スパカンファン『ユメミルチカラ』、
好評につきリニューアル上演決定!
ダンス作品『ユ メ ミ ル チ カ ラ-REVE DE TAKASE-』。2010年9月に静岡芸術劇場で初演された本作を『タカセの夢』と改題し、さらにステップアップした形でリニューアル上演いたします。「ふじのくに⇔せかい演劇祭」での公演後、8月には東京公演、その後静岡で凱旋公演を行います。
静岡の子どもたちが世界水準に挑戦する
コンテンポラリー・ダンス
本作は「子どもたちが世界水準に挑戦するコンテンポラリー・ダンス」という理念のもとに制作されました。国際的に活躍するカメルーン出身の振付家・ダンサーであるメルラン・ニヤカムが指導にあたり、メンバーの個性を十分に引き出しつつ結束力を高めることに成功しました。『タカセの夢』は出演者の1人である高瀬君がオーディション時に語った夢をもとに創られました。本作では「自然とともに生きるユートピアのような生活」が明るい未来像として描かれています。こうした<未来>についての肯定的なイメージは、子どもたちの表現だからこそ説得力をもって観る者に迫ってきます。子どもたちが切り拓く、希望に満ちた<聖域>。『タカセの夢』にご期待ください。
あらすじ
タカセはクラスメイトの女の子にモテモテで追いかけ回される。しかしそれは夢で、目が覚めると現実の殺伐とした人間関係が広がっており、テレビゲームのような戦闘的なダンスが展開する。やがてタカセはそこを抜け出し、自然のなかで解放的に遊ぶ。その後、何十年か経ち、老人時代に移行する。おじいちゃんおばあちゃんになった彼らは、楽園のような場所で、かつての遊びを思い出し……。
「スパカンファン(SPAC-ENFANTS)・プロジェクト」は、オーディションによって選ばれた静岡県内の中高生10名が、「世界中の子どもたちが未来への希望を取り戻すことができるダンス」をコンセプトに新しい舞台を創造する、国際共同制作プロジェクトです。<子どもたち独自の表現の可能性>=多様性を発揮してもらい、芸術表現として世界に通用するような高いクオリティをもったダンス作品の創造を追求します。
※ENFANTS=フランス語で「子どもたち」の意味
望みは50%オフで実現する
勝山康晴 Yasuharu Katsuyama
皆さん、なぜ人類が月に住むことができないかおわかりでしょうか?答えは明快です。それは人類が「火星に住みたい」と本気で思っていないからです。
ご存じかと思いますが、望みというのはいつも50%オフくらいで実現するのです。古今東西の歴史がそれを証明しています。たとえば、織田信長。彼は中国をも支配するつもりでしたよね。それで現実はあのレベルなのです。
大学受験でもそう。東大に本気で入ろうとしてこそ、早稲田に入れるのです。恋愛もそう。小栗旬君と本気で付き合いたいと思ってこそ、同じクラスのサッカー部キャプテン長谷部君とつきあえるのです。AKB48の前田敦子さんと本気で付き合いたいと思ってこそ、学園のアイドル南ちゃんと付き合えるのです。つまり、南ちゃんと本気で付き合いたいと思っても南ちゃんとは付き合えないのです! 嗚呼、この恐るべき真実! オレは気付くのが遅かった! どうりで初恋のトモミと付き合えなかったわけだ!
よって、巷に氾濫する「分相応の望みを持ちましょう」などという甘言にダマされてはいけないのです。同時に、それから導かれる「現状の自分に満足しよう」という発想もいけません。努力なしに「ありのままの自分」を認めてもらおうとすることが、いかに怠慢でワガママ極まりないことか気付くべきです。それも、なるべく早く、子どもの頃に気付くことが大切です。
なぜなら、事実として、悲しいかな人間皆、老若男女を問わず、誰かに必要とされたくて、その誰かに認めてもらうために血反吐を吐いて努力をするサガを持つ生き物なのですから。
そう、だから、子どもたちが世界水準のダンス作品に挑戦するこの企画、これは大変素晴らしいことなのです! そういう巨大な目標を持ってこそ、自分の想定や周りの人々のイメージを超えた飛躍的な成長が初めて可能となるのです。しかもダンスというジャンルで、カラダでぶつかってゆく所がいいのです。カラダでぶつかってゆく時、そこには言い訳が許されないからです。愛すべき静岡の子どもたちよ、その全細胞をもって世界水準と格闘して下さい。
オレはこのSPACの試みを、そしてそれに参加する子どもたちを全力で応援します。
こういう無謀かつ果敢な挑戦からこそ、「新しい未来」が生まれてくると信じてやみません。
勝山康晴(かつやま・やすはる)
20ヶ国以上で公演、N.Y.タイムズ紙絶賛、NHK「てっぱん」のダンス、「サラリーマンNEO」内「サラリーマン体操」、紅白出場で話題のダンス集団「コンドルズ」プロデューサー兼出演者。バンド「ストライク」のVoでもあり、NHK「MUSIC JAPAN」出演。TOKYOFMなどでDJも。著書に『コンドルズ血風録』(ポプラ社)。静岡県藤枝市出身。
製作: | SPAC (財)静岡県舞台芸術センター |
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協力: | 東京日仏学院 |
後援: | カメルーン大使館、フランス大使館、静岡県教育委員会、静岡県私学協会 |