有名な「ロビンソン・クルーソー」の物語からタイトルをとっていますが、まったく別のお話です。小さな無人島に流れ着いたふたりのおとこ―ひとりは日本人、もうひとりは韓国人。ことばも通じず、最初は敵対するふたりが、やがて生きのびるために助け合い、お互いを理解し、友情をはぐくんでいきます。
舞台上で日本語と韓国語のふたつの言語が飛びかい、ことばも、文化も、身体もちがうふたりの男が体当たりで心を通わせる、笑いあり、涙ありの楽しい舞台。
韓国を代表する演出家イ・ユンテクが、SPAC俳優を演出した日韓共同制作作品。
本来、ロビンソンとクルーソーはひとりの人間でした。それがいつからか違う土地に住み始め、それぞれ違う国を作り上げました。そして、ロビンソンとクルーソーはふたりの人間へ分かれたのです。もともと一人の人間だったことも忘れ、私たちは憎しみあい、争いました。
今、こどもたちにロビンソンとクルーソーはひとつの体になれるという真実を教えなければなりません。そのために、ひとつの船に乗り、太平洋を渡る夢の旅を始めるのです。彼等が到達した島で、ロビンソンとクルーソーが建てた家で、夢の旅へ眠りにつくのです。
今回の「ロビンソンとクルーソー」を本来、私たちがひとりの人間だったことを互いに理解し合い、再び出会うために作り上げていきたいと思います。
演出家 イ・ユンテク (初演時のことばより)
2008年公演時のアンケートより
すごく感動して涙がとまりませんでした(30代 女性)
お言葉がつうじなくても、すごく仲よくなってすごいなと思いました。(小学5年 女の子)
今の世界に必要なのは、このテーマかもしれませんね。(50代 男性)
朝の親子けんかもふっとび、一週間分の大爆笑(30代 女性)