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SPAC社会講座〜教育は劇場にあり

講師 青木保(文化人類学者、文化庁長官)
川勝平太(経済学者、静岡文化芸術大学学長)
司会 宮城聰
6月6日[土]13:30開講
静岡芸術劇場
聴講料 500円

「Shizuoka春の芸術祭」も今年で10年目を迎えます。金融危機が世界中に連鎖しつつある現在、抗いようのないグローバル化の波の中で、ローカルな文化はどんな役割を果たすことができるのでしょうか?地域や民族や国家の壁を越えて、様々な文化が相互に接触し交流することを通じて、われわれは何を発見し、どんな時代が作られていくのでしょう?
青木保氏と川勝平太氏、文化人類学、経済学という専門をベースに幅広い知見と斬新なアイディアで言論界をリードしてきた両氏による新時代の国際文化論。

【講師プロフィール】

青木保(あおき・たもつ)

文化人類学者、文化庁長官。
 1938年、東京生まれ。東京大学大学院修了(文化人類学専攻)、大阪大学で博士号取得(人間科学)。東京大学助手、大阪大学助教授・教授、東京大学教授、政策研究大学院大学教授などを経て、2007年4月文化庁長官。65年以来東南アジアをはじめアジア各地で文化人類学的フィールドワークに従事。ハーヴァード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究員客員教授、独コンスタンス大学客員教授などを務めた。日本民族学会(現文化人類学会)会長(94-96)。サントリー学芸賞、吉野作造賞を受賞。紫綬褒章を受章。
 主な著書:『多文化世界』、『異文化理解』、『境界の時間』、『儀礼の象徴性』、『逆光のオリエンタリズム』(以上、岩波書店)、『「日本文化論」の変容』、『アジア・ジレンマ』、『タイの僧院にて』(以上、中央公論新社)、『文化の翻訳』(東大出版会)他。

川勝平太(かわかつ・へいた)

経済学者、静岡文化芸術大学学長。
 1948年、京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了。オックスフォード大学哲学博士。早大教授、国際日本文化研究センター教授を経て、2007年より静岡文化芸術大学学長。教育再生会議、「美しい国づくり」企画会議、「食糧の未来を描く戦略会議」等の委員を歴任。現在、国土審議会委員。「子ども農山漁村交流プロジェクト全国推進協議会」会長。「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」会長。「東京湾の環境をよくするために行動する会」会長などを務める。
 主な著書:『日本文明と近代西洋―「鎖国」再考』(NHKブックス)、『富国有徳論』(紀伊国屋書店、のち中公文庫)、『文明の海洋史観』(中公叢書)、『文化力 日本の底力』(ウェッジ)他。