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2019年8月28日

【メロス、ラグビーに挑む②】演出・山田裕幸さん&「オカン食堂」

8月ももう最終週。朝夜は過ごしやすくなってきましたが、ふじのくに野外芸術フェスタ in 袋井『走れメロス 袋井編』の稽古場は”アツイ”です!
今回のブログは2本立て。今作の構成・演出を務める山田さんについて、そして会場「月見の里学遊館」内にある「オカン食堂」についてご紹介します。
 
yamada_photo昨年の野外芸術フェスタ in 掛川に続き、今作の構成・演出を務めるのは山田裕幸さん。
劇作家・演出家であり、劇団「ユニークポイント」代表。2015年より静岡に移り、18年藤枝市に「白子ノ劇場」を開設、芸術監督を務めています。

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▲昨年の様子(撮影:平尾正志)
  
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▲左手前が山田さん

この日は前回からしばらく開いての稽古だったので、まずはその間何してた?というざっくりトークからはじまりました。稽古場ではざっくばらんなお喋りタイムがよく設けられ、どんな話でもじっくり聞く山田さんの姿が印象的です。
 
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こちらは太宰治の小説『走れメロス』を音読している様子。今一度じっくり小説を読み込み、なぜ「メロスは激怒した」のか、「激怒」とはどういう感情なのか、座組みんなで探求しました。
国語の教科書に載っているとっても有名な小説ですが、改めて声に出して読むことで太宰独特の文体の流れや勢いに気づきます。みんなでたくさん考えれば考えるほど太宰がふっと離れていくような、知的で不思議な時間でした。
この場においても山田さんは俳優から出てくる意見をひとつも否定せず、ご自身もぐるぐると考えつつ話していて、とっても楽しんでいるのが伝わってきました。
 

 
ちなみに山田さんは、ラグビーのパス回し練習にも参加しています。(笑)
この日は「走りながら投げる」練習をしました。相手に向かって、ではなく、相手が走りこんでくる場所に向けてパスを出すのがポイント。
こんなふうに『走れメロス 袋井編』の稽古場では、学校の授業に例えると国語と体育をギュッと一つに凝縮したような感じで、知力も体力もフル活用しています!
 
さて、前回のブログでもお伝えしているとおり、「ふくろい野外音楽・芸術フェスタin月見の里」では、SPACの野外劇のほか様々なイベントが開催されます。
食イベントもあり、「ラグビー出場国 料理ダイニング」ではラグビーWカップ出場国の料理が食べられます!(要予約)

「月見の里学遊館」には、ほかにもおススメしたい食スポットが。それが「オカン食堂」です。
 
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▲プールの受付の横に入り口があります
 
「オカン食堂」のフードメニューは、写真の通りワンプレートの日替わりランチのみ。
買い出しから調理・接客まですべて一人で行っているため限定15食のみの提供で、完売してしまう日がほとんどだそう。
マヨネーズやドレッシングなど市販の調味料は一切使わずすべて手作り、地元農家さんのつくった野菜たっぷりの優しい味です。
 
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▲会場下見で伺ったときにいただいたランチ。どれも美味でしたが、オクラの乗った塩でしめたお豆腐がもっちり濃厚でした!
 
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▲お店を切り盛りするオカン・鈴木さん。キッチンはこじんまりとしていながらも、無駄なく整頓されていて、そのなかでてきぱき働くオカンさんを観察するのも楽しいです。

『走れメロス 袋井編』を上演する9月21日(土)も通常通り営業されるとのことなので、気になる方はぜひご予約を!
「オカン食堂」Facebook:https://www.facebook.com/okanshokudou
 
次回ブログでは、気になる配役を紹介します。おたのしみに~。
 
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ふじのくに野外芸術フェスタ2019 in 袋井
『走れメロス 袋井編』
2019年9月21日(土) 11:00 / 15:00開演
会場:月見の里公園 ※雨天決行
無料・予約不要
上演時間:約40分(予定)

構成・演出:山田裕幸(ユニークポイント)
原作:太宰治
出演:泉陽二、木内琴子、ながいさやこ、牧山祐大、若宮羊市

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