ドン・ファン
原作:ティルソ・デ・モリーナ
三島景太、貴島豪、奥野晃士、吉見亮、若宮羊市、牧山祐大、舘野百代、たきいみき、本多麻紀、池田真紀子、木内琴子、石井萌生、いとうめぐみ、野原有未、岡野真那美
10月3日(土)15:30 ※終演後トークあり オマール・ポラス(演出)、宮城聰(SPAC芸術総監督)
4日(日)14:30
10日(土)15:30 ※終演後トークあり オマール・ポラス(演出)、稲本健二(同志社大学教授)、古屋雄一郎(スペイン演劇研究)、宮城聰(SPAC芸術総監督)
11日(日)14:30
12日(月・祝)14:30
高校生鑑賞事業(一般販売は限定30席)
9月28日(月)12:00、30日(水)13:30、10月1日(木)2日(金)8日(木)9日(金)13:30
上演時間 2時間
大学生・専門学校生2,000円 / 高校生以下1,000円
愛している―その言葉に嘘偽りはない
あっちの女性にもこっちの女性にも愛の種を振りまく色男ドン・ファン
この男、女の敵か、はたまた最高の女性崇拝者か
ヨーロッパと南米の2大陸をまたにかけ活躍する演出家オマール・ポラスがこの秋、SPACの俳優とともに創りあげるのは神をも恐れぬ男が織り成す愛の神話。現代ではプレイ・ボーイの代名詞として語られるドン・ファン、女を誘惑しては逃げ出すというこの不道徳男の魅力にあなたも虜になってしまう!?コメディア・デラルテ以来の伝統的な仮面劇とSPACの俳優の身体が出会い、軽快なリズムにのってラテンの極彩色に彩られた舞台の幕がいまあがる!
あらすじ
セビリアの色男ドン・ファンにかかればどんな女性も恋をする?!
上品な貴族の令嬢も、勝気な漁村の娘も、純朴な農夫の花嫁まで、ドン・ファンがささやく愛の言葉とその魅惑的な瞳に、どんな女性も惹き込まれてしまう。
しかし不実なドン・ファンは、行き当たりばったりな愛の種をそこらじゅうにまきちらし、泣かされた女は数知れず。挙句には友を騙して忍び込んだ恋人の家で彼女の父親を殺してしまう。そんな悪行を重ねた末、ドン・ファンのもとに殺した父親の石像が亡霊となって現れ、彼を食卓に招く。恐れを知らぬドン・ファンは石像の晩餐に出向くが、その瞬間、彼の身体は業火に焼かれ、石像とともに地獄へ引きずりこまれてしまう。
協力 | テアトロ・マランドロ |
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協賛 | グラシアン基金 |
後援 | コロンビア大使館、スイス大使館、スペイン大使館、セルバンテス文化センター |
オマール・ポラス
演出家、俳優
1963年、ボゴタ(コロンビア)生まれ。コロンビアでダンスを学び、同時に演劇にも魅力を感じて、20歳で渡仏。ヨーロッパ各地の路上や地下鉄で人形劇や大道芸をしながら自らのスタイルを培っていく。同時にジャック・ルコック演劇学校、パリ第三大学(演劇科)、太陽劇団の本拠地カルトゥシュリー、グロトフスキのポンテデラ・ワークセンター(イタリア)などに通う。90年、ジュネーヴの廃ガレージを使って、俳優教育・演劇研究・制作・普及のためのセンターとして「テアトロ・マランドロ」を創立する。ポラスの演劇実験室では仮面劇、ダンス、音楽、ムーブメントなどのさまざまな要素が一体となっている。99年には静岡でのシアター・オリンピックスに『血の婚礼』で参加、2009年の「Shizuoka春の芸術祭」ではモリエール作の『スカパンの悪だくみ』を上演し、これまで計5回来静。その他の代表作に『ユビュ王』、『オセロー』、『バッコスの信女』など。近年はオペラ(『愛の妙薬』、『魔笛』など)の演出も手がけている。94年、フリードリッヒ・デュレンマット『老貴婦人の帰郷』でスイス・ロマンド・インディペンデント演劇賞を受賞。07年、ロペ・デ・ベガ『ペドロと騎士団長』でモリエール賞公立劇場最優秀作品賞・最優秀翻案賞にノミネート。09年、EUの支援による第12回「ヨーロッパの新たな演劇的現実」賞候補にノミネート。コロンビア共和国は彼の演劇界における功績に対して、07年にコロンビア国家功労勲章・文化功労勲章を授与した。