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逃げ水

演出 夏井孝裕
作 角ひろみ

出演:SPAC
赤木 貢i、岩本和馬、織田紘子、河合穂高、西 園加

舞台芸術公園稽古場棟「BOXシアター」
10月24日(土)16:30
25日(日)13:30
上演時間 80分
一般大人3,000円 / 同伴チケット(2枚)5,000円
大学生・専門学校生2,000円 / 高校生以下1,000円

兄弟って何? 家族って何? 故郷って何?
どこにでもいる家族のここにしかない愛惜…

ゆらゆらと揺れていて、近づいても近づいても辿り着けない、
水が逃げていくみたいに、遠くへ遠くへと行って、消えてしまう
ゆるやかでささやかで、取り返しのつかない日常の話。

兄弟だから恨みあう、家族だから憎みあう… そんなどこにでもいる家族(?)を覗いてみてください。舞台のうえで繰り広げられるささやかな日常は、表面的な笑いにあふれてはいても、そのくせ深い哀しみを湛えている… どこかで見たことのある家族の姿に思わず自分の姿を見つけてしまうかもしれません。本物の家族からはしばし離れて、劇場で家族のこと、想ってみませんか?

あらすじ

盛夏。晴れの国と呼ばれる岡山は、呼び名の通りもう何日も晴れ続けていて、前にいつ雨が降ったのか誰も思い出せない。人工でせき止められ、決して循環しない淡水湖。そのすぐ近く、県道を一本隔てて山際の集落。小さな鉄工所と隣り合う家。盆休み。東京から長男が帰郷している。高校時代の駅伝部員を呼び集め、庭で毎年恒例の焼肉会を開く気らしい。妹や弟の嫁はその会の開催を反対している。3ヶ月前の雨の夕方のこと。弟がひき逃げに遭ったのだ。弟は未だ意識不明であり、在宅介護となって和室の奥で眠る。犯人はつかまっていない。弟が生死の境にあるというのに、場違いな宴会を開くと言って聞き入れない兄。彼には彼の愛ゆえの、愚かな計画があったのだ…

静岡から岡山へ

今年の国民文化祭は静岡で開催されます。来年2010年度は岡山での開催です。PTPは今年が締めくくりの年となりますが、その活動は国民文化祭へ受け継がれます。PTPの成果が今後も岡山の地で持続することをSPACも応援しています。

夏井孝裕 (なつい たかひろ)

劇作家・演出家。reset-N主宰
1972年長崎県五島生まれ。上智大学在学中に劇団橄欖舎で処女作『鉛ノ月』を上演。卒業後、白石加代子作品、ク・ナウカなどで演出助手を務めたのち、95年reset-Nを起動し全作品の演出を手がける。99年『knob』で第4回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。2006年から文化庁新進芸術家海外留学制度により渡仏。フランスとの共同制作作品を東京とマルセイユで上演。2000年東京都千年文化芸術祭優秀作品賞受賞。

角ひろみ (すみ ひろみ)

劇作家・演出家
兵庫県尼崎市生まれ。宝塚北高等学校演劇科卒業。1995年劇団芝居屋坂道ストア旗揚げ。99年『あくびと風の威力』で第4回日本劇作家協会新人戯曲賞佳作受賞。以降、劇団全作品及び外部での作・演出を手がけ、関西や東京を中心に活動。2005年同劇団解散。07年より岡山市に在住。08年NPO法人アートファーム主催のPTP作品『草迷宮』(泉鏡花原作)を演出。同年『螢の光』で尼崎市主催の第4回近松門左衛門賞受賞。

プルーラル・シアター・プロジェクト

「プルーラル・シアター・プロジェクト」〔略称・PTP=Plural Theater Project〕は、SPACと岡山に本拠をおくNPO法人アートファームが、2007年度から3ヵ年計画で実施してきた共同製作プロジェクト。2007年には『王女A』(作・演出:松田正隆)を静岡と岡山で、2008年には『草迷宮』(演出:角ひろみ、原作:泉鏡花)を岡山で上演、SPAC文芸部の大岡淳による演劇講座を開催してきた。3ヵ年計画の最終年にあたる今年はその集大成として、岡山を拠点に活躍する劇作家・演出家である角ひろみによる『逃げ水』を両都市で連続上演する。