タカセの夢 Le Rêve de Takase [ Takase’s Dream ]

Choreographed by Merlin Nyakam
Performed by SPAC-ENFANTS
Assistant of choreography by Saiko Kino
Sound design by Norihiko Yamanuki
Videography by Taro Nishimoto
 
■ 5 June at 16:30
■ 19 June at 17:00

 
Ellipse Theatre DAENDO, Shizuoka Performing Arts Park
Duration:75 minutes (expected time)
振付・演出: メルラン・ニヤカム
出演: スパカンファン(静岡県の中高生10名)
振付アシスタント: 木野彩子
音響デザイン: 山貫憲彦
映像: ニシモトタロウ
6月5日(日) 16時30分開演 ・ 19日(日) 17時開演

◎ 終演後にアーティスト・トークを行います。(予定)
5日:スパカンファン(出演) 19日:メルラン・ニヤカム(振付・演出)
舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」
上演時間:75分(予定)
一般大人4,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円

★SPACの会特典のほか、ゆうゆう割引、早期購入割引、みるみる割引、ペア/グループ割引などの割引料金があります。
(チケット情報ページ参照)

渋谷発 劇場直行無料バスを運行いたします。詳しくはこちらをご覧下さい。

スパカンファン『ユメミルチカラ』、
好評につきリニューアル上演決定!

ダンス作品『ユ メ ミ ル チ カ ラ-REVE DE TAKASE-』。2010年9月に静岡芸術劇場で初演された本作を『タカセの夢』と改題し、さらにステップアップした形でリニューアル上演いたします。「ふじのくに⇔せかい演劇祭」での公演後、8月には東京公演、その後静岡で凱旋公演を行います。

静岡の子どもたちが世界水準に挑戦する
コンテンポラリー・ダンス

本作は「子どもたちが世界水準に挑戦するコンテンポラリー・ダンス」という理念のもとに制作されました。国際的に活躍するカメルーン出身の振付家・ダンサーであるメルラン・ニヤカムが指導にあたり、メンバーの個性を十分に引き出しつつ結束力を高めることに成功しました。『タカセの夢』は出演者の1人である高瀬君がオーディション時に語った夢をもとに創られました。本作では「自然とともに生きるユートピアのような生活」が明るい未来像として描かれています。こうした<未来>についての肯定的なイメージは、子どもたちの表現だからこそ説得力をもって観る者に迫ってきます。子どもたちが切り拓く、希望に満ちた<聖域>。『タカセの夢』にご期待ください。

あらすじ

タカセはクラスメイトの女の子にモテモテで追いかけ回される。しかしそれは夢で、目が覚めると現実の殺伐とした人間関係が広がっており、テレビゲームのような戦闘的なダンスが展開する。やがてタカセはそこを抜け出し、自然のなかで解放的に遊ぶ。その後、何十年か経ち、老人時代に移行する。おじいちゃんおばあちゃんになった彼らは、楽園のような場所で、かつての遊びを思い出し……。

「スパカンファン(SPAC-ENFANTS)・プロジェクト」は、オーディションによって選ばれた静岡県内の中高生10名が、「世界中の子どもたちが未来への希望を取り戻すことができるダンス」をコンセプトに新しい舞台を創造する、国際共同制作プロジェクトです。<子どもたち独自の表現の可能性>=多様性を発揮してもらい、芸術表現として世界に通用するような高いクオリティをもったダンス作品の創造を追求します。
※ENFANTS=フランス語で「子どもたち」の意味

望みは50%オフで実現する
勝山康晴 Yasuharu Katsuyama

皆さん、なぜ人類が月に住むことができないかおわかりでしょうか?答えは明快です。それは人類が「火星に住みたい」と本気で思っていないからです。

ご存じかと思いますが、望みというのはいつも50%オフくらいで実現するのです。古今東西の歴史がそれを証明しています。たとえば、織田信長。彼は中国をも支配するつもりでしたよね。それで現実はあのレベルなのです。

大学受験でもそう。東大に本気で入ろうとしてこそ、早稲田に入れるのです。恋愛もそう。小栗旬君と本気で付き合いたいと思ってこそ、同じクラスのサッカー部キャプテン長谷部君とつきあえるのです。AKB48の前田敦子さんと本気で付き合いたいと思ってこそ、学園のアイドル南ちゃんと付き合えるのです。つまり、南ちゃんと本気で付き合いたいと思っても南ちゃんとは付き合えないのです! 嗚呼、この恐るべき真実! オレは気付くのが遅かった! どうりで初恋のトモミと付き合えなかったわけだ!

よって、巷に氾濫する「分相応の望みを持ちましょう」などという甘言にダマされてはいけないのです。同時に、それから導かれる「現状の自分に満足しよう」という発想もいけません。努力なしに「ありのままの自分」を認めてもらおうとすることが、いかに怠慢でワガママ極まりないことか気付くべきです。それも、なるべく早く、子どもの頃に気付くことが大切です。

なぜなら、事実として、悲しいかな人間皆、老若男女を問わず、誰かに必要とされたくて、その誰かに認めてもらうために血反吐を吐いて努力をするサガを持つ生き物なのですから。

そう、だから、子どもたちが世界水準のダンス作品に挑戦するこの企画、これは大変素晴らしいことなのです! そういう巨大な目標を持ってこそ、自分の想定や周りの人々のイメージを超えた飛躍的な成長が初めて可能となるのです。しかもダンスというジャンルで、カラダでぶつかってゆく所がいいのです。カラダでぶつかってゆく時、そこには言い訳が許されないからです。愛すべき静岡の子どもたちよ、その全細胞をもって世界水準と格闘して下さい。

オレはこのSPACの試みを、そしてそれに参加する子どもたちを全力で応援します。

こういう無謀かつ果敢な挑戦からこそ、「新しい未来」が生まれてくると信じてやみません。

勝山康晴(かつやま・やすはる)
20ヶ国以上で公演、N.Y.タイムズ紙絶賛、NHK「てっぱん」のダンス、「サラリーマンNEO」内「サラリーマン体操」、紅白出場で話題のダンス集団「コンドルズ」プロデューサー兼出演者。バンド「ストライク」のVoでもあり、NHK「MUSIC JAPAN」出演。TOKYOFMなどでDJも。著書に『コンドルズ血風録』(ポプラ社)。静岡県藤枝市出身。

製作: SPAC (財)静岡県舞台芸術センター
協力: 東京日仏学院
後援: カメルーン大使館、フランス大使館、静岡県教育委員会、静岡県私学協会

メルラン・ニヤカム Merlin Nyakam

振付家、ダンサー、歌手、俳優、ラ・カルバス・カンパニー(Compagnie La Calebasse)主宰。14歳でカメルーン国立バレエ団に入団。16歳で主席ダンサーに登りつめる。1990年に「ラ・カルバス・カンパニー」を起こし、91年に金の穂賞、最優秀ダンサー賞などを受賞。92年よりフランスに拠点を移し、様々な振付家の作品に出演。97年より、フランスで絶大な人気を誇るモンタルヴォ・エルヴュ・カンパニーに参加、以降すべての作品に出演。2000年自身の振付による『遊べ!はじめ人間』を初演、同作品は07年SPAC主催の「Shizuoka春の芸術祭」でも上演、翌年08年にもアンコール公演として上演された。10年、静岡の子どもたちを出演者としてSPACとの共同制作による『ユ メ ミ ル チ カ ラ-REVE DE TAKASE-』を静岡芸術劇場にて初演、同作品で静岡県内ツアーを行った。

木野彩子(きの・さいこ)

札幌生まれ。幼少よりモダンダンスを始める。大学にて舞踊教育学を専攻。卒業後は牧野京子のもとで学び、ソロを中心に自らの身体と向かい合った作品創りを続けている。“Edge”で「Yokohama solo duo competition 2003 横浜市芸術文化振興財団賞」を受賞。2004年より文化庁在外派遣研修員としてパリで研修、05年よりロンドンにてRussell Maliphant Companyのダンサーとして活動。09年より神奈川と札幌を拠点に日本での活動をはじめ、10年赤レンガ倉庫一号館にて『かめりあ』を発表し好評を得る。10-11年川崎市アートセンタークリエイティブサポートアーティスト。

山貫憲彦(やまぬき・のりひこ)

作曲家・編曲家・録音技術者、Grooveasia Records主宰。
作曲家・編曲家・録音技術者および音楽教育のシステム構築・指導者として20年を越えるキャリアをもつ。フジサンケイグループ国際オーディション番組“AsianBagus”グランプリ受賞者。「林珪樹」(台湾)のプロデュースで東南アジアでミリオンコピーを獲得。多国籍ユニット“ASIABEAT”としてアメリカ、ベルギー、オランダ、フランスで作品を発表。現在、和太鼓を世界的に広めるべく、和太鼓スクール“TAIKO-LAB”の国内外を含む展開に尽力中。

ニシモトタロウ

1964年ヒロシマ生まれ。ラララ研究所代表・ディレクター・アーティスト。
ビデオクリップのディレクターを経て、Nestへの参加を機にメディアパフォーマンスの活動開始。国内外の様々なコンテンポラリーダンスや、舞台、音楽シーンなどで空間を使った映像表現を行う。近年は都市の地下空間の公開企画や、SCTというユニットにて建築物やインフラを使用したパフォーマンス活動も精力的に行っている。女子美術大学及び阿佐ヶ谷美術専門学校の非常勤講師。
www.LaLaLaLab.com


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