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2018年9月21日

『顕れ』パリ日記(4) ~ムアワッドさんのお話、場当たり~

SPAC文芸部 横山義志
2018年9月14日(金)

 
13時半、劇場が滞在中のアーティストたちのための「ウェルカムドリンク」をオーガナイズしてくださった。今、コリーヌ国立劇場では『顕れ』を含め、四作品を準備中。その四つのチームとスタッフで、全部で100人近くが劇場地下のレストラン前に集合。

コリーヌ国立劇場ディレクターのワジディ・ムアワッドさんのお話。

ムアワッドさんのお話1

「この劇場はクリエーションのための劇場です。なので、クリエーションをしているみなさんは、自分のホームだと思ってください。

今、この劇場ではフランス語、日本語、ドイツ語、ヘブライ語、アラビア語、英語、ルーマニア語が話されています。でも、日本から来た人がアフリカの話をしているように、みんな自分の話をするのではなく、他者の話をしています。これは演劇にとって、とても大事なことだと思っています。」

ムアワッドさんのお話2

ムアワッドさんご自身はツアーに向けて『私たちはみな鳥(Tous les oiseaux)』という作品の稽古中。主にイスラエル人とドイツ人の俳優が出演。初演時には劇場の外に当日券を求める人が長蛇の列をなすほどに評判になったという。

コリーヌ国立劇場のレストランは「連帯のレストラン 女性シェフたちの食卓」といい、三人の女性シェフが食事を提供している。かつては業者に委託して運営していた。だがムアワッドさんは、近所に料理がうまい人がいて、仕事を探しているのに、業者に委託するのはもったいない、と思い、この地区に住む人たちに声をかけて、運営してもらうようにしている。北アフリカの出身者が多い。

連帯のレストラン

衣裳を着けての場当たりが進む。

場当たり

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『顕れ』 フランス公演
2018年9/20(木)~10/20(土) 全27公演
 ※9/24(月)、10/1(月)、8(月)、15(月)休演
会場:コリーヌ国立劇場
◆公演の詳細はこちら
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年明け、日本でも「秋→春のシーズン」3作品目として上演します!
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『顕れ ~女神イニイエの涙~
2019年1/14(月・祝)~2/3(日) 静岡芸術劇場
◆公演の詳細はこちら
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