものです。この「シテ」は物語でとても重要な役割を担っています。
 次に、複式能とは二場物のことです。最初が「前場(まえば)」、次が「後場(のちば)」と呼ばれており、前場でシテや物語のことがほのめかされ、後場でその詳細が明かされます。前場と後場の間にはシテが退場する「中入り(なかいり)」が挟まれます。
 本作ではキプロスの女性がシテ、ヴェネチアからキプロスに来た旅の僧がワキになります。

 

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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