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演劇 夜叉ヶ池(日本)

11月9日(金)19:00開演
10日(土)・11日(日) 14:30開演
静岡芸術劇場
4,000円/同伴チケット(2枚)7,000円





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命は長し、恋せよ乙女!
妖しく怪しく美しい 人と異界のちぎりの物語

龍神伝説が残る夜叉ヶ池。村人はかつて池の主の白雪姫(竜の化身)と、日に三度鐘をつきつづける約束を交わした。それを怠ると、姫は村を水に沈めるという。民話の採集に夜叉ヶ池へと赴いた東大生・萩原晃は、行きがかりで村の鐘つき役を引き受け、村娘の百合と二人でひっそりと暮らす。だが、日照りに悩む村人たちは百合を雨乞いの生け贄にと縛り上げ、萩原に鐘をつかぬよう迫る ・・・。

かつて、人間は妖怪の存在を信じ、自然への畏怖と尊敬を込めながら生きていた。だがいつの間にか人々はその存在を忘れ、闇の中に隠されていたものを光の下に晒して生活している。それがムラであり、マチであり、クニである。だがそこから一歩、足を踏み出した時、見えてくるものは…。妖怪と人間、種は違えども誰かを愛する心は同じ。人の恋路を邪魔する奴には自然界からの罰が下る。人間VS妖怪、この恋の結末は?!さあ、妖怪に恋をしに、夜叉ヶ池に行こう!

宮城 聰(みやぎ さとし)

宮城聰演出家、静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督。1959年、東京生まれ。90年、劇団「ク・ナウカ」を結成。日本の伝統演劇の様式とヨーロッパのテクストを融合させた演出には定評がある。2004年、第3回朝日舞台芸術賞受賞。海外公演も頻繁に行っており、06年10月にはケ・ブランリー国立博物館(パリ)付属劇場のこけら落としとして『マハーバーラタ』を上演。代表作に『王女メデイア』(エウリピデス)など。07年4月より静岡県舞台芸術センター芸術総監督を務める。SPACでの演出第1作目となる木下順二の『巨匠』を去る11月に静岡芸術劇場で発表、今回の『夜叉ヶ池』が第2作目となる。

泉 鏡花(いずみ きょうか 1873−1939)

小説家・劇作家。金沢市出身。明治の代に生を受けながら、江戸情緒の色濃い幻想怪奇小説・戯曲を書きつづけた。1889年、文学を志し上京。91年、尾崎紅葉に入門。以後、生涯に渡って紅葉を崇拝しつづける。1902年、元芸妓の伊藤すずと出会い、やがて同棲するが、師紅葉の強い反対に合い離別。03年に紅葉が没した後に結婚。この妻すずは『婦系図』などの作品のモデルとなった。劇作家としての代表作に『夜叉ヶ池』『海神別荘』(ともに1913)『天守物語』(16)など。

キャスト

萩原晃(鐘楼守)永井健二
百合(娘)布施安寿香
山沢学円(文学士)奥野晃士
白雪姫(夜叉ヶ池の主)瀧井美紀
湯尾峠の万年姥(眷属)舘野百代
白男の鯉七池田真紀子
大蟹五郎金崎敬江
黒和尚鯰入(剣ヶ峰の使者)本多麻紀
与十(鹿見村百姓)藤本康宏
鹿見宅膳(神官)三島景太
権藤管八(村会議員)平垣温人
斎田初雄(小学教師)仲谷智邦
畑上嘉伝次(村長)植田大介
伝吉(博徒)大内米治
穴隈鉱蔵(県の代議士)高橋等