2011年5月28日

真夏の夜の噂...⑰ 俳優:佐藤ゆずさん談

今日は『真夏の夜の夢』本番前最後の稽古オフ日。舞台上では照明の仕込み作業が進められていました。照明がつくと舞台の姿は一転!今まで以上に幻想的な世界が広がります。

 

ではブログ・真夏の夜の噂...第17回目の今回は俳優の佐藤ゆず(さとう ゆず)さんにお話を聞いてみましょう。

 

IMG_0348_ゆずさん立つ

近年のSPAC出演作品 : 『ペール・ギュント』(2010)婚礼祝いの客役他

 

Q.自分の役について教えてください。

私が演じるのは妖精の中の一人で「耳が悪い精」という妖精です。「耳が悪い精」はニ人いるんですが、どうも一般的な妖精の部類じゃないな・・・妖怪だね、という話をしています(笑)。 あ、私たち「耳」なんだけど「蛾」なんです。お互い勝手に飛んでいます。耳に見える羽、羽だけど耳です。

はじめに台本を読んだとき、「耳が悪い」というのは耳の形が悪いのか、それとも耳が聞こえないのか、何が悪いんだろうと色々考えたんです。でも稽古をしていくうちにだんだんと妖精の王「オーベロン」ならいろいろ聞き間違えちゃうかな?私たちはそれで生まれたのかも、と思うようになりました。

Q.作品の見所について教えてください。

いっぱいありますが、特に演奏・舞台美術・照明・演技の四つがどれも均衡を保ちながら進んでいくことが見所ですね。でもそれは四つの要素が同じバランスというのではなくて、均衡は取れているんだけど、場面によって強い要素がそれぞれ入れ替わっていくところがすごく魅力です。照明については今はまだ想像するばかりですが、今までの宮城さんの作品を見ていると、すごく主張しているわけではないけど、照明がポイントだなと感じることが多々あります。ただ明るいとか暗いだけじゃなくて音と光と全部で空気が動くような気がするの。

それと、私は今回初めて演奏で指揮をします。今まで指揮は「先導している」っていうイメージだったけど、実際指揮をしてみると先導していくというよりも、逆にみんなからパワーをもらってそこに立っています。舞台の上にいる共演者たちから送られてくるパワーをちゃんと受け取れるようにしたいですね。

Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。

私、昔から人を好きになるとブレーキを持っていなくて、ぶつかって大破するまで気がつかないの(笑)。自分では、恥ずかしがりやだし突っ走っているとは思っていないんだけど、周りからそう言われます。大破しないで済む薬があったら傷つかなくていいな~と思いますね。だから今回『真夏の夜の夢』に登場する「そぼろ」のことが「分かる分かる!」って勝手な理解をしてます。嫌われてもいっちゃう。「こうしたら相手のツボにはまるかも?!」とか一生懸命考えちゃって、ぎらぎらしちゃいます。学生時代、片思いの時間を散々楽しんでから両思いになる媚薬を使いたかったですね。好きな人と幸せになりたい・・幸せな恋を実らせたかったです(笑)。

 

指揮をする凛々しい姿が印象的な佐藤さん。けれど稽古に右足の足袋を2本持ってきたり、結構おっちょこちょいなところも。そしてなんと子どものヨガのインストラクターをしていたそうで、その鍛えられた体を使ってどんな「耳が悪い精」をみせてくれるのか楽しみです!