2018年12月2日

『マハーバーラタ』パリ・サウジ日記(8)公演二日目 音楽の都ラ・ヴィレット

SPAC文芸部 横山義志
2018年11月20日(火)

いよいよ気温が下がり、朝から雪がちらつく。

雪

今回公演している劇場は、ラ・グランド・アールの「チャーリー・パーカー・ホール」という。4000平米あり、コンサートでは1500席は組めるというが、今回は925席なので、贅沢な使い方といえる。

ラ・ヴィレットが音楽の中心地の一つになったのは、1980年代~1990年代のミッテラン政権(1981-1995)の文化政策に寄るところが大きい。ミッテラン政権では、かつて文化施設が少なかったパリ東部に文化施設を建設していく動きがあった。オペラ・バスティーユ(1989年)もその流れで作られたものだった。

ラ・ヴィレットには、1984年にロック・ポップスの聖地の一つとなる巨大なコンサートホール「ル・ゼニート・パリ(6000席)」、1990年にパリ国立高等音楽・舞踊学院とシャンソン・ホール(国立シャンソン・ヴァリエテ・ポップス遺産センター)、1990年代半ばには先鋭的なロック・電子音楽・ヒップホップなどのコンサートを紹介している私立のコンサートホール「ル・トラベンド」、そして1995年にはシテ・ド・ラ・ミュジークが設立された。さらに2015年にパリ管弦楽団の本拠地フィルハーモニー・ド・パリがここに移転してきた。

ヴィレット公園入口
▲ヴィレット公園入口

ヴィレット公園全体図
▲ヴィレット公園全体図

ル・ゼニート
▲ル・ゼニート

パリ国立高等音楽・舞踊学院
▲パリ国立高等音楽・舞踊学院

シャンソン・ホール
▲シャンソン・ホール

ル・トラベンド
▲ル・トラベンド

シテ・ド・ラ・ミュジーク
▲シテ・ド・ラ・ミュジーク

フィルハーモニー・ド・パリ
▲フィルハーモニー・ド・パリ

ここには耳の肥えたお客さんがたくさん来てくださっている。今日は『顕れ』の作者レオノーラ・ミアノさんがいらしてくださった。

レオノーラ・ミアノさん

ミュージシャンもアフリカ系の方々も、最後まで『マハーバーラタ』のジャンベの音を楽しんでくださっているよう。セキュリティ担当の方も、舞台がよく見えるところでじっと見てくれていた。ダブルコール。

二日目ダブルコール

終演後、NHKのインタビュー。

NHKインタビュー

レンヌ大学の学生60人が宮城さんと面会。バスで数時間かけて来てくれたという。「先生から何度も宮城さんの『マハーバーラタ』の話を聞いていたけど、実際に見てみたら、想像してたよりもずっとすごかった!」とおっしゃってくれた。

二日目レンヌ大学

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『マハーバーラタ』(ラ・ヴィレットのウェブサイトへリンク)
https://lavillette.com/programmation/satoshi-miyagi_e20

『マハーバーラタ』フランス公演(SPACウェブサイト内)
http://spac.or.jp/mahabharata_japonismes2018.html

ジャポニスム2018参加企画 ふじのくに魅力発信事業(SPACウェブサイト内/日仏併記)
静岡県は、ジャポニスム2018公式企画に選定されたSPACの『マハーバーラタ』公演を活用し、公演期間である2018年11月19日から11月25日の間、「Mt. FUJI × TOKAIDO(富士山と東海道)」をテーマに、パリ市内で静岡県の魅力を世界に向けて発信するさまざまな事業を展開します。
http://spac.or.jp/news/?p=14636
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SPAC海外ツアーブログ
アヴィニョン演劇祭参加の記:2014年『マハーバーラタ』『室内』上演記録
アヴィニョン法王庁日記  :2017年『アンティゴネ』上演記録
『顕れ』パリ日記2018 :宮城聰最新作『顕れ』上演記録
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