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2019年1月12日

妖怪ブログ#1~ピンチを救った子ども達の絵~

昨年9月に行ったワークショップを皮切りに、4月のプレ稽古を経て、いよいよ開幕へ向けて『妖怪の国の与太郎』の稽古が本格始動!

ということで、妖怪ブログはじめます。

第1回は、たくさんの方より「超カワイイね」「面白そう!」とご好評いただいている、すぱっく新聞一面とチラシで使われている妖怪の絵。あのヘンテコリンな妖怪たちが生まれるまでをご紹介します。

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彼らが手にしているのがこちら↓↓↓↓
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見たこともない妖怪たちがコラージュされています。

『妖怪の国の与太郎』は新作かつ、何かしら原作があったり、すでにある戯曲や台本をベースに進めるのではなく、妖怪や様々な伝説が生まれた日本の文化や風土、思想などを軸に、漫画を描くかのように画(シーン)を作りながら、セリフやストーリーを展開させていくという創作スタイル。

まさに、演出を手がけるジャンさんやロレンゾさんと、SPAC俳優とのガチの共同作業。
「これは面白くなりそう!!」という漠然とした期待はあるものの、作品の内容がどうなるのか誰もわからない状態。
「すぱっく新聞の一面(メインビジュアル)どうしよう・・・」と、演目担当&広報担当は全員頭を抱えることに。

とにかく今あるお題は“妖怪”
あとは、ジャンさんやロレンゾさんがしきりに言っていた“子どもも楽しめる”
手がかりはこの2つのみ。

う~~~~ん・・・・・

なかなか良い案が出てこないなか、着実にせまりくる「すぱっく新聞」入稿〆切日。

追い込まれる担当者たち、大ピンチ!出演俳優の写真を眺めながら過ぎ行くミーティングの時間に・・・
「おやおや?なんだか俳優たちが妖怪に見えてきたゾ・・・はっ!!!!」

と、こんな感じで、静岡市内にある高部東児童クラブのみなさまにご協力いただき、ここに通う小学生の子どたちに「俳優の正体は妖怪だった?!」というお題でオリジナルの妖怪をお絵かきしてもらうことになりました。

俳優の顔写真の他にも、俳優同士「この人はこんな妖怪っぽい、こんな妖怪だろう」というアンケートを実施して出てきた、「とにかくマッチョ」や「食いしん坊」といったキーワードがヒント。

こちらの児童クラブには100名ほどの小学生が通っていて、そのエネルギーに圧倒されながらもふと辺りを見渡すと・・・あっちにもこっちにも天才画伯が!企画した私たちの想像をはるかに超え、キャンバスにはおさまりきらない、パワフルで独創的な妖怪が机の上から溢れかえっていました。

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出来上がった妖怪にはオリジナルの名前をつけてもらい、はい完成☆

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こうして、200を超える、見たことのない妖怪が誕生しました。

すぱっく新聞やチラシでは10匹?しか掲載できませんでしたが、『妖怪の国の与太郎』公演期間中には静岡芸術劇場のロビーに展示いたします。

ぜひ愉快な妖怪の国に遊びにきてください♫

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SPAC秋→春のシーズン2018-2019 #4
妖怪の国の与太郎
2019年2月16日(土)、17日(日)、24日(日)
3月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)
各日14:00開演 <2月24日(日)のみ15時開演>
会場:静岡芸術劇場

演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
台本・翻案・ドラマツルギー:ジャン・ランベール=ヴィルド、平野暁人、出演者ならびにワークショップ参加俳優一同
翻訳:平野暁人
音楽:ジャン=リュック・テルミナリアス、棚川寛子
*詳細はコチラ