『室内』ヨーロッパ・ツアー



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■2013年初演時のインタビュー


■2013年初演時のアフタートーク


<演出家プロフィール>
クロード・レジ Claude RÉGY
8f46570854090559a616d9a23a3d93f33演出家。1923年生まれ。52年から演出活動をはじめ、特定の劇場や劇団に属することなく、独自の理念で、マルグリット・デュラス、ハロルド・ピンター、ヨン・フォッセなど、数多くの同時代作家の作品を上演する。81年以降、パリ国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)で教鞭を執り、また著書によっても若い演出家や俳優に影響を与えている。90年代以降では、ヨン・フォッセ作『だれか、来る』(99)やサラ・ケイン作『4.48サイコシス』(イザベル・ユペール主演、2002)が話題を集め、10年Shizuoka春の芸術祭での初来日公演では、フェルナンド・ペソア作『彼方へ 海の讃歌(オード)』が日本の観客にも熱烈に受け入れられた。

『室内』舞台写真
2013年6月 舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」にて


クロード・レジ×SPAC共同制作作品『室内』が
アヴィニョン演劇祭2014公式プログラムに招聘!
また、ヨーロッパ各都市を巡演!

昨年90歳を迎えたフランス演劇界の巨匠クロード・レジ氏とSPACがパリと静岡での3ヶ月に及ぶ稽古を経て制作した『室内』(メーテルリンク作)。
今年はいよいよ5月の「ウィーン芸術週間」での招聘公演を皮切りに、ヨーロッパ各地で公演を行ないます。

 公演情報

◆オーストリア・ウィーン◆
 「ウィーン芸術週間」
 5月11日(日)〜14日(水) 4公演
 会場:Halle G im MuseumsQuartier ミュージアム・クォーター ホールG 
 http://www.festwochen.at/programmdetails/interieur/

◆ベルギー・ブリュッセル◆
 「クンステン・フェスティバル・デザール」
 5月20日(火)〜24日(土) 6公演
 会場:Théâtre Varia ヴァリア劇場 
 http://www.kfda.be/en/projects/interieur

◆フランス・アヴィニョン◆
 「アヴィニョン演劇祭」
 7月15日(火)〜27日(日) 11公演
 会場:Salle de Montfavet モンファヴェホール
 http://www.festival-avignon.com/en/shows/2014/interieur

◆フランス・パリ◆
 「フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ」
 9月9日(火)〜27日(日)
 会場:Maison de la culture du Japon à Paris パリ日本文化会館
 http://www.festival-automne.com/edition-2014/claude-regy-interieur_1611

 スタッフ/キャスト

演出:クロード・レジ
作:モーリス・メーテルリンク
訳:横山義志
出演:泉陽二、伊比井香織、大庭裕介、貴島豪、
下総源太朗、鈴木陽代、たきいみき、布施安寿香、
松田弘子、弓井茉那、吉植荘一郎、関根響

初演:2013年6月「ふじのくに⇄せかい演劇祭2013」
    舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」

http://spac.or.jp/f13interior.html

『室内』について
クロード・レジ  2013年3月

夜。窓の向こうに、家族の暮らしが見える。

平和な暮らしに見える。

だが、これらの生者たちを囲っている壁の向こうに、メーテルリンクがいう「闇の海」の内部に秘められているものを、わたしたちのうちに穿(うが)たれたひそかな空洞がなしている領域を見せなければならないのではないか。この空洞は、意識的な生も無意識の生をも超えているために、到達不可能なようにも見えるだろうが。

空洞の闇が光を放つ。そして、わたしたちが全力で覆い隠そうとしているものについて、口を開いてしまう。死である。

この家族の娘の一人が亡くなった。

平穏そのもので、一見幸せそうなこの家族。

葬列が、亡くなった若い娘を運ぶ担架が、あゆみを進めている。そして容赦なく家に近づいてくる。

そもそもこの家の家族の平穏も、家族の一人が、すぐそばで、まさにこの晩に亡くなるということの予感によって、知らず知らずのうちに乱されていたのではないだろうか。

その若い娘は、もしかすると、自ら死を望んだのかも知れない。娘は水による死を、溺死を選んだ。

家のなかでは小さな子が眠っていて、担架が到着しても目をさまさない。眠りと死との親近性があまりにも強いために。

この葬列の道行きは、わたしたちのうちを行く死の道行きでもある。

メーテルリンクは、空間上わたしたちに近いところで交わされる言葉を、より遠いところで展開する、全く言葉のないイメージと結び合わせた。こうして、生と死との共存を非常に見えやすいものにしている。二つの力は反発しあい、反発しあうことで一種の結合を、新たな力を作り出している。

盲目的な恐怖から遠く離れて、『室内』はこの生と死との本質的な共存を生み出し、それにイメージを与えている。

これがたぶんメーテルリンクの最大の力なのだろう。感性が知的認識を越えていく世界へと、わたしたちを誘ってくれるのである。



アヴィニョン演劇祭招聘参加 報告書【ebooks】↓avignon_report   

演目紹介・関連情報