言葉と出会い、身体と出会う もうひとつ先の非日常の世界へ
ワイルダー×高校演劇
「SPAC高校演劇フェスティバル」はSPAC人材育成事業の一環として2009年より始まり、今回で3回目の開催となります。静岡県内より参加高校を募集し、面接等の選考を経て4校が選抜されます。この4校が舞台芸術公園「BOXシアター」にて作品を上演します。
“大人の戯曲”に挑み、作品と格闘する高校生たち
本フェスティバルでは、課題戯曲を設定しています。<言葉と出会い、身体と出会う もうひとつ先の非日常の世界へ>を開催理念とし、高校生が課題戯曲を通じて、普段の部活動では出会うことのない解釈や表現方法に触れ、新しい価値観を模索する機会を提供したい、とSPACは考えているからです。今回はアメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーの初期作品である1幕劇集から5つの作品を課題戯曲としています。ソーントン・ワイルダーの1幕劇集では、日常生活が淡々と描かれ、「誕生」や「死」といった人生にとっての一大事さえもが、驚くに足らない日常の一環として書かれています。高校生はこれらの戯曲から何を感じとり、「舞台」という「非日常」の空間でどんな表現方法を発見するのでしょうか…。
プロフェッショナルな演劇スタッフと
高校生のコラボレーション
SPACの俳優やスタッフが参加高校を訪問し、作品創造過程に立ち会いながら指導を行います。俳優による演技指導をはじめ、SPAC文芸部・大岡淳による作品解説や歴史的背景についてのレクチャーも行われ、課題戯曲に対する理解を深められるようになっています。また、舞台美術はSPACの美術スタッフがデザインしたものを4校共通で使用します。プロフェッショナルな演劇スタッフと高校生が力を合わせ、作品を練り上げて行きます。
主催・製作: | SPAC (財)静岡県舞台芸術センター |
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