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2019年9月11日

『寿歌』2019ブログ vol 2. 「ヤスオが行く!ノリヤカー行商〜長谷川海苔店 鈴木浩司さん〜」

カテゴリー: 『寿歌』2019

こんにちは!『寿歌』担当の制作部の入江恭平です。

第二回目のブログでは、すぱっく新聞『寿歌』号で取材した「ノリヤカー行商」(海苔をリヤカーで売る人)についてレポート形式でお伝えします!

 
■この時代にリヤカーで海苔を売る人がいる?!ヤスオと突撃取材へ!

宮城演出の『寿歌』で、象徴的な小道具として出てくるのが「リヤカー」です。荷台は空ですが、ゲサクが重そうに引き、ヤスオが後ろから押すそのリヤカーには何かが乗っている…そんな想像が膨らむ重要な小道具でもあります。

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▲リヤカーを押すヤスオ。©羽鳥直志
 
平成生まれの私(入江)にはあまり馴染みがないシロモノですが、この令和の時代に「リヤカー」で行商をしている人が静岡市清水区にいる?!という情報を見つけ、話を聞いてみたくなりました。

そこで、公演の宣伝チラシとして作成している「すぱっく新聞『寿歌』号」で、ヤスオ役を演じる春日井一平とともに突撃取材を決行。
題して、「ヤスオが行く!ノリヤカー行商〜長谷川海苔店 鈴木浩司さん〜」
「こじつけ企画!?」とあなどるなかれ(笑)、春日井によるインタビューはなかなか深~く、演劇の世界にも通じる発見があったのでした。

それではどうぞ!
 
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▲向かって左が春日井一平、右が鈴木浩司さん
 

■家業を継ぎ、自分流の販売スタイルを思いつく。

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▲見るからに優しそうな方です。
 
春日井一平(以下):なぜ商材として海苔を?

鈴木浩司さん(以下):実家が代々続いていてる海苔の卸でしたが、私は他の海苔屋に勤めていました。そこでは社員として、海苔の加工や配達などをやってました。

そのうち、自分で商売をしてみたいと思い、家業を継ぎました。父は一人で、寿司屋やスーパーなどに海苔を卸し、店舗も営んでいました。しかし、消費量が減ってきて納品先も少なくなり。そこで、自分はどんなやり方ができるのかと考え、リヤカーを思いついたんです。

仕入れ先のつながりはありましたが、販売先は一から開拓したので、どれだけやっていけるかも分からないまま始めました。

:リヤカー販売を始めてどれくらいなんですか?

:2年半ぐらいですね。毎週火曜日はここ(マルコデュパン清水渋川店の店先)で、他の曜日は他の店先だったり、イベントやフリーマーケットに行ったり、朝市だったり、毎日歩いて色々なところへ行きます。

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▲盛り上がる二人。ヤスオの手にはiPad
 
:道すがら売ったりもしてるんですか?

:そうですね、声かけていただければどうぞという感じで。

:ピープー(豆腐屋のラッパ)みたいな?

:いや音は何にも鳴らさないで(笑)。

:そうなんですか(笑)、割と控えめに歩いてるんですね。

:なので最初のうちは怪しまれたりしてたと思うんですけど。「何やってるんだろう?海苔としか書いてないけど…」みたいな。でも、少しずつですけど常連のお客様も、増えてきました。
 

■ネット時代の逆を行く、人とのリアルな出会い。

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▲商品一覧。ほんとうに海苔づくし。
 
:お取り扱いの商品でおすすめはありますか?

:この焼きバラ海苔は、お味噌汁にいれていただいたり、このごま塩海苔は、ごま油と塩味がついた味付け海苔です。このように話してる中で「おいしそう」と言って買っていただけるんです。対面でやるといろいろな声が聞けて、出会いも広がったなと思います。

:効率を考えると、今だったらネット販売したほうが早いですよね。でも、この時代にこれをやる珍しさもあって、ついつい声をかけたくなっちゃいます。

:歩いてるからこそ、SPACさんも興味を持ってくれましたし、自分が人とは違うことをやることで色々な人が反応してくれることが嬉しいんです。そのおかげで、色々な方と出会えてありがたいですし、嬉しいですし、生きている喜びを感じます。
 
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:もともと海苔の加工などをされていたからこそ、その魅力を伝えられるってこともありますよね。インターネットは見てくれる人は見てくれるけど、直接の反応は受け取りにくい。対面販売は、偶然の出会いがあるから面白いですよね。

:毎日行ってみないと、どんなお客さんがいるか分からないですしね。ドキドキしたり、そういうのを含めていいなって感じます。

:そういうところは劇場と繋がるところがありますね。僕らもその日どんなお客さまがいるのか気になります。お客さんによって全然空気が変わるので。でも僕らは建物の中にいますけど、外なので大変ですよね?

:それも含めて、楽しませてもらっていますね。途中で雨が降ることもあります。ただ、それを含めて商売ですしね。
 

■今後の目標:自分の可能性を広げていきたい。
 
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:毎日どれくらい歩くんですか?

:一日10kmぐらいですかね。日によりますけど。昔の人は当たり前のように歩いていましたから、鍛えれば皆さん歩けるんじゃないかと。毎日歩いているので、鍛えられてだいぶ歩けるようになってきました。

:健康的に働けますね。もともと働いていた時には室内?

:そうですね。なので人との出会いもありませんでした(笑)。

:このスタイルは、これからも続けるのでしょうか?

:そうですね。受け入れられているので、続けたいと思います。人とつながることが魅力だと思います。歩いているからこそ、出会える方がいることを大切にしたいですね。

:最後に、今後の夢や展望を聞かせてください。

:どこまでいけるのか。距離も範囲もですけど、自分自身いつまでやれるかも。自分の可能性を広げていきたいです。

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(取材:制作部・入江恭平、インタビュアー:春日井一平、写真:制作部・坂本彩子)

 
いかがでしたでしょうか?浩司さん格好いいですよねー!ついつい応援してくなってしまうような人柄がにじみ出ていました。

私も実際に買って食べてみましたが美味しかったです!例えば「旨しお海苔」は、余計には味付けをせず脂っこくなく、海苔の旨みを感じさせるというか。白飯に巻いて食べると「おっ!!うまっ!」と自然に笑みがこぼれてきます。ぜひ一度、買いにいってみたらいかがでしょうか?
 
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なんだかお腹減ってきましたね笑。

詳細は、長谷川海苔店までお尋ねください。

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[長谷川海苔店]
清水区矢部町1-13-14
090-9027-5973
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「すぱっく新聞」では、この他にも舞台美術を手掛けたカミイケタクヤさんのインタビュー記事や、北村想さんをよく知る編集者の小堀純さんによる寄稿。俳優紹介コーナーでは、キョウコ役のたきいみきによる直筆メッセージや、「終末世界で生き抜くための必須アイテムは?」のような楽しく読める記事も載っております。

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▲あらすじを手書きするゲサク役の奥野晃士
 
全部手書きなんです…このパソコンが当たり前の時代に。あえて手書き、あ、私たちも時代に逆行してましたね(笑)。

是非こちらからお読みください! → https://spac.or.jp/spacshinbun

ということで今回はこの辺で!
次回もお楽しみに!

執筆:入江恭平 編集:雪岡純

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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #1
寿歌ほぎうた
2019年10月12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
演出:宮城聰
作:北村想
美術:カミイケタクヤ
出演:奥野晃士、春日井一平、たきいみき

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