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王女A

11月17日(土)・18日(日) 13:30開演
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
3,000円/同伴チケット(2枚)5,000円
作・演出:松田正隆

出演:演劇ユニット水蜜塔(赤木忍、石崎明子、内田裕子、荻田真子、風早孝将、権田朋子)

舞台監督:村上裕二(鳥の劇場)
照明:高原文江
音響:石井智也
演出助手:林田恵里
舞台製作:山本サトシ、渡部正寛、菱川文彦
制作:大森誠一、市美穂、古本径子
松田正隆(まつだ まさたか)


写真:相模友士郎
劇作家、演出家。1962年長崎県生まれ。90年〜97年まで劇団「時空劇場」代表を務め、劇作・演出を手がける。94年『坂の上の家』で第1回OMS戯曲賞大賞受賞。96年『海と日傘』で岸田國士戯曲賞受賞。97年『月の岬』で読売演劇大賞作品賞受賞。98年『夏の砂の上』で読売文学賞受賞。劇団解散後、フリーの劇作家として、青年団や文学座に作品を書き下ろしている。『海と日傘』は韓国語でも上演された。2003年に「マレビトの会」を結成し、劇作及び演出活動を再開、現在に至る。京都造形芸術大学・舞台芸術学科客員教授。
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女よ、世界を産みなおせ!



『王女A』は2005年8月に「マレビトの会」によって初演された。松田正隆は、『紙屋悦子の青春』(1992)など、茶の間を舞台に日常を端正に描く作品で知られていたが、『天草記(てんそうき)』(00)を機に、伝承や神話と日常が融合した魔術的リアリズムといえる作風へと移行していった。03年に「マレビトの会」を結成して以降は、非論理・非日常的な世界の構築へと大きく変貌をとげている。
『王女A』も詩のように断片的なテクストを用いており、台詞も登場人物に対して明確に割りふられていない。失踪した王女Aを探す侍女たち、亡霊となった王国の兵士たち。彼らの妄想のような言葉の数々が人物の境界線をあいまいにしながら叙事詩的世界を形作っていく。この作品の女たちは来る日も来る日も機を織りながら夫オデュッセウスを待つペネロペイアを彷彿とさせる。だが、松田の描く女たちはホメロスの叙事詩のように男の都合に唯々諾々と従う女たちではない。『王女A』は待つ女こそが世界の命運を握る反転された『オデュッセイア』である。豊饒な言葉の海から、リアルが浮かびあがってくる。

◎ あらすじ
かつてのある王国。王女Aは王女への即位を拒み消息を絶った。王女Aを探す長い旅に出た侍女たち。1年ぶりの再会を果たした夜、彼女たちは壁の貯蔵庫から布の断片を持ってきては花嫁衣裳を縫い合わせる。この世のすべての花嫁を焼きつくすために。やがて亡霊となった王国の兵士たちが海を越えてやって来る。侍女たちは彼らの無念を慰めるべく舞踏会を催す・・・。

「プルーラル・シアター・プロジェクト」は、静岡県舞台芸術センターが、岡山に本拠をおくNPO法人アートファームとの共同製作により、平成19年度から3ヵ年にわたり1年に1本の演劇作品を創作し、両都市で連続上演するという計画。初年度の今年は、松田正隆が自身の戯曲『王女A』を、岡山で活動する演劇ユニット水蜜塔のメンバーとともに創り、静岡と岡山(08年1月)で上演する。