2017年仏アヴィニョン演劇祭、
2019年ニューヨーク公演にて絶賛!
2019年、米TIME誌が選ぶ演劇公演・年間ベストテン、
第6位にランクイン!
宮城聰×SPACの話題作、2021年静岡・駿府城公園に凱旋――
2017年、世界最高峰の演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」からの招聘を受けた宮城聰演出・SPAC『アンティゴネ』。静岡市・駿府城公園でのプレ公演を経て、客席数約2,000のメイン会場「アヴィニョン法王庁中庭」にて同演劇祭のオープニングを飾った。人を善悪に二分しない王女アンティゴネの思想に、「死ねばみな仏」という日本人の死生観を重ねた独創的な演出、舞台全面に水が張られた装置や、高さ30mの法王庁の壁面に俳優の影を映し出す仕掛けは、大きな反響を呼んだ。19年秋には「Japan 2019」の公式企画として、ニューヨークの「パーク・アベニュー・アーモリー」で上演され、開幕翌日ニューヨーク・タイムズ電子版が「霊妙で瞑想的な異世界に引き込まれる」と激賞。さらに、米国版TIME誌が選ぶ2019年の演劇公演ベストテン第6位に選出された。
2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大による中止を経て、いよいよ2021年、世界で絶賛された話題作が凱旋を果たす。
新緑の静岡・駿府城公園に、アヴィニョンやニューヨーク公演の規模に迫る劇空間が出現する。
『アンティゴネ』の上演歴
・2017年5月4日~7日 ふじのくに野外芸術フェスタ2017 会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場特設会場(客席数:約600席)
・2017年7月6日~12日 第71回アヴィニョン演劇祭 会場:アヴィニョン法王庁中庭(客席数:約2,000席)
・2019年9月25日~10月6日 Japan2019 会場:パーク・アベニュー・アーモリー「ウェイド・トムソン・ドリルホール」(客席数:約1,000席)
あらすじ
舞台は古代ギリシャ・テーバイ。先の王オイディプスは自らの出生の秘密を知り、国を追われる。その妻であり母でもあるイオカステは自死を遂げた。残された二人の息子ポリュネイケスとエテオクレスは王位を競って争い、ポリュネイケスはアルゴスに追放される。やがてポリュネイケスはアルゴス勢を率いてテーバイに攻め入り、エテオクレスとの一騎打ちとなるが、オイディプスの呪いを受けた兄弟は相討ちとなって共に果てる。そして王位はイオカステの兄クレオンのものとなった。クレオンは国を守ったエテオクレスを手厚く葬り、反逆者ポリュネイケスの死骸を野に晒して野鳥の餌にすることを命じ、これに反した者を死罪に処すことを決める。だが、オイディプス王の娘アンティゴネは王令に従わず、いさめる妹イスメネにも抗して、兄ポリュネイケスに埋葬の礼を施すことを決意する…。