毛皮のマリー
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原作:寺山修司
監修:森崎偏陸
演出補:輪嶋東太郎
R-15:15歳以上のお客様よりご入場いただけます。
作品について
放心必至!寺山の代表作をニッポンの若き異才が人形劇に!
平常(たいらじょう)は日本の人形劇界を牽引するホープ。幼少の頃人形劇に興味を持って以来数々の人形劇をつくりあげてきました。全てをひとりで行う独自のスタイルで話題を集め、こどもからおとなまでファンが増え続けています。今回上演する『毛皮のマリー』は大人テイストの人形劇!寺山修司の言葉をト書きまで語りながら、全身で人形を操り演じ、縦横無尽に舞台を駆け巡ります。彼の手にかかると人形たちは命を吹き込まれ、みるみる表情豊かに…
おそるべき人形劇!ついにSPACへやって来ます!
あらすじ
男娼のマリーに過保護に育てられた欣也は外の世界を全く知らず、豪華絢爛な応接間を大草原のように虫取り網片手に走りまわる始末。そこへ絶世の美少女があらわれ、彼を未知の世界へと誘うのだが…
コラム
丹羽ちえこ
わにこです。
平常さん(ジョウくん)との最初の出会いは、2003年長野県飯田市での「春休み人形劇まつり」にお互い出演した時でした。
その後もマイペースの私とは打って変わって彼は持てる才能をフルに活かして今や人形劇界のトップへと登り詰めました。
にもかかわらず、「わにこさ〜ん」と声をかけてくれます。彼のそんな気さくなところが大好きです。
平常の人形劇は小さい子から大人まで幅広い層からの支持を受けています。
今回上演される『毛皮のマリー』は大人向けの人形劇、おそらく彼の作品の中でも最高峰のものと確信しています。
自分で人形劇を作って演じるだけでなく観るのも好きな私にとって今から楽しみです!
丹羽ちえこ(にわ・ちえこ)
人形劇団「わにこ」主宰。静岡を中心に全国各地で活動している。
4〜5歳児用人形劇の他に、0〜2歳児用の人形劇にも力を入れている。
将来の夢は、車に人形劇道具を積み込んで山間の村や離島で人形劇をやって次の村までの生活資金をいただいて、日本中どこまで行けるか試すこと!
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劇中劇、あるいは「平常という芝居空間」の部分品として上演される寺山芝居
宮台真司
寺山修司と「毛皮のマリー」
北川登園
平常 (たいら じょう)
人形劇俳優
1981年10月28日生まれ。北海道札幌市出身。
12歳のときに、ひとり人形劇『どんぐりと山猫』(宮沢賢治原作)で札幌の人形劇界にデビュー。以後、人形劇のほかにも、日本舞踊・人形浄瑠璃などの伝統芸能、パントマイム、ダンスなど、様々なジャンルの演劇公演に参加。札幌人形劇祭では94年度市長表彰奨励賞、96年度市長表彰優秀賞、98年度演出賞を始めとする数多くの賞を受賞。19歳のときに拠点を東京に移しジョウズグループ(たいらじょう人形劇事務所)を設立。演出、美術、構成、操演にいたる全てをひとりで行う独自のスタイルで本格的なプロ活動を開始。以後、大人のためのR-15人形劇から赤ちゃんのための人形劇まで、多彩な演目を国内外にて上演すると同時に、多数の講演活動や演技指導を各地で行う。2004年には、大人の観客限定で上演した『毛皮のマリー』(寺山修司原作)が日本人形劇大賞に於いて史上最年少で銀賞を受賞。その後も『天守物語』(泉鏡花原作)、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ原作)、『宮沢賢治の世界』、『子どものためのオリジナル作品(多数)』など、次々に新作を発表し全国を巡回。また海外では07年、『サロメ』等の上演で初のヨーロッパ公演を成功させ、08年には米シアトルからの招聘を受けての巡回公演を実施、現地の観客を熱狂させた。人形劇を「年齢を問わない全ての人の文化に」というその活動が、テレビ(TBS・筑紫哲也NEWS23、NHK、他)、新聞・雑誌などのメディアでも度々取り上げられ、“人形劇の概念を覆す鬼才”として大きな話題を集めている。
公式ホームページURL http://tairajo.com