• SPAC
  • SPACについて
  • スケジュール
  • チケット
  • アクセス
  • 劇場ガイド
  • 芸術総監督
  • 劇団スパック
  • レパートリー
  • 活動記録
  • ニュース
  • ブログ
  • 掲載記事
  • 書籍
  • SPACの会
  • シアターフレンズ
  • 中高生の皆さんへ
  • 前へ
  • 一覧へ
  • 次へ

コヨーテ・ソング

12月1日(土)・2日(日) 13:30開演
舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」
4,000円/同伴チケット(2枚)7,000円
構成・演出:宮城聰
作曲:原田敬子

出演
演奏:加藤訓子(パーカッション、マリンバ)
ダンス:康本雅子
朗読:SPAC

朗読作品:
「同行二人」
「コヨーテ、妊娠する」
「風一陣」
(以上、伊藤比呂美
 『コヨーテ・ソング』より)

コヨーテに会いに来た
いろんなものを捨てて来た
(「同行二人」『コヨーテ・ソング』より)

伊藤比呂美の詩の言葉は、語られることを前提にしている。読者は文字からリズムと音を喚起し、口ずさむ。そのとき口から発せられた音は、詩人と読者の身体を共鳴させる。セックスを便器に、出産をうんこに喩えるこの詩人の言葉は、過激というよりも自分の体験と感覚にひたすら素直であるといったほうがふさわしい。今年発表された詩集『コヨーテ・ソング』もまた、エロティックで暴力的な描写を、ユーモアで優しく包みながら、荒野に響くコヨーテの声をよみがえらせる。音としての言葉が、打楽器奏者とダンサー、SPACの俳優のからだをめぐり合わせる魅惑のパフォーマンス。

  • image
  • image
  • image



伊藤比呂美(いとう ひろみ)

詩人、作家。1955年東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。主な著書に『伊藤比呂美詩集』『良いおっぱい悪いおっぱい』『伊藤ふきげん製作所』『日本ノ霊異(フシギ)ナ話』、対談集に『死を想う』など。1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞受賞。2006年『河原荒草』(思潮社)で高見順賞受賞。07年、詩集『コヨーテ・ソング』と『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』を立て続けに発表。『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で、詩か散文かの論議を呼びながらも萩原朔太郎賞を受賞する。97年からカリフォルニア在住。


原田敬子(はらだ けいこ)


作曲家。桐朋学園大学研究科課程修了。作曲を川井学、三善晃、ブライアン・ファーニホウに、ピアノを間宮芳生の各氏に師事。1993年より現在まで、桐朋学園大学にて後進の指導を行っている。93年第62回日本音楽コンクール 第1位、安田賞、E・ナカミチ賞、95年山口県知事賞、2001年芥川作曲賞、 04年中島健蔵賞等を受賞。イクトゥス[ベルギー]、アンサンブル・モデルン[独]、山根孝司(cl)、古川展生(vc)、ヨーヨー・マ(vc)等の演奏家に新作を提供。秋吉台作曲マスターコース助手、作曲フォーラム、サウンド・ギア(舞台芸術音楽企画、99〜)等の企画やプロデュースも積極的に行っている。演劇では近年、宮城聰演出作品のオリジナル音楽を担当し、好評を博す。05年には「鈴木忠志氏の演出作品よりインスピレーションを受けた10の音楽」を作曲。現在桐朋学園大学、静岡音楽館講師。
加藤訓子(かとう くにこ)


photo by michiyuki ohba
演奏家(マリンバ&パーカッション)。桐朋学園大学卒業。同校研究科在籍時から単独渡欧し、ロッテルダム音楽院へ留学。打楽器奏者として史上初のクムラウド称号を授与され首席で卒業。1990年第7回日本管打楽器コンクール打楽器部門2位、95年第1回「リー・ハワード・スティーブンス国際マリンバコンクール」準優勝、96年ドイツ、ダルムシュタッド国際現代音楽祭にてクラニヒシュタイン賞受賞、2000年米国パーカッシヴ・アートソサイエィーより世界35人のマリンビストに選出。05年1月、英国作曲家ジェームス・ウッドが加藤のために書き下ろした、三島由紀夫著『志賀寺上人の恋』を題材にしたミュージックシアター『浄土』を宮城聰と共に日本初演し、各界の話題を呼んだ。


康本雅子(やすもと まさこ)


(C)宮下マキ(背景写真、下側も)
1974年生まれ。ダンサー。振付家。
ダンス公演のみならず演劇、コンサート、映像、ファッション等、多岐にわたるジャンルにおいて活動する。これまでに自作品を国内8都市とイタリア、ソウル、マレーシア、タイにて公演。小学生から大人までさまざまな世代を対象にワークショップもおこなう。