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2018年8月18日

【シアタースクール通信2018 #7】発表会1日目終了!

シアタースクール2018発表会『十二夜』無事1日目の公演が終了しました!
開演前は緊張しているようでしたが、幕が開けばみんなのびのびと元気いっぱいの演技を見せてくれました!
終演後のロビーでは、ホッとした様子で記念撮影。

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◆ロビーの様子
ロビーでは参加者によるメッセージカードの掲示、稽古写真スライドショーの上映、『十二夜』オリジナルパンの販売など盛りだくさん!
また、参加者が描いた人物相関図も展示しています!稽古の合間をぬって、最後の色塗りを仕上げてくれました。
本日ご来場くださるお客様は、上演と合わせてぜひロビーもお楽しみください。
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◆参加者へ、宮城よりメッセージ
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終演後に劇場内で、芸術総監督・宮城より参加者に向けてメッセージが送られました。

僕も高校生のときから演劇をやっているけれど、なんで自分はこんなに演劇というものに惹かれているんだろうってことについて、きょうみんなを見ながら考えていた。
その答えのひとつは、「舞台の上での自分には嘘が無い」ということかもしれない。
他の人に対して自分をどんなふうに見せればよいのか、ってことを日常生活では僕らはいつも気にしているんだよね。
でも舞台の上では、そんなこと考えている暇なんてない。ただ一生懸命、自分のできることを最大限やっているだけ。
お客さんに見えている自分というのは、余裕がないからこそ嘘が無い。
舞台のそういうところに、僕はいつまでたっても惹かれているのかなと、みんなの舞台を観ながら思いました。

それからもう一つ。
これは僕が高校生のときにはわからなかったことなんだけどね。
今回みんなが取り組んだ『十二夜』という戯曲は、16世紀の終わりに書かれたもの。
つまり400年以上も前に書かれた言葉なんだよね。
そして、シェイクスピアが書いて以来、世界中で数えきれない人によって上演されてきた。

400年も前に書かれた言葉を、しかも現在までに膨大な人々が喋ってきた台詞を、今日みんなは話したり、動いたりしていたわけだよね。
これがシェイクスピアとかの古典をやるときの驚きで、自分が世界と、あるいは歴史と繋がることができる。
過去に同じセリフを言った無数の人たち、そして何百年も前に生きていた作家と繋がるということなんだよね。

これはつまり、この地球上の長い歴史と膨大な人数のなかで、「確かにあなたはここに存在しましたよ」って、自分が或る時間・空間に画びょうみたいなもので止めてもらえたということだから。
それってなんだかすごいことだよね。
これが今日みんなの芝居を観て思ったことです。

舞台の上で真実であれば、自分を信じられる。
それはいつか人間を信じることにも繋がるかなと思います。

 
最後に劇場に一礼をし、稽古場に戻って演出の中野より振り返りを聞き、発表会1日目は終了。
みんな元気よく「明日もよろしくお願いします!」と帰路につきました。

本日は16時開演!みなさまのご来場お待ちしております。

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SPACシアタースクール2018
『十二夜』
演出:中野真希
原作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:静岡県内の中高生
8月17日(金)17時開演
18日(土)16時開演
会場:静岡芸術劇場
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