ブログ

2010年10月12日

<世界は踊る稽古日記⑧・10/9・10>詩を奏でる空間

カテゴリー: 『世界は踊る』2010

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』の稽古風景、第8回。

そもそもは、舞台美術に興味があって応募したという芸術派、川口駒貴さんです。

========

昨日は室内での稽古でしたが、今日は雨が止み、野外での稽古となりました。雨上がりのせいか、いつもより木々の緑が鮮やかで空気も澄んでいる気がします。耳をすませば、風で揺れる木の葉、鳥の声や虫の音が聞こえてきます。

音楽が始まりスタート。通しで90分。

台詞はないのに、終った頃にはいつも喉はカラカラ、体はキシキシ音を立てています。私だけかもしれませんが…。一見、冷静な顔をしているように見えますが、実は結構、体は崖っ淵です。

普段よりもゆっくりとした丁寧な動き、無理なポーズで止まっているからです。舞台一面に繰り広げられる動きと共に、個人の動きと表情のギャップ、そんなところも見ていただけるとおもしろいかもしれません。

今回、後半に出てくる詩の場面を集中的に練習しました。野外では初めて、一人ずつマイクの前に立ち、詩を発表し、マイクと自分の立ち位置、声の通りを確認しました。

マイクに触れるなかれ…という演出家パスカルの掟の元、背の高い人・低い人みんなで一つのマイクを共有します。マイクが声をひろう範囲は意外と狭く、これはなかなか大変です。また、誰が詩を発表し、いつどう舞台から下がるかは、決まりがありません。

即興で詩を作ることもそうですが、こういうスタイルの舞台は稀で、ユニークな演出だと思います。だからこそ、全体の中での自分の位置に気を配る必要があるなぁと思いました。

IMG_2781

私にとっては初めての舞台で、やることなすこと全て新鮮で驚きの日々です。それぞれの思いが集う舞台、みんなで一つのものを創作していく過程を試行錯誤しながら楽しんでいけたらなぁと思います。

本番まで残り2週間。

一週間後には演出家ご一行が静岡に来られます。最後の追込みが始まります!

========

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』

(10月23日(土)/24日(日)、野外劇場で上演)

2010年10月9日

<『わが町』のちょっといい話⑰>すがぽんさん(ハウイ役)にちょっと聞いてみました

カテゴリー: 『わが町』2010

公演まで3週間をきりました!

音楽の松本さんも再び稽古に合流され、ヘアメイク担当の方も見学にいらっしゃいました。

IMG_0526

 

今回のインタビューは、すがぽんさんです!

IMG_0507

 Q)ご自分の役について紹介して下さい。

 A)牛乳屋さんです。朝の顔みたいな感じですね。なんとなく、こう江戸っ子な匂いがするんですよね。アメリカの話なのに(笑)。元気ハツラツと、本編と関係なく、その日の一日を明ける。ニワトリみたいな存在なんでしょうね。

 Q)もし死んでから、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)戻ったところでどうにもならないので、逆に25年後くらいの未来を見てみたいですかね。それ位だと、成功してスゲー安定した生活を送ってるんじゃないかと(笑)。今のヒヤヒヤした状態じゃなくゆったりとね。幸せであって欲しいという願いも込めて。

 Q)普段はマイムパフォーマーとしてご活躍されていますが、今回のようにお芝居に出演される時とでは何か違いはありますか?

 A)言葉がある、ないというのはありますね。身体だけでやるのとでは、舞台の立ち方がたぶんちょっと違うと思うんですよね。それを埋めていく作業が面白いといえば面白いし、怖いといえば怖い。ただ、芝居で舞台に出る時の方が逆に安心感はあります。船はちゃんと前進してくれるわけですから。人の現場っておもしろいですよね。人ん家に入る感じで。間取りは同じなのに、使い方がずいぶん違うね、みたいな(笑)。

 Q)『わが町』について一言。

 A)なんでもない話じゃないですか。それなのに最終的に、「オレ、良いもん見ちゃった!」みたいな感じになっている。このマジックは何なんだろう、というのを日々考えているところです。それをお客さんにも体感して欲しいですね。

芝居はいいっすね!楽しいですよ。この現場で驚いたのは、悪い人がいない!フワッとピュアな人たちが集まっているんだなぁって感じがしてますね。」いつも稽古場の雰囲気を和ませてくれる、すがぽんさん。すがぽんさん演じるハウイの相棒“ベシィ”にも注目してください!

2010年10月6日

<萌目線。vol.54>最近いいお父さん?!貴島さんの一日。

カテゴリー: 萌目線。

『わが町』では私のお父さん役の貴島さんの一日をうかがいました!!

■7:00 起床
お料理上手の貴島さん。手作り朝ご飯を食べて、お散歩をされたりするそうです。

■10:00 芸術劇場入り
訓練のためにいつも誰より先に入られます。
稽古場では、バランスボールやバランスディスクを使ってストレッチ。

■11:30 訓練
お馴染み、スズキ・メソッド。今は毎日だいたい45分くらいやっています。

■14:00 静岡ホビーフェアへ
空き時間のためガンダムを見に行かれたそうです!!
写真2
というわけで、この日のお昼はラーメンパークでラーメン。

■15:30 『令嬢ジュリー』観劇
一般公演の初日に観劇。
稽古が始まる前は、この舞台の仕込みに参加されていました。

 ■18:00  スーパーへ
さすが自炊生活マスターで、安くて美味しい食材を見つける力はもはや主婦以上だとか。

■19:00  帰宅
この日は貴島家特製ピクルスの仕込日!!
写真
俳優内で口コミで広まって大人気のこの特製ピクルスのレシピを教えていただきましたよ!
☆材料…キュウリ、パプリカ、セロリ等がオーソドックス。そのほか季節の野菜。

貴島さんのオススメは根菜!ゴボウ、レンコン、ニンジン、ナガイモなど。

☆漬け酢(大きい瓶2本分)…水、米酢(1:1.5)、蜂蜜(大さじ10~12)、塩(大さじ2)、鷹の爪(2本)、昆布(出汁用何枚か)
漬け酢の材料を混ぜて、お鍋で沸騰する直前まで温めます。
食べやすいように切った野菜を瓶などに入れ、漬け酢を注ぎます。
蓋をして、冷蔵庫で3日ほどおいて完成!!

先日、私も食べさせていただきましたが、まろやかでちょっと辛みがあって本当に美味しいです!
お試しあれ。       

■22:00 映画鑑賞
映画を録画しておいたのを観る時間。
ちなみに本番が近くなると、テンションを上げるためにブルース・リーの作品などを観られるとか。

■2:30 リラックスタイム
就寝前にお香を焚かれるそうです。
お気に入りの香りはミスティックローズというムスク系のものだとか。

 お料理したり、お出かけしたり、毎日色んなことを楽しまれてるから元気でパワフルなんでしょうね。

お父さんに負けないように息子もがんばります!!
写真3
<右側が貴島さん>

<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。

不安な社会を生き抜くために――『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』

カテゴリー: その他

不安な社会を生き抜くために――
フランスから世界へのメッセージ、『世界は踊る ~ちいさな経済のものがたり~』を推薦します!
                             
大岡 淳(演出家・批評家)

『世界は踊る~ちいさな経済の物語』の詳細はこちら

●『世界は踊る』って、なに?
フランス演劇界で活躍する、演出家パスカル・ランベールと、経済学を思想的な視点から解剖する、経済哲学者エリック・メシュランが、共同作業によって生み出した演劇作品――それが、『世界は踊る ~ちいさな経済のものがたり~』です。今年1月にフランスで初演され話題となった作品が、早くも静岡版としてリニューアルされ、日本に上陸します。10月23日(土)24日(日)18時30分開演、会場は日本平にある舞台芸術公園・野外劇場「有度」です。

●どんなテーマの演劇なの?
アメリカ発の金融危機が、世界的な経済危機へと連鎖する状況の中で、ひとりひとりの生活者はこれからどう生きていくべきか、をテーマとしています。ヨーロッパの鋭敏な知性が、世界経済の現状をどう捉えているのかが伝わってくる演劇作品です。バブル崩壊以来の不況=「失われた20年」に苦しみ、所得格差が拡大し、雇用の非正規化が進み、産業の空洞化に歯止めがかからない現在の日本社会にも、直結するテーマを扱っています。

●どんなあらすじなの?
ラブロマンスでもアドベンチャーでも、サスペンスでもコメディでもありません。この演劇が描くのは、なんと、世界経済の歴史です。物々交換をおこなう未開社会のポリネシアから、サブプライム危機に苦しむ現代のデトロイトまで、人類が営んできた経済活動の数々が、出演者たちによる身体表現によって描かれます。いわば「演劇でたどる世界経済史入門」。その行き着く先は、これから私たちが生きてゆく社会の姿です。

●どんなメッセージがこめられているの?
知識産業化が進展した結果、今や私たちは、「個性」「表現力」「コミュニケーション力」を売り物にする努力を強いられています。農業や製造業にも「サービス精神」が求められる時代。若者たちの間で「KY=空気が読めない人」が嫌われていることと、ビジネスの現場で「ホスピタリティ」が求められていることには、関係があるのではないでしょうか。互いに先回りして相手の気持ちを読もうとする、心を商品化した社会の息苦しさを、この演劇は問題視しています。では、どうすればいいのでしょう? その答えを見つけるために、ぜひ劇場にお越し下さい。

●誰が出演するの?
プロの俳優や歌手も出演しますが、主体となるのは、ノンプロ出演者として集められた静岡県民、約30名です。職業も世代も異なる静岡県民たちが、虚構の登場人物を演ずるのではなく、他でもない自分自身の人生を演じます。30名がいっせいに自分の生活を演ずる場面は圧巻で、それだけで一見の価値があります。あなたは舞台の上に、新しいコミュニティの誕生を目撃することでしょう。カナダから駆けつけた哲学者エリック・メシュランも、一出演者としてこの舞台に登場し、レクチャーを展開します。

●経済も演劇もよくわからないんだけど、本当に面白いの?
音楽青葉会の戸﨑裕子先生が指導するコーラス出演者たちが、美しいハーモニーを響かせてくれますし、また、パスカル・ランベールの演出は硬質な美学に貫かれており、どの場面も絵画的な美しさで、観客を魅了します。世界経済というテーマになじみのない方でも、じゅうぶん楽しんでいただけると思います。

●誰が主催しているの?
SPAC―(財)静岡県舞台芸術センターです。SPACは、専用の劇場や稽古場を拠点として、専属の俳優、専門技術スタッフが活動を行なう日本で初めての公立の文化事業集団です。芸術総監督宮城聰のもと、舞台芸術作品の創造と上演とともに、優れた舞台芸術の紹介や舞台芸術家の育成を事業目的として活動しています。

●誰に見てもらいたいの?
この文章を最後まで読んでくれた、あなたです。チケットは一般大人2000円、高校生以下1000円。お求めは、SPACチケットセンター(Tel. 054-202-3399またはwebで→http://spac.or.jp)よろしくお願いいたします!

_____________________

大岡 淳(おおおか・じゅん)
1970年兵庫県生まれ。演出家・劇作家・批評家・パフォーマー。SPAC文芸部スタッフ、月見の里学遊館芸術監督、静岡文化芸術大学非常勤講師、はままつ演劇・人形劇フェスティバル2010演劇賞審査委員長。地域から発信する、新時代のエンタテインメントを探求中。SPACでの演出作品にハイナー・ミュラー『大人と子供によるハムレットマシーン』、SPAC俳優による『朗読とピアノの午後』等がある。『世界は踊る ~ちいさな経済のものがたり~』では、静岡版の共同演出を担当している。

 

『世界は踊る~ちいさな経済の物語』の詳細はこちら

2010年10月4日

<令嬢ジュリー>開幕いたしました(舞台写真)

10月1日(金)の高校生鑑賞事業、10月2日(土)の一般公演初日を皮切りとして
SPAC秋のシーズン2010  新作『令嬢ジュリー』の幕が開きました。
たくさんのお客様のご来場、ありがとうございました。

シンプルでありながらも衝撃的な舞台美術で、開演前から客席を圧倒する『令嬢ジュリー』。
本日はそんな舞台の様子を一部ご紹介します。

 2010.09.30-040

 2010.09.30-104+105+106

2010.09.30-232

 2010.09.30-275

2010.09.30-290

 2010.09.30-342

 

最後に、客席からでは見ることのできない風景を一枚。

 2010.09.30-373+376

 

美術、照明、コロス(群衆)の動き…
全てが計算されつくした空間の中で描かれる、夏至祭の一夜の物語。
今週も7日・8日の高校生鑑賞事業公演と9日・10日の一般公演を残しています。

舞台美術界の事件と言っても過言ではないこの作品、
「建築の中にもうひとつ」つくられた「建築」と、その中で語られる物語との双方を
どうぞ劇場で直に味わってください。

【SPAC秋のシーズン2010『令嬢ジュリー』 公演詳細はこちらへ】
http://spac.or.jp/10_autumn/julie

 

<世界は踊る稽古日記⑦・10/2~3>秋の空、野外劇場

カテゴリー: 『世界は踊る』2010
初・野外劇場稽古♪
早いものでもう10月。
先週までは半そで万歳!だったのにすっかり長袖とお友達になりました。
稽古場である舞台芸術公園は日本平なのでさらに涼しい。
空気が澄んでいるせいか、青空が一層青く、空気もおいしい!
天気がいい時は、稽古場棟までの道で出会う緑と青のコラボがひとつの楽しみになっています。
【写真01or02】
さて、今回(10/2・3)は初・野外劇場稽古ということで寒さ対策にパーカーを持参しながらもわくわく稽古場棟まで向かいました。
まずは、永井さんのウォーミングアップで身体と脳をストレッチ(^^)
身体のストレッチよりも脳のストレッチの方が難しかった・・・
さあ、みなさんもご一緒に!
まず、片手ずつグー・チョキ・パーをやる。OKですね♪
続いて、両手一緒にグー・チョキ・パー。これも大丈夫。
次に、常にどちらかの手が常に勝つようにやる。わかってますよ、ひとつづつずらせばいいでしょ。ええ、ええ。脳から信号を送れ!・・・・かえって、動きが固まる(–;)
「みなさん、空いた時間に練習してくださいね」という笑顔の永井さんの一言がちょっとだけず~~んと心に響きました。いや、できますよ、絶対!
(※実際、土曜はあんまりできなかったけど、日曜はできた気がします。私の中でのコツはあまり脳を使わないことでしたww)
その後、演出大岡さんからのお話。
毎回、大岡さんの人生が少しずつ明らかになる!
今回のお芝居は経済の話だから、一見難しそうですが、それを大岡さんの人生や考えを交えて楽しく説明してくださいます。これって名物なんですか?
決していい話だけではなく、疑問点も投げかけながら、私たちがやっている動き、お芝居の意味を伝えてくださいます。
そして、いよいよ初・野外劇場での稽古。
稽古場棟からの裏道を通って(自然の中を抜けていくのがなんとも気持ちがよかった!)野外劇場へ。
わ~~~って思ったのもつかの間。舞台は落ち葉だらけ・・・掃除そうじ!
久しぶりにほうきを持って掃除をしたけれど、楽しい♪
小学生の頃、先生だけが持てた先の部分が平らなほうき(わかりにくいっ)を使って落ち葉を集める。落ち葉は自然のものだから、舞台奥の自然に返してあげる。(なんかエコですね^^)
黒い舞台から茶色の落ち葉がどんどんなくなっていく快感!夢中になってたかもしれません。
あっでもこれから毎回だって聞いたときは快感も薄れましたけど・・・(笑)
【写真03】
きれいになった舞台を遠くから見つめて、改めて、舞台と自然のコラボに感動する。
ここでやるんだ!お客さま呼ばないと!心が高ぶっていくのを感じた。
この客席をうめないとね!
【写真04】
土曜は、段取りのおさらいも兼ねて、最初から立ち位置や動きを確認しながら、
流していく。
流すといっても「手を抜かないで」と言われながら・・・
広い舞台だけれど、人が大勢でているから動いていると意外と狭い。
そう思うと、すごく見ごたえのある舞台になるんじゃないかとわくわくする。
特に山場のシーンはフランス版をビデオで見たときよりも、野外劇場で上から見たほうが絶対にすてきだと思う。(自分で見られないのが残念)
日曜日は、最初から本当の時間で動きをやっていく。
稽古場でやっていたときに比べて、みんなが生き生きしているように感じる。
野外は天井がないから、どこまでも上へ上へ空間が広げられるから伸び伸びやってるのかな?
ただ、後半は座っている人が多かったww
ちゃんと通したのはこれが初めてに近かったから、きっとみんな疲れたのだと思う。
これから本番までがんばろう!!
ひとつ心配なのはクライマックスともいえる詩のシーン。なぜかうまくいかない。
でも、毎回思うのだが、みんなの詩ひとりひとり本当にすばらしい!
同じことは本当にひとつもなくて、個性的。
フランス人のようにマイクを取り合う勢いで読んでいってほしい!(自分を含め)
そして、多くのお客さまにもぜひ聞いてほしい。
今回、最後まで通すことができたけれど、この野外劇場での一番の敵は「虫」。特に蚊。
土曜は顔に二箇所さされ、日曜は虫除けをしたにも関わらず、薬指や足などに何箇所も刺されていた。
そこで大岡さんから一言。「全部見えてますよ~~(笑)やっている途中に『あっ蚊が~』って思うかもしれませんが、そこで『かゆっ』って動くと目立ちますから」
【写真05】
そうですよね。
せっかくの美しい動きもそのひとかきで台無しになってしまう。
舞台が奥まであるけれど、全部見えてしまう野外劇場の怖さを感じました。
私たちと蚊との戦いはこれからも続きそうです。
【写真】
ここで終わりそうですが、追伸です。
土曜日に、少しだけコーラスのかたがたの稽古に参加しました。
発声練習がとても楽しく、普段自分がでない音域まで声がでたのに少し驚きました。
そして、普段DVDの音でしか聞いてなかった声を生で感じ、一緒に演技をすることでこの舞台がもっともっと大きなものになることを感じました。
コーラスの方々の声はすごく透き通っていて美しく、歌いながら動きをしている姿に早く一緒にやりたいなと思いました。
経済という難しそうな題材ではありますが、パフォーマンスとしてみるだけでも今までの演劇とは違った心の動きを感じることができると思います!

ぜひぜひ多くの方に見てもらいたいです

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』の稽古風景、第6回。

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』の稽古風景、第7回。

今日は、流れるような身体の使い方が、パーソナルスペースを鮮やかな色彩空間に変えてしまう、本多佐千子さんです。

========

初・野外劇場稽古♪

早いものでもう10月。

先週までは半そで万歳!だったのにすっかり長袖とお友達になりました。

稽古場である舞台芸術公園は日本平なのでさらに涼しい。

空気が澄んでいるせいか、青空が一層青く、空気もおいしい!

天気がいい時は、稽古場棟までの道で出会う緑と青のコラボがひとつの楽しみになっています。

01

さて、今回(10/2・3)は初・野外劇場稽古ということで寒さ対策にパーカーを持参しながらもわくわく稽古場棟まで向かいました。

まずは、永井さんのウォーミングアップで身体と脳をストレッチ(^^)

身体のストレッチよりも脳のストレッチの方が難しかった・・・

さあ、みなさんもご一緒に!

まず、片手ずつグー・チョキ・パーをやる。OKですね♪

続いて、両手一緒にグー・チョキ・パー。これも大丈夫。

次に、常にどちらかの手が常に勝つようにやる。わかってますよ、ひとつづつずらせばいいでしょ。ええ、ええ。脳から信号を送れ!・・・・かえって、動きが固まる(–;)

「みなさん、空いた時間に練習してくださいね」という笑顔の永井さんの一言がちょっとだけず~~んと心に響きました。いや、できますよ、絶対!

(※実際、土曜はあんまりできなかったけど、日曜はできた気がします。私の中でのコツはあまり脳を使わないことでしたww)

その後、演出大岡さんからのお話。

毎回、大岡さんの人生が少しずつ明らかになる!

今回のお芝居は経済の話だから、一見難しそうですが、それを大岡さんの人生や考えを交えて楽しく説明してくださいます。これって名物なんですか?

決していい話だけではなく、疑問点も投げかけながら、私たちがやっている動き、お芝居の意味を伝えてくださいます。

そして、いよいよ初・野外劇場での稽古。

稽古場棟からの裏道を通って(自然の中を抜けていくのがなんとも気持ちがよかった!)野外劇場へ。

わ~~~って思ったのもつかの間。舞台は落ち葉だらけ・・・掃除そうじ!

久しぶりにほうきを持って掃除をしたけれど、楽しい♪

小学生の頃、先生だけが持てた先の部分が平らなほうき(わかりにくいっ)を使って落ち葉を集める。落ち葉は自然のものだから、舞台奥の自然に返してあげる。(なんかエコですね^^)

黒い舞台から茶色の落ち葉がどんどんなくなっていく快感!夢中になってたかもしれません。

あっでもこれから毎回だって聞いたときは快感も薄れましたけど・・・(笑)

03

きれいになった舞台を遠くから見つめて、改めて、舞台と自然のコラボに感動する。

ここでやるんだ!お客さま呼ばないと!心が高ぶっていくのを感じた。

この客席をうめないとね!

04

土曜は、段取りのおさらいも兼ねて、最初から立ち位置や動きを確認しながら、

流していく。

流すといっても「手を抜かないで」と言われながら・・・

広い舞台だけれど、人が大勢でているから動いていると意外と狭い。

そう思うと、すごく見ごたえのある舞台になるんじゃないかとわくわくする。

特に山場のシーンはフランス版をビデオで見たときよりも、野外劇場で上から見たほうが絶対にすてきだと思う。(自分で見られないのが残念)

日曜日は、最初から本当の時間で動きをやっていく。

稽古場でやっていたときに比べて、みんなが生き生きしているように感じる。

野外は天井がないから、どこまでも上へ上へ空間が広げられるから伸び伸びやってるのかな?

ただ、後半は座っている人が多かったww

ちゃんと通したのはこれが初めてに近かったから、きっとみんな疲れたのだと思う。

これから本番までがんばろう!!

ひとつ心配なのはクライマックスともいえる詩のシーン。なぜかうまくいかない。

でも、毎回思うのだが、みんなの詩ひとりひとり本当にすばらしい!

同じことは本当にひとつもなくて、個性的。

フランス人のようにマイクを取り合う勢いで読んでいってほしい!(自分を含め)

そして、多くのお客さまにもぜひ聞いてほしい。

今回、最後まで通すことができたけれど、この野外劇場での一番の敵は「虫」。特に蚊。

土曜は顔に二箇所さされ、日曜は虫除けをしたにも関わらず、薬指や足などに何箇所も刺されていた。

そこで大岡さんから一言。「全部見えてますよ~~(笑)やっている途中に『あっ蚊が~』って思うかもしれませんが、そこで『かゆっ』って動くと目立ちますから」

05

そうですよね。

せっかくの美しい動きもそのひとかきで台無しになってしまう。

舞台が奥まであるけれど、全部見えてしまう野外劇場の怖さを感じました。

私たちと蚊との戦いはこれからも続きそうです。

ここで終わりそうですが、追伸です。

土曜日に、少しだけコーラスのかたがたの稽古に参加しました。

発声練習がとても楽しく、普段自分がでない音域まで声がでたのに少し驚きました。

そして、普段DVDの音でしか聞いてなかった声を生で感じ、一緒に演技をすることでこの舞台がもっともっと大きなものになることを感じました。

コーラスの方々の声はすごく透き通っていて美しく、歌いながら動きをしている姿に早く一緒にやりたいなと思いました。

経済という難しそうな題材ではありますが、パフォーマンスとしてみるだけでも今までの演劇とは違った心の動きを感じることができると思います!

ぜひぜひ多くの方に見てもらいたいです♪

========

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』

(10月23日(土)/24日(日)、野外劇場で上演)


<『わが町』のちょっといい話⑯>吉植荘一郎さん(ワレン巡査役)にちょっと聞いてみました

カテゴリー: 『わが町』2010

いよいよ10月、早いもので公演月となりました。

マスク姿の俳優も姿を消し、みんな元気いっぱいです!

IMG_0520

 

 

今回のインタビューは吉植荘一郎さんです!

IMG_0543

Q)ご自分の役について紹介して下さい。

 A)ワレン巡査といって、おまわりさんの役です。本筋とは全然関係のない役です。ヒロインのお父さんのウェブ編集長とよく世間話をしています。他にも、牛乳屋のハウイや新聞配達のサイ・クロウェルとも仲良くしているようです。

 Q)もし死んで、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)昔に戻ったからといって、人生が思うようにやり直せたりするようなことはたぶん無いんだろうなと思う反面、今だったら“絶対人生変えてやるのに”と思うことが2回位あって・・・。そのひとつは大人になってからなんですが、例えば女の人とせっかく仲良くなっても、相手が何を望んでいるのかが分からなくて、後になって「あなたの真面目な所は良いところでもあるし、悪いところでもある!」と言われたことを思い出しました。その時の自分に「お前は何をやっているんだ!」と叱ってやりたいですね(笑)。少なくともトライすべきことをしてダメなのと、チャンスを逃すのとでは全然違うじゃないですか!とりあえず不戦敗だったことには臨みたいですね。

 Q)『わが町』について一言。

 A)ギリシャ悲劇とかシェイクスピアというのは、戯曲を読めば大体イメージが湧いて面白いんですが、『わが町』というのはそういう芝居とはちょっと違うと思うんですよね。どちらかと言うと非常に地味で、私なんかは読んだだけでは面白い話ではない。ところが一旦俳優の肉体をまとって戯曲が立ち現れると、これはもう戯曲がブワッと浮き上がってきて、生き生きとしたやりとりが生まれる。誰がどんな風に上演するかによって、その時々で、面白さをいかんなく発揮してくれる作品だと思うんです。だからこそ、みんなやりたがるわけですし。人間がいて言葉を発するから輝くのだ!そういうことを実感できる作品だと思います。

 「つい劇的にセリフを言ってしまいたくなるんですよね(笑)。」という吉植さん。ワレン巡査の役柄と同様に、心も体も大きくて暖かい雰囲気の吉植さんに注目です!

2010年10月1日

<世界は踊る稽古日記⑥・9/26>ヤマの色、ヒトの声

カテゴリー: 『世界は踊る』2010

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』の稽古風景、第6回。

今日は、真剣な眼差しと朗らかなキャラクターが対照的で魅力的、日本語が我々以上に堪能な(!)サビン・シタドレーさんです。

========

9月26日 「世界は踊る」のお稽古 舞台芸術公園 稽古棟1にて

今日も秋めいた一日。動物園で道は混みましたが、ほとんど皆が13時に間に合いました。

稽古棟一の一つの誇り、周り緑いっぱいの美しい景色を掛け替えのない絵画のように映し出す大きい四角い窓から、今日も美しい、秋模様の空が窺える。その前に昨日からのオブジェに新たに付け加えられたモノが合流して、かわいく待っている。

人間はやはりモノが好きでしょうね。モノと関係を築く。何人かが稽古開始を持ちながら、ぬいぐるみやら置物やら盆栽やら、自分の持って来たモノと会話しているのをみて、そう思った。

永井さんのウォーミングアップで始まりました。身体の一部だけを緊張させ、他の部分から力を抜けることの難しさ、そして面白さを覚えるものでした。今までの永井さんのウォーミングアップはいつもオリジナルで、とても面白くて、割合心身にやさしいものです -一応この道のプロである私が言うから間違いありません(笑)
それから「小さな経済史の物語」を最初からさらって、なんと今日は、

最後まで行きました!

5分間床の上で泳ぐ様な動きを継続し-これはこれは多分外から観て実に面白い色合いのあるコンポセィッションかと思います(しかしもしや雨の中でぬれた舞台の上でやることになれば-本当に泳ぐようなものになりますね。まあ、終わりに近いので、終わったらすぐに暖かくすれば風邪をひかないで済むでしょう)。

しかしこの動きも、他方の日常の即興的動きも、驚いたことにどんどん楽しくなって行きます。最初は「次どうしよう」と少しためらってたのに、今では自然に次々とアイディアがわいて来て、体力的に疲れても精神的に疲れなくなり、それどころが入り込むあまりつい次の場面への印を見逃してしまいそう。

動きばかりではなく、詩までも舞台の上で即興で書く-これは普通はなかなかない状況でしょうね。一人で、そうしたミュースのささやきを聞いたときではなく、決められた限られた間内で、人目に晒されて-本当に面白い経験です。
100926_152850

最後は、やはりこの道のプロではないでしょうけれどもとても味がある、パワーフルなすらっとしたフランスの女優さんのギターや歌に応じて、最後の曲のリフレインを皆で歌って-ここでタイトルを言うのははばかられますが、きっとほとんどのお客様もご存知の曲でしょう。

何とも言えない味の芝居-踊り-詩-史-物語になりましょう。
やはり見逃さない方がいいだけの価値と味は十分にあります!

もう少し裏の話をしますと:ジュンさま(※注:静岡共同演出の大岡淳)のお話、これは本当に面白くて興味深い。大変に楽しい、素晴らしい、豊富な刺激を与えて下さる演出家です。

そしてまだ慣れないパフォーマンスの全体像で少し不安になっている皆を最後に佐伯さんと内野さんがたっぷりと勇気をつけてくれて励ましたくれて-やはり制作やら美術やらたくさんの方々のお力があって初めて、この舞台は可能になっているのですね!

皆さんにお礼を申し上げます。

私たちは力を合わせきっといい舞台が成り立つと信じます。

========

体験創作劇場 『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』

(10月23日(土)/24日(日)、野外劇場で上演)