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南インド古典舞踊劇 クリシュナ九変化/半人半獅子ヴィシュヌ神(インド)

11月9日(金)19:00開演
10日(土)・11日(日) 14:30開演
静岡芸術劇場
4,000円/同伴チケット(2枚)7,000円
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ケララ州の若き至宝カピラ・ヴェヌ
うねるビートに十変化!

クリシュナ九変化 6月7日(土)16:30

暴君カムサは、まだ幼子のクリシュナを自分の国に招き、数々の試練を与えて殺そうとする。ところがクリシュナはカムサが差し向ける巨大な象も屈強な拳闘家も次々と打ち破ってしまう。幼子クリシュナの驚異に出会って、ある者は驚き、ある者は恐怖し、ある者は恋に落ちる・・・。カムサ王の宮廷に集まる様々な人々が表した九種の感情(サラ)を踊り手が一身で表現。。

半人半獅子ヴィシュヌ神 6月8日(日)16:30

「人にも獣にも、どんな武器にも殺されない」不死身の肉体を持った傲慢な魔王ヒラニヤカシプは、息子が、ヴィシュヌ神を讃えるのを聞いて我慢がならず、狂象や毒蛇を差し向けて殺そうとする。ところがそこに頭は獅子、体は人間という異形の姿に変身したヴィシュヌ神が顕れる・・・。


クーリヤッタムとナンギャール・クートゥ

クーリヤッタムは現存する世界最古のサンスクリット劇。その歴史は少なくとも10世紀まで遡ることができ、カタカリの原型ともなった。ミラーヴと呼ばれる壺など、打楽器の伴奏にあわせて、仏教の声明にも似た節回しで台詞を朗唱する。クーリヤッタムの最大の特徴は、ムドラと呼ばれる複雑なジェスチャーと多様な表情の使い分けにある。2001年、ユネスコにより「世界無形文化遺産」に指定。
ナンギャール・クートゥはクーリヤッタムから派生した劇形式で、同じくらい長い歴史を持つ。一人の女優がすべての役を演じる。クーリヤッタムの戯曲の一部を元にした作品が多いが、台詞はクーリヤッタムよりも音楽的。今回の公演では、クーリヤッタムの現代における貴重な名手カピラ・ヴェヌがナンギャール・クートゥの形式で2日に渡り、2演目を踊りわける。

カピラ・ヴェヌ

今日、最も優れたクーリヤッタムの踊り手の一人。1982年、ケララ州(インド南部)生まれ。7歳からナタナカイラリでアマヌール・マダバ・チャキャール師と父ゴーパル・ヴェヌにクーリヤッタムを学び、9歳でデビュー。1992年から毎年、ナタナカイラリ主催のクーリヤッタム・フェスティバルに出演している。クーリヤッタム以外にも女性舞踏モヒニヤッタムを母ニルマラ・パニカーから学び、国際交流基金アジアセンターなどの助成を得てカタカリのネトラビナヤ(眼による感情表現)を習得。武術(カラリパヤット)やヨガにも造詣が深く、近年では舞踏家田中泯とのコラボレーションも頻繁に行っている。97年以降、アジア、ヨーロッパ・アフリカで公演も数多く、宮城聰とは2006年にケ・ブランリー国立博物館(パリ)付属劇場のこけら落とし公演で出会った。

ゴーパル・ヴェヌ

ナタナカイラリ伝統芸術研究研修センター所長。1945年、ケララ州(インド南部)生まれ。父が主催した演劇学校でカタカリを学び、14歳で初舞台を踏む。70年代にクーリヤッタムの「最後の巨匠」と呼ばれたアマヌール・マダバ・チャキャール師に出会い、自らの生涯を賭けてクーリヤッタムを守っていくことを決意する。クーリヤッタムの師たちを説得し、75年、一般人がクーリヤッタムを学ぶことができる初の研修所ナタナカイラリを設立、ヒンドゥー教寺院以外での公演を実現。82年、自らクーリヤッタムを学ぶことを決意し、2年後に俳優としてもデビュー。79年からクーリヤッタムの海外公演を盛んに行い、世界20カ国に紹介してきた。2007年、クーリヤッタムの保存・普及活動における功績に対して日経アジア賞を受賞。